masaccoさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

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反則王(2000年製作の映画)

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落ちこぼれの銀行員がプロレスに生きがいを見出す話。ソン・ガンホが若くてかわいい!お父さんの食器蹴散らかすシーンとかジムの門前での小芝居とかコメディ演技が細かくてよい一方、終盤のプロレスシーンが勢いがあ>>続きを読む

ハワーズ・エンド(1992年製作の映画)

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1900年代イギリスの階級社会を描く。上流階級の家族の傲慢さがひどい。中流階級の家族は翻弄されっぱなしだし労働者階級の家族は..。カットが不自然だったりキャラの感情の動きが唐突だったり気になったけど、>>続きを読む

ふがいない僕は空を見た(2012年製作の映画)

5.0

性と生の話。子どもを授かるための行為の二面性、苦痛と快楽とがカットバックで描かれる。義母からの産めハラがほんとひどい。窪田正孝のコンビニからの水浸しからのお弁当の流れが良かった→吹っ切れた感。最後タク>>続きを読む

後悔なんてしない(2006年製作の映画)

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男性同士の恋愛とセックスを描く。お互い何か惹かれ合うものがあったんだろうけどそれが描ききれていない。スミンが山盛りの骨つき肉を喰らってからの電話、の流れが2回あった。ピュアすぎて思い詰めるところあるよ>>続きを読む

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

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成田凌がすごい!一目惚れの瞬間とかワインを来年も買ってあげるの時とか超かわいいし、夏生先輩とのバトルでカールスバーグで勝ち誇った笑い、膝を抱えた背中の寄る辺なさ..。あと下唇がエロい。男だとかではなく>>続きを読む

マダム(2019年製作の映画)

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1972年生まれの監督とそのおばあちゃん(1910年代生まれ?)の交流を描く。ホームビデオや留守番電話のアーカイヴが豊富。監督の少年〜青年時代、自身のセクシャリティに対する葛藤が痛々しい。彼がゲイであ>>続きを読む

ドライヴ(2011年製作の映画)

5.0

多くを語らないライアン・ゴズリングがかっこいい!冒頭の逃し屋の完璧な仕事ぶり、束の間の恋、中盤からついに漏れ出てしまった暴力性→モーテルのシーンもストリップクラブのシーンもエレベーターのシーンも美しく>>続きを読む

ファイティング・ファミリー(2019年製作の映画)

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イギリスのプロレス一家出身の少女がアメリカのWWE入りを目指し己と向き合い葛藤する。「自分とは何か」の話だった。実話ベースでロック様の企画。笑えて泣ける。WWEの本物の観客だというその熱狂と会場の煌び>>続きを読む

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

5.0

「自信と親友が欲しい」という14歳の少女ケイラがcoolであろうとする振る舞いや行動の全てが空回りしててヒヤヒヤする。プールまでのサスペンス描写よ!大人になっても立食パーティで同じ居心地悪さ味わったよ>>続きを読む

ローサは密告された(2016年製作の映画)

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フィリピンの貧困と麻薬問題を描く。実話を基にしたというが警察の腐敗やこどもの労働の様子がひどい。ピーナッツ食べながら取り調べを見ている少年の様子が可笑しくもリアル。主演のカンヌ女優が素晴らしい。緊張し>>続きを読む

おばあちゃんの家(2002年製作の映画)

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田舎暮らしの話せないおばあちゃんと7歳の孫とのひと夏の交流。苛立った孫の悪態や嫌がらせがひどい。それでも、押入れから得体の知れないお菓子を差し出したりうずくまってトイレを見守ったり鶏をしめたり散髪して>>続きを読む

奥様は妊娠中(2019年製作の映画)

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セルフケアを夫任せの妻と、こどもの器として妻を扱う夫。コメディなんだけど皮肉が強烈過ぎて、中盤まで笑えないどころか胸糞悪かった。二人の心境の変化を経て、分娩シーンは新鮮だったし、出産の当事者性について>>続きを読む

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

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音楽の天才たちが感じている世界を擬似体験できる。雨粒のたてる音があんなに美しく見えているとは!役者陣は皆素晴らしいけど特に松岡茉優!モノローグ無しで苦悩、迷い、決意、喜びなど様々な感情が伝わってくる。>>続きを読む

ワーキング・ガールズ(2020年製作の映画)

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シスターフッド映画。3人の幼子を抱えたシングルマザー、経験もコネも無い若い黒人女性、反抗期の娘に手を焼く看護師の中年女性が、カネのため、承認欲求を満たすため、お互いの救済のために売春クラブに集う。死体>>続きを読む

裸足の季節(2015年製作の映画)

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トルコの女性監督による長編デビュー作。大いなる抑圧下においても溢れ出る5人姉妹の生命感。光を浴びて長い髪をたなびかせる姿はまさに野生の馬!美しい。長女ですらまだ18歳、強制的に結婚させられ初夜のシーツ>>続きを読む

下衆の愛(2015年製作の映画)

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映画産業の底辺でもがくゲスい人々。やってることはえげつないセクハラとパワハラだけど、役者陣に愛嬌があってそれほど不快な感じはしない。特にテツオは“下衆の極み”だけど渋川清彦のおかしみを湛えたたたずまい>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

5.0

「愛されないのは辛い」「幸せになりたい」と涙ながらに吐露するナカハラと対照的に、愛とは?幸せとは?を問われるたびに突然ブチ切れるテルコ。ラストシーン→「マモちゃんになりたい」とまで言うその真意、5歩先>>続きを読む

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

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“私がいなくちゃだめ”な自尊感情を満たしてくれる男、“すき”な感情を揺さぶってくる男、2人が鉢合わせしたシーンで、ワクワクしたような笑いがこぼれるツチダ。異様なようでリアル。自分を客観視し“2人の男の>>続きを読む

ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

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チリの監督による原題「ファンタスティックウーマン」。差別や暴力にさらされながらも挫けないトランスジェンダー女性を描く。強風と斜め立ち、セロテープで歪んだ顔、股間に置いた鏡に映る美しい顔、「犬を返せ!」>>続きを読む

バッカス・レディ(2016年製作の映画)

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アカデミー賞女優ユン・ヨジョン主演。韓国の高齢者の貧困と孤独、擬似家族の束の間の幸せを描く。“バッカス”という栄養ドリンクを売りつつ性も売る高齢者女性のことを“バッカスおばさん”と呼ぶそうだ。知らなか>>続きを読む

恐怖のまわり道(1945年製作の映画)

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1945年の低予算B級フィルムノワールとして有名だそうだ。N.Y.からL.A.へヒッチハイク中の男が巻き込まれるトラブルを描く。セリフが多くカットも単調なのが気になるけどストーリーはおもしろい。

ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)

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ラジー賞“ワースト・リメイク/パクリ/続編”受賞!😭ドラゴンの治療のくだりはおもしろかった。あとモモンガとか赤ちゃんライオンとかかわいかった。

リビング・デッド サバイバー(2018年製作の映画)

5.0

ゾンビv.s.ステイホームする男。食料を確保し計画的に食し身なりを整え運動しゾンビと会話し趣味の音楽を楽しむ様子が丁寧に描かれる..斬新!原題“夜が世界を飲み込む”こそふさわしい。そしてこどもの頃から>>続きを読む

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

5.0

ブラジルの高校生の青春を描く。陽光と水面がきらきらと輝き、ベルセバの“トゥー・マッチ・ラヴ”が甘酸っぱく響く。盲目だということ、同性が好きだということが、大きな障害として描かれていないのが好ましい。二>>続きを読む

ビッチ・ホリデイ(2018年製作の映画)

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スウェーデンの女性監督(“ボーダー二つの世界”!奇才!)が描く、デンマークのギャング一家とそのボスの恋人がトルコのリゾートでオランダの男性と出会う話。ディスコミュニケーションと価値観の違いが招く悲劇。>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

5.0

安心してリラックスして楽しめる。レースシーンもシャイニングのシーンもずっと観てられる。多くは語るまい。スピルバーグ監督どうもありがとう!

ストックホルム・ペンシルベニア(2015年製作の映画)

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シアーシャ・ローナンの透明感がすごい。ファッションはださいのに。また「一生共に暮らすか、あなたのいない生涯か、どっちが最悪か決められない」というセリフ、雨の感触を楽しむ表情が印象的。母の狂気もキモくて>>続きを読む

ラスト・ボディガード(2015年製作の映画)

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フランス映画。ジャケと邦題から想像するのと全然違う。PTSDに苦しむ元軍人の主観で味わう心理スリラーって感じ。耳障りな音がずっとしてるし始終汗ばんでて警戒してるし突然キレる、けど犬をめっちゃなでる!ラ>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

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ティモシー・シャラメが美しい!少年らしい瑞々しさと躍動感に溢れている。性的なあれこれも初々しくいやらしく見えないのがすごい。“聖書的倫理観に反する”シーンに登場するハエの姿や羽音が印象的。罪の意識を暗>>続きを読む

ザ・ハッスル(2019年製作の映画)

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2人の女性詐欺師のドタバタコメディ。ファッションと南フランスの景観がゴージャス。主演2人の存在感(圧)がすごい。伏線も回収したし驚いたので観てよかったとする。エンドロール後に未公開ショットあり〼。

パーマー(2021年製作の映画)

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刑務所を仮出所し故郷に戻った男性パーマーと母親に育児放棄された少年サムとの交流を描く。サムがぷくぷくしててかわいい。プリンセスやヘアメイクやおままごとが好きなんだけど、他の少年と違うことに気後れしてい>>続きを読む

トラベラー(1974年製作の映画)

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イランの監督アッバス・キアロスタミの1974年の作品。サッカー好きの少年がお金を盗んだり友人を騙したりして稼いだ金でサッカー観戦に行くドタバタ珍道中。少年は自己チューで狡いんだけどおしゃべりでまぬけで>>続きを読む

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

5.0

キアロスタミ1987年の作品。隣村に住む友だちにノートを返しに行く話。地味だけどスペクタクル!ギザギザ道や階段や狭い路地や飾り窓の御伽話のような美しさ。赤いズボンのオチ(顔が見えたら..)の鮮やかさ。>>続きを読む

ホームワーク(1989年製作の映画)

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キアロスタミ1989年のドキュメンタリー。監督自らがインタビュー。多くの少年が「テレビより宿題が好き」と言うが、同時に、勉強ができないと殴られ、ご褒美という言葉を知らない..。体罰によるPTSDなので>>続きを読む

そして人生はつづく(1992年製作の映画)

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キアロスタミ1992年の作品。“友だちのうちはどこ?”ロケ地を襲った大地震の被災状況、出演者のお爺さんはリアル。しかし「ここは映画の人が用意した家だ」と虚構の暴露があったり、虚実皮膜のおもしろさ。ラス>>続きを読む

オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

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キアロスタミ1994年の作品。“そして人生はつづく”撮影中の話。キアロスタミ監督が撮る監督が撮る監督、というクラクラする入れ子構造。息子の声が聞こえたり皿洗いの少女をキャスティングしたり赤ちゃんをあや>>続きを読む