おらおらせきタンさんの映画レビュー・感想・評価

おらおらせきタン

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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

アクション、サスペンスとしての緊迫感は流石に見事ではあるのだが、シリーズ長期化によるインフレは過剰か

トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

諸々振り切ってアクション一本に絞る胆力は良いものの、最終決戦で主人公とオプティマス以外が埋もれてしまうのはもったいない

Lift/リフト(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ネットフリックスでよくみられるタイプの爽快怪盗アクション映画として一定のレベルは超えている。それぞれ専門分野に長けた人たちが集まり欺くという展開は『オーシャンズ』的。今作は特に、最新テクノロジーに比重>>続きを読む

恐怖の報酬(2024年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

かの有名な『恐怖の報酬』のリメイクではあるが、明らかに迫力不足で出来が悪い。緊迫感もなければ各人の心情が描かれることもなく、映像面でも爆発が明らかなCGとまあもったいない

雪山の絆(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

雪山に墜落した者たちの約2か月にわたる生存闘争。禁忌ともされるような食人行為まで行い絶望的な状況を必死に生き抜くさまを壮絶に描く。信仰の重み、あるいはそれを凌駕しうるほどの生への渇望といったヒューマニ>>続きを読む

60ミニッツ(2024年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

登場人物がことごとく愚かな行動をとり続ける恐ろしい脚本。アクションを見せたいのは分かるし、そのクオリティは十分高いのだが、だったら振り切った方がだいぶまし。脚本がグダグダなせいで「主人公が総合格闘家で>>続きを読む

スペースマン(2024年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

宇宙船で長期の単独ミッションに努める宇宙飛行士が謎の生命体と出会う。あらすじやサムネイルから想像させるものとは大きく違い、主人公の内省に迫る静的なものに。だが、宇宙規模のダイナミズムと個人のミクロな変>>続きを読む

バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ディストピア化した韓国を舞台にマ・ドンソクが大暴れ、兎に角アクションを見たい時には満足いく出来。マッドマックス的な「蛮族」との戦いというよりはゾンビ的な軍人との戦いという捻り方は面白い。ただ、せっかく>>続きを読む

ダムゼル/運命を拓きし者(2024年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

サムネイル的に龍を狩る姫の物語かと思いきやかなり意外な展開。龍の生贄として捧げられその巣穴で必死に逃げるエロディは王家とドラゴンの因縁を知る。ドラゴンは街を襲った悪魔などではなく、むしろ勝手に邪悪と断>>続きを読む

ゼロワン Others 仮面ライダーバルカン&バルキリー(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

外伝で徹底的に悲劇を描き、計5人の仮面ライダーを退場させたゼロワン、その結末には賛否両論あるところであろうが、ゼロワンというシリーズが描こうとしながら本編ではやりきれなかったテーマをなんとかしてやり遂>>続きを読む

シティーハンター(2024年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

原作は昭和の作品、そういうこともあってか主人公の冴羽遼を筆頭に現代的には時代錯誤な描写が見られる(それが悪いと言っているわけではない)のだが、現代の新宿を舞台にしながらそうした「時代錯誤」といえる描写>>続きを読む

REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者(2024年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ザック・スナイダーが描くスペースオペラ、明らかにスターウォーズだなあと思わせる設定に、part2では『七人の侍』の要素が加わるのだが、これまたCWや「反乱者たち」といったスターウォーズ作品で何度もやっ>>続きを読む

仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル(2022年製作の映画)

2.1

このレビューはネタバレを含みます

バッドエンド自体は否定しないが、これは待望の周年作品。わざわざファンに冷や水を浴びせるようなことをせんでいいし、雑な悲劇で演出されても「エモさ」は感じない

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

前作の『ゴジラvsコング』の時点でほぼほぼ端折られていた人間ドラマがさらに最小限なものとなり、もはやストーリー進行に必要な内容だけという思い切った作り。人的被害に対してもあまりにも無頓着で、もはや逃げ>>続きを読む

ロードハウス/孤独の街(2024年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

元UFCファイターでありながらいまや地下格闘家に身をやつしているダルトン、荒くれ者に悩まされているロード・ハウスの用心棒を依頼されるが...
作中何度も言及されているように、荒くれ者に支配された街に訪
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「呪われた一族」フォン・エリック家の悲劇を描く。一個一個の事件に対して抑揚をつけず(というか、それぞれに抑揚をつけていられないほどに「悲劇」が多い)、淡々とその過程と悲痛な表情を浮かべるケビンを撮る。>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

「原爆の父」オッペンハイマー、原爆の開発過程と彼に対する公聴会をオッペンハイマーの視点から描く。背景の説明はかなり少なく、3時間一貫して会話劇が続きともすれば飽きかねないハードな作りではあるのだが、視>>続きを読む

サンコースト(2024年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

父を早くに亡くし、末期がんを抱え余命僅かとなった兄をケアする主人公のドリス、母親も兄の介護と生活費及び学費の工面にかかりっきりでドリスに向き合う余裕がない。一方、学生でもあるドリスは学校での関係性の深>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

売れない作家が開き直って書いた「黒人らしいステレオタイプ」を前面に押し出した作品が大成功。「多様性」を意識しているという体面のため、白人中心の出版業界・映画業界が半端にマイノリティ性を取り入れようとし>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

part1の時点では、このまま「白人救世主」を貫くと時代錯誤なのでは、という懸念もあったが、そこはドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。ポールが「救世主」となるという骨子そのものは改変せず、代わりにゼンデイヤ演じ>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

まあそれなりに面白い作品ではあるのだが、それ以上に難点が多い。フラッシュ/バリー・アレンの物語としてみるのであれば、過去の悲劇を受け入れ乗り越える過程をエモーショナルに描いた作品と言えるのだが(『フラ>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

良くも悪くも「マシュー・ボーン」節全開で、『キングスマン』をさらにお気楽な方向に尖らせたようなノリゆえ、これらの作品との相性が悪いならまあ避けるのがベター。
ただ、様々なスパイ作品のオマージュを余すこ
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

MCUシリーズやダークナイトのような完成度はないものの、それはSSUの作風というか宿命というべきか。もちろん粗はあるものの(敵であるエゼキエルがどうしても場当たり的に見えてしまうあたりは特に)、やりた>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

アリ・アスター監督のこれまでの二作品と比較しても、何が起きているのか、何が現実なのか、がまったくもって分からないあまりにも不条理な映画。『へレディタリー』のような心霊要素もないし、『ミッドサマー』のよ>>続きを読む

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

人気シリーズFNaFの映画化、それも開発者自ら脚本を手掛けるという気合の入りよう。「ゲームの映像化」ということでどうしても当事者性を盛り込むことは難しいのもあってか、アニマトロニクスに襲われるというホ>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

4.2 ヴァチカンのエクソシスト
『コンスタンティン』的なエクソシスト物として、ホラーとしてもアクションとしてもキチンと見応えがありつつ、それが100分ほどでまとまる良作。タッグ物としても中々面白い。
>>続きを読む

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