フェルナンデスさんの映画レビュー・感想・評価

フェルナンデス

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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

1.0

《小学生が書いたようなおざなりな物語が2時間垂れ流される極めて劣悪な一本》
なにもかもを適当に詰め込みすぎ、最初から最後まで一本調子の消費される為だけに作られたような最低の作品。日本の誇る人気キャラ《
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愛の茶番(2024年製作の映画)

3.7

【役者の即興演技にジワリジワリと笑わせられる実験演劇映画】
大阪アジアン映画祭にて鑑賞。上映前にメインキャストの一人である岩瀬亮さんが江本監督の手紙を代読するところから本作は始まった。監督曰く「映画沼
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僕が宇宙に行った理由(2023年製作の映画)

4.3

《no war~2024年お正月映画の大本命~》
企業家前澤氏の宇宙旅行に至るまでのドキュメント。作為的な演出がほぼなく、真摯に宇宙旅行という夢を叶えるために日々を過ごす前澤氏を正面から捉える。

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うかうかと終焉(2023年製作の映画)

2.5

《昭和ノスタルジア映画》
演劇の映画化らしいのだがキャラクター達の掘り下げがほぼない為、ただ怠惰に留年した学生が伝統ある学生寮(本当はきっと学校運営のただ安くて古くからあるだけ)に住み、何となく残って
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隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)

1.9

《深みがあるかのように見せて後だしジャンケンとご都合主義の映画》
物語を盛り上げるために登場人物が不自然に交通事故にあったり、不治の病にかかったり、特攻したりする映画が非常に苦手で不快なのですが本作は
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(2023年製作の映画)

2.6

《映画を撮ることが目的のような、伝えたいことが分からないヤオイ映画》
北野作品のファンである。しかし本作はさすがに残念である。「映画を作るための金を稼ぐためにタレントやってる」という発言や日本映画界の
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ガールズドライブ(2023年製作の映画)

4.2

《みんなの観たいを集めた映画愛に溢れるアイドル映画》
フィルマークスのレビューが100件以下で自分のフォローしている皆さんも誰も観られていなかったので恐る恐る観に行きましたが大当たりでした😁夏頃に観た
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

5.0

《隠しきれずに、溢れ出す人間讃歌のほとばしり》
コロナ禍~アフターコロナに移行した日本をシニカルにコメディタッチで批判しながら、監督のきっと《理由はない》がまだまだ捨てたもんじゃない日本人の愛や家族の
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唄う六人の女(2023年製作の映画)

1.9

《竹野内豊主演作品で2発目の地雷から解ったこと(一部ネタバレあり)》
何年か前に日本映画界の超豪華俳優を無駄使いし作りあげられた『人生の約束』という空っぽの作品がある。その作品は竹野内豊演じるマネーゲ
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(2023年製作の映画)

4.3

《突きつけられる映画》
140分間、観るものに一切の容赦なく倫理観や生き方について考えることを突きつけてくる映画。監督や役者たちも相当な覚悟をもって作品に臨んだと思う。またテレビでのプロモーションは殆
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国葬の日(2023年製作の映画)

1.8

《列島インタビューを流されても…》
ネツゲン製作、大島監督ということで信頼して見に行ったのですが、テレビのニュース番組冒頭でながされるようなインタビュー集を繋げただけの映像垂れ流しのような作品でした。
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キリエのうた(2023年製作の映画)

3.0

《岩井俊二ストレートフラッシュ(岩井俊二満漢全席)》
無垢な少女、制服姿でのバレエダンスの少女、真っ白な雪の中で戯れる少女、海岸線で寝そべる少女、うす汚い大人に汚される少女、時や場所の異なる断片的で象
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春画先生(2023年製作の映画)

4.3

《ニューヒロイン誕生》
北香那という女優さんを全然知らなかったが本作はまさに北香那さんの大当たり役というくらいドはまりしていた。本当に上手な女優さんで何ともコケティッシュな魅力が全開だった。物語も塩田
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

4.2

《殺すの9秒、殺す動機に1時間。これが定番の面白さ!!》
最近『グランツーリスモ』も『ジョンウィック』も観たけれど悪くないけど自分的にパッとしなかった。
スカッとするハリウッド映画を大スクリーンで観た
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東京組曲2020(2023年製作の映画)

1.0

《「ドキュメンタリーようなフィクションのような作品」の真意は?》
映画の冒頭で「ドキュメンタリーのようなフィクションのような映画」といった意味合いのモノローグが流れる。

そして映し出されるのは「○歳
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

2.0

《監督は本当にこの作品を撮りたかったんだろうか?》
ポスターや細野晴臣の音楽、予告編での期待値は残念ながら越えられず、雰囲気映画と呼ばれても仕方ない出来。

原作未読なのですが、登場するキャラクターの
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アナログ(2023年製作の映画)

4.0

《個人的に大好きなジャンルの現代のお伽噺(落とし方さえもっと良ければ4点中盤つけます)》
僕の大好きなジャンルである「悪い人が一人も出てこない、ただただ優しい気持ちになれる現代のお伽噺」です。なので、
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まなみ100%(2023年製作の映画)

4.0

《何とも波長がぴったりの映画》
『バッドランズ』を観た次の日に本作を観賞。バッドランズの登場人物達のように毎日が修羅場で洗面器に顔を突っ込んで生きている様な人間の爪の垢でも煎じて飲まないといかんなと思
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

5.0

《140分間ノンストップでほとばしる熱量が凄まじいクライムサスペンスの怪作》
私は田舎から大阪にでてきて20年になるが本作で登場人物達が早口で捲し立てる大阪弁は7割くらい聞きとれるかどうかだった。とい
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

2.2

《テレビ映画の枠にキッチリおさまった映画》嫁さんが原作の大ファンでありKing Gnuの大ファンなので絶対に行くということで付き添いで行きました。僕的には行く予定はなかった作品です。《ミステリーの中で>>続きを読む

アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

2.0

《14歳から遠く離れた自分には厳しかった》当方42歳です。「最近のジャンプ面白くなくなった」という言葉は吐かないで生きていこうと強く思って生きてきました。しかしこの作品を観て、作品が描いているテーマで>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

5.0

《今(劇場公開時2023年夏)みるべき映画》
1つの大きな事件を通して主義、主張、立場が違う登場人物達の行動や思惑を幾つかのエピソードを並走させて描く群像劇。脚本家が3名クレジットされており、監督の森
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ほつれる(2023年製作の映画)

4.0

《抑えの聞いた演出と秀逸な脚本》
不幸なというか、幸せそうではない女性を演じさせたら門脇麦の右に出るものはいないというくらい本作も門脇麦が良いです。
理知的に感情を抑えた感じでクライマックスまですべて
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こんにちは、母さん(2023年製作の映画)

4.0

《多様性(ダイバーシティ)に対する巨匠の返答》
多様性、最近よく聞く言葉で僕も分かった風な顔してよく使う。年齢、性別、人種、経験、趣味嗜好などの異なる個性を認め、尊重しあうこと。頭では理解できている様
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

-

《アメリカ文化や歴史に造詣があり、映画とユーモアのセンスがある方以外は要注意》
名前はフィルマークスや映画好きからよく聞くので映画の日で時間があうし観てみようとあまり好みの監督じゃなそうだけどチャレン
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バービー(2023年製作の映画)

4.0

《男でフィルーマークスで能書きをたれる僕は居心地の悪さを感じながらも大爆笑》
女性客が8割りを占める劇場に嫁さんと観に行きました。嫁さんは序盤から爆笑してました。
僕もマッチョイズムを皮肉る中盤のギャ
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17歳は止まらない(2023年製作の映画)

4.1

《狂暴な青春を体感できる》
17歳女子の狂暴さや衝動を100分程度にしっかりとまとめられており素晴らしかった。昔、著名な映画監督が「青春もので若手の女優がパンツ(下着)だすかどうかって大事」みたいな事
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リボルバー・リリー(2023年製作の映画)

3.0

《綾瀬はるかの美しさ、凛々しさを体感するためだけの映画》
それだけの映画です。脚本は雰囲気重視でかかれてる(反戦要素にプラスしてふわっと多様性やジェンダー的な要素いれるとかも令和っぽいけど、雰囲気です
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春に散る(2023年製作の映画)

4.0

《熱く、泥臭く、まっすぐな映画》
とにかく役者達の熱量が凄い。正直、時間軸や登場人物の描写は脚本としては少し甘い部分があるが、それを役者の熱量で脚本にはない余白の部分を十分に埋めてくれる。むしろステレ
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SAND LAND(2023年製作の映画)

3.8

《カラッと痛快》
キャラクターや世界観を大事にしており鳥山先生をリスペクトしてるのが凄く伝わる。丁寧につくられている印象をうけるアニメで分かりやすいストーリーも素晴らしく夏休みに持ってこいの秀作。『ド
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658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

4.7

《閉塞した世界と曇天の空に陽るい光がさすように》
レビューを書く私と同じ42歳のロスジェネ世代と呼ばれる人間を正面から描いた映画。
観るものを主人公の陽子と一緒に、このあまりに重く暗く閉塞した厳しいヒ
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セフレの品格(プライド) 初恋(2023年製作の映画)

4.1

《熟練の技》
面白い。主人公女性の40代シングルマザーの段々妖艶になっていく感じ(実際にあの年歳で離婚してから綺麗になっていくシングルの方を何人も知っている)やもう一人の主人公である男性医のむちっとし
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神回(2023年製作の映画)

2.0

《あまりにも登場人物の人生を雑に扱っていませんか》
本作は多分、タイムループの大オチのアイディアから逆算してストーリーが作られたものなんだろうと思う。
もし30分程度のショートフィルムや『世にも奇妙な
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.4

《プロモーションがないという事の新鮮さ(作品のレビューに替えて)》
偉大な作家で集客力があれば予告編やプロモーションが無い方が、作家そして観客双方にとって良いことなんじゃないかと心から感じました。
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アイスクリームフィーバー(2023年製作の映画)

4.3

《重ねられていく色鮮やかな世界》
視覚でどんどん魅せていく映画。画面いっぱいをキャンバスに見立たかのように鮮やかな色をちりばめていく。それは単純な色だけでなく、女優さんの個性や印象的なセリフも含め画面
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

1.1

《空っぽの作品》
監督の手癖で妄想を安直に映像化した雰囲気だけの誰の方向も向いていない作品。ひとりよがりに、ずっと泣いたり叫んだり笑ったりするキャラクター達が本当に痛々しい。

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