MasaHaginoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

海街diary(2015年製作の映画)

3.5

実家に帰って街を一望できるみかん畑の上に登るか、祖父母の仏壇の鐘を鳴らすか、お墓参りに行くかをしたくなった。切実に。
離れているからこそ気付ける家族の恋しさ、、、。作中にも家族の繋がりを形象化するモノ
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メメント(2000年製作の映画)

4.1

いやめっちゃ好きだな。儚いし虚しいし誰も幸せじゃないけど。。
記憶を失うと幸せになれないし、逆に記憶があるからこそ生きる意味があるんだね。最後のおじさんの発言が真実なのだとすれば(それすらも真実とは限
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his(2020年製作の映画)

3.9

心の隙間に刺さる。これでよかったんだろな。
最初30分は「なんだこの身勝手な奴は」とか思ってたけど、見終わるころには見え方変わってた。やっぱり人間は誰しもが人との出会いで支えられて救われて生きていくん
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そんな彼なら捨てちゃえば?(2009年製作の映画)

3.7

観終わったときのスッキリ感と切なさは、恐らくアレックスたちとベスたちの顛末のせいかも。最後のタバコ切ねえ、、、とか思ったけど相手目線からしたらクソ野郎だろな。「自分を不安にさせない人」とか言われても難>>続きを読む

私はあなたのニグロではない(2016年製作の映画)

3.5

黒人の友達も知り合いもいないもので、どうしても別世界な話に思えるのだけど
だとしても今のトランプ政権、アメリカの分断をみるに、人々は大きく変わってないんだろうと憂えてしまう。こういう作品みて少しでも(
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.9

最高な映画だと聞いて、観て、まじで最高だった。こんな親友いたら素晴らしいだろうなあ。こんな気楽に楽しく見れる映画久しぶりかも笑。終盤のスピーチのシーンめっちゃ好きやな。
さくっと主人公がレズだったり、
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.3

ジョーの献身的なお姉さん姿やエイミーの妹さ溢れるストレートな性格、それぞれ好きだった。お母さん、この4姉妹をたばねるのむずそ〜〜とか思った。
自分の夢を諦めずに人生のパートナー見つけるのは今の時代です
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.9

タイトルであるゲットアウトの意味が理解でき、すっきり感がすごく気持ちいい。サイコホラー系やっぱ好きかも、単にスリラーじゃない”気持ちの逆撫で感”や”気持ち悪さ”がある。序盤から黒人差別の問題をわかりや>>続きを読む

クラウン(2014年製作の映画)

2.8

子供わりとたくさん死んだ……これ見たらピエロ嫌いになっちゃいそう🤡サクッと90分弱でみるホラーにしてはちゃんとしてた(気がする)

異端の鳥(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

決して気楽に見れる作品じゃなかった。戦争での難民や孤児の現実を、孤独な少年に映した映画。いろんな家庭でかくまってもらっては逃げ出しを繰り返す少年の痛ましさ。優しいおじいちゃんが首を吊るシーン、助けられ>>続きを読む

根矢涼香、映画監督になる。(2019年製作の映画)

2.9

みんな不器用に夢を追いかけてるんだろうな。終盤でみんながそれぞれの道で頑張ってるシーンがきれいやった。アップリンク吉祥寺で上演後トークショーをやってくれて、主演の根矢涼香さんがとてもステキだった。
3
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ソワレ(2020年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

心の傷と孤独は癒えないのに、最後の笑顔は何なんだ、、ととても苦しく切ない。その後の彼ら含めてもっと見たかったが、逃避行を描きたかったことを思うと丁度いい終わり方なのかも。「他人の心に残る人生」ってなん>>続きを読む

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

タバコがこんなに美しく切なく写る映画初めて。成田凌まじで無邪気で一途で素晴らしく切ない。後半の大倉くん、空虚で残酷な目がとてもリアル。
見る人は誰に共感するのだろうか。僕は大倉くんの優しい言葉をかけて
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.2

TOHOシネマのIMAXで見たこともあり迫力がすさまじかった。少なくとも映画館かイヤホン音大きめで見たい。5次元の世界ってすごいな、時間が相対的だとか言い出したアインシュタインすげえ(そもそも)。さす>>続きを読む

ピザ!(2014年製作の映画)

3.0

後半一気に面白かった。チェンナイのスラムに住む兄弟、最後まで名前も住所もわからなかった。きっと貧富の差は日本よりも分かりやすく明らかなんだろうけど、こんなにもポップに描かれるとは。何気に兄弟のお母さん>>続きを読む

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

2.8

生田斗真のトランスジェンダー役は十分、だが周囲の人々の心ない声やその演出自体が少し冷めてしまう。本編で描かれていたザ”いじめ”やザ”偏見”よりも、LGBTQが受ける何気ない(悪気のない)差別や孤立など>>続きを読む

誰も知らない(2004年製作の映画)

3.9

とても信頼している友人が好きだというので、観た。
かつてなく重く心にのしかかる映画だった。明の孤独感が兄弟の無邪気さに合わさってグサリと刺さり、しんどい。なぜこれほどまでに強く生きられるのか不思議に思
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来る(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

総論として、見る前の期待以上にインパクトと後味の残る大作だった。特に終盤のCGとアクションを総動員したお祓いシーン、少し笑ってしまうほどにみんな真剣だった。
黒木華さんの演技はとても味があった。幸の薄
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となりのトトロ(1988年製作の映画)

3.7

なんとまあ優しいストーリー。断片的にセリフを覚えてたけど、どれもあどけなさと愛らしさに溢れるものだった。「風の通り道」素敵な曲だな、森の湿り気と吹き抜ける風の心地よさを感じる。

もののけ姫(1997年製作の映画)

2.5

人生初の鑑賞、東宝シネマズ新宿にて。本当に正直、ストーリーを理解するのに精一杯だった。誰が誰の味方で、どういう価値観なのか難しかった。自然/動物vs人間の構図とはいえ、少し難解すぎないか笑。山や自然の>>続きを読む

アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.0

1983年、オーストリアの殺人犯を基に作られたストーリー。各国で放映中止になったらしいが全く心配しすぎることはなかった。グロくもないし、むしろ共感する点さえあった。"異常な"との形容詞がつく人やモノも>>続きを読む

アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

2.8

勇気が出ないときあるよね。好きだなって人にも言いたいこと言えずにタイミング逃して、微妙な関係性なのは見てると心が痛い。スポーツや音楽が勇気を与えてくれるのはこの作中でも一緒だった。地味に10年後には昇>>続きを読む

サッドティー(2013年製作の映画)

2.6

「ちゃんと好き」ってなんだろう?
今泉力哉作品4作め。良くも悪くも、みんな恋愛してる。あんま共感できない。あーこんな人いる、ってのが沢山。どんだけ人間観察してたらこんな作品作りができるんやろ、ある意味
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インセプション(2010年製作の映画)

3.3

設定が高難易度すぎて。。笑 アクションとかCGとかがど迫力だし最後の終わり方がすごく刺さるけど、中盤〜後半の理解にはもう数回みないと追いつかない気がする。明晰夢ってあるけど、夢日記を続けてくと現実と夢>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.1

異様さ、奇妙さをきちんと回収してくれた。グロいの大丈夫やから見れたってのもある。少なくともデートにはお勧めできない笑。多文化が共生するにあたって、リスペクトなく土足で人の家に上がり込む人たちキツすぎる>>続きを読む

ちょっと今から仕事やめてくる(2017年製作の映画)

2.3

バヌアツいいな、とても行きたくなった。最初のシーンから、英語じゃないけど何語だ??ってずっと気になってた。
けどブラック企業の描写が本当に惨めすぎてキツい。僕自身つらいものから余裕で逃げてきた人間なの
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おじいちゃん、死んじゃったって。(2017年製作の映画)

3.5

じいちゃんの死をきっかけに、生きる希望を上手に描いてるなと感じた。醜い人間(みんな主人公の親戚)がたくさん出てくるけど、それらも見終わる頃には”生”の喜びに昇華されてしまった。僕自身大切な家族の誰かを>>続きを読む

少女邂逅(2017年製作の映画)

3.5

この映画に色付けするならきっとパステルカラー。決して常に明るいわけはないけど、常にどこかファンタジー。この紬という転校生の不思議さ、掴めなさはすごい。時に主人公を救ってくれるのに時にアンニュイな表情を>>続きを読む

消えた声が、その名を呼ぶ(2014年製作の映画)

2.9

トルコを追い出されたアルメニア人が娘を探し回る悲しいお話。家族を引きさく戦争は本当に何も生まないよな。声を失っても、人生を諦めない主人公は静かながらとても強いのかも。途中の斬首シーンはかなり直接的でグ>>続きを読む

スプリング・フィーバー(2009年製作の映画)

2.9


言葉による表現が少なかったのでストーリーが少々分かりにくかった。主人公は悲しみに溢れた表情が多いながら、運命に身を任せて受け入れていた。中国においてこんな真っ直ぐな同性愛の表現をした作品、珍しいのだ
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ライト/オフ(2016年製作の映画)

2.5

オースドックスに怖い映画だった。電気をつけたり消したりして浮かんでくる幽霊が一番どきどきする。しかし最後もっとぞくぞくする展開を期待してしまった、なんだか耐性ついてきた。意外にも彼氏がいいヤツだった。>>続きを読む

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.5

怪我で夢を諦めた女子高生と、小説を書くことを細々続けてきた45歳社会人が、互いに尊敬しあって励まし合うのが素敵。配役もぴったりかもなあ、大泉洋の人情深い優しい大人と、小松菜奈の少し不器用そうで透明感の>>続きを読む

ヒトラーを殺す42の方法(2015年製作の映画)

2.1

ヒトラーほどのカリスマがトップに立って戦争を推し進めるの改めて怖すぎるなって感じた。結局彼自身、自殺するまで生き延びたのすごい。そのために何人が犠牲になったことか。そんな恐怖の象徴を殺すという勇敢な人>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

相変わらずポンジュノ監督作品は暴力的なシーンも大胆に撮ってて見るの少ししんどい。結局犯人は分からずじまいだったのか?ソンガンホが最後にこっちみてきたのが恐ろしかった。何だかモヤモヤして終わった、心のし>>続きを読む

バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

2.7

郊外のモーテルに迷い込んだドイツ人婦人ジョナサンがひたむきに明るい。人情味あってガマン強くて誰に対しても優しい、こんな人になりたい。決して大きなインパクトがある映画じゃないけど、小さな店の小さな物語と>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

最後そっちかーいてなった。僕がきれいに立ち去って終わると思ったのに。佐知子からみて「僕」はそんなに魅力的なのだろうか、、たまに暴力的だしぶっきらぼうだし。だけどその「人に興味のなさ」に佐知子は最後まで>>続きを読む