ぽちさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.9

カレーは誰が作っても旨い、って作品。

黒澤明、橋本忍、小國英雄の創り出した素晴らしい脚本があり、絶頂期の脂ののりきった黒澤のお手本まである状態で、つまらなく作る事の方が難しいので、今作が素晴らしいの
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ミラクル・ニール!(2015年製作の映画)

3.7

1983年の「人生狂騒曲」以来32年ぶりにパイソンズが勢ぞろいしたというだけで、一気にテンションが上がり見る価値がある作品。

支離滅裂で破綻した設定自体がいかにもモンティ・パイソンで、その無茶ぶりを
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座頭市関所破り(1964年製作の映画)

3.3

安定の内容ではあるが、前作「血笑旅」よりパワーダウンなのが残念。

脚本の練りが足りない。初の正月映画ということで、単純明快な「弱きを助け悪をくじく」という内容にしたのだろうが、やはり物足りない。
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吾輩は猫である!(2021年製作の映画)

1.0

悲惨にもほどがある、って作品。

猫特集の一環で放送していたので、可愛い猫で癒されようと見たのだが、もう脱力とかの次元ではなく、なぜ作ったのか疑問に思うほどのつまらなさ。

せめてかわいい猫の映像でも
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猫忍(2016年製作の映画)

3.3

想像以上の出来栄えで楽しめた作品。

脱力系のギャグがなかなか笑えてツボだった。
そして、なんと言ってもデブネコ「父上」を演じた金時の可愛さが素晴らしく、この猫を見ているだけでも癒される。

てっきり
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MEMORY メモリー(2022年製作の映画)

3.5

警察の腐敗や金の力をうまく使い、重い内容だが最後は綺麗に落としてくれる作品で、見応えがある。

元ネタの「ザ・ヒットマン」は未見だが、解説を読む限りこちらの方がハードな仕上がりになっているようだ。
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奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

3.1

面白いアイディアではあるのだが、やはり脱出できないという所や、救助隊の行動に無理がありすぎて、ツッコミ所が多いのが難点の作品。

500mもある深いシンクホールに落ちるというアイディア一発なので、それ
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座頭市血笑旅(1964年製作の映画)

3.6

前作でコメディに舵を切り過ぎたシリーズが、今作でまたエンタメとして好ましい路線に戻ってきた感じの作品。

それに、今作でのギャグセンスはかなり高く、なおかつブラックな所もあり、さすが一作目を監督した三
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The Wonderful: Stories from the Space Station(原題)(2021年製作の映画)

2.5

宇宙飛行士をメインとした造りで、これはこれでアリなのだろうが、題名から想像していたものとは大きく違い、今一つ。

てっきりISSが出来るまでの舞台裏のストーリーとか、中での生活の裏話的な物とか、ステー
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ねこタクシー(2010年製作の映画)

3.2

御子神さんのいつでもちょっと舌が出ているぶーたれた可愛さが爆発している作品で、そこだけに集中するとかなりテンションが上がる。

そして意外にカンニング竹山の演技が良く、そこも見どころと言えるだろう。
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アウトフィット(2022年製作の映画)

3.8

掘り出し物の一本。

日本未公開ということだが、こんな作品を公開できない日本って・・・・
と思ってしまう。

練られた脚本に、マークの見事な演技。それに緊張感を高める良い演出と、観応えのある作品だ。
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.1

足がすくむような映像は見事。
高所恐怖症気味の人は最後まで観るのが辛くなるほどの迫力がある。

ただ、では映画として面白いかというと、あまりに生理的に緊張を強いられるので「怖さを楽しむ」というレベルを
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Zone 414(原題)(2021年製作の映画)

1.1

超劣化版「ブレード・ランナー」。

雰囲気を真似ようとすればするほどチープ感が増し、終始脱力感が感じられる作品。
主役にガイ・ピアースを持ってきてこの出来ではどうしようもないだろう。

最大の敗因はス
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あげまん(1990年製作の映画)

3.1

伊丹監督の代表作でヒットした作品だが、他のハイレベル作品よりワンランク落ちてしまっていて、5作目にして息切れを感じる作品。

勿論他の邦画に比べれば十分良い出来ではあるのだが、伊丹作として見ると物足り
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座頭市あばれ凧(1964年製作の映画)

2.9

後半のシリアスなストーリー展開は、基本に忠実な話運びで楽しめ作品。

でも全体にコミカルなシークエンスが多く、シリーズとして見るとちょっとやりすぎで浮いているのが残念。

これはインタビューで「さらに
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ルパン三世 VS キャッツ・アイ(2023年製作の映画)

3.3

企画物としてはよく頑張ったほうだが、あまりにセルルックCGによる絵が異質で、萎える作品。

ただ、普通は人気のコンテンツを無理やりコラボすると悲惨な結果となる事が多いが、今作のストーリーはかなり頑張っ
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リバイバル69 ~伝説のロックフェス~(2022年製作の映画)

3.1

期待して観たのだが、焦点がぼやけていて物足りない作品。

正直なところ、苦労してフェスを開催した経緯などどうでもよく、もっとレジェンドたちのステージパフォーマンスを見たかった。

前半がほとんどいらな
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ジョン・レノン 音楽で世界を変えた男の真実(2018年製作の映画)

3.8

今までにない見事な切り口で、ビートルズファンも納得の一本。

歴史的な事柄は今までの情報と変わりなく、普通のビートルズファンなら知っていることなのだが、当時の友人を中心にインタビューでまとめた内容は貴
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映画はアリスから始まった(2018年製作の映画)

3.2

作中で多くの有名映画人が口をそろえて「アリス・ギイ?知らない」と言っていたように、知名度がまったく無く、今作はそれを世に知らしめるための作品と言っていいので、深掘りせずに軽く流しているのは良く言えば観>>続きを読む

アイアンサーガ 暴走機械兵団(2019年製作の映画)

2.5

B急にしては映像はかなり頑張っているので、それなりに見ることが出来る作品。

でも、さすがに全編セリフ無しで通すのは無理があり、まったく設定が理解できない。
見る前に大まかな世界観だけでも知っていない
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パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

3.4

商業的なスタイルをとりながら、訴えたいことをうまくそれに包んだ、監督の努力が伺える作品。

ラストのテロップでも分かるとおり、テーマや訴えたいことは歴史的事実を明るみに出すことであり、それをスペイン内
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劇場版 にゃん旅鉄道(2022年製作の映画)

2.5

猫がかわいい!以上!!
って作品。

これ以上を望まなければ、猫好きは楽しめる。
映画としては元が地上波のミニコーナーから企画された物なので、水増し感とまとまりの無さはしょうがないのだろう。

また低
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リタ・モレノ 私は進み続ける(2021年製作の映画)

3.2

真面目に作られた伝記物で、逆に言うと特色はそれほどないのだが、伝記としての使命は全うしている作品。

元々彼女の人生を全部紹介することなど92分では無理があるので、人物像にフォーカスし、インタビューな
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新幹線大爆破(1975年製作の映画)

3.4

邦画ということと制作年代を考えれば、よくできたパニック物で観応えのある作品。

オールスターというだけはあり、役者は豪華でこれも見どころだろう。

練ったストーリー、設定なのはよく分かるが、後半の図面
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.5

さすがヴァーホーヴェン監督。まとめ方も魅せかたも上手く、また監督特有の嬉しくなる下品さや、シニカルな見方もでき楽しめる作品。

簡単に言ってしまうと重度のメンヘラ女がやらかしてしまうという内容なのだが
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フォーエバー・パージ(2021年製作の映画)

2.5

前作を観た時に「これは5作目はないな」と思ったが、気合で作ったようだ。
でも想像通りの出来というか、「まぁこんなもんでしょって」言う範囲を超えることはできなかった作品。

思い切って一番大切な「時間制
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結婚演出家(2006年製作の映画)

2.5

幻想的な雰囲気や、各エピソードは面白いのだが、いかんせん凝りすぎていて現実と想像の境目が分からず、ラストなど「で、どうなったの?」という欲求不満になりそうなエンディング。

結局理解することを放棄して
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座頭市喧嘩旅(1963年製作の映画)

3.2

4作目までは試行錯誤している感じが強く、座頭市のキャラも安定していないし、作品内容もシリアスにキャラの掘り下げなどに使っていたが、今作でおおよそ固まった感があり、エンタメに振った娯楽作となっていて安心>>続きを読む

⼭猫は眠らない8 暗殺者の終幕(2020年製作の映画)

2.8

トム・べレンジャーが活躍してくれたのは嬉しいのだが、脚本や設定があまりに酷くて、B級となってしまった作品。

でも、シリーズ8作目でこの出来なら、まぁ許容範囲か・・・・。

グダグダ感を無視してトーマ
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D坂の殺人事件(1997年製作の映画)

3.4

ホントに申し訳ないのだが、実相寺監督と言えば個人的に「ウルトラマン」「ウルトラセブン」の名作がまず頭に浮かんでしまい、今作でも多くのシーンで「ウルトラマン的なアングルだなぁ」「セブンの雰囲気にそっくり>>続きを読む

これで三度目(1952年製作の映画)

1.4

現代と映画的な文法が違うとでも言うのか、当時はこれで笑えたのかもしれないのだが、正直賞味期限切れとなっている作品。

単発ギャグは理解できるし、基本的にギャグの積み重ねで作られているので、ストーリーや
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ベスト・セラーズ/小説家との旅路(2021年製作の映画)

3.4

マイケル・ケインの素晴らしい演技を堪能できる作品。
相手役のオーブリーも良い演技をしている。

ただ、映画としては定番過ぎて今一つなのは、監督の技量の無さだろうか。
書き溜めた小説がある所まで読めてし
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.6

数々のSFやファンタジーを作り、ほとんどハズレの無い高打率のギレルモ監督が、初めて撮ったドラマ。
さすがに技量のある監督と納得できる素晴らしい内容で満足できる作品だ。

見世物小屋などの不気味さはお手
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ドラゴンスレイヤー(1981年製作の映画)

3.0

ILMが気合を入れて作ったゴー・モーションのドラゴンが見どころの作品。

ストップモーションとCGの谷間で思ったほど発展はしなかったが、ストップモーションとは一線を画しているのは確かだ。

ストーリー
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裸の幼年時代(1968年製作の映画)

3.0

現代と倫理観が大きく違い、理解しずらい所は多々あるのだが、映像の美しさとリアリティのある少年の行動が良く描けている作品。

1968年という時代もあるのだろうが、ハリウッド的な「子供=天使」ではない所
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放蕩娘(1981年製作の映画)

1.0

登場人物全員が、何がしたいのか、何が言いたいのか全く理解できずに、眠気との戦いになった作品。

精神的に不安定という設定なので、言っていることが支離滅裂なのはまだ理解できるのだが、その娘との会話が成立
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