masaccoさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

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ステータス・アップデート(2018年製作の映画)

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魔法のアプリで夢が叶う、SF青春コメディ。SNSに投稿されることは真実とは限らないし、偽りの自分かもしれない。寝相とか劇伴とかがBTTFオマージュ。“ブルーノ・マーズみたいに”歌って踊るシーンはかっこ>>続きを読む

快楽を貪る本能(2018年製作の映画)

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自分の欲望を正当化してきた主人公は、愛と性とを同一視すること、それが一致しなかったとき欲望に罪悪感を抱くことに納得がいかない。しかし娘の衝撃的な告白、それを異常ではないと承認できない矛盾に苦悩する。ラ>>続きを読む

乙女たちの秘めごと(2017年製作の映画)

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1850年代フランス、女と子どもだけで暮らす村に男が1人やってくるとどうなるか?子どもを産み育てることが女性の役割だとされ、己の価値観だった時代。原題が“種をまく人”だと知ってギャッとなった。日常描写>>続きを読む

劇場版 ドーラといっしょに大冒険(2019年製作の映画)

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幼児向け教育テレビアニメの実写版。ティーンに成長したドーラが冒険を通じて、ひとりではできないことも仲間と協力すれば実現できることを学ぶ。フレンドリーで活発で機転が効くドーラが魅力的だし、ジャングルでの>>続きを読む

ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている(2021年製作の映画)

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ビリー・アイリッシュのファーストアルバム制作とツアーに密着したドキュメンタリー。大人気だが常に苦しそう。成功と引き換えの代償をケイティ・ペリーやジャスティン・ビーバーがシェアしてくれたのがよかった。

永遠に美しく…(1992年製作の映画)

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ロバート・ゼメキス監督1992年の作品。当時41歳のメリル・ストリープ、45歳のゴールディ・ホーンが不死不老の薬を飲む話。必死さがキュート。首がいろんなことになっちゃう等のVFXがすごい。30年前だか>>続きを読む

スクールズ・アウト(2018年製作の映画)

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原子力発電所がある街に住む優秀な中学生たちと、彼らの不可解な行動に過剰に執着する教師との心が通じ合った瞬間が感動的。その瞬間は、大人たちが黙認してきた先非の結果でもある。不穏で居心地が悪いが、色々考え>>続きを読む

英雄は嘘がお好き(2018年製作の映画)

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“英雄ヌヴィル大尉”を創りあげ、演じる、共犯関係の男女のラブコメ。大尉のことを好きになれないとツライ。女好きなのはまだしも詐欺はダメだから。エンタメ(物語)によって与えられる喜び、生き延びるために逃げ>>続きを読む

オーシャンズ8(2017年製作の映画)

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人種も境遇も異なる女性たちが皆カッコいい!得意なことをやるだけ!過度にセクシー過ぎず、妬み合いも無しなのがよい。セクシー&悪役担当に見えたアン・ハサウェイがステレオタイプの壁を軽く超えてくるのもよい。

ワタシが私を見つけるまで(2016年製作の映画)

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恋愛と結婚と自立の話。アリスがちゃんと成長して幸せそうなのがよかった。quick sand ならぬ“dick sand”にハマりそうになって危ねぇ!ってなるくだり笑えた。男性たちもちゃんと成長するのも>>続きを読む

クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

5.0

移住2世のアジア系アメリカ人のレイチェルと、シンガポールの伝統的財閥の長男ニックの母エレノアとの対立と和解を描く。バチェラーパーティ、衣装選び、結婚式、プロポーズなどゴージャスで印象的なシーンばかりだ>>続きを読む

スライ・ストーン(2015年製作の映画)

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1966年デビューで撮影当時消息不明とされたロックミュージシャン、スライ・ストーンのインタビューを得ようとするオランダ人監督とスライおたの双子が本人に会えるまで。当時63歳?のスライがグラミー賞授賞式>>続きを読む

Looking for Johnny ジョニー・サンダースの軌跡(2014年製作の映画)

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1971年デビュー1991年に38歳で亡くなったロックミュージシャン、ジョニー・サンダース。ギター、ソングライティング、人を魅了する才能に長けていたが、ドラッグの泥沼にはまってしまった。とにかくピンク>>続きを読む

ランナウェイズ(2010年製作の映画)

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1975年実在したバンド“ランナウェイズ”の結成から解散までを描く。過激なセクシーアピールは売れるための演出だったというのが16歳の少女に痛々しい。それを撮った日本人カメラマンが篠山紀信だというのに唖>>続きを読む

ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

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ウェス・アンダーソン監督のストップモーションアニメ。父キツネが野生を、子ギツネが自分らしさに自信を取り戻す話。動物たちは可愛いけどスプラッタ描写が妙に生々しい。ギクシャクした動きとか穴掘りシーンとか人>>続きを読む

話の話(1979年製作の映画)

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ユーリ・ノルシュテイン1979年の作品。絵を切り抜いてコマ撮りしたものと実写を合成していて不思議な世界観。子狼がじゃがいもを盗んで伸びた芽を取り焼き芋にして食べるシーンが良い。アツアツで美味しそう。フ>>続きを読む

タグ(2018年製作の映画)

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40歳のおじさん達の本気の鬼ごっこ。実話に基づくというからびっくり。30年間一度も鬼になったことが無いというジェレミー・レナーの神業アクションがいちいち解説付きでスローモーションになってて魅せる。ガラ>>続きを読む

わがままなヴァカンス(2019年製作の映画)

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16歳の少女ネイマが22歳の美しいソフィアに導かれ、リッチな大人の世界を体験する。危なっかしいネイマを誠実に扱い「そのままで価値がある」と認めてくれる大人の存在が救い。“今を生きろ”のタトゥーが象徴す>>続きを読む

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

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解散寸前の麻薬捜査班がフライドチキン屋の経営を通して“家族”になり自分を再発見し警官として本望を遂げる。序盤のダメっぷりに対し終盤の「実は..」は都合良すぎるけど、痛快だった!覚醒剤を迂闊に試しちゃう>>続きを読む

ひとよ(2019年製作の映画)

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人生のままならなさを他者のせいにして憎しみを抱えて生きてゆくことの虚しさ。家族という呪縛に煩悶するも家族であろうとするのは愛ゆえか?俳優は皆よい!カークラッシュから佐藤健の飛び蹴りまでのワンショットが>>続きを読む

チャンブラにて(2017年製作の映画)

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イタリア南部チャンブラ地区に暮らす少数民族ロマとアフリカ移民の貧しい暮らしがわかる。ゴミ山の一角で10歳にも満たないこどもが慣れた手つきでタバコを吸う。生きるために盗む。友人を裏切ることで大人として認>>続きを読む

ペトラは静かに対峙する(2018年製作の映画)

5.0

唯一のピュアな悪意によってもたらされる悲劇のドミノ倒し!ほんとにひどいんだけど、おもしろかった‼︎ある秘密の告白は想定外で愕然とした。家族と血縁が禍根として描かれるが、ラストでは希望に一変するのも見事>>続きを読む

パス・オーバー(2018年製作の映画)

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スパイク・リー監督による、演劇の映像化。モーセがイスラエルの民を率いてエジプトを脱出し約束の地を目指す“出エジプト記”に触発されたという。白人警官に怯えて路上で暮らす2人の若者がイスラエルの民に重なる>>続きを読む

柄本家のゴドー(2018年製作の映画)

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スパイク・リー監督の“パス・オーバー”が“ゴドーを待ちながら”のオマージュだというので、関連作として興味を持ったので観てみた。柄本明さんいわく「宝の山でいっぱいだ」というこの戯曲の不思議な魅力がちょっ>>続きを読む

オリ・マキの人生で最も幸せな日(2016年製作の映画)

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2016年フィンランド映画。実話に基づく話で、終盤オリとライヤが川辺ですれ違う老夫婦はご本人だという。原題は“幸せな男”。彼にとっては、世界チャンピオンになることより愛し合える伴侶に巡り会えたこと、自>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

5.0

善と悪、虚構と現実、共感と嫌悪、色々な境界線をぐらつかせる映画だった。”Happy”と“Smile”の呪いから解放されたアーサーが本当の自分を見つけ、自ら人生は喜劇だと悟り笑顔をつくるシーンには爽快感>>続きを読む

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

5.0

対人関係などに問題がある高校生4人がゲームの世界に入ってお互いを理解し助け合うことで成長する話と、ゲームクリアのためのアドベンチャーアクションとがうまいこと融合。感動するし笑える。おもしろかった!

ジュマンジ/ネクスト・レベル(2019年製作の映画)

5.0

続編。おもしろかった!ベサニーが取り残されておじいちゃん達が巻き込まれちゃうのが奇抜だし、俳優の演技を堪能できるアバターチェンジの大サービス!特にジャック・ブラックが凄い。前作に引き続き、何で?ってい>>続きを読む

ハピエスト・ホリデー 私たちのカミングアウト(2020年製作の映画)

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クリスマスに観たいラブコメがまたひとつ増えた。クリスマスが“両親を失った悲しい記憶”から“新しい家族を得た記念日”に変わるまで。親の期待が大きすぎるとこどもが自分らしく生きられない、っていうの辛いね。

トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

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悪夢の元凶と言える地球温暖化はこわいね。一般人が徴兵され訓練も程々に戦地に送られエイリアンと戦うという、ゲームのような話。びっくりする演出(タイミング的に)が心地良いし、コメディリリーフキャラのチャー>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

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エイリアンの言語を理解することで、彼らの時世のとらえ方を会得した女性の話。悲しい結末よりひとつひとつの愛おしい記憶を選ぶシーンは静かだけどぐっときた。シャン上将の妻の言葉が字幕レス(#アマプラ)だった>>続きを読む

HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

5.0

ブレイク直前20歳のティモシー・シャラメの儚げな魅力が暴発している。伝説として“語られる”シーンはポップでおしゃれな演出、ハリケーンが近づくにつれ緊張感が高まりクライムサスペンスの様相を帯びる。おもし>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

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デンマーク映画。緊急電話受付センターから“音”だけで誘拐事件を解決しようと奮闘する男の話。中盤明かされる意外な真実、アスガーが指示したことにより起こった災難、アスガーの告白、最後タイトル“有罪”の意味>>続きを読む

ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

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ポン・ジュノ監督2000年の長編デビュー作。原題は“フランダースの犬”。「ボイラ トンデ イーン」とか黄色いフードの被り方とか「切り干し大根食べて」とか笑った。賄賂、女性の就業困難、貧困などの社会問題>>続きを読む

ブラッドショット(2020年製作の映画)

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アメコミの映画化。ナノテクノロジーでアンドロイド化したヒーローが大活躍。中盤の、陰謀が明らかになったシーンはびっくりしたし、脳内ヴィジョンの構築シーン、終盤の追いかけっこシーンなど派手で見応えがあった>>続きを読む

マーダー・ミー・モンスター(2018年製作の映画)

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モンスターは有害な男らしさの象徴だ。女性の頭を切り落とし(精神的に抑圧し)、凌辱し、男性の腕をも切り落とす(得意なことを奪う)。男性キャストが粘液を吐くのはモンスター性の発露だ。ダビドが精神を病むのは>>続きを読む