ぽちさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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NO WAY BACK/逃走遊戯(1995年製作の映画)

3.1

ストーリー展開やスピード感が良くて、中だるみが無い所が脚本の良さという作品。

ただ、盛り上げどころがちょっと弱く、2人のバディ物としての熱さをもっと前面に出してほしかったところか。

ラッセル・クロ
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キャロル・オブ・ザ・ベルズ 再会の日(2019年製作の映画)

3.1

クリスマス・イブの前前日あたりに気分を盛り上げるためにボーっと観るには良い作品。

脚本や演出があまりにベタで、全力で泣かせに来ているのがイマイチ。
結局全員が善人で、大家族そろって大団円というのは捻
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ジャンキーばあさんのあぶないケーキ屋(2012年製作の映画)

3.2

巧妙なストーリー展開で、ちょっとブラックな笑いも効いていて楽しめる作品。

主役のおばあちゃんを演じるベルナデットの百戦錬磨な芝居も見所だし、巻き込まれる友人役のカルメン・マウラも慣れた良い演技をして
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OSS 117 私を愛したカフェオーレ(2006年製作の映画)

3.0

大失敗。
普通の洋画だと絶対に字幕で観ることにしているので、今作も何も考えず字幕で観たのだが、あとで調べたらあのFROGMANが吹き替え担当じゃないか!!

それも
「今回、FROGMANが初めて洋画
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エンパイア レコード(1995年製作の映画)

2.5

キャスティングをした人が誰なのか分からないが、ほとんどキャスティングのおかげで生き残っている作品と言っていいだろう。

ブレイク前のリヴ・タイラー、レネー・ゼルウィガー、ロビン・タニーを揃えたことはほ
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

4.3

一作目を良い意味でパワーアップさせて、そのテンポの良さと豪華な映像で大満足の作品。

さすがガース監督という所だろう。

正直ストーリーはかなりご都合主義なのだが、それがすべてスピード感やテンポの良さ
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ゼロの焦点(2009年製作の映画)

3.0

原作の良さに助けられていて、映画の質としては普通。

さすがに松本清張の代表作というだけあり、描かれる人間の内面が見事で、脳内で小説を読むように観るとかなり満足度が上がる。

映画としてはなぜか小説に
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劇場版 ルパンの娘(2021年製作の映画)

2.5

小説はもちろんTVシリーズも全く知らずに観たのだが、基本的に深キョンを愛でる作品なのでこれで良いのだろう。

でも、あの「テルマエ・ロマエ」を監督した武内監督にしては今一つと言わざるを得ない。

混沌
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ザ・コントラクター(2022年製作の映画)

3.0

つまらなくはないのだが、ご都合主義が多い事とあまりに定番のサバイバル物で、イマイチ盛り上がりに欠ける作品。

売り文句に
「ジョン・ウィックシリーズを手がけたプロデューサー陣が製作した」
とあるが、同
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マルタイの女(1997年製作の映画)

3.4

普通の監督作なら十分に楽しめる作品と言えるのだが、伊丹監督作としては物足りない作品。

普通の邦画から比べれば十分立っているキャラクターなのだが、伊丹作としては全員弱いのがどうしても残念だ。

主役の
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いちご白書(1970年製作の映画)

3.5

日本では題名の認知度が異常に高いのだが、観たことのある人はそれほど多くないという珍しい作品。

また、アメリカではカンヌ映画祭審査委員賞をとったが、興行的にはコケていてあまり知られていないのだが、日本
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麻薬密売人 プッシャー(1997年製作の映画)

3.6

リメイクより数段味のある内容で、余韻の残し方も素晴らしい作品。

リメイクをオリジナルと勘違いして、トリロジーの2と3を先に観てしまったのだが、このトリロジーはつながりはあるものの全作独立していて、そ
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お葬式(1984年製作の映画)

3.5

大ヒットを記録しただけのことはあり、葬式という暗い題材を使いながら、軽快な語り口で伊丹監督のカラーを楽しめる作品。

初監督作ということで、ちょっと硬さがあり、この後作られた作品のようなハジケ方が無い
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タンポポ(1985年製作の映画)

3.7

何度観てもそのセンスの良さに唸らされる作品。
よくこのアイディアを思いついたといつも感心してしまう。

細かいエピソードを交え、それでいて大筋はしっかりしているので、これだけごった煮状態でもまとまりの
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峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)

3.3

司馬遼太郎が小説「峠」で作り出した河井継之助のキャラクターが魅力的で、演じた役所がはまり役と言っていい相性の良さで、そこに集中すると楽しめる作品。

ただ、見せ所となる後半の北越戦争がしょぼい。5万と
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バトル・オブ・ライジング コールハースの戦い(2013年製作の映画)

3.3

マッツの重厚な演技が見どころの作品。

ただ、ハンス・コールハースの伝説を知っていることを前提として作られているので、完全に説明不足。
ストーリーについて行くことが難しい。

大まかな流れは想像で補完
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The Birthday Cake(原題)(2021年製作の映画)

3.6

ここfilmarksでも邦題が載っていないほど知名度は低いのだが、練られた脚本と素晴らしい俳優陣でレベルの高いクライム物として楽しめる作品。

後半でオチは読めてしまうのだが、それにしてもセンスの良い
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.2

ファンタジーと割り切り、その不条理ぶりを楽しめるとハマる作品。

ただ、結局何が言いたいの?と言う気持ちは残るし、いくらファンタジーとしても、獣人の設定がまったく明かされないので、その行動自体に説得力
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プッシャー3(2005年製作の映画)

3.4

前2作目と同じカラーで、全体の造りも同じなので観方が分かっていて楽しめた作品。

中盤までのユーモアを交えた展開と、後半の強烈なバイオレンス描写の対比も素晴らしく、最期まで飽きさせない。

でも、贅沢
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プッシャー2(2004年製作の映画)

3.5

キャラクター造型が素晴らしく、まったくまともな人間が出てこないにもかかわらず、感情移入が出来る作品。

クライム物と言っても、ここまで壊れた人の集合と言うのは珍しいのだが、その中でも主人公マッツ演じる
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プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

2.9

泣ける材料がそろっているのに、まったく泣けない作品。

一番の原因は、ストーリーをいじりすぎていて、ストレートに心に響くものが無い事だろう。

と言うか、テクニックに走りすぎていると言ってもいい。
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スーパーの女(1996年製作の映画)

3.4

完全にエンタメに振り切った内容で潔く、肩の力を抜いて素直に楽しめる作品。

前二作「大病人」「静かな生活」は個人的にはレベルの高い作品だと思うが、興行的には失敗に終わったそうで、「失敗が許されない」と
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しあわせな孤独(2002年製作の映画)

2.2

事故に遭った男性が人生の意味を見つけ再生する方がメインかと思ったら、グダグダの不倫ロマンスの方がメインで脱力して、おまけにヒロインに全く感情移入が出来ない尻軽さで、何を観ていいのか分からないような作品>>続きを読む

ウィルバーの事情(2002年製作の映画)

3.4

繊細だが、さりげなく入るユーモアのセンスが良く楽しめた作品。

個人的にはもう2目盛ぐらいコメディに振ったほうが好みではあるが、女性監督らしい繊細な人間関係が見事に表現されていて、特に兄弟の関係は共感
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大病人(1993年製作の映画)

3.7

普通なら重く暗い内容になる所を、絶妙のギャグセンスで見事にエンタメとしていて、テーマもしっかりとしている見事な作品。

伊丹節を堪能できる。

また、出演者がみんなレベルが高くてこれも見どころだろう。
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.5

静かだが、見事に少年たちの内面を描き出し、見ている者に共感をおぼえさせる作品。

設定を微妙なラインに持って行くことにより、より少年たちの繊細な心情を描き出しているのは、監督の力量と言えよう。

友情
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アントラーズ(2021年製作の映画)

3.2

猟奇事件的な展開から、ガッツリのホラーへとなるが、陰鬱なカラーは統一されていて、派手ではないのだがじっくり魅せる作品。

ただ、そのカラーのせいで物足りなく感じるのは事実。
説明不足もあり、消化不良な
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ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年製作の映画)

3.6

力量のある監督が撮ると、子供向けになってしまいそうなVS物でも大人の鑑賞に堪える良いものが作れるという見本。

SF色を排してオカルトに持って行ったのは、ガメラとの違いを強調するためと監督が言っている
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下妻物語(2004年製作の映画)

3.5

まったく期待していなかったのが良かったのか、エンタメの醍醐味を味わえた楽しい作品。

先日観た「嫌われ松子の一生」と同じく、原作の良さもあるのだが、それをここまでポップにはじけた映像にできることに監督
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ピアニスト(2001年製作の映画)

3.4

あまりにハイレベルな性癖で、とても共感はできないが、ここまで特殊なキャラクターを徹底的に描いているのには感心する。

原作小説もその大胆な性描写で話題になったのだが、今作も大胆でR-15指定。
でも、
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チップス先生さようなら(1969年製作の映画)

3.4

ミュージカルパートを無くして普通のドラマにすればきっと120分を切るぐらいの長さになったのだろうが、序曲から始まり、中休みの間奏曲、終わりの終曲まで「映画を観た」という充実感を味わえるので、これはアリ>>続きを読む

ゴジラ対メガロ(1973年製作の映画)

1.4

子供向けの低予算作品と割り切り脱力感を楽しむ作品。

ただ、数分だがダム崩壊シーンだけは素晴らしいミニチュアワークで、今作一番の観所なので、絶対見逃さないように。
特撮監督の中野昭慶が「乏しい予算の中
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鞄を持った女(1961年製作の映画)

3.2

そりゃ、あんなえちえちなクラウディアが「行くところが無いのぉ」なんて言ったら、全力で助けたくなるってもんだ。
おまけに16歳のドーテーなんて抗いようが無いでしょ。笑

ロマンスとしては、少年の憧れをう
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FLEE フリー(2021年製作の映画)

3.9

登場人物の安全を守るためという理由からアニメーションという手法をとったという事だが、必要に迫られて作られたアニメーション映画はこれが初めてではないだろうか。

その縛りが良い方に出て、実写では味わえな
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パリ13区(2021年製作の映画)

3.5

超高級なAVという作品。

けっして貶しているのではなく誉め言葉。
淡々と進むストーリーで、結局大したことも起こらずに、これと言った落ちもなく終わるのだが、終始目が離せない上手い語り口で、監督の力量が
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かくれんぼ(2013年製作の映画)

2.9

導入部の謎に満ちたところから中間部では中だるみして、後半ではかなりご都合主義が目立ってしまい無理やり感が強いが、まぁ普通のホラー作品という所。

ミスリードを誘うために辻褄が合わなくなっているのが難点
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