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とっても楽しかった。映画の街に生きる人々が、笑ったり泣いたり、踊ったり喧嘩したり、お酒を飲んだり煙草を吸ったり、夜道に車を走らせたりする、そんな他愛ない瞬間があまりに眩かった。西部劇のセット、ビバリー>>続きを読む
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最高!!!いま世界中のスクリーンで、彼女が暴れまわっている姿を観られるのだと思うと胸が熱くなる。サノス、勝てるんじゃない?!
オーソドックスなヒーロー誕生譚で一見新鮮味はないが、フェミニズムの要素や>>続きを読む
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『ラ・ラ・ランド』でエマ・ストーンに主演女優賞を授与したのは完全に早計だっただろう。オリヴィア・コールマン(祝・アカデミー賞主演女優賞!)、レイチェル・ワイズ、エマ・ストーンと三人の女優たちが素晴らし>>続きを読む
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とても良かった。今までに観たチャゼル作品でいちばんすきだ。
チャゼルの作品はいつも狭い世界が舞台になっているけれど、それは本作でも変わらない。人類初の月面着陸に成功したニール・アームストロングという人>>続きを読む
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三度目(!)のリメイクであることを承知の上でやはり話は古いよね、というのが正直な感想ではある。
もちろん、稀代のアーティストであるレディー・ガガを主演に据えた(名演でした!)というだけでも本作に価値は>>続きを読む
トーキョーノーザンライツフェスティバル2019
荒涼とした風景は圧巻で、北欧映画らしい繊細な撮影には目を奪われるけれど、子供が悲惨な目に遭う様は観ていてつらかった。虐げられた子供がイマジネーションに>>続きを読む
トーキョーノーザンライツフェスティバル2019
福祉大国・フィンランドでのシングルファーザー奮闘記。"子供は守られるべき"という価値観が徹底されている土地で子供を育てられるのは幸運なことだよなあ、と>>続きを読む
トーキョーノーザンライツフェスティバル2019
父の過去を探してサラエボを歩くアンニャの足取りは、サラエボでの惨事を知らなかったわたしのそれでもある。運転手と交わす会話に、傷跡の残る街に、知らない食>>続きを読む
トーキョーノーザンライツフェスティバル2019
移民二世のラーシャが直面するリストラ、職探し、偏見。つらい気持ちになるけれど、ラーシャのタフでチャーミングな姿にかろうじて観続けていられる。いくらでも>>続きを読む
トーキョーノーザンライツフェスティバル2019
こういう出会いがあるから、映画祭ガチャはやめられない。今年もできる限り映画祭に足を運びたい、と思わせてくれた一本。
楽しみのために手に取ったカメラが>>続きを読む
オリジナルの強度を思えばどうしたって負け戦な企画だが、エミリー・ブラントの名演によって救われたと言っていいだろう。それだけに、彼女のメリー・ポピンズがもっともっと観たかった。
続編と銘打つのなら、構>>続きを読む
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生まれるべくして生まれた物語ではあるだろうけれど、それにしては結末が甘いように思う。
抑圧された状態にある人、とくに女性は大勢いて、近頃ようやく抗議の声が聞こえるようになったところで、まさに抑圧された>>続きを読む
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第二次世界大戦下のマルセイユを描いた原作を、現代のマルセイユにおいて再現してみせようという野心的な試みは、深刻な難民問題があり、世界中でナショナリズムが吹き荒れている現状を思えば、不気味なほど馴染んで>>続きを読む
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精神的に不安定で育児がままならない母親と、そんな母親を慕う娘の物語なんて、どうしたって辛いものになると思うのだけれど、娘のイマジナリーフレンドたるフクロウの存在が、かろうじて本作を救いのあるものに留め>>続きを読む
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(観た映画の感想を書いておかないと、年末に内容が思い出せないとあらためて思ったので、再開しようと思います。続くかわからないけれど!)
ディズニー映画で、ここまで依存について描いてくるとは思わなかった>>続きを読む
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こういう作品を観ると、アメリカ映画ははきちんとしているなと思う。ベンが子供たちに強いていることは、悪気はなかったとしても虐待だし、その事実に触れず”家族愛”に回収されてしまったら嫌だなと思っていたのだ>>続きを読む
わたしの知っているままの渋谷と新宿で、わたしと同世代の人々が這いつくばって生きていて、くそったれな日々のなかで同じ目をした誰かに出会う。欠点はあると思う、でも嫌いにはなれない。だってこれはわたしの映画>>続きを読む
監督の前作『ハイ・ライズ』は全っ然楽しめなかったので、本作もだめかなと思っていたのだけれど、いや!面白かった!
本編の前に、”(資料をたくさん読んだけれど)人は撃たれてもなかなか死なない”という監督か>>続きを読む
素晴らしい青春映画!十代の頃に観ていたら、生涯の映画になったかもしれない。それくらい素晴らしかった。ネイディーンはわたしだと、きっとたくさんの人が思うだろう。映画で描かれる17歳の少年少女は、若さはも>>続きを読む
アニメ版に思い入れがないせいか、それほどはまれず。もちろん面白かったけれども。
エマ・ワトソンが演じたベルは素晴らしかった。ここではないどこかへ焦がれており、そのために行動する勇気も持ち合わせた女性(>>続きを読む
エメットの何もかもが無理で、いらいらしながら観ていたのに(構成だけは面白いと思った)、ラストで吹っ飛んでしまった。あれはずるい…
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チャゼルが『ラ・ラ・ランド』で力業で描いた”あったかもしれない未来”を、アレンは本作で元恋人たちに同じ目をさせ、同じ台詞を言わせることで描いてみせる。その熟練の手腕は、男女がくっついたり別れたり、をそ>>続きを読む
イタリア映画祭にて。常に不機嫌な顔をしたダフネがいい。ジョシュの、よく切れるナイフみたいな佇まいも魅力的で、二人が惹かれ合うシーンはどれも美しい。試すような視線のやりとりとダンス、そして花火!ロマンチ>>続きを読む
イタリア映画祭にて鑑賞。過去に上映したようで、アンコール上映という位置付けだったのだけれど、こんなに素敵な作品にどうして配給がつかないのだろう!とってもキュートなラブコメだった!
博識でナイーブなグ>>続きを読む
映画を観ることが生き甲斐、なんて思っているわたしにはとっておきの映画だった。映画はたしかに人を救うのだ。こんなに心震えることがある?
二歳で突然言葉を失ったオーウェンは、だいすきなディズニーアニメに>>続きを読む
豪華絢爛なお仕事ムービー。
NYメトロポリタン美術館の服飾部門キュレーター、アンドリュー・ボルトンが最高。細身のスーツに眼鏡の、いかにも繊細そうな雰囲気にも魅了されたけれど、彼がファッションに興味を持>>続きを読む
ロバート・フランクについてはまったく知らなかったのだけれど、予告編がかっこよかったので鑑賞。彼についてもっと調べてから観ればよかったかもしれない。写真だけでなく、映画も撮っていたのだね。
ロバートと>>続きを読む
アルツハイマー型認知症のグレーテルと、彼女を支えるマルテ。そんな二人の日常を、ドキュメンタリー作家である息子・ダーヴィットが撮影した、私的な作品。認知症に介護と、深刻なテーマながら、軽やかで愛に満ちて>>続きを読む
政府に映画製作を禁じられている(!)パナヒ監督。本作は、彼がタクシーの運転手に扮し、車内に設置したカメラで乗客を撮影したものである。こう書くとドキュメンタリーのようだが、これがどうも怪しい。冒頭、偶然>>続きを読む
初ルビッチ。面白いサイレント映画を観ると、映像が持つことができる情報量の多さを実感する。台詞がなくても、登場人物たちが言わんとしていることが手に取るようにわかる。その凄みよ。手紙、花束、帽子と、小道具>>続きを読む
この題材なら(とってもロマンチックだと思うの)、もっと撮りようがあったのでは、と思ってしまった。音楽の鳴るシーンも全然楽しくないし。ハルが過去と現在を行ったり来たりするのは、彼女の夢見がちなキャラクタ>>続きを読む
まさにナタリー・ポートマンの映画!なぜ彼女がアカデミー賞主演女優賞を獲らなかったのか、さっぱりわからない。そんなナタリーの異様な演技に対して、淡々と受けて立つビリー・クラダップも良かった。
亡霊のよ>>続きを読む
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こんなにも慎ましくひそやかなラブストーリーがアカデミー賞作品賞を獲ったのだと思うと、胸がいっぱいになる。
黒人で、母子家庭かつ貧困家庭に生まれ、母親は薬物依存症。シャロンが自分の意思で選べたことはきっ>>続きを読む
祈りのような映画だ。誰かを愛すること、許すこと、受け入れること、その困難さと尊さ、すべてがこのフィルムにある。
多民族国家のマレーシアでは、当たり前のように異なる民族が、宗教が、文化が共存している。そ>>続きを読む
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この監督の前作『キングス・オブ・サマー』がすきだったので鑑賞。怪獣映画、全然観たことないけれど面白かった。秘密基地も怪獣も、子供の頃(あるいはいまも)の憧れという点では同じことなのかもしれない。撮影、>>続きを読む
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映画は倫理的に正しいことだけを描くべき、とは思わないけれど、間違っていることには間違っていると表明してほしいとわたしは思う。だから、本作の結末はどうしたって受け入れられない。ジムのしたことは間違ってい>>続きを読む