nkzkmstさんの映画レビュー・感想・評価

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#マンホール(2023年製作の映画)

2.0

個人的には久しぶりの熊切監督作だが、製作にジュリー氏が名を連ね、B級アメリカ映画に悪いかたちにSNSをミックスさせ、奈緒と黒木華の無駄遣い感しか残らなかった印象…
なにをしたかったのだろう

そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

2.0

こういった作品は見ていれば見ているほど不快にでもなれば作品として成功しているんだろうが、本作はその点で成功しているとは言い難い
くずだとは思うが変に学習能力があるのか気が利いたり、ばつが悪くなると人間
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宮松と山下(2022年製作の映画)

3.5

言わずもがなの存在感の香川照之だが、適材適所にこの役を演じている
序盤からどこまで現実を生きているのか判別できない宮松としての世界観に導入させられるが、終盤彼が山下として選択した現実としてその世界観に
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ミッシング(2024年製作の映画)

5.0

公開初週の週末鑑賞
作品の取り扱わられる内容から苦戦は予想したがやはり入りは厳しそうである
だが、「空白」しかりだが、吉田監督作品の真骨頂といった内容
それでも鑑賞にはそれなりの覚悟を強いられるほどに
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(2022年製作の映画)

2.5

日活ロマンポルノ作品に変に邦画的ストーリー性が、と思ったら山崎ナオコーラか…

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.0

フランス・マクドーマンドは好きな俳優だし観ていられる
マイノリティが作り出す生きずらさについての映画がオスカーを手にしてもいいのかもしれない
あるべきものがあるべき居場所を得つつあるのかもしれない
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.5

「これは、君の話になる」
そのコピーのまま、観賞後も終盤の展開を消化しきれていない
序盤からカメラワークによりこの作品の世界にすんなりと没入させられたわけだが、終盤にそこを反転して逡巡させられるとは…
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Saltburn(2023年製作の映画)

3.5

プロミシング・ヤング・ウーマンの様な問題提起はないがエメラルド・フェネル色はふんだんに
今回もキャリー・マリガンは花を添えている

オリヴァーの巣とは言い得て妙で、バリー・コーガンの怪演は枠組みからは
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

1.0

特異な設定の作品はその原作のプラットフォームありきで成立するのであって、その描かれる場が異なると話が変わってくる

演出も演技も小道具も原作にあるものとしてしか存在し得ないものだとしか感じない

山本
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

共同脚本の今泉監督作
共同脚本もう1作の「愛なのに」と共通しているのが婚姻契約のペンディングだが、本作は離婚が「愛なのに」は結婚が本題だ
どちらも結果的には婚姻契約は履行されるのだが、本作の方が中盤辺
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愛なのに(2021年製作の映画)

2.0

共同脚本の城定監督作
セックスシーンにおいては城定監督に一日の長があるし失礼ながら意外と人物描写もできているんだとは思った
が、それ以上に感じるところがとりたててなく…
共同脚本のもう1作「猫は逃げた
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Winny(2023年製作の映画)

4.0

この国のガラパゴス化を本作でもまざまざと感じさせられてやるせない
そこに組織の権力を絡めた描き方と東出昌大や三浦貴大ら役者陣の個人的には意外なる貢献は本作に説得力を持たせることに少なからずの貢献を果た
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市子(2023年製作の映画)

3.0

市子のような人は実はたくさんいて
と思うとやるせない思いがするが、作品のメッセージ性というのは必ずしも必要だとも思わないが
だか、しかし、本作が伝えたかったものはなんだったんだろうと思わずにはいられな
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クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

1.0

坂元脚本はコメディ作品の方がどう料理するか作り手にとっては難題だが…
有り余る予算は潤沢なキャストに注がれ細部まで行き届かない作品になってしまった
そればかりか坂元裕二の数々のシグネチャーもことごとく
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正欲(2023年製作の映画)

2.0

既成概念と生きづらさの不幸な邂逅
といった趣か
にしては稲垣吾郎演じる検事側の描きかたが甘すぎると思う
それこそ生きづらさを訴える側の主張なのでは?

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.5

やはりゲームの世界観にも没入したいので海外では主流の吹替で鑑賞

イタリア人移民2世である
ブルックリンの配管工
はじめからスーパーなブラザーズでない
兄弟の絆

いろいろな側面や序盤2D時代のゲーム
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恋は光(2022年製作の映画)

2.0

昨今の実写化問題に照らし合わせて今作も議論されるところは感じざるを得ない
原作と実写作品はやはりどこか別物という点にケチをつけるつもりはない
しかしやはり西条というキャラクターをドラマ作品として捉えて
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

強烈なアンチテーゼとして投げ掛けられるタイトル
当然ながらに嫌というほどこの世界のすばらしくない側面を見せられ、その世界との別離に握られた花束の持つ意味よ…

ほつれる(2023年製作の映画)

4.0

撮りたい本(話)がある作品か
あるいは作品のための手段としての本か

今作はあきらかに後者で、物語としてはとりたてて珍しいものでもなんでもないが、その撮りで存分に観られるものになっている
終始胸のざわ
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.0

殺し屋のメソッド
ただしミスを犯した場合の…

計画通りにやれ
予測しろ 即興はよせ
誰も信じるな
決して優位に立たせるな
対価に見合う
戦いだけに挑め
感情移入はするな
感情移入は弱さを生む
弱いと
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.5

アンソニー・ホプキンス圧巻の96分
記憶の混濁とともに垣間見える、皮肉、愛憎、困惑、侮蔑、哀愁、悲哀…そして、絶望
吹替で鑑賞したが、声優の柴田秀勝、松本梨香素晴らしかった

Fair Play/フェアプレー(2023年製作の映画)

3.5

同じ職場での恋愛でもよろしくないのに、業務が同じ過ぎるだろ…
昇進したのが女性ならば…
その思考が働く時点で、ルークと同じような余計な男のプライドに囚われているかもしれない
男尊女卑のかけらのような志
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

たしかに巷で言われてるように評価は難しい
しかしそれは、難解とかそういうことではなく、宮崎駿の最後の作品、遺作的なバイアスのせいではないだろうか
これまでの製作委員会方式でないとか、事前の宣伝、作品情
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

5.0

アメリカが分断を加速させた象徴的な時代にこれもまた象徴的な「負」のアメリカの膿を出すような#MeToo 運動の切り口となった実話ベース
キャリー・マリガンはプロミシングヤングウーマンに続いて頼もしくあ
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.5

起承転結でいうと、起がはやいなとは思ったが、話が進むと漫画というフォーマットがあるためか物語に様々な起承転結が組み込まれているのがわかる
着地点は様々な回帰のような帰着へ
ただ、日本映画の漫画やアニメ
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1秒先の彼女(2020年製作の映画)

-

古き悪しき中国映画かのような「ノリ」で序盤でギブアップ
そういう映画と割り切って導入できていればまだ良かったかもしれないが、予告編のイメージとかなり乖離を感じる
この「ノリ」で2時間はとてもじゃないけ
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.5

覆う
ということで秘めること
開放し放つということ
効いていた
最初の再会
ふたりの秘められた思い出がエロイーズにより落としこまれ、実際にはマリアンヌの一方的な再会である
最後の再会
マリアンヌを見も
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.0

子どもの頃から凝り固まった染み付いた固定概念や不意に向けられる悪意は果たしてなにがそうさせるのか
そんなことが頭にもたげてしまう
もちろん社会の写し鏡なんだが
そういった意味で大概の子どもに罪はない
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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

3.5

慣習
と言ってしまえば…だが、奴隷制度に関しては性悪説を唱えたい
悪しき思想が染み付いて、拭えないままに生きる当時の白人層
プロデューサー、ブラッド・ピットがいい立ち位置で振る舞う白人の自由な思想こそ
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インターステラー(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

SF作品だからといって、結局科学的な見地からはどうなのか?という帰着を見せるが(たらればだが、本作の空間と次元を超越する第5次元なんて持ち出したら正直何でもありだろう)ノーラン映画としては見れたのかな>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

空からの地球外生命体、名付けてGジャンとの攻防が描かれているわけだが、テーマは視る、視られることについてで、その大きなメタファーとしての存在なのだろうが、やや大きすぎたか…
いろいろな意味で

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

2.5

吉田監督の一定の手腕は見せつつほとんどのシーンが想像を超えるものではない
アンチテーゼもうまく機能しているとは言い難い

怪物(2023年製作の映画)

4.5

世に問う

観客は物語が進むにつれ、真相を追い求めるだろう
が、誤解を恐れずにあえて言うならそこは重要ではない
それほどに本作は映画的な表現が際立っている

当然ながらに視点ごとに真実が存在して、視点
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.5

必要以上の描写や説明はなく、現在のソフィが父を回顧する
私はやらないわ、なんて言っていた無垢なソフィもいろいろと経験したのだろうというシークエンスはいくつか差し込まれるし陽光と海などの闇との対比
父カ
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

ARTに対しての重圧と解放が描かれた作品という解釈
そして、TARに待っていたのは新たなる世界への救済か

AIR/エア(2023年製作の映画)

4.5

ソニー・ヴァッカロのスピーチには予言めいたものがあり、時をも超越したことにもどこか夢見心地感があり、感銘を受けた
あの時点でのスーパースターとしてのマイケル・ジョーダンを信じたのはNIKEであり家族で
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