ぽちさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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4×4 殺人四駆(2018年製作の映画)

3.0

ワン・シチュエーションのサスペンスとしては中途半端。

どこまでそのシチュエーションで引っ張ってくれるかが見どころなのだが、医者が出てきたあたりからグダグダで、ネゴシエーターの登場で普通のクライム物に
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コンペティション(2021年製作の映画)

3.4

シニカルな笑いがツボだった作品。

キャスティングが洒落ていて、まさかペネロペが監督役とは思わなかった。
でも、この意外な配役のおかげで、ブラックな笑いが一層引き立っているのは確か。

わがままな有名
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JFK/新証言 知られざる陰謀【劇場版】(2021年製作の映画)

3.6

オリヴァー監督の執念を感じる作品。
1991年の「JFK」も良い作品だったが、今作の方が見応えがあり良くできたドキュメンタリーだ。

ジェームズ・ディエウジェニオのノンフィクション本を元にしているとい
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ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

3.3

全編にわたる緊張感はすごく、そこを楽しむ作品。

収容所の悲惨さなどリアリティはあるが、実話ではない。
「ドイツの作家ヴォルフガング・コールハーゼの短編小説『 Erfindung einer Spra
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グレース 呪われた純潔(2014年製作の映画)

2.5

ヒロインと同化したPOV映像はアイディアだが、ストーリーや恐怖感はB級で、そのB級感を楽しむ作品。

最後までPOVで通したのは気合を感じるが、正直かなり見にくく、ブレの多い映像に酔ってしまう。

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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.0

どうしても気になる事が2点。
落としどころを含め、難聴に対してネガティブな描き方と、「ドラマー」としての立ち位置が全く描けていないこと。

これが気になって個人的には乗れなかった作品。

ラストシーン
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明日はない(1939年製作の映画)

3.4

余韻を残す良い終わり方と、ヒロイン演じるエドウィジュの魅力で時代を超えて楽しめる作品。

今のハリウッドなら絶対、彼が戻ってきてハッピーエンドに持って行くところだろうが、あえて暗い終わりにしたのが時代
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ある女の愛(1953年製作の映画)

2.9

モノクロ映像が綺麗でそこを楽しむ作品だろう。

ストーリーや演技はさすがに年代を感じてしまい今一つだが、ミシュリーヌは撮影当時31歳とは思えない美しさを魅せてくれる。

当時としては珍しいバッドエンド
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Naked Singularity(原題)(2020年製作の映画)

3.0

原作は未読だが、解説などを読んだ限りでは、今作で扱われた宇宙崩壊とかのSF的要素はなく、司法制度を問題とした「法的スリラー」に分類されている。

で、今作なのだが、正直SF的な要素が邪魔。
というか、
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.0

映像とゆったりしたテンポは楽しめるのだが、あまりにストーリーが破綻していて、何が言いたいのか全く分からない作品。

元となった「サー・ガウェインと緑の騎士」が1300年頃に書かれていることや、伝説や言
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.4

SF的なビジュアルを一切使わずに語られるSF作で、その努力とアイディアは面白く、ゆったりと楽しめる作品。

ただ、有機アンドロイドとクローンが出てくるのだが、これの設定が甘すぎて、そのせいで哲学的なテ
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キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱(2019年製作の映画)

1.0

伝記、または実話としては全く機能していないフィクションだが、天才的な女性の裏側を想像で描いたドラマだと思えば楽しめる作品。

この手の伝記物の時には必ず書いてしまうのだが、これを「事実」として受け取っ
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アタメ(1989年製作の映画)

3.3

「当たり」作品の多いペドロ監督だけあり、今作もサラッと軽く流しているわりに、見所が多い楽しめる作品となっている。

1989年頃だとまだ「ストーカー」という観念自体あまりない時代に、このストーリーを思
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28DAYS(デイズ)(2000年製作の映画)

3.4

脚本と出演者が良く、芯のあるストーリーに上手く笑いを絡めてあり、楽しめるドラマ。

癖のある脇役達も見どころ。
サンドラはどうしようもないビッチから徐々に真剣に生きることを考える女性に変化していく過程
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スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

3.4

変な際物バンドで、とっくの昔に解散していると思っていたのだが、今回初めてその全貌を知ることが出来て楽しめた。

それにドキュメンタリーとして時系列に沿った親切なまとめ方と、脱線するところや笑わせどころ
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マリー・ミー(2022年製作の映画)

3.0

超ストレートなロマコメ。
オープニングから10分ほどでラストまでわかってしまうほどの平凡な内容ではあるが、それを目的として割り切って観ると楽しめるロマコメ。

オーウェンはきめ細かい良い演技をしていた
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.4

さすがにマシュー監督。そつなく楽しませてくれる作品。
でも、さすがに今作は前2作に比べるとパワーダウンしている。

ま、時代設定や、誕生秘話のために、前作のようなハイテンションでありえないメカとかで盛
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アンビュランス(2022年製作の映画)

3.2

元ネタは未見だが、ハリウッド的に観やすいクライム物になるよう手を加えてあり、派手なカーチェイスや爆発を楽しめる作品。

題名にもなっている救急車で逃げないと、話が成立しないので、かなり無理をして四人を
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鍵 THE KEY(1997年製作の映画)

3.4

もちろん川島目当てで観たのだが、これほど原作が深いとどう撮っても良い作品になってしまうというよい例だろう。

ただ、脚本が良いのも確か。
原作と微妙に変えてあるところが、見事にプラスに働いて、良い効果
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ミンボーの女(1992年製作の映画)

3.6

さすが伊丹監督。
笑って泣いてスカッとして、テーマも含め見応えのある超娯楽作。

このテーマでよくぞここまで観やすく、軽いタッチで描けるものだと感心してしまう。

キャスティングも良く、脳みそ少ない系
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AI崩壊(2020年製作の映画)

3.5

日本のSFとしてはかなりレベルが高く、好感が持てる。
ドラマ部分と追跡劇がサスペンスとしてよく出来ていて見所の作品。

ただ、贅沢を言えばSFとしてもう一歩踏み込んでほしかった。

一番基本となるAI
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花の恋人たち(1968年製作の映画)

3.0

強烈な昭和の香りと、吉永、十朱、山本の光り輝く美しさを愛でる作品。

かなりマニアックな部類に入るのだが、昭和を知っている年代にはたまらない楽しさがある。

しかし映画としてはかなりポンコツで、普通に
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.4

監督の自伝的作品、それも子供時代の物だと大概「それがどうした」って物になってしまうことが多いのだが、今作はドラマとして普通に楽しむことが出来るレベルに達している稀な作品。

まず、自伝と言ってもそこに
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2020 世界終焉の日(2019年製作の映画)

3.3

超低予算でショボい映像だが、基本的なアイディアがきちんとSFしていて好感が持てる作品。

OVかと思ったら、脚本、監督を務めたサイモン監督がクラウドファンディングで予算を調達して作ったものだそうで、1
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

1.0

どうしちゃったのスピルバーグ監督?って作品。
期待度が大きかっただけにかなりがっかりした。

黒澤明もそうだったが、若いころ名作を撮り続けた監督が晩年に高尚で意味不明な作品を撮りだすというのはよくある
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.5

全キャラが立っていることと、コメディータッチとしたことで、素直に楽しめるエンターテイメント作品となっている。

元ネタがゲームと言ってもテーブルトーク・ロールプレイングゲームなので、ほとんどオリジナル
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愛の犯罪者/ラヴ・イズ・パーフェクト・クライム(2013年製作の映画)

3.2

平均的なエロティック・サスペンスだが、落としどころが上手くラストで急上昇した作品。

ただ、実は警官というのは驚くが、そこまで入れ込んだのが「本当に愛してしまったから」ってのはちょっと陳腐。

でも、
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呼吸 友情と破壊(2014年製作の映画)

3.1

女性向けと言っては弊害があるが、男性にはなかなか理解しにくい感情の動きで、感情移入は難しい作品。

多分原作小説はもっと丁寧に心情の変化を書いていると想像できるが、今作だけだと「なぜ?」という疑問が最
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セブンスフロア(1994年製作の映画)

2.9

ソフト化さえされていない東映の海外版Vシネマなので、それを念頭に観るとそれなりに楽しめる作品。

もちろん予算のある普通の劇場用とは違う意味で楽しめるわけで、低予算でどう誤魔化してくるかとか、やる気が
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.1

圧倒的なリアリティと、救いのないストーリー展開で迫力はあるのだが、映画としてはいかがなものかと思ってしまう作品。

ディストピアを舞台としているのなら、なおさらどこかに光が無いと全く救いがなく疲れだけ
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

4.4

これこれ、これだよ!!
「イグジステンズ」を最後に20年近く落ち着いた普通の作品しか撮ってこなかった監督だが、これこそ待ちに待ったクローネンバーグ作品だ。

もう、枯れてしまったのかと半分諦めていたが
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カラー・ルーム~私が彩る世界~(2021年製作の映画)

3.0

実話ベースなのでしょうがないのだが、いかにもよくあるタイプの女性のサクセスストーリーで、「こんな陶芸家がいたんだ」という知識にはなるのだが、映画としては物足りない作品。

それに経営者とのロマンスがイ
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あのこと(2021年製作の映画)

3.4

ストーリーとしては「だからどうした」という部類に入るのだが、追いつめられるヒロインの心情が重くのしかかり、その息詰まる展開で目が離せない作品。

中絶が違法だった60年代のフランスが舞台で、一人追いつ
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北斗の拳(1995年製作の映画)

1.0

以前から評判は聞いていたのだが、ここまで悲惨だとは・・・・
かなりプラス思考で観たのだが、良いところがまったく無いという「駄作」と呼ばれるに値する作品だろう。

一応売り文句は「ハリウッドで映画化」だ
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ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ(1975年製作の映画)

2.2

豪快な脱ぎっぷりのジェーンを眺めるための作品。

それ以外は正直なところ全く見所はない。

説明するまでもないが、歌手として成功していたセルジュ監督が、当時の内縁の妻であるジェーンと出した同名の曲がヒ
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NO WAY BACK/逃走遊戯(1995年製作の映画)

3.1

ストーリー展開やスピード感が良くて、中だるみが無い所が脚本の良さという作品。

ただ、盛り上げどころがちょっと弱く、2人のバディ物としての熱さをもっと前面に出してほしかったところか。

ラッセル・クロ
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