MASTiXさんの映画レビュー・感想・評価

MASTiX

MASTiX

映画(279)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.0

上京物語な導入がツボでソーホーでの魅惑のダンスシーンが心を鷲掴み
、とここまでは落涙するほどだったのだがその後のサイコホラー展開は筋書きは素晴らしいんだけど、ゾンビ表現がチープだったりとやや萎え
それ
>>続きを読む

約束のネバーランド(2020年製作の映画)

2.7

アマプラでアニメ版観りゃよかったー、とはなったがカタルシスを生まなかったとはいえ無駄なくコンパクトにまとまっており舞台劇のように捉えてしまえば不快とまではならなかった
ただレイ役だけはイケメン子供キャ
>>続きを読む

ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!(2020年製作の映画)

4.6

事前情報を入れなさすぎて肝である音楽映画だということすらわかっておらずラストの衝撃展開には完全ノックアウト
渋さ知らズやタートルアイランドのライブに夢見たカタルシスともシンクロした感動に涙が溢れ出た今
>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

4.0

話の通じない直線的な役柄の東出昌大と全てを見透かした上で飄々と振る舞う高橋一生のサイコなバトルが魅力的だったので演出をクリーピーばりにマシマシにしてほしかったがNHKドラマがベースということでソリッド>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.5

世間でこれだけ流行っているのに内容まで最高となるともう止められない
過多な説明台詞もくまなくぶら下げてくるエピソードも鬼滅節と思えば万人に刺さる
好きなパートを挙げるならば炭次郎の澄み切った精神世界と
>>続きを読む

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.5

冒頭から強めの涙腺決壊ポイントが用意されており決壊と共にその世界観にジョイント出来あとはもうポイントの度にボロボロと泣かされた
全ての行動には意味があり繋がっているというのを手紙で絶妙に表現しておりか
>>続きを読む

映像研には手を出すな!(2020年製作の映画)

3.0

内容はアニメ観てザックリ知ってて映画版ということで気合いの入った再現率は高くて好感触
見所の乃木坂メンの演技も全力で何かと泣けたし特に金森氏役の梅澤美波のギャップと美貌を拝み続けられたので目的は果たせ
>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.1

評判通りの難解さで理解に努めようと脳みそフル回転、あまりに集中しすぎて劇場を出たら時間の逆行シーンの影響で通行人の動きがおかしく見えるという錯覚まで起きた
内容は完璧に把握できなくても衝撃的な映像体験
>>続きを読む

僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46(2020年製作の映画)

4.8

作品の世界観に過剰に憑依してしまう平手も平手だが乃木坂を筆頭とする明るいアイドル像のカウンターとして欅坂を作る制作チームの罪とネガティブな歌詞を歌わせる秋元康も大人の責任としてどうなのかとは思うが、グ>>続きを読む

3年目のデビュー(2020年製作の映画)

4.3

ひらがなけやきとしてのスタートダッシュに失敗したことが結果的にグループの強みであるチームとしての美しさに昇華していく様子を丁寧に追いかけており今回も優良アイドルドキュメンタリー認定
日向坂への改名あた
>>続きを読む

EYES ON ME : The Movie(2019年製作の映画)

4.0

日本でよくあるアイドルドキュメンタリーのウリとも言えるメンバーが苦痛に歪むようなネガティブなシーンは一切なく、ハッピーに振り切った構成にシンプルに幸せな気持ちになれた
旧知の宮脇矢吹以外にウォニョンミ
>>続きを読む

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.4

端に陣取るメインの四人と吹奏楽部や熱血教師スクリーンには登場しなかった松永、園田そして矢野にまで生温かい背景を持たせ、説明台詞スレスレの演劇的手法が熱い脚本と演出の上で刺さりまくって震えて泣いた
特に
>>続きを読む

機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989年製作の映画)

4.6

高い知性で現場を仕切る後藤隊長や廃墟を捜査する刑事のシーン、サイバーテロを巡るミステリーなど今から30年前の作品にも関わらず時を超えて今なお大人の鑑賞に耐えうる傑作
再上映のきっかけともなった4DXと
>>続きを読む

悪人伝(2018年製作の映画)

2.9

ヤクザと刑事が手を組み連続殺人犯を追うというプロット先行で話が進むので作品自体が飲まれるスレスレのところマドンソクという最高のキャスティングでエンターテイメントする漫画寄りのスタイルは最高ではあるが、>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

3.3

エイドリアンがなぜそこまでセシリアに夢中になったのか偏ったその様子を息を引き取る間際に描写してくれたらこの話は何もかもが間違っているという深みが増されたと思うので惜しいが、精神疾患なのか透明人間かの瀬>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.2

順風満帆に見えたウィリアムス家だが息子タイラーの転落をきっかけに大崩壊
後半主人公をバトンタッチした妹が周囲を癒していく展開が大きな対比でそれ以外にもたくさんの対比がまさにウェイブ
印象的な映像演出と
>>続きを読む

悪の偶像(2017年製作の映画)

3.0

次から次へと予想外の展開が続くが、その要所要所にカタルシスを置かず最後まで考察ポイントを散りばめ混沌を保つ演出は、良く言えば映画全体を包む緊張感に繋がってはいるが、予想を深めないとクリアできない感覚に>>続きを読む

ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.1

特に因縁も無いメキシカンマフィアが敵というストーリーはありきたりだしなんだか薄いので、やはりスタローン本人も望んだグラントリノ風な深い人間ドラマを見たかったが、よく例えられるホームアローン的な洞窟内で>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.5

時代背景が強くわからないことが多いので全ての理解や共感はできかねるが、若い全共闘サイドの問題提議の揚げ足を取らずユーモアを交えながら静かに燃える三島由紀夫の魅力は確実に伝わった
残りは文字だらけのパン
>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

3.2

もっと現実に切り込んだ内容だと思い込んでいたので、途中から予想以上のフィクショナルな展開に驚き権威に飲み込まれるラストまで含めメッセージ性も強くシンプルに映画として楽しめた
そして抑えめの演技に独特の
>>続きを読む

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

3.9

イーストウッド映画と同じく実在する彼のようなヒーローを作品として残し、過去に何があって今に至るのかそしていまだ差別は無くなっていないということを忘れるなというノンフィクション
主演のMBJとジェイミー
>>続きを読む

アイルトンセナ 〜音速の彼方へ(2010年製作の映画)

4.0

セナの歴史を全く知らなかったのでプロストとの確執など全てが衝撃的、彼の事故死はチームウィリアムズが原因なのでは

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.1

主人公が出発間もなく有刺鉄線で手を負傷しその後ネズミに驚いたはずみで死体の内臓にその手を突っ込んでしまうくだりが地味ながら掴みはオーケー
これは戦場を舞台とした没入型サバイバルホラームービー、自分が背
>>続きを読む

スキャンダル(2019年製作の映画)

4.1

FOXニュースのことも今作で扱われた事件のこともほとんど知らなかったので序盤は情報の嵐に飲まれかけたけど、緻密なシナリオと演者の圧倒的な演技により事件の詳細とセクハラは絶対ダメだという強いメッセージを>>続きを読む

初恋(2020年製作の映画)

4.0

病で引退せざるを得ないボクサー、アウトレイジ的ヤクザ、対立する中国マフィア、汚職警察、ガラの悪い半グレなどなど個々に濃い背景を持つキャラクターたちが巧みな脚本の上を入り乱れるバトルロイヤル
アクション
>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.4

愛は冷めているが同情から曖昧な態度の彼氏クリスチャンに対し、そんな彼に依存し離れられないつらい過去を持つ彼女ダニー
優しく彼女に寄り添っていくホルガ村の祝祭をきっかけに心が解放される笑顔にカタルシス超
>>続きを読む

ハスラーズ(2019年製作の映画)

4.0

元ネタとなった事件に関してはありえるかもなーという内容ではあったがそこに至るメンバーの生活環境や親子関係それぞれの性格や人間関係などを女性視点というか性質みたいなもののディテール細かい描き方が凄まじか>>続きを読む

犬鳴村(2020年製作の映画)

3.4

ジャパニーズホラーにはなぜか耐性があるので全く恐怖を感じられなかったが時間を超えて過去と現在がリンクし血が繋がるシナリオはなかなか良かったと思う
題材と演出が悪くないだけにステレオタイプな表現が散見し
>>続きを読む

花と雨(2019年製作の映画)

3.3

ザラついた映像など生々しい演出は光っていたがシーダのヒストリーは知っているし楽曲も何度も聴いているので目新しいトピックは特に無く後半はかなり長く感じてしまいオチにエモーショナルを感じず淡々とした印象>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

あらすじを全く知らなかったのでタイトル的にそういう寄生の方向かと序盤からエンタメとしてシンプルに楽しめかつインターホンが鳴った辺りからのスリリングな展開にハラハラ、ラスト辺りの僅かなプライドからプッツ>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.6

前提としてマイティソーラグナロクで笑えなかった過去があるので監督自らヒトラーを演じボケまくる冒頭には笑えずまたダメかーと思っていたがグシュタポが家宅捜索に入ってきた辺りから一気に引き込まれラストダンス>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.2

酷すぎるFBIの捜査や儲けのためのメディア報道の生贄になりかけたややこしい性格のジュエルはワトソンの助けもあり今回はなんとか無実が証明されたがイーストウッドはこれまで冤罪となった顔の見えない被害者への>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

4.1

初期衝動が生まれる瞬間、というのもまるで出産シーンを見せられているかのような美しさを食らった、古美術と古武術辺りから涙腺が決壊してもうボロボロボロボロ泣きまくった、理屈を超えた感動がこの作品にはある>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.7

新年一発目、本来であれば話題独占のパラサイトをチョイスのところ景気の良い話が聞こえてきたこちらを選んだ
フォード内部の企業ドラマ、フェラーリサイドのマフィア感、マイルズの家族ドラマに過去を背負うシェル
>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

2.5

カットの早さとご都合に転がる展開がハイスピードかつ平坦に繰り返されて感情が乗らずレイもカイロレンもレジスタンスの面々までもその後の行く末をどーでもいいと思ってしまいただ眺めているだけの状態だった、役者>>続きを読む

家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.6

根は優しくても世渡り下手で運すら持ち合わせない家族への不幸の乱れ打ち、自己責任と言われて他に手段のない人たちに救いはないのか、家族がいるということは救いでもあるが負担でもあるのか、社会保障とは、など八>>続きを読む

>|