masaccoさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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FRANK ーフランクー(2014年製作の映画)

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持たざる男が持つ男に憧れ何者かになろうと空気を読まずに突っ走り危ういバランスをぶち壊す話。
フランクの被り物には実在のモデルがいるという。事実は小説よりも奇なり。
「グローナット(Grownut)」と
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フェアウェル(2019年製作の映画)

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ルル・ワン監督の実体験に基づく。余談だけどパートナーがバリー・ジェンキンスだとのことでアーチスト同志のカップル憧れる。
親戚に結婚はまだかとせかされ、奨励金ももらえずコインランドリー代?も払えないアラ
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ミナリ(2020年製作の映画)

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リー・アイザック・チョン監督の幼少期の実体験に基づく。
7歳のデイビッドが良い!バナナの皮と格闘する顔、おばあちゃんが口に含んで差し出した栗を目の当たりにした顔、「(体罰の)棒を拾ってこい」と言われて
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レディ・マクベス(2016年製作の映画)

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「マクベス」の翻案「ムツェンスク郡のマクベス夫人」という小説が原作。
年の離れた夫と舅に蔑ろにされている若い妻が、使用人の男に溺れ堕ちていく話。
フローレンス・ピューの低い声とコルセットがきつそうな骨
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主戦場(2018年製作の映画)

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慰安婦問題について、歴史修正主義者、否定論者として紹介されたみなさんの主張が、歴史学者や憲法学者のみなさんの主張により、ことごとく覆される演出がスリリング。
慰安婦として連れてこられた少女の像をサンフ
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「少年の君」のデレク・ツァン監督、チョウ・ドンユィ主演。
放浪生活を続ける安生と地元に残った七月。異なる生き方を選んだ二人は、お互いを“そうなりえた自分”として憧れ、妬む。
そこに男が絡むとややこしい
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少年の君(2019年製作の映画)

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中国映画。「高考」を控えた少女と、チンピラ青年の友情とも恋愛とも言い難い関係を描く。
目指す道は違えども、暴力の被害者、居場所の無さ、保護者の欠如といった共通点で共感し、深く結ばれている。尊い。
チェ
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元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件(2020年製作の映画)

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訳ありの男女2人がセスナ機を操縦し、次々に襲いかかる困難を乗り越えながらサバイブする話。
原題「Horizon Line」でオリジナルのビジュアルは明確にパニック・ディザスターものだとわかるシリアスな
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

9.11容疑者として証拠も裁判もなく14年間グアンタナモ収容所に拘束された男の手記に基づく実話。
人権侵害の弁護士にジョディ・フォスター。テロ容疑者を弁護することで非難を受けつつ「無実かどうかは関係な
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ローズメイカー 奇跡のバラ(2020年製作の映画)

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フランス映画。バラ育種家と従業員たちが新種のバラを開発しようと奮闘する話。
開発の仕方、良いバラの条件、香りの複雑さなど業界のあれこれが知れて楽しい。
200株の損害はおおよそ50万円、運転資金12万
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

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トーベ・ヤンソンの30代から40代を描く。“sing, sing, sing ”で踊るシーンが印象的。情熱的な女性だったんだなぁ。“ト”フスランと“ビ”フスランが盗んだ?大きなルビーは、トーベとヴィヴ>>続きを読む

ラスベガスをやっつけろ(1998年製作の映画)

5.0

ハンター・S・トンプソンの実話に基づく小説が原作。サンフランシスコのクラブのシーンでご本人登場。
彼の付き人をやって所作を完コピしたというジョニデ。タイピングのクセ、歩き方、エーテルで足腰ガクガク、ア
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

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デンマーク映画。
湖を一周する間に瓶ビール1ケース(20本?)を2人で?飲み干すという競技に唖然。
デンマークでは、飲酒に年齢制限はなく、酒の購入は16歳から、バーなどでの飲酒は18歳から可能だそうだ
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HARAJUKU(2018年製作の映画)

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ノルウェー映画。日本のポップカルチャーに憧れる15歳の少女の、クリスマスの波乱に満ちた一晩を描く。
駅?のエスカレーターのネオンが印象的だった。
原宿などのロケや細田守風アニメが妄想としてカットイン。
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

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巨大化したイナゴの謎を追うパーク組と、メイジー救出のワールド組との迎合。
長い爪が特徴のテリジノサウルス、潜水もできるピロラプトル、闇市、ポインタを追うよう調教されたアトロキラプトルなど恐竜のシーンは
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

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伊坂幸太郎の小説が原作。
新幹線の車中や駅構内など幻想の日本の描写がポップで楽しい。
困り顔のブラピ、髪をまとめるブラピにきゅんとする。
荒唐無稽なアクションも良い。特に新幹線のフロントガラスを拳で⁈
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メインストリーム(2021年製作の映画)

5.0

こじらせた承認欲求、尊厳の傷つけ合い、インフルエンサービジネスなどSNSの闇を見た。
後にYouTubeで大人気となる過激な男役、アンドリュー・ガーフィールドの危ない魅力がすごい!着ぐるみを脱いで初め
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ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償(2020年製作の映画)

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実話に基づく。マルコムX、キング牧師没後、過激化した人民解放運動の最中、ブラックパンサー党シカゴ支部に潜入したスパイの葛藤を描く。後年のインタビューで当時の心境を語る本人とその末路にショックを受けた。>>続きを読む

ほんとうのピノッキオ(2019年製作の映画)

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“ドッグマン”の監督のイタリア映画。しゃべる人形・動物、妖精が存在する世界。CGではなく特殊メイクだそうなので、いずれも実在感があり異形の妖しさ。コオロギと人面魚のインパクト大!判事が思いのほかチンパ>>続きを読む

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

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ヤン・シュヴァンクマイエル監督2000年の作品。コマ撮りアニメと実写の合成。チェコの民話に基づくホラーファンタジー。ペドフィリアのじいさんと少女のシーンが特にキモい。ゲー。いろんなスープを真上から撮っ>>続きを読む

きっと、またあえる(2019年製作の映画)

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インド映画。原題“Chhichhore(お気楽な)“。両世代を特殊メイクで演じているらしい。ラストのミュージカルは大団円感あってアガル。「あるがままでいい」「余計な心配はやめよう」という歌詞が沁みる。>>続きを読む

DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン(1983年製作の映画)

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1983年庵野秀明監督主演のアマチュア特撮。22歳の庵野監督が初々しい。飛行機や基地や破壊される家屋など、全て紙で手作りだというからすごい。穴越しのカメラアングルも健在。

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

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冒頭10分くらいはワクワクした。長澤まさみ演じる浅見のキャラには違和感しかない。巨大化するのは原作(テレビドラマ)にもあるそうなので納得。実相寺昭雄オマージュだという穴越しやなめの変なアングルがしつこ>>続きを読む

ラ・ヨローナ ~彷徨う女~(2018年製作の映画)

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2020年グアテマラのホラー。「泣く女」の怪談をモチーフに、グアテマラ内戦で民族浄化の名のもと行われた虐殺の惨さと被害者であるマヤ系先住民の無念を描く。虐殺の様子を老母の夢での疑似体験として見せるのが>>続きを読む

サスペリア(1977年製作の映画)

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1977年イタリアのオカルトホラー。壁紙などのインテリアが過剰に派手で、秘密裏に行われている黒魔術との明暗のギャップがよい。冒頭のパットの最期は美しくショッキングで良かった。蛆虫は悪趣味。犬も操れるん>>続きを読む

ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)

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“ストックホルム症候群”の語源となった事件に基づく。とにかくイーサン・ホークのチャームがすごい。ほんとにあんな感じだったら好きになっちゃう。冒頭、ビアンカが夫に魚の焼き方教えるの笑ったが、変に肝の座っ>>続きを読む

スリー・フロム・ヘル(2019年製作の映画)

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ベイビー役のシェリ・ムーン・ゾンビがクレイジーでキュート。冒頭からスージー・クワトロの“The Wild One ”での登場シーンで釘付けになるし、エスニックなファッション、終盤の弓矢アクションシーン>>続きを読む

チャンシルさんには福が多いね(2019年製作の映画)

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石段の坂道、カリン?の樹がある路地、ソフィーのマンションに面した通路などのロケーションとインテリアが良かった。下着姿のレスリー・チャンや暖色プリズム照明やアコーディオンなど90年代の香港映画っぽさ、そ>>続きを読む

人数の町(2020年製作の映画)

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選挙権を放棄すること、SNSの書き込みに振り回されること、性と生殖を管理されることなどについて考えさせられた。首にチップを埋め込まれてこそいないが、誰しも権力の家畜と成り得る構造は、実際すでにあるのか>>続きを読む

大いなる沈黙へ ーグランド・シャルトルーズ修道院(2005年製作の映画)

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修道院での生活を追ったドキュメンタリー。
映像の合間に繰り返される聖書の?フレーズ。
「一切を退け私に従わぬ者は弟子にはなれぬ」
→一切を退けることが自らに課した罰なのか?弟子になることで得られるもの
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ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

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過去への執着と後悔、己の正義と宗教、生きる意味と死、家族という幻想と呪縛、貧困と金、などいろいろ考えさせられた。マギーがよい!パンチングボールを手に入れた時の笑顔。ボクシングだけが希望だと伝わるからこ>>続きを読む

25日・最初の日(1968年製作の映画)

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授乳する女性の姿(マリアとキリストのメタファーか?)とカクカクした兵隊とのイメージが対照的だった。

ケルジェネツの戦い(1971年製作の映画)

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フレスコ画の引用という手法がおもしろい。ヒビ割れのインパクト強かった。

キツネとウサギ(1973年製作の映画)

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春が来たら冬服をしまって衣替えしたり芸が細かい。それぞれの動物の背景(額縁)が個性的でその世界観が交わる演出がおもしろい。

アオサギとツル(1974年製作の映画)

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ペン画?が繊細で好き。よく考えてから返事しよう、っていうか、妻と夫にならなくても一緒にいてハッピーならそれで良くね?っていうメッセージを受け取った。

霧の中のハリネズミ/霧につつまれたハリネズミ(1975年製作の映画)

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ハリネズミのにょろっとした手の動きがかわいい。大木の洞から空を見上げるショットや(おそらく)実写の水面との合成など、世界の奥行きを感じる。犬を介した人間社会とのニアミスも楽しい。