ぽちさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ぽち

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L.A.コールドケース(2018年製作の映画)

3.3

ジョニー、フォレストの名優二人の名演技を堪能できる作品。

ただ、元になる事件を知っていることを前提として作られているので、日本人にはかなり分かりずらい展開となっているのが残念。

逆にリアルタイムで
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アンナの出会い(1978年製作の映画)

1.2

シャンタル監督の作品はこれまで二作品見たので、芸風は理解していたつもりだが、やはり「苦行」と言っていい内容に辟易、って作品。

ストーリーの無い長回し多用の実験映画的な作りは、監督の芸術に対する姿勢な
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漁村の幽霊 パクさん、出張す(2012年製作の映画)

3.1

様々な要素を入れた「ごった煮」的なプロットで、普通に楽しめるコメディ。
よく言えばエンターテイメントに徹しているのだが、やはり欲張りすぎで焦点が定まっていないのが残念。

いらないシークエンスも多く、
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.7

どうせ「ワンカット」を売りとした際物で、退屈なドラマだろうと思い見たのだが、あふれる緊張感と見事な群像劇に驚いた作品。

よくある「ワンカット」物は話題性を狙って、それほど必要も無いのにワンカットで撮
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海上48hours ―悪夢のバカンス―(2022年製作の映画)

1.7

完全に定番のストーリー展開で、緊張感を煽っては来るのだが、ほとんど先が読めてしまう作品で目新しさはない。

ツッコミ所も多々ありB級なのだが、B級のおいしさである「バカらしさ」「必死」「エロ、グロ」が
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スティルウォーター(2021年製作の映画)

3.8

マットの名演もあるが、主人公の男のキャラを深く見事に描き出していて、サスペンス色も程よく効いていて観応えのある作品。

決して悪人ではないのだが、負のスパイラルに陥り、やることが裏目に出てしまう主人公
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炎のデス・ポリス(2021年製作の映画)

3.4

なぜすぐに撃たない?とかツッコミ所はあるが、スカッと爽快なアクションで、普通に楽しめる作品。

キャスティングがもう一捻りほしかったところ。
ジェラルドが出てきた時点で、どんな非情な殺し屋でも、最後は
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私、君、彼、彼女(1974年製作の映画)

1.2

以前同監督の「ブリュッセル 1080 コメルス河畔通り 23番地 ジャンヌ・ディエルマン」を観た時と全く同じ感想で、一般人が観るものではない。

実験映画の部類に入るのだろう。
確かに監督の「一般的な
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もうひとつのラブストーリー(1990年製作の映画)

1.4

消化不良の作品で、見た後に結局疑問しか残らない内容。

これが果たして原作のせいか、脚本が悪いのか、監督の演出が悪いのかの判断がつかないほどに支離滅裂。

まず、オチが理解できない。
事故死したジェリ
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ディアボリカル(2014年製作の映画)

1.1

SFマインドの無い監督がタイムトラベル物を撮るとこうなってしまうというよい見本。

完全に破綻した設定とストーリーは、どんでん返しのつもりの「実は息子だった」が分かっても、まったくスッキリしない終わり
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ブワナ・トシの歌(1965年製作の映画)

3.4

ドキュメンタリーの手法を取り入れたユニークな撮り方で、出てくるアフリカ人はみな素人というより、映画というもの自体を理解していない人々で、粗削りな感じはあるものの、ドラマは良く出来ていて楽しめる作品。>>続きを読む

突入せよ!「あさま山荘」事件(2002年製作の映画)

3.5

観ごたえのあるドラマ。

最初に「事実とは異なります」というテロップが出るのも好感が持てるが、調べてみるとかなり事実に近い形で映画化されている。

原作が今作の主人公である佐々淳行の書いた『連合赤軍「
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サイレント・ナイト(2021年製作の映画)

3.6

実にブリテンらしいブラックなコメディ。
個人的にはこのカラーは大好き。

リアリティのまったくない毒ガスの設定や、人々の行動は普通だったらマイナス要素なのだが、今作ではその「いい加減さ」がギャグの一要
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タミー・フェイの瞳(2021年製作の映画)

1.3

何がテーマなのか全く理解できなかった作品。

2000年に公開された同名のドキュメンタリー映画を原作としているそうなので、シンプルにタミーの生涯を描いたとは考えにくい。
だったらドキュメンタリーの方が
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セクシータイム・リターン 貪欲ビンカン美女と時をかける絶頂(2020年製作の映画)

1.5

がっかり。
シリーズ二作目のあの破壊力は全くなく、普通のAV程度の出来で唯井 まひろのファン以外は見てもしょうがない作品。

先日二作目を先に見て、大笑いできたので一作目も見たのだが、基本設定がコメデ
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モナリザお京(1971年製作の映画)

3.0

偶然とはあるもので、これだけ偶然が重なるとどこかで接点があるのではと思えてしまう作品。

もちろんそれは「ルパン三世」。

でも調べるとルパン1stシーズンの4カ月前に封切られている。
原作マンガはア
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セクシータイム・リバース(2021年製作の映画)

1.0

ぅわっはっはっはっははははははははは!!!大笑い。
下手なコメディよりも100倍笑える作品。

まず、監督のベタというよりも全く素人のような演出と、「AV・ヤクザ物・SF」を無理やりごった煮にしたスト
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可愛い悪魔 いいものあげる(1970年製作の映画)

3.0

平凡な水商売サクセスストーリーだが、ギリギリ残っていた東京の花街の風情など、貴重な映像や風習などを見ることが出来る作品。

ヒロインの渥美マリは今一つ着物が似合わないのだが、さすがに立ち振る舞いはでき
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最高の人生の見つけ方(2019年製作の映画)

3.4

元ネタのカラッとした中に泣かせる演出を入れる高度な手法ではなく、日本人好みに湿度の高いストーリーとしているのは、戦略としてアリだろう。

しかし、さすがにトップ女優の吉永小百合でも、ジャック・ニコルソ
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裸でだっこ(1970年製作の映画)

2.8

脚本が湯浅監督ではないので、子供っぽさはないものの、今一つ盛り上がらないストーリーの作品。

元々「軟体動物シリーズ」で人気が出た渥美のために、明るさのあるキャラを見せることを目的として作られたのもな
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クローネンバーグの ファイヤーボール(1978年製作の映画)

3.4

本人もインタビューで言っている通り、脚本は書いていないし、お金のために撮ったという事で、同年の「ザ・ブルード」から炸裂するクローネンバーグ節は全く影を潜めている作品。

もちろんファンとしては物足りな
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悪女/AKUJO(2017年製作の映画)

3.1

アクションがメインなので、ストーリーや設定がいい加減でトータルとしてみると凡作。

基本設定がそのまま「ニキータ」ってのもいかにも韓国らしい。

ロマンスパートを前面に出していて、それにより「ニキータ
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太陽は見た(1970年製作の映画)

1.6

好意的に観れば「和製・太陽がいっぱい」だが、実際は超劣化版パクリ映画だろう。

あの名作の真似をしようとした勇気だけは買う事が出来る作品。

ストーリーもオープニングから20分ほどでラストまで読めてし
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サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

4.0

のっけからスティーヴィー・ワンダーの鳥肌物の演奏で度肝を抜かれ、最後まで素晴らしい音楽を堪能できる作品。

音楽を聴くだけでも観る価値は十分あるのだが、一音楽ファンからすると、余計な時代背景の説明や、
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あなた好みの(1969年製作の映画)

2.9

ヒロインが渥美マリなのでそれなりにお色気を前面に出してはいるが、基本的に子供向けのようなストーリーで、昭和風味を楽しみながら童心に帰ってみるとテンションが上がる作品。

ギャグを含めストーリーが子供向
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探偵マーロウ(2022年製作の映画)

3.5

ハードボイルドの代名詞ともいえる「マーロウ」の雰囲気を見事に描いていて、そのカッコよさを楽しむ作品。

演技は申し分ないリーアム。そこも見どころではあるのだが、原作小説の設定だとマーロウは42歳。さす
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スランバー・パーティー大虐殺(1982年製作の映画)

1.4

B級の王道を行く作品で、お決まりの「エロ・グロ・笑い」をきちんと取り入れてそつなくまとめてある。

ロジャー・コーマン制作なので、そのB級感を楽しむ作品。
ただ、今一つ煮え切らない感じが残念。

潔い
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ゾンビプーラ(2018年製作の映画)

2.8

B級ゾンビ物でよくある、ギャグ設定の上で真面目にホラーするタイプの作品で、お決まりパターンを安心感を持って観ることが出来る作品。

良く言えば安心感なのだが、平凡であることは事実。原因はギャグ設定が弱
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ダンプ・ヒップ・バンプ くたばれ野郎ども(1969年製作の映画)

3.0

昭和の雰囲気を楽しめる作品。

というか、見所はそこのみではあるのだが、高度経済成長で好景気真っただ中の日本を、映画の端々から実感できるのが嬉しい。

ストーリーは練りが足りないので、せっかく盛り上が
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悪魔の奴隷(2017年製作の映画)

2.5

基本的にお化け屋敷タイプの驚かせ方が中心で、恐怖というよりビックリはする作品。

ストーリー自体は中盤から後半にかけてグダグダ。
重要なポイントである、悪魔が何をしたいのかがころころ変わっているし、エ
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フラッグ・デイ 父を想う日(2021年製作の映画)

3.1

ペン父娘の2人の演技も良いし、数奇な人生を送ったヴォーゲル父娘のドラマも興味深いのだが、どうしても引っかかることがあり素直に感動できなかった作品。

父娘の親子愛を中心に、主に娘の人生を掘り下げている
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ストレンジ・シスターズ(2019年製作の映画)

3.0

勢いがありB級魂を感じることが出来る作品。

オープニングからいきなり語りで壮大な物語が始まり、その語りだけで普通なら一本の映画を作れるほどの情報量。
ハリウッドならビギニングで語り部分を作品にしそう
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ザ・シークレットマン(2017年製作の映画)

3.4

リーアムのアクション無しのいぶし銀演技を堪能できる作品。
一つ一つの動作表情など細かいところまで作りこまれた素晴らしい演技で、名優と言っていいだろう。

ただ、伝記としてはかなり疑問の残る物で、鵜呑み
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祟り蛇ナーク(2019年製作の映画)

3.1

カレーと寿司を同時に食べて、おまけにドリンクが牛乳だったってぐらい統一感のない演出だが、そこが独特のカラーを偶然にも出していて楽しめる作品。

笑い、恐怖、涙の境目が無いのはたぶん単なる監督のセンスの
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

美女2人を眺めるだけでも楽しめる作品。

整った顔立ちのトーマシンとまるでインスタの加工された画像のような目の大きさのアニャ。
2人の美しさがバランスがとれているのが素晴らしい。

おしいのは、アニャ
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心霊写真(2004年製作の映画)

3.0

リメイクの「シャッター」は監督はじめ日本人が多く参加していたので、日本的な「怖さ」がありそれなりに楽しめたが、元ネタとなる今作はどちらかというと、音とびっくり箱的な演出で強引に恐怖感を煽っていて、今一>>続きを読む