マロンさんの映画レビュー・感想・評価

マロン

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イースタン・プロミス(2007年製作の映画)

3.9

バイオレンスをはじめ、いろいろハードなシーン満載
キャストがとても良い
静かに超怖いアーミン・ミューラー=スタール
出来が悪いお坊ちゃんのヴァンサン・カッセル
男の世界に対する美しく正義の人ナオミ・ワ
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

-

冒頭からカイザー髭の由来
ギター片手にブルースを歌うサロメ
原作には居ない登場人物たち
まったくちがう世界だ

ガル・ガドットがとにかく綺麗
ナイルも絶景

作品としては有りだとは思う
ただこれが初め
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バビロン(2021年製作の映画)

4.0

狂宴、激動、終焉、新時代。
全体的に画面がごちゃごちゃしてるしエグいシーンもあるけど、なんか汚れ感が薄いのはキャストのおかげか。
ブラット・ピットは骨格もイケメン。
迫力のマーゴット・ロビー。
トビー
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ロミオとジュリエット(1968年製作の映画)

3.7

あらすじや有名なセリフは知ってたけど、こういうストーリーだったのかと。
主役の2人が可愛くて古さを感じない。
衣装も音楽も素晴らしい。
当然ながらセリフがとても美しかったので原作を読みたくなった。

ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

4.0

気晴らしに軽い作品でも、と思って観始めたら予想以上に感動。
ジャンの心情にいちいち共感する。
一歩踏み出す勇気をもらえる作品。

ストーリー・オブ・マイ・ワイフ(2021年製作の映画)

3.8

思いつきで結婚する気になり、行き当たりばったりで相手を決める…その尋常じゃない状況をすんなり受け入れた女性が一筋縄でいくはずもなく。

案の定、ヤコブの結婚生活はリジーに振り回される。でも相手は天下の
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.8

アナの漆黒の瞳に魅入った。
一回観ただけでは政治的背景は理解できなかったけど今はそれで良しとする。

二ツ星の料理人(2015年製作の映画)

3.5

再起をかけて仲間を集めるのは面白いんだけど結局一番準備が出来てないのが本人という。

挫折を繰り返すアダムを周りの人たちがよく見捨てなかったな…ほとんどが善人。
そういう過程を経て、なおかつ最後まで星
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ダウントン・アビー/新たなる時代へ(2022年製作の映画)

3.6

それぞれにいろんな変化の兆しが…
悲しく寂しい出来事も。
時代は無声映画からトーキーへ。
クローリー家も世間もまさしく「新たなる時代へ」。
本作で終わるのかは知らないけど新時代の開幕も期待できる流れで
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デリシュ!(2021年製作の映画)

3.8

小麦粉とバターをこねる肉厚の手を見ただけで
美味しい料理が想像できる。

フランス革命前夜、宮廷を追われた料理人と息子、弟子入りを熱望する謎の女性。
山あり谷あり、それもジェットコースターのように急斜
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カポーティ(2005年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

カポーティはあんな喋り方をしてたんだ。
アラバマの片田舎に後の大作家たちが隣同士で住んでたとは。

カポーティはいろいろ嘘をついてる。
お姉さんのことは好意的としても。
ペリーがすべてほんとのことを言
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ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

3.8

悲しい話だった。
美しい冬景色が温もりの無い厳しいストーリーをより一層、救い難くしてる。

エドガー・アラン・ポーがこういう形で登場するのが面白い…と思ったらまさかのダドリー!
体型もキャラも変わり過
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オペレーション・ミンスミート ーナチを欺いた死体-(2021年製作の映画)

3.6

「イミテーション・ゲーム」と同じく第二次世界大戦下の英国。
実話なんだけど、ハラハラもするんだけど、連合軍の多くの命がかかってるんだけど、
作戦名と欺くための準備段階が可笑しくもあって、結果あまり手に
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.0

暗号解読するまでの話かと思ったらアランのパブリックスクール時代からの苦悩の一生に衝撃。
なんと数奇な生涯。
情報共有の難しさ、悲しみもある。 
解読装置に名前をつけるアランに泣ける。
カンバーバッチは
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.8

まずキラキラ輝くワーナーのロゴに心躍る。
精霊が降りてきたゴスペルの原体験が素晴らしい!このシーンは後半ラスベガスのリハから本番、からのフラッシュバックでも使われていて、その流れがすごくカッコいい。
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.5

こういうストーリー大好きなんだけど
まったくささらなかった珍しい作品(汗)
ハマる人にはハマるのはわかる。

「ファントム・スレッド」の監督か。
これも苦手だった。2作品しか観てないけど、監督と相性が
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GUNDA/グンダ(2020年製作の映画)

3.6

過酷なシーンもあったし、どういう状況か説明がほしいシーンもあったけどナレーションもテロップも無し。
動物たちの鳴き声、小鳥たちのさえずり、雨音
実際にその場に居るような臨場感。

エンドロールに「エグ
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

必要なもの以外は削ぎ取ったモノクロの映像がスタイリッシュ。音楽もとてもいい。
厳しい状況の中、大きな家族愛に包まれたバディの表情の豊かさと子どもらしい行動に思わず微笑む。
おばあちゃんの最後の言葉と、
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マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

3.9

理想とは違う仕事に就くことになった主人公の成長物語というと「プラダを着た悪魔」のアンディを思い出す。

畑違いの職場にどんどん迎合していくアンディ。
対して仕事自体はどうあれ、少なくとも希望する文学の
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.9

ここ数年ホラーは見なかったんだけど
タイトルとポスターに惹かれた。
どっちも大事、スルーしないで良かった。

不思議な映像だった。
何が起こるの?どういうこと?
というザワザワ感から
終盤はほんとにホ
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獅子座(1959年製作の映画)

3.8

前祝いの豪遊から一転。

不安感を煽るバイオリンの音色をバックに
街をさまよい歩くシーンが延々と続く。
見てるうちにだんだん引き込まれて見入ってしまう。

獅子座の運命をより所に
どんな時でも刹那的な
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恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ(1989年製作の映画)

3.8

しっとりした大人の作品だった。
どの街でもやっぱりアメリカはジャズが似合う。

「恋のゆくえ」は絶妙な邦題。
そして恋と同時に3人のルーザーたちの生きざまのゆくえでもある。

終盤にボーイズが遊びで奏
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パリの調香師 しあわせの香りを探して(2019年製作の映画)

3.7

調香師が香りを感じなくなる恐怖は計り知れない。そしてそれを治す専門医がいることも初めて知った。

とても狭く、嫉妬がうずまく世界で生きるのは孤独だろう。無愛想で世事にうといアンヌ。子供の頃の思い出の香
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ミス・ポター(2006年製作の映画)

3.6

ちょっと楽しい気分になれたらと思って見始めたら、あの可愛らしい絵本の制作の裏にはいろんな出来事があったことを知る。 

英国人役なのでレニーはだいぶブリジット・ジョーンズ味があった。

ルーシー・ボイ
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キング・オブ・シーヴズ(2018年製作の映画)

3.3

ユーモアと気の利いた会話を期待してたらみんな性格が悪くて可愛げの無い爺さまたちだった。
実話だから忠実にキャラクタライズされたのか。


テンポがいいんだか悪いんだか、なんかとっ散らかった印象だったけ
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.0

カンバーバッチがカウボーイ?
とか思ってたら、ただの西部劇じゃなかった…

何かとんでもないことが起きそうな、嵐の前触れのような状態がずっと続いて緊張感が半端ない。そして結末は…

ふぅー
固唾を呑ん
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愛しい人から最後の手紙(2021年製作の映画)

3.5

テセウスこんな浪漫な映画に出てたんかい!
紆余曲折したジェニファーとブートのラブストーリー。
 
残された手紙から彼らの人生に入り込んでしまった記者自身のラブストーリーも並行して進む。

現代のように
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パリのどこかで、あなたと(2019年製作の映画)

3.7

すぐそばにいて同じ風景を見ても、同じ食料品店で買い物をしても、漏れ聴こえてきた曲を共有してもなかなか出逢わない2人。
最初ちょっともどかしかったけど、ただ出逢うだけの話ではない。
それぞれの心理療養士
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サリー・ポッターのパーティー(2017年製作の映画)

3.6

オープニングから不穏な雰囲気。
最後までずっと緊張感が続く中、途中からブラックな可笑しさが加わって俄然面白くなる。

モノクロ映像、シチュエーションはジャネットとビルの家と庭だけのシンプルさ。
キャス
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シド・アンド・ナンシー(1986年製作の映画)

3.7

ずーっと見たい見たいと思ってたのがやっと叶った。この作品の持つエネルギーが凄まじい。

単独アメリカで活動してたのは知らなかったし、ジョンとかも同じ生き方をしてたと思ってたけど意外とまともだったのか?
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ヒューマニティ通り8番地(2021年製作の映画)

4.0

ロックダウン中のパリのとあるアパートメントの住人たちの悲喜交交。

予想以上に面白かった!
爆笑した!
決して誇張ではなくほんとにこんな感じだったと思う。日本が緊急事態宣言中では私も見る気がしなかった
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ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

3.7

ネトフリのオススメにあって、あんまり期待しないで見始めた。ケイトが見た目もキャラもちょっとブリジット・ジョーンズを彷彿させるので途中までは亜流かなと思ってたら終盤になって「おっ!」てな展開。ケイトが歌>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

レオもブラピもいい俳優になったなー

たぶんアメリカにいたら当然知ってるようなエピソードがわからない部分も多かったけど楽しめた。

ブルース・リーに対する態度にはエッ? 
ちょっと体温さがったよ。
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トレンチコートの女(1985年製作の映画)

3.0

「隠れた良作」というので見た。
雰囲気も音楽もランプリングのファムファタルぶりもフィルムノワールではある。

微妙な出来の原因は主役の刑事。
彼が突飛なことをしたり気の利いたことを言うたびに吹き出しそ
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ザ・リトル・ストレンジャー(2018年製作の映画)

3.5

翻訳本のタイトルは「エアーズ家の没落」
原題はこの作品同様「The Little Stranger 」
ずいぶん印象がちがう。

ハンドレッズ領主館が繁栄を極めてる時代は
ダウントン・アビーと重なるの
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約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語(2009年製作の映画)

2.8

「ヒューマンラブストーリー」というカテゴリーだったけどラブもいろんなラブ要素もりもり、そして急に空気が変わるファンタジー要素。どうしてもあのリアルな天使だかなんだかに違和感があって苦笑。

ワイン造り
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