まさやんさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

まさやん

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シェルタリング・スカイ(1990年製作の映画)

3.4

『ラストエンペラー』で有名な、ベルトルッチ監督の作品。ストラーロの映像に、坂本龍一の音楽という豪華スタッフの共演は流石。

砂漠と愛。

生きることの、そして愛することの寂しさ、虚しさ、儚さを、異国情
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L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

4.2

ロス市警の汚職とスキャンダルを中心に展開する、複雑に入り組んだ難事件を、正義感たっぷりのイケメン刑事たちが見事に暴いてゆくスリラーアクション。


初めから、次々と事件が展開していくテンポ感が堪らなか
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ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

3.6

前の2部作と比べると若干見劣りするけど、これまた脚本は相変わらず素晴らしいなぁ。

年を重ねた分、関わってくる人の数も増えて、2人の関係性もより複雑になってゆく…

怒ったり笑ったり悲しんだり、一つ
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.6

ビフォアサンライズに続いてこちらも鑑賞。


莫大な資金なんて無くても良い映画は撮れる!

セックスシーンが無くても素敵な恋愛は描ける!


やっぱり映画は脚本が第一だな、と改めて思わされました。素晴
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海街diary(2015年製作の映画)

4.2

みんなが「良い映画だった」っていうのを後から観て、「良い映画だった」っていう感想書くの、なんだか悔しいんだけど、仕方ないよね、良い映画だったんだもん。

これぞ是枝監督という感じ。
家族、描かせるとう
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サウルの息子(2015年製作の映画)

4.0

あれだけ凄惨で過酷な状況にあっても、最後のところで、"人間" であることを失わずに行動しようとする人々がたしかにそこにはいた。

暗く、重く、つらい世界に閉じ込められた者たちに見る、わずかな希望と光。
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.8

マジックミラー越しに受話器で話す2人の会話劇、まさに、ラストのあのシーンこそ、至上のラブシーンと言っていい。

登場人物の誰か一方に共感するではなしに、それぞれの、互いの関係性に痺れ、なぜか涙腺がゆる
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どですかでん(1970年製作の映画)

3.8

終戦直後、焼け野原の一角に、貧しく暮らす人々の群像劇。(海外のスラムとかって今でもこういうところあるよなーって感じ)

いくつかの夫婦、親子、兄弟、そして家族。それぞれ、みんなどこかに異常性を抱えてい
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幕末太陽傳(1957年製作の映画)

5.0

こりゃあぶったまげた!

こげな面白ぇ映画を見たのはオラ久しぶりだぁ〜あ。

これがまさしく、江戸の粋ってもんだ。
「品川心中」に「居残り佐平次」などなど、落語の中の色んな面白さをこれでもかってほどに
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御法度(1999年製作の映画)

3.4

わりと定評のある男色モノと聞いて期待してみたけど、現代のBLに慣れきっているせいか少し物足らない感じ。

どの役者も棒読みっぽいセリフ回しをするのは敢えてなのだろうか…

新撰組を題材にしたストーリー
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リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

3.6

いわゆる「青春」ってこんな感じなんだろうなー。

誰にもあって当たり前だと思われてるような典型的な"青春"を、無駄な装飾を極力排除してすごくリアルに、淡々と描いてると思う。

中高時代に、似たような"
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リアリズムの宿(2003年製作の映画)

3.9

友達の友達、という微妙な距離感の初対面の男二人が、映画のロケハンという本来の予定を外れ、ただあてもなく鳥取の田舎町を放浪する物語である。

つげ義春のマンガが原作とだけあって、シュールとナンセンスが絶
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

3.6

思っていた以上に、わりと王道のサスペンスという感じで面白かった。

金持ちの兄ちゃんになりすますアラン・ドロンがかっこよすぎて反則でしょこれ。

あと、監督のルネ・クレマンって『禁じられた遊び』と同じ
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

4.2

想像力と知性が爆発しまくってる!!!
テリー・ギリアム天才か!!!

そこまでする必要あるのかってくらい強烈に、妄想の世界を映像に収めている。それも、大胆な社会風刺とブラックユーモアをふんだんに交えて
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

5.0

長いこと映画の引き出しに温めておいた本作をようやく見れました。

いつ見ようかとずっと自分の中で問答していましたが、ついに、今が、見るべき時だと思ったのです。

僕と同じように恋に不器用で、僕の何倍も
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スーパーバッド 童貞ウォーズ(2007年製作の映画)

4.0

僕のキャラクター的に、この内容の映画に中々高得点をつけづらいけど、心の中では満点だよ!!!

何度も何度も、「最高だー!!!」って大声で叫んでやりたいよ!本当は。

真面目な映画評を抜きにしたら、超個
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.6


人を愛することは、必ずしも心地よいことばかりではない。そこには時として痛みや葛藤を伴い、まるで僕らの足元からいつまでも離れることのない影のように、愛することそれ自体の矛盾や皮肉が付きまとうのだ…
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トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

4.2

極めてシンプルな脚本の中に、複雑な心情が巧みに内包されているのだ。

同性愛の隠匿
恋人の死
田舎暮らしの孤独
我が子への愛情
愛する人の面影
倒錯的な愛
共依存的な関係性
欲求不満
真実の希求
支配
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.0

とても評判がよく、薦めてくれる人も多いので、逆にあまり期待せずニュートラルな気持ちで見たら、なんともいい映画ではないですか!!w

タイムトラベルものなのに、よくある頭脳派っぽい小難しいメタな要素はほ
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キャロル(2015年製作の映画)

3.8


恋に盲目になって、自分を追い詰めてしまうのは皮肉極まりない。

好きな人と一緒にいるために犠牲にしなければならないこと、自分に正直に生きること、現実と理想の乖離に苦悩し悶々とした生活を送ること。
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タイピスト!(2012年製作の映画)

4.2

セリフもカメラ回しも設定も、わっかりやすーい超ーベタな作り方なのに、最高に楽しくてウキウキしちゃいます!

純粋な気持ちで見ればすごーく楽しめる映画!

色んなフランス映画へのオマージュもたくさん!
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.0

さすがポン・ジュノというしかない、極上のサスペンス。

まず、場面ごとの緩急の付け方が素晴らしい。

それから躍動感たっぷりのカメラワーク、
憎たらしさの癒えない結末、
刑事2人の皮肉な心情変化を見事
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

5.0


愛する人のそばにいたくて
仕方なく自分に嘘をついてしまうことがある

それは時として
相手を欺くことにもなるのだけれど
そんなこと自分でもとっくに気付いているし
それ以外に一体どうしろというのだ
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ショート・ターム(2013年製作の映画)

-

点数を付けられない映画を久々に観てしまった。

この映画を肯定したい気持ちと、ディスクを外へ放り投げたい気持ちと、2人の自分がいる。

この映画に夢や希望を感じても本当にいいものか。2つの心が揺れ動く
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処女の泉(1960年製作の映画)

4.6

衝撃的すぎる…



これはすごい映画だ…


娘を殺された父親の、生々しすぎる復讐劇を描いた作品。

ベルイマン作品、鑑賞3作目にして、もうどっぷり彼の手中にハマってしまっている…

ベルイマンの映
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野いちご(1957年製作の映画)

4.0

ベルイマン監督作品、鑑賞2作目。


老後を孤独の中に過ごす医学者イーサクが、自身の名誉博士授賞式に向かうまでの道のりを描いた日常系ロードムービー。

途中、若い頃に過ごした場所に訪れる中で当時の記憶
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第七の封印(1956年製作の映画)

3.8

セリフの一つ一つがあまりに詩的で宗教的に過ぎていて、かなり難解だなぁ。

時代性とか土着性に中々共感できないのと、表現が抽象的な場面が多くて楽しめたとは言い難い。

ただ、従士ヨンスの皮肉たっぷりのユ
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クィーン(2006年製作の映画)

4.0

1997年8月、36歳の若さでダイアナ妃は不慮の死を遂げた。

本作は、ダイアナ妃の死後、国民感情やマスコミに扇られながらも、王室の威厳や品位をいかにして保つのかという問題に立ち向かうエリザベス女王の
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存在の耐えられない軽さ(1988年製作の映画)

4.8

人生に重みはあるか。

愛のないセックスは存在するか。

キッチュな生き方をどこまで肯定できるか。


そんな、永遠の哲学とも言うべき愛についての命題に対する男女の捉え方の違いを、物語の中でここまであ
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

5.0

確実に、
今まで見た映画の中で
10本の指に入る!

こんなにシンプルで、
こんなに多角的に捉えることのできる物語は珍しい。

初めから終わりまでノンストップで楽しめたし、鑑賞後の興奮は中々おさまらな
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ロッキー(1976年製作の映画)

4.4

リングの外では(とりわけ女性を目の前にした時には)、自己表現が不器用でたじろいでしまうロッキーの姿がすごく愛らしい。

エイドリアンを口説く時だって、自室に逃げ込んだ彼女に何を言うかと思ったら、

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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

3.8

蒼井優ももちろん可愛いけど、この頃の市原隼人が可愛すぎて萌える笑

ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜(2011年製作の映画)

4.8

文句ナシの秀作。

ヘルプというのは白人が雇う黒人のお手伝いさんのことです。60年代のアメリカ南部では、人種差別が当たり前のものとして存在していて、肌の黒い人たちはとにかく散々な目に遭わされ続けていま
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おとなのけんか(2011年製作の映画)

4.2

子供同士のケンカの後処理をしようと集まった4人の大人。話し合いはいつの間にかケンカに発展し収拾がつかくなってしまう。

元々は舞台演劇を映画化したものらしいけど、これの舞台、最高だったんだろうなぁ。
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