まるもっとさんの映画レビュー・感想・評価

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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

4.0

前章の前半と後半で、
別々の視点が一つの話となり、
「おんたん」と「門出」の関係性と人間性を描きつつ、
世界観の謎を残すも、
人間味溢れる作風に満足感を得ていた。

後章は語り口が変わっており、
なか
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マッドマックス(1979年製作の映画)

3.0

「フュリオサ」鑑賞前に、一作目を初視聴。
恐ろしいまでに「あちら側に振り切った」作品。

悪事を働いた暴走族を特別警官の主人公マックスが取り締まるが、
その仕返しに、友人、家族が酷い目に合わされる。
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.0

現代のSNSに代表されるような、
人間の醜さや愚かさ、分断された関係と、
助け合いこそが人間の素晴らしい部分でもあることを
対比に描いた作品。

石原さとみが監督に直訴して演じただけあり、
熱量のある
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関心領域(2023年製作の映画)

4.7

今まで観てきた映画の、どれとも異なる作品。
五感を使い、劇場にて全身で浴びることにより、
この作品の本質が浮かび上がってくる。

人間が根源的に持つ「無関心」という闇を、
日常風景の対比、異質な音と映
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鬼平犯科帳 血闘(2024年製作の映画)

4.0

「藤枝梅安」が面白かったので今回も劇場に。

因果が差し迫ったとき、過去の行いを
その時の自分がどのように迎えるのか。

「藤枝梅安」に殺陣という面白さが加味され、
人間ドラマも濃厚なのだが、
登場人
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またヴィンセントは襲われる(2023年製作の映画)

3.8

目が合った人間が狂人となり、
主人公に殺意を向けてくる不条理劇。
ある種の「ゾンビ映画」。

主人公は何故襲われるのか?を読み解けないと
なかなか飲み下し難い作品。


紐解くポイントは、
「インター
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水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)

3.8

女子高生たちが水の無いプールを掃除するシーンで
トレモロエフェクトのギターアルペジオが流れる
乾いたティザー動画に映画的興趣を感じ、
期待に胸を膨らませ公開初日に鑑賞。


大人になる直前の女子高生た
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聖闘士星矢 The Beginning(2023年製作の映画)

2.8

2023年4月28日、劇場鑑賞(字幕版)
2024年4月29日、アマプラ視聴(吹替版)


◇良かった点
・新田真剣佑の俳優としての魅力
・現代解釈による聖衣のあり方
・テーマ

◆悪かった点
・深堀
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.9

キーアート、キャッチコピーからは
全く鑑賞意欲をそそられないが、
信頼の置ける映画評論家が推していたこともあり、
平日のシネコンへ足を運ぶ。

作風は去年公開の「BAD LANDS」、
「最後まで行く
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マッチング(2024年製作の映画)

2.5

マッチングアプリで出会ったこじらせ系男子に
付け狙われた主人公がその困難をどう回避するのか?

そのような予告を劇場で見た段階で、
実は真の犯人は土屋太鳳でした!
というオチを想像していただけに
意外
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一月の声に歓びを刻め(2024年製作の映画)

3.5

映画の予告で気になっていた作品であり、
俳優・前田敦子の演技も観てみたかったので、
遅ればせながら2月26日に鑑賞。

生きていく中で過去に深い傷を追った者たちが、
それとどう対峙し、救済、そして未来
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

2.6

SONYが展開するスパイダーマンシリーズ、
ソニーズ・スパイダーマン、ユニバース
通称「SSU」。

今作のマダムウェブも、前作のモービウス同様、
ストーリー、テーマ、演出、
キャラクターのディテール
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.5

チャップリンの言葉のように、

「人生はクローズアップで見れば悲劇、
ロングショットで見れば喜劇」

だという、
旧約聖書の戒律に縛られた、
一人のユダヤ人の物語をコメディで描いたもの。


宗教の概
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