masaccoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

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作家先生とか編集者とか、キャラクターはデフォルメされてると思うけど、お家騒動は角川、編集部の感じは文春をモデルにしていて、KIBAプロジェクト(のモデル)は実現しているらしい(構成作家の古川さんによる>>続きを読む

ザ・セル(2000年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

シュルレアリスムやポップカルチャーを引用し、精神世界を鮮やかに映像化。
エディ少年の孤独な砂漠、キャサリンの桃源郷はたまた涅槃、カールの虐待されていた少年時代とそのトラウマが爆発した狂気、悍ましくも美
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サンセット(2018年製作の映画)

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サンセット=日没とは、オーストリア=ハンガリー帝国の没落を暗示するらしい。
主人公イリスの背後にぴったりついたカメラの長めのワンショットが多用されるのが印象的。
しかも彼女、列車に乗って帰るのかと思い
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別れる決心(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

湿気のある青、緑、赤が印象的な画づくりが美しい。
タン・ウェイ演じるソレの多彩なファッション、豊かで複雑な表情の変化も見応えがあった。
ヘジュンがあっさり一目惚れして心酔するに値する魅力に説得力があっ
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カポネ(2020年製作の映画)

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アル・カポネ版「ファーザー」だった。
認知症による幻覚を描く。
ダミ声でヨボヨボのトム・ハーディが痛々しい。絶妙なタイミングでの放屁音に笑ってしまったが、笑い事ではない。下の粗相描写トゥーマッチ。
Y
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THE INFORMER/三秒間の死角(2019年製作の映画)

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北欧ミステリ小説が原作。この「ストックホルム市警のエーヴェルト・グレーンス警部」シリーズが好きで徐々に読んでいるんだけど、原作の「三秒間の死角」はシリーズ5作目。上下巻900ページにも及ぶ長編小説を1>>続きを読む

炎の少女チャーリー(2022年製作の映画)

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スティーブン・キングの小説が原作で、1984年の映画のリメイク。こちらではドリュー・バリモアがチャーリーを演じていたんだね。
超能力を持った少女が悪の組織に追われる話。
父親役のザック・エフロンが、ち
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

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小説が原作。作者の父はスティーブン・キングだそうで「地獄のスタンド・バイ・ミーだね」と評したらしい。確かに、少年の友情成長物語だね。
終盤の怒涛の展開、伏線回収がスカッとした。
ほとんど顔隠れてるけど
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AIR/エア(2023年製作の映画)

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ソニーがLAのバーでジョージ・ラベリングと会うシーンのピントが、並んで座った2人に交互に合うの気になったんだけど、町山さんの解説によると、撮影監督のロバート・リチャードソンがピントを瞬時に合わせる天才>>続きを読む

天外者(2020年製作の映画)

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五代友厚、坂本龍馬、岩崎弥太郎、伊藤博文。西洋から学び、経済の発展で日本を変えようとした若者の話。大胆に時をすっ飛ばし、要所で俳優の泣き顔でつなぐ。三浦春馬の殺陣の構えが強そうだし殺気もあってかっこよ>>続きを読む

ヴァニタス(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

実家がサービス業の柴原、学費と生活費のためにスーパーで働く伊藤、性自認に悩む永井、カルトで反社会的な活動をしているらしい橘、の4人の男子大学生。
それぞれやりきれない思いを抱えつつ交わす会話と“バシュ
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この世界に残されて(2019年製作の映画)

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終戦後1948年のハンガリーでホロコーストを生き延びた人々の喪失感、孤独、その共有を描く。
戦争終わったっていっても、失ったものは大きく戦前の日常は取り戻せない。
ソ連共産党による監視とか強制連行とか
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私の知らないわたしの素顔(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

小説が原作。ジュリエット・ビノシュ演じる50代の女性クレールが24歳の女性クララになりすましてSNSで若い男性アレックスと恋に落ちる話。
こじらせ系ミッドエイジクライシスものだと思いきや、サスペンスで
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ぶあいそうな手紙(2019年製作の映画)

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ブラジル映画。原題は「エルネストのまなざし」って感じかな。視力は超悪いんだけどね。
78歳の独居老人エルネストと若いホームレスの女性ビアが出会い、お互いに影響し合い、新しい生き方を見つける話。
ウルグ
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アンテベラム(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

アンテベラムとは内戦前という意味で、アメリカでは南北戦争前のこと。
ジャネール・モネイがプランテーションで働く奴隷と、学者で作家の二役を演じる..。
巧みなミスリードと、ちょいちょい挟み込まれる違和感
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

いろいろ考察するのがおもしろい。
特に、撮影する側と撮られる側との対比が興味深い。撮るという暴力的な行為、撮られる(搾取される)犠牲者としての動物やこどもや女性や黒人。そして撮られる側のいろんな反撃!
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緑の光線(1986年製作の映画)

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エリック・ロメール監督1985年の作品。「喜劇と格言劇」シリーズ第5作目。
冒頭の格言はランボーの「心という心の燃える時よ 来い」。
こじらせ女子の夏休み。
デルフィーヌがほんとにめんどくせぇ。
前触
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満月の夜(1984年製作の映画)

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エリック・ロメール監督1984年の作品。「喜劇と格言劇」シリーズ第4作目。
冒頭の格言「ふたりの妻を持つ者は心をなくし、二つの家を持つ者は分別をなくす」を描く?
レミと同棲するパリ郊外のマルヌは当時、
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Summer of 85(2020年製作の映画)

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「おれの墓で踊れ」という小説が原作。劇中で印象的なThe Cure の”In Between Days”ともよく合うパンクな感じと、ひと夏の恋の甘酸っぱさとほろ苦さを切り取ったエモい感じが絶妙。
ノル
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マリー・ミー(2022年製作の映画)

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ジェニファー・ロペスが「役づくりは必要なかった」と言うセレブシンガーと数学教師のシングルファーザーとのラブコメ。
彼女のキラキラした、でも忙しなくて常に他人の目に晒されている生活の一部を垣間見られる。
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ドミノ 復讐の咆哮(2019年製作の映画)

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ブライアン・デ・パルマ監督作品。
GOTジェイミー・ラニスター役のニコライ・コスター=ワルドー主演。彼はちょっと足りない色男役が似合う。
カメラのズームとかカット割とか、劇伴づかいとかクラッシックで盛
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アンビュランス(2022年製作の映画)

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マイケル・ベイ監督作品。ジェイク・ギレンホール主演。彼のインテリサイコっぽい雰囲気がよかった。
ほか、役者それぞれが立ってた。FBIの彼とか、戦略チームの彼女とか、蛍光ミドリに塗っちゃう彼とか、サンダ
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スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話(2019年製作の映画)

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フランス映画。実話に基づく。公的機関が受け入れを拒否した重度の自閉症のこどもたちを受け入れ、行き場の無い若者たちに社会参加の機会を与える団体の活動を描く。
主役2人はモデルとなった人物を観察して台本無
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ボウリング・フォー・コロンバイン(2002年製作の映画)

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どうしてアメリカで銃による殺人が多いのか、考えさせられる。当時でも年間1.1万人という数字は他国を圧倒していたが、驚くことに、2021年には4.8万人と過去最高を記録したという。
劇中でクリス・ロック
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コントロール(2007年製作の映画)

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ジョイ・ディヴィジョンのイアン・カーティスの愛と憎しみ。
「HATE」を背負ったジャケット姿が印象的。「皆に憎まれている」って言ってたな。
「無垢さに手のひらを返された」って絶望感が伝わってくる。
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ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

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「エブエブ」のダニエルズ監督作品。世界びっくりニュースにありそうな話だな、と思ったら実話にインスパイアだった。すげーな、アメリカ。
演出は、ジーク視点でシリアスだけど、目も当てられない系コメディ。
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レリック ー遺物ー(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

認知症を患うこと、得体が知れない存在への恐怖、その人の本質への愛情を描く。
暗い部屋、無数の染み(黒カビ)、壁の中から聞こえる音は、家という牢獄に囚われ苦しんでいるさまの表象か。
ひいじいさんの腐乱死
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ダーク・アンド・ウィケッド(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

瀕死の父親とその家族たちV.S.悪魔。幻覚も見せられるし、憑依もできる悪魔が優勢。しかも十字架や聖母マリアのキャンドルも効果なし。無神論者だから効かないとか?悪魔の象徴であるヤギさんたちも惨殺するし無>>続きを読む

クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

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事実に基づく。1962年米ソ開戦を救った2人の男、イギリスのセールスマン グレヴィル・ウィンとソ連の高官ペンコフスキーの世界(すなわち愛する家族)を守りたいという強い思いで結ばれた友情を描く。
スパイ
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リトル・シングス(2021年製作の映画)

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犠牲者の“天使”として犯人逮捕のため“小さなこと”にこだわり、悪魔に魂を売るまでに捜査にのめり込み、取り返しのつかない行いを“小さなこと”だと葬り去る男たちの話。
報われない。モヤっとするわ。
ジャレ
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天気の子(2019年製作の映画)

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雨粒がアスファルトに当たって弾ける様子や、雪崩のようにドカっと落ちる雨粒の塊など、雨の表現が色々あって楽しかった。そのほか、荘厳な雲の様子や生命感すらある光の筋など、天気の描写が美しかった。
バニラの
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君の名は。(2016年製作の映画)

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新海町監督にあまり思い入れも期待もなく、大ヒット!との前情報だけで観たが、おもしろかった。
繰り返される胸揉みのシーンが不快だったが、監督も2022年のインタビューで「今だったらやらない」と言ってたの
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

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1853年アイルランドからニュージーランド(!)に嫁いだ女性の道ならぬ恋。
ビーチにぽつんと置かれたピアノとその音色に合わせて下着姿で踊る少女の夢のような景色が美しい。
男たちがエイダを求めるとき、最
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エスター(2009年製作の映画)

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ソシオパス殺人鬼ミステリー。撮影当時9-10歳だったというエスターの大人びた演技がすごい。こどもらしい残酷さ、わがまま、したたかさ、にも見える絶妙なバランス。
「見られている」演出がゾクッとする。
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クローゼット(2020年製作の映画)

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おばけのホラー苦手なので、序盤からほんと怖かった。ビデオ画質、音などびっくり演出、イナの虚ろな笑顔..。ところどころ薄目で耐えた。
霊能者役のキム・ナムギルが出てくると、オカルトファンタジーのバトルア
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ノンストップ(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

フライトパニックアクションコメディ。
“モクレン”復活ってなぜ分かった?機上で誘拐する必然性ある?核弾頭見つけるために“目”が必要ってどゆこと?ドア開けっぱなしで機内の気圧どうなってるん?とか、細かい
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