スキップ・ジェイムスが動いている映画ってだけで、良いに決まっている。
…でも再現シーンもそれぞれ素晴らしいし、何よりJ・B・ルノアーのフィルム発掘への執念が凄まじい。音楽愛に胸を打たれます。
アメリカからアフリカへ、ブルースの魂を求めるロードムービー。
オサー・ターナーのファイフ(横笛)や、アフリカンミュージックの独特な響き、初めて聴くものばかり。ブルースって豊かな音楽ですね。
まなざしがもたらす愉しみと恐怖。特に、一方的に見張っていた対象からただ一度だけ返ってくるそれが、どんな殺人シーンよりもゾクッとする。上品なのにやんちゃなグレース・ケリーがチャーミング!
望遠鏡ではな>>続きを読む
原題の方が圧倒的に素敵。
やりたい放題過ぎて笑えるけど、しっかり怖いのはさすが。
ストーカー役のジェシカ・ウォルターが、木陰に潜んだりヒット&アウェーで襲ったりで、次第に由美かおるに見えてきます。
カメラアングル、色調の変化、ガラス張りの家。美しき細部に、血の通った意味が宿る。雰囲気だけでない真のお洒落映画。胸に刻まれた素晴らしいセリフもあり。
コリン・ファースの魅力に撃たれる。遅い。
「文字無き世界」についての文字を具現化するという、捻れた構造自体が面白い。
色々と物申したい事はあれど、オープニング、ショッカー的消防士たち、謎のモノレール、半分黒塗りの意味…可笑しくも、その錯乱した>>続きを読む
少年たちは、決して彼らだけの世界に生きているのではない。敏感な皮膚で、自分より大きな何かとの絶えざる摩擦に耐え、時には誰にも見せない涙も流す。
ジャン=ピエール・レオのアドリブだというインタビューシー>>続きを読む
「めまいショット」はもちろん、ライティングや衣装の使い方までの全てが、観る者の無意識に訴えかける。こんなにも妖しく、心を揺さぶるグリーンは他に無い。
観客に種あかしをして以降の後半が、この映画の真髄>>続きを読む
観賞後も、どういう感情によるものなのか分からない涙が、発作のように延々と流れ続けた。大切な、大切な作品。
このレビューはネタバレを含みます
史上屈指の魅力的な主人公!
ダンディで粋で、面倒臭くて、優しい。
そして「男の背中」を見たタオが、逞しくまっすぐに、グラン・トリノで疾走していく姿の眩しさ。
心を開くと、素敵なことが待っている。>>続きを読む
ドキドキハラハラ+ワクワク!
このワクワク感が、今まで観た他のヒッチコック作品との違いを際立たせる。
ケイリー・グラント扮する主人公の、巻き込まれることに対する過剰なまでのアグレッシブさを、見習わなけ>>続きを読む
忘れることと思い出すことについて。
巨大な歴史が抱える痛みが、個人の痛みに還元され、生々しく寄せては返す。さざ波のように白く光る、ヒロシマのネオン。
エマニュエル・リヴァさんは「愛、アムール」でキレ>>続きを読む
誤解を恐れずに言えば、魂と魂の「純愛映画」。
エンドロールの曲の歌詞が、彼らの姿とオーバーラップして涙。
そして暫くするとジョニー・グリーンウッドの名が流れてきて、ビックリ。