だまさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

だま

だま

映画(639)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

-

作り込まれた架空のアフリカ。独特の風景。衣装。音楽。ど迫力のアクション。カッコいい女戦士達。魅力的な悪役。エンタメ作品として文句なしの面白さ。そしてストレートに響く社会派なメッセージ。従来のヒーロー作>>続きを読む

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

-

権力とジャーナリスト達の戦いがスリリングで見応えあり。でもそれ以上に女性が軽んじられていた時代に男社会で戦った女性の話として胸に迫るものがあった。全てを失うリスク。周囲の反対。そんな状況で信念を貫いた>>続きを読む

ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

-

なんて力強い作品。どんな理不尽な目にあっても。人としての尊厳を踏みにじられても。マリーナの目は強い眼差しで前を見据えている。彼女の怒りや哀しみが胸に突き刺さる。見ているのが辛い場面も多い。でもマリーナ>>続きを読む

ロープ/戦場の生命線(2015年製作の映画)

-

井戸に投げ入れられた死体を引き上げるためのロープ。戦場ではそれを手に入れる事さえ難しい。国際援助活動家たちの奮闘する姿がユーモアを交えて描かれる。決して重苦しくはない。でも戦争によって穏やかな日常を奪>>続きを読む

ゆれる人魚(2015年製作の映画)

-

人魚の姉妹がとってもキュート。名前の通り対照的な魅力が溢れてた。造形がちょっとグロテスクなのも素敵。音楽が作品の雰囲気にぴったり。姉の澄んだ高音と妹の魅惑的な低音のハーモニーが素晴らしくいつまでも耳に>>続きを読む

5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

-

視力の95%を失った青年が聴覚・嗅覚・触覚をフル活用し働く姿に感動。物凄い努力と熱意。その想いが周囲も動かす。彼を支える素敵な人達。特に親友との関係性が最高。バディ物としても凄く良かった。主人公目線の>>続きを読む

去年の冬、きみと別れ(2018年製作の映画)

-

見事に騙された。登場人物の立場や力関係がどんどん入れ替わっていく様が見応えあって面白い。純粋なはずの愛がどんどん歪んでいく様が切ない。ミステリーとしての完成度も高いが。それぞれの愛と狂気を丁寧に繊細に>>続きを読む

花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)

-

なんと形容したらいいのか。美しくて力強く。繊細で激しく。純粋で艶めかしい。色んな要素が過剰なまでに詰め込まれてる。鑑賞後の余韻がいつまでも続く。戦争に呑み込まれていく日本で鮮烈に輝く若者たちの姿。大林>>続きを読む

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

-

“相手の為”を言い訳に暴走する愛は自分も相手も追い詰め破滅させる。陣治の行動も十和子の為でなく哀れな自分の為。自己愛の塊で最低の人間ばかり。でも否定できない。共感せずにいられない。自分の中にもある弱く>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

-

何でもない日常が掛け替えのない時間だと気付かされる。その大切な時間が一瞬にして奪われるテロ行為。人生に無駄な時間なんてない。上手く行かないことばかりの日々も。努力が実らず夢に挫折した経験も。全てがその>>続きを読む

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

-

1人の男によって女性達の閉ざされた平穏が狂わされる。和やかな雰囲気の中に垣間見える張り詰めた空気。女達が愚かなのか。男の愚かさが彼女達を追い詰めるのか。女達を惑わす魅力溢れるコリン・ファレルと艶やかな>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

-

全てが美しい作品。孤独な魂の寄り添う姿。ため息が出るほど美しい水中のラブシーン。大切なものを得て強く輝いていくイライザ。ゲイの隣人。同僚の黒人女性。抑圧された人々の物語。そして美しく愛おしい存在の“彼>>続きを読む

マンハント(2018年製作の映画)

-

突っ込みどころがあり過ぎて。ここはどこの日本だよと言いたくなる演出も満載。でもそんな事どうでも良くなるぐらいアクションが最高。激しいカーチェイスや水上バイクや二丁拳銃に大興奮。主演2人のバディ感もいい>>続きを読む

サニー/32(2018年製作の映画)

-

良い意味でふざけ過ぎてる。成り行きで人死にまくり。訳分からないけどエグくて面白い。色んな意味でアイドル映画。偶像崇拝と承認欲求。みんな病んでる。まさに体当たりな北原里英の怪演と一瞬で空気を変えてしまう>>続きを読む

希望のかなた(2017年製作の映画)

-

難民問題という重いテーマを独特のユーモアを交えて描いた秀作。シリア難民の青年を取り巻く現実は本当に過酷で残酷。そんな彼が出会った仏頂面だけど優しさを持った普通の人々。決して感動を押し付けることなく善意>>続きを読む

はじまりのうた(2013年製作の映画)

-

音楽を奏でる喜びや楽しさがスクリーンから溢れてくる。音楽好きにはたまらない作品。音楽の力に癒されていく2人。恋愛未満な2人の絶妙な距離感も素敵。夫婦。親子。それぞれの関係性も良い。キーラの笑顔がキュー>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

-

ミュージカルの奇跡。普通なら気恥ずかしく感じる言葉もメロディに乗ると素直に心に入ってくる不思議。とにかく音楽と歌声が素晴らしくて。もうそれだけで涙が溢れて止まらない。シンプルなストーリーも良い。最高に>>続きを読む

ジオストーム(2017年製作の映画)

-

頭空っぽにして楽しめる王道エンタメ作品。お約束な展開とベタな演出が逆に良い。ハリウッドの本領発揮なド迫力の映像が凄い。カーチェイス最高。人類の危機に兄弟ゲンカしてる2人とか。主人公より活躍してる弟の彼>>続きを読む

ダークタワー(2017年製作の映画)

-

少年の成長物語として。また冒険譚としても充分に楽しめるけれど。イドリス・エルバのガンアクションが痺れる格好良さなのとマシュー・マコノヒーの完璧な悪役っぷりが素敵すぎて。それだけでもう大満足な1本。2人>>続きを読む

彼女が目覚めるその日まで(2016年製作の映画)

-

原因不明の病に侵され心と体が徐々に壊れていく恐怖。周囲の理解も得られず孤立していく苛立ち。病気の進行が本人目線でリアルに描かれクロエ・モレッツの迫真の演技が胸を打つ。患者の為に諦めず検証を重ねる医師の>>続きを読む

羊の木(2018年製作の映画)

-

ぐんぐん引き込まれる面白さ。気持ち悪い違和感があちこちに漂っていてモヤモヤとゾワゾワがずっと続く。繰り返される“友達として?”の問いが怖い。異常者か普通の人々か。信じることは大切だけど。信じたいと思う>>続きを読む

嘘を愛する女(2018年製作の映画)

-

主人公が割と自分勝手で性格にも難ありって感じの女性だけど。怒ったり笑ったり泣いたり。感情が豊かに溢れてて長澤まさみさんの魅力が全開。吉田剛太郎さんとの掛け合いも良かった。静かに丁寧に登場人物の心情を描>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

-

善悪を越えた人の弱さや強さを優しい目線で描いた傑作。誰かの行動が他の誰かの行動を引き起こし想定外の事態が次々と起こっていく。良くも悪くも人と人は繋がっていて影響しあってる。それをどう受け入れていくのか>>続きを読む

不能犯(2018年製作の映画)

-

マインドコントロールで人を殺せる男。静かな狂気を孕んだ笑み。掴み所のない不気味な佇まい。松坂桃李くんがはまり役。恐ろしいのにとても魅力的。“人を呪わば穴二つ” 殺しを依頼した人々が自分自身の闇に取り込>>続きを読む

(2016年製作の映画)

-

異常な執着と歪な愛情に縛られる男女。人間の深い欲望と狂気と不気味なほど美しく静謐な自然の情景。そこにジェフ・ミルズの爆音が加わる。その絶妙なアンバランスさと違和感が逆に気持ち良い。闇を描きながら光が溢>>続きを読む

全員死刑(2017年製作の映画)

-

以前から気になってた小林勇貴監督作品。やっと見れた。こういうの大好き。えげつないし不謹慎だし無茶苦茶だけど。ちゃんと家族の物語。家族の為に人殺しを頑張る次男坊が最低な奴なんだけれど切ないし憎めないしチ>>続きを読む

デトロイト(2017年製作の映画)

-

ドキュメンタリーを見ているような臨場感。息を呑むほどの緊張感が延々と続く。まだ若い彼らの恐怖と絶望がリアルに伝わってくる。見ているのが辛くなるほどの理不尽な暴力と愚かな差別意識。“過去の出来事” で終>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

-

人種差別という重いテーマをホラーというエンタメ作品に仕上げた傑作。終始漂う違和感と深まっていく謎。主人公が追い詰められていく姿が本当に怖い。話のテンポも良くてどんどん惹き込まれる面白さ。でも現在も続く>>続きを読む

8年越しの花嫁 奇跡の実話(2017年製作の映画)

-

難病もの苦手だけど。この作品は素直に泣けた。号泣した。尚志さんが良い人すぎて辛い。2人を支える周りの人達が素朴で良い人で。どこにでもいそうな普通な感じが凄く良かった。佐藤健くんの自然体な演技と土屋太鳳>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

-

結末を知っているせいで謎が深まる過程のハラハラやドキドキをあまり感じられず残念。でも俯瞰の美しい映像や細部にこだわったオリエント急行の内装など、その映像だけでも十分に見る価値あり。名優たちの競演も素晴>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

-

映像の美しさに心奪われる。現実感のない現在と消せない痛みに満ちた過去。そして現実よりもリアルで生々しい小説の世界が交錯する。現実と虚構が入り乱れ翻弄されジリジリとした緊張感に息苦しくなった。ラストのヒ>>続きを読む

パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

-

とっても優しく愛に溢れた傑作。パンクとSFとぶっ飛んだ展開だけど。込められたメッセージは普遍的で深く心に響く。主人公2人の想いが切なくて愛しくて途中から涙が溢れて止まらなかった。エル・ファニングが最高>>続きを読む

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

-

心がほっこり温まる素敵な作品。大人の都合で振り回され傷つく子どもの姿は見ていて辛いけど。みなメアリーの幸せを願っているはずなのに。でも幸せの定義は人それぞれで誰にも正解なんて分からない。祖母の独りよが>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

-

うーん。なんだこれ。イタイ女子の恋愛コメディ?と思いながら見ていたら。ヨシカの現実を叩きつけられ胸が苦しくて涙が溢れた。どんなに受け入れ難い自分でもありのままに生きていくしかない。松岡茉優さんの全てが>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

-

やっぱりキングスマンは最高。不謹慎で悪趣味な笑いとアクションがたまらない。命の重さと軽さの振り幅が凄い。きっちり続編なんだけど別物感が漂うのも面白い。ステイツマンの扱いが何か雑で笑える。ずっと続いて欲>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

-

もう最高!この一言に尽きるけど。終始ハラハラドキドキワクワク。あっという間の2時間半。子どもの頃に憧れたルークの勇姿を再び見られただけで感無量。そしてレイア姫はスクリーンの中で永遠に生き続けるのかと思>>続きを読む