このレビューはネタバレを含みます
約9年前、福島第一原発で水素爆発が起きたと知った時、ニュース映像を見て不安のあまり東電は何をやっているんだと、口走ってしまわなかったろうか?
同じ国で起こった出来事に、早く何とかしてくれ!と、どこか他>>続きを読む
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優しい家族の積み木崩しに翻弄された十代の主人公ジョー。
男、女、少年。三者三様にもがき描かれる人間の在り方と愛、そして絆を問う物語。
親は、自分が生まれた時から親だった。大抵の子どもは親が成長途中の>>続きを読む
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原題 Mary Queen of Scots のように、主にメアリー主体の進行となっている。
男女の権力争い、宗教対立、陰謀、裏切り、策略、嫉妬、堕落…醜い人間性が渦巻く城の中で、女王として生きる2>>続きを読む
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少女は巨人を殺そうと決めた。
愛する人を救う為に。
文字だけでは綺麗事に聞こえてしまうのがやるせない。
大切な人を失うかもしれないと悟った時、完全に空想の世界へ逃避したバーバラ。それは他でもない愛す>>続きを読む
これほどまでに深い愛を感じ、心震える作品は久々だ。
ファン・ゴッホの絵に抱かれ、色彩の渦にのみ込まれる感覚。彼の書く手紙の芸術的な言葉。脳が喜ぶデイドリーム・エンターテイメントだとでも言えようか。>>続きを読む
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愛する妻と子供を守りたいと願う厳格な父親のもと、俗世間とかけ離れた環境で育てられる子供達は不幸なのか?幸せなのか?
誤魔化さないこと、自分らしくいること、周りと違っていても恥じないこと、信念を持って>>続きを読む
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誰しもが平等に与えられる訳ではない「愛と時間と死」という抽象概念が軸になっており、その台詞一つ一つを文字に起こして残したいほど重要な意味を持っている。
それは主人公だけにではなく、私達に向けられた言葉>>続きを読む
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恥ずかしくて、消えてしまいたい。自分のした事を無かった事にしたい。
この街には、知り合いが多すぎるから。家にも会社にも居場所はないから。死にたいんじゃない、消えたいだけ。
アズミハルコが〝失踪″するに>>続きを読む
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頑張り屋のうさぎのジュディと夢を諦めてしまったキツネのニックコンビがとてもキュート。
臆病な大人になった私は、キツネのニックと同じかも知れない。
初めから諦めてしまったり、まぁいいかと言う事が多くな>>続きを読む
赤いハットを被ったジャングル出身のクマ「パディントン」は住む家を探しに大都会ロンドンへとやって来た。
パディントン家に文明とマーマレードの味を教えてくれた冒険家の「ロンドンに来た時は歓迎するよ」という>>続きを読む
花とアリスを見ると羨ましく思ってしまう。心の内側を吐露できる友達や、想いやってくれる相手が居るというのはなんて幸せな事だろう。
14才の頃にそれを知っていたなら、あの頃もっと人に優しく出来たのに。>>続きを読む
水着を着けたフローレンの姿を見て、ムーミンが一言「何も着てないみたいじゃないか!」というユーモアのセンス。
原作「南の国へくりだそう」から
リヴィエラというリゾート地にお出掛けしたムーミン一家
貴族>>続きを読む
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亡くなったクラスメートは自殺ではなく、殺されたんです。ある告発状が学校を揺るがした。何も教えてくれない大人達、センセーショナルに報道するマスコミ。傷付けられた生徒達は、涼子を筆頭に陪審員制度の校内裁判>>続きを読む
マリエはひなぎくの花輪をかぶり
マリエは空虚な笑みを無邪気に浮かべる
二人のマリエは自由奔放に生きているように見えて、与えられたオモチャでしか遊べない子供のように、本当の意味での自由を失った世界で退>>続きを読む
世界で一番円が強かった頃、円を求めてたくさんの移民が日本を訪れた。円を稼いで国に帰ればお金持ち、儚い野望を持って。
そんな移民が住む街「円街」で生きる娼婦グリコの元に、母を亡くした一人の娘が行き着いた>>続きを読む
1950-1960年代 世界各国のアート界に旋風を巻き起こしたビッグアイズ。
女性が独立して自由に生きる事は難しく、結婚するのが普通の時代。内気で口下手なマーガレットは前夫から逃げ出したものの、画家>>続きを読む
孤独の内に亡くなった人の人生はどんなものだったのだろう?悲痛なニュースを見る度そう考える。
ジョン・メイはそんな人々に寄り添い、解けた糸を紡ぎ、最期の役割を担うのが仕事。
静かな砂時計のように丁寧な日>>続きを読む
妻の妊娠をきっかけに泥棒から足を洗ったはずのフォクシーは〝最後の仕事〟に手を出し、人間を怒らせ追われる身となる
ついに動物対人間の攻防戦が勃発、Mr.FOXは仲間と共に決死の大作戦を決行する
風で揺>>続きを読む
美しい音色と幻想的な映像でピクニックの最中にハンギングロックの山頂へ向かった生徒3人と女教師が忽然と姿を消した事件を描く
儚げな少女の見せる詩の朗読
戻らぬ事を予感した言葉
愛する親友との別れ
彼女>>続きを読む
一年間不眠に悩まされているトレバーの周りに、いつしか不可解な出来事が起こり始める。
存在しない男の姿、日々変化する付箋、進まない時計、忽然と姿を消したウエイトレス。一体何が起こっているのか、錯乱しなが>>続きを読む
ナインが目覚めると傍らには科学者の亡骸と謎の装置が転がっていた
そこは人類が滅びた後の世界、生き残ったのは奇妙な番号が印された人形と鉄の野獣「ビースト」だけ
仲間と出会ったナインは軽率な行動からマザー>>続きを読む
弁護士人生で最も難解な事件は、長年深い確執のある父ー42年間正義を貫き人々からの信頼も厚いパーマー判事ーにかけられた殺人容疑だった。
車に付いた血痕からは轢き逃げの事実を物語っている。消えた記憶、疑惑>>続きを読む
特報のストーリーと音楽の対比が素晴らしく、とても楽しみにしていた作品
きっと「こうだろう」と思っていた予想がことごとく外れ、驚きと共にジェットコースターさながらの感情の変化をもたらしてくれた。
美人>>続きを読む
無声映画の名優であるジョージは誰もが憧れるスター、女優志望のペピもそんな彼の熱心なファン。
ある日ちょっとしたハプニングから二人は知り合い、数秒間の銀幕共演を果たす。彼女はそれだけで幸せだった。
い>>続きを読む
階段を登っている時、自分がどこに居るのか分からなくなって、上手く歩けずステップを踏み外しそうになる事がある。
そんな時、共に泣き、手を差し伸べ明かりを灯してくれる人こそ。立ち止まり、側で見守ってくれ>>続きを読む
少年の目に映る全てをステンドグラスのように再現した作品。ジュネ監督は、私の心を一夜にして奪う。それは例えば無くしてしまった宝物。例えば魔法が掛けられたゼンマイのオモチャ。
色彩溢れる自然に囲まれたア>>続きを読む
かつて結合双生児の分離手術を得意とした外科医は、この世には存在しない物を作りたがっていた。三体の人間を繋ぎ合わせ、一つの生命体を作り上げるという欲望に満ち溢れた恐怖の創造物を。
旅行中のトラブルから>>続きを読む
絵の具が買いたいピアノが買いたいと歌う二人。お秋は画家を、お春は音楽家を目指す為に(そして世話になっている居候先に迷惑をかけない為に)ひょんな事から知り合った白井と銀座のクラブで流しを始める。
「銀>>続きを読む
映画を観終わった後に「美しい」という言葉を残した人がいた
私は、静かにその通りだと思った
まるで水の輪のように広がった感情が未だ消えずに残っている
映画を観てこんな気持ちになったのはどれくらいぶりだろ>>続きを読む
資産家の息子バーナバス・コリンズは、召使い(魔女)との火遊びをキッカケにヴァンパイアの呪いをかけられ、鉄の棺に封印されてしまう。
それから196年後の世界、偶然甦った彼が目にしたものはコリンズ一族の没>>続きを読む
死人ゆえに何も感じられない渇いた日々を繰り返していた“R”が、冷たく干上がった胸の奥に温かさを感じて、人間の女の子に恋をする様子を描く。
生きていた頃の記憶を無くし、愛を忘れてしまったゾンビ達は、ま>>続きを読む
75歳にしてゲイだとカミングアウトした父親は晩年愛のある人生を楽しんだ
主人公は悲しそうな目をした不器用な男
父が残した犬のアーサーと戸惑いながらも暮らしている
思い出されるのは、
幼い頃母と過ご>>続きを読む
不慮の事故により死んでしまったバーバラとアダムは、幽霊になっても家から離れられない地縛霊。新たな住人をあの手この手で追い出そうとするも失敗続きでお手上げ状態に。ついに二人は、カウンセラーに「決して頼っ>>続きを読む
家庭では模範的でいつも明るい母親のビバリーは、気に入らない事があると何食わぬ顔で殺人を犯すシリアルキラー・ママ。
轢いて、刺して、殴って、燃やす。
ひと仕事終えた後の大胆不敵な態度は華麗で見事。
ホー>>続きを読む
ドイツ バイエルンで1975年9月から9ヶ月間に渡って少女に行われた悪魔祓いが基になっている。
ごく普通の大学生だったエミリーは、ある日 この世の物とは思えないような恐ろしい体験をする。医者は精神疾>>続きを読む
苦しい年金生活ゆえに家賃の支払いが滞り、思い出のダイヤのピアスまで差し押さえられてしまった老夫婦。夫は妻のためにウイングバードを走らせ、古いトカレフを持ってあくまで紳士的に強盗を始めるのだった。
8>>続きを読む