モニオさんの映画レビュー・感想・評価

モニオ

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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.0

3ヶ月前くらいに鑑賞。軽妙な良作コメディであり深淵なテーマも込められている。

パラレル 多次元世界(2018年製作の映画)

3.7

テーマは深淵。だが物語は意外にも軽妙に進む。科学的な重厚さとは無縁だがリズミカルに進むスタイルは観ていて楽しかった。

ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

4.7

リアルで80年代のMTV時代にアメリカ音楽シーンに没頭した身としてはこれ以上の感動はないドキュメンタリーだ。プロジェクト発足から収録までが有り得ないスピードで進むし、ライオネルリッチーは作詞作曲から音>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

4.5

イヤイヤコレは大傑作だろう。ラストこそお約束だが、複雑な登場人物だらけの人物描写が見事過ぎる。ムーンライトよりさらに生理的にムリな人は多いと思うが、これぞ映像芸術だ。こんな作品は滅多にない、というより>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.8

不思議な映画だ。男の友情、ハリウッドの郷愁、ヒッピー文化、暴力と麻薬、様々な要素がごちゃ混ぜになって強烈な印象を与える。他にない映画なのは確か。

80 For Brady : エイティ・フォー・ブレイディ(2023年製作の映画)

4.5

ハリウッドのどんちゃん騒ぎネタの派手そうな映画というだけで何の予備知識もなくダラダラと観たけれど。。。とんでもない傑作だった!!
トムブレイディはスポーツ選手として米国ではGOAT (Greatest
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

印象に残る作品。女性同士の討議シーン素晴らしい。かつては女性は男性の財産としか見なされておらずレイプ含めて何でもアリだった酷い歴史がある。大人の男性が(ほぼ)登場しない映画は珍しいのでは。

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.3

ひょっとしたら今年1番の大当たり映画かも。こんなに良くできた映画は滅多にない。主人公の独善さが心にズシンと響いて人助けや責任とは何かを問いかけてくる超シリアスな作品。素晴らしいとしか言いようがない。

Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼(2007年製作の映画)

1.0

評価が高いので観たのですが。。。1時間我慢して途中で止めました。映画を途中で止めるのはまずないのですが。
離婚、妊娠、暴力。。。もう出尽くしたネタのオンパレードに、有名俳優陣の大袈裟な演技、限りなく薄
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

4.1

実話というのが驚きだが、良くぞ米国の恥部をここまで忠実に映画化できたと拍手を送りたい。日本じゃ忖度だらけで死んでも真似できない芸当。

アルカディア(2017年製作の映画)

4.0

グイグイ引き込まれるこの魔力は何だ。
人生について考えさせられる映画だ。

シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.0

コレは中々行けた。精神科医はどのような使命で患者の治療に献身しているのだろうか?果たして患者に罪はあるのか?現実逃避はどこまで許されるのか?いろいろ考えさせられた。

バーバリアン(2022年製作の映画)

2.6

ダメだ。。。映画から何のメッセージも感じられなかった。人を闇雲に襲うだけの怪物なんて時代遅れ。スカルスデルトが出てるのに駄作で残念

キラー・インサイド・ミー(2010年製作の映画)

3.6

ニューアメリカンシネマかこれは
暴力と虐待の成れの果てに愛があるとは到底思えないが、人間の破滅への渇望はこれからも永遠に繰り返されるだろう

オーメン/オーメン666(2006年製作の映画)

3.4

オリジナルは個人的には史上最高のオカルト映画だった。オリジナルにかなり忠実で奇を衒わないところは好感持てる。最後の乳母だけ余計かな。

インサイド・マン(2006年製作の映画)

4.1

インテリが好む典型的な映画。元トラップ大佐はじめ俳優陣もその期待に応えている。それにスパイクリーまで絡んでいるので一筋縄では行かない。個人的には皆立場が違うものの社会的な名声や権力への執着が強くて笑え>>続きを読む

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.9

シャマラン監督らしい映画。題材は『キャビン』を彷彿とさせる人智を超えた存在だ。冒頭のバッタは当然メタファーでバッタからすれば少女の行動は全て理解不能だろう。瓶に入れられたら異次元ワープだし、瓶を放って>>続きを読む

ジーパーズ・クリーパーズ(2001年製作の映画)

2.5

20年以上前にTSUTAYAでレンタルしてJVCのアナログTVで観たけど画面が暗くて反射が多く真っ暗で何もわからなかったヤツ。
途中までいい雰囲気だが、その後は駄作の極地。なんなんだこの映画は。

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

4.1

イーストウッド監督ならではの正統なヒューマンドラマ。ミリオンダラーやグラン・トリノと共通する「人生の意味とは何か」がテーマ。あまりに毒が無さすぎるが、それでも全人類に見て欲しい映画。

ブラック・ダリア(2006年製作の映画)

3.3

うむ〜デパルマ監督なので期待が大き過ぎたか。。。残念ながら刺さらなかった。数年したら内容全部忘れるレベル

キング(2019年製作の映画)

4.1

国王と暴力の中世を鋭く描く良作だ。シャラメはDUNEとほぼ同じキャラ設定。戦闘シーンのスペクタクルを売りにする類いのCG漬け映画とは違って通好みか。

最初に父が殺された(2017年製作の映画)

3.7

『キリングフィールド』の悪夢の再現、今回は少女の視点から。本作はリアルにかつ淡々と描かれており、コレが史実とはいまだに信じ難い。抑えた演出が逆に効果的。ウクライナやパレスチナでの戦争勃発の今こそ必見の>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.3

リドリースコット健在なり
超ハードかつ奥も深い造りで申し分ない。
スティーブンピンカーの「暴力の人類史」によると暴力による殺人は減少しており、その理由の一つが誇りや名誉といった過去の遺物からの決別(文
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.2

映像は息を呑むほど美しい。
自然の美しさだけでなく残酷さを備えた主人公の波瀾万丈の人生というテーマは心に残った。
しかし米国のドラマってほぼ確実に離婚と不倫と暴力が登場するが、何とかならないものか?笑

エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.0

『エスター』の前日譚。冒頭からガンガン人が死んで単純な展開。エスターの残虐ぶりは期待通りである意味安心して観れる笑 だが肝心の施設に入ることになった経緯はなく、エスターの凶暴さの根源が描かれていないの>>続きを読む

エスター(2009年製作の映画)

3.9

よく出来たスリラーというかホラー。俳優陣が皆んな素晴らしい。プロットや展開は『ゆりかごを揺らす手』にソックリ!(完成度ではあっちの方が上だが)個人的には最後にエスターが行方不明でまだ生きてるかもだった>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.6

期待が大き過ぎたか。まあ面白かったが、兄貴が襲ってくるところで死にかけ復活のお決まりパターンで萎えた。最後の銃も見え見えだし、ノープの方が断然出来が良い。

ライフ(2017年製作の映画)

3.9

エイリアンチックだが面白かった。脱出ポッド以降はお決まりのパターンだが演出がもう少し抑え気味だったらSFホラーの名作レベルだ。

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.9

上質なドンデン返し映画というのは前評判通り。個人的にはまあまあかな。。。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.5

斬新なSF、着想が面白い。エイリアンのシガニーウィーバーを彷彿ととさせる。
追記 もう一度観直した。相当周到に作られている。

チンパンジーの凶暴性、縄張り意識、奇跡的に直立した靴、バルーン、80年代
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

4.8

久しぶりに鑑賞。人喰いマシーンの高知能な鮫はその後のエイリアンにも繋がっている。
ロバートショウは本当に良い役者だった。早逝が惜しまれる。

しかしこの映画は隅々までいちいち精巧に練られていて、人物描
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.5

コレはかなり気に入ったぞ!
題材がマルホランドドライブに似ているのも良い。60年代オールディーズの雰囲気サイコーだし、アンナテーラージョイサイコーだし主人公も出てくる脇役もなかなか良い🙆話の展開もまず
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アンテベラム(2020年製作の映画)

3.6

シャマラン監督のビレッジを彷彿とさせる映画。スタイリッシュで途中までの展開は目が離せない。ラストはちゃんちゃん。

過去のない男(2002年製作の映画)

3.7

貧困が凄いが画面が綺麗。地味な映画で好みだったが話はあまり響かなかった。最後に寿司と日本のハワイ歌謡曲出てきた。

宿敵 因縁のハットフィールド&マッコイ(2013年製作の映画)

4.3

ロリマドンナ戦争と同じ題材。こちらは一般向け。よく出来ている。人間の暴力のサガとほんの少し前までは誇りや威信だけで殺し合いが日常茶飯事だったことが驚き。暴力の人類史だ。

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