マ帆さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

クリムゾン・ピーク(2015年製作の映画)

4.2

深紅の丘にそびえ立つお屋敷が舞台のゴシックホラーでありながら "人ならざる者" の切ない怨念やロマンスよりロマンチックな愛もあり、ただのホラーに終わらないところが "ギレルモ・デル・トロのホラー映画 >>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

4.1

生まれた地・育った地・亡くなった地が同じ人間、そしてそうでないことに後腐れなく生きている人間はどれだけいるのだろう??私は前者にはもうなれないのでそんなことを考えながら観てた。そしたらあのジュディ・デ>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.7

デルトロ監督が描く
今回のクリーチャー:人間

今年1番楽しみにしていた作品!ノワール版グレイテストショーマンみたいな映画だった。2時間半もあるなんて聞いてないけど安定にビジュアルが良すぎて何時間でも
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

厳格な母親の母親はもっと厳格だった。そして幼少期の母親を救ったのは娘だった。もう後半ボロボロ泣いてた。。。
娘も愛ゆえの鞭と分かっているけどどうして愛→鞭になるのかが分からないから反抗するわけで、この
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.8

ダークナイトトリロジーの細部まで突き詰められた説得力って改めて凄かったな〜、と同時に3時間あっても描ききれない空白を補完してしまうロバート・パティンソンの演技力と出で立ちはもっと凄いな〜と感じた。
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ストレイ 犬が見た世界(2020年製作の映画)

3.5

オンライン試写にて📽

野良犬の殺処分ゼロの国・イスタンブールのドキュメンタリー。

犬目線で撮られた映像にのんびり癒される一方で野良犬の生活と同等に描かれるシリア・アレッポ難民のそれにショックを受け
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チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ー(2020年製作の映画)

3.9

事実はフィクションより奇なり。

渦中のロシア・チェチェンで同性愛者は拉致され拷問され、解放された後で親族による殺害を命じられる。"一族の恥辱" だから。今同じ地球上でこんなに残虐なやり方で "民族浄
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.8

死ぬ!!!良すぎる!!!!!

" 私の人生を壊しに来た救世主"
何度でも声に出して読みたいセリフ。
軽視され、抑圧され、尊厳を奪われる毎日に疲弊する地獄からお姫さまを救い出すのが王子さまじゃないとい
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.6

"僕は正しく傷付くべきだった"

思っていたよりもシンプルですごく日本らしい内容だった。私は逆に自分の感情をコントロールするのが下手で傷付いたり傷付けたりしがちなので、自分を抑制しながら器用に生きる家
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.5

中学生のときジャケ借りしてその後何年にも渡るトラウマを負った映画。序盤はデルトロ監督が作り出す戦時下ファンタジーの世界観にワクワクしながら浸るのだけど、ファンタジーの力をもってしても逃避しきれない汚い>>続きを読む

TOKYO!(2008年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

『インテリア・デザイン』
(ミシェル・ゴンドリー)
主人公の骨や内臓が次第に木になっていく映像は奇妙で面白かったけどオチの意味がよく分からない。誰か(男)のために生きることが彼女(日本女性)の運命(生
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.6

トムホが目くらましでバーカウンターに火を放った時、周りで踊ってた人間たちが逃げる素振りを全く見せず、火を指差してFu〜!!↑と盛り上がってたのが非常に良かった。

ファーゴ(1996年製作の映画)

3.7

小さな幸せに目を向けず欲に目を眩ませた男たちの末路。誘拐コンビの体格差含め何だか日本昔ばなしみたいな話だった。。。

本当に実話ベース??となるコメディスレスレな事の顛末、現実味の無さを増す真っ白な雪
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

4.0

12歳の(フリをした)少女に群がる男たちが気持ち悪すぎて途中退場したい気持ちを抑えながら観た。目と口だけモザイクがかからないあの顔とSkypeの着信音がトラウマ。。。🤢

自分が送った言葉や写真や映像
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.9

15歳の少年ジェイミーとその教育を母親から任された女性2人。時に行きすぎるそれぞれ自分なりの教育法。中でもアビーの「10代の時に出会いたかった曲を聴かせる」が好きすぎた。そして最後にジェイミーが発する>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.6

重大事件になるとは知らなかったにせよリアルタイムで人が惨殺されてるとは思えないほど無茶苦茶な捜査だ〜と半ば呆れながら観る前半と、湿度と絶望を増しながら暗闇に向かっていく後半。終わり方は知ってても鳥肌立>>続きを読む

ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

やっぱり曲がめちゃくちゃ良いな〜ここ数日気づくとAmericaのリズムを刻んでいます。

オリジナル版はリメイクよりもロマンチックな所が好きだった。リメイクの直後にみるとどうしても映像の迫力に物足りな
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.3

うーーーん合わなかったなーー

ミュージカルシーンは本当に素晴らしくて、特に体育館でのダンスバトルとAmericaのシーンは息ぴったりの群舞に圧巻の音楽にカラフルなドレス(だけじゃないのもまた良い)に
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ファイナル・デスティネーション(2000年製作の映画)

3.5

やっと観た死のピタゴラスイッチ。
気持ち良いくらい丁寧にフラグを回収しにいってくれる犠牲者たち、フラグと見せかけて...なミスリード、何でそうなる?!と笑ってしまうようなツッコミどころ、この時代のスリ
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PASSING -白い黒人-(2021年製作の映画)

3.8

パッシング=
混血の黒人が白人のフリをすること

白人として生き白人男性と結婚したクレア。黒人として生き黒人男性と結婚しているが街でたまにこっそりパッシングをしているアイリーン。再会する幼馴染2人。こ
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めぐりあう時間たち(2002年製作の映画)

3.5

ヴァージニア・ウルフ(ニコール・キッドマン)、 1950年の主婦(ジュリアン・ムーア)、現代の編集者(メリル・ストリープ)、3人の人生が時代を超えて結びついていくストーリー。ある共通点を持った人間同士>>続きを読む

家をめぐる3つの物語(2022年製作の映画)

3.8

今以上の家や暮らしを望んだが為に人や動物が恐ろしい目に遭う物語3本立て。

閲覧注意な2話目も良いけどあまりにも理不尽な1話目が好きだった。羊毛フェルトで出来た顔に乗っかった小さなビーズの目が現実を見
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.5

まさに観る雑誌!隅々まで計算し尽くされた画面から色彩、表現力、文字情報、シュールな笑いの洪水を浴びてウェス・アンダーソン映画観たい欲がこれでもかというほど満たされた。今まで観たウェス・アンダーソン映画>>続きを読む

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.7

うーーん可もなく不可もなく、、
あまり盛り上がらないままヌルッと終わってしまった気がする。最後ちょっと泣いてしまったけど。あとミニマシュマロマンが超可愛い。

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

1.3

プライベートじゃ絶対に選ばない映画。
記憶から消したい気持ちはかなりある。

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.4

いぬの ちから

あんなに広大で美しい自然の中に暮らしていてもここまで男らしさが縛るようでは死ぬまで窮屈だろうなと思った。『空白』『葛城事件』そしてこれ、と高圧的な男性が主人公の映画を続けて観てし
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ソウ(2004年製作の映画)

4.0

究極の飽き性&せっかちなので「古め」の「ワンシチュエーション」映画が苦手なのだけど、これは何故か全く飽きずに観られた。多分緊迫感のある音楽とめちゃくちゃにジェームズ・ワンを感じる麻薬カメラワーク、単純>>続きを読む

葛城事件(2016年製作の映画)

3.9

" 男は大きな家と立派な仕事を持つべきだ " という考えが当たり前だった時代、そして恐らくそれが他よりも少し強かった家庭に生まれた清の「俺が何したって言うんだよ」と、いわゆる "親ガチャ" で男らしさ>>続きを読む

キャラクター(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

歌手の声だ、、、、、、、。
結構早めに双子かな??と思ってしまった。

空白(2021年製作の映画)

4.0

他人にまで押し付けられる悪気のない善意、棚に上げ透過される罪、話題性に執着するメディアのグロさ。同じものを見ていたはずなのにどこで空白ができてしまったのか。精神衛生に悪すぎて終始顔に力入れながら観てた>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.9

同じ国の近い場所にある、でも絶対交じわることのない世界を覗ける映画。そしてこれも結婚願望減退ムービー。

" 東京って棲み分けされてるから。
違う階層の人とは
出会わないようになってるんだよ
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決戦は日曜日(2022年製作の映画)

4.2

思い返せば思い返すほど面白かったな、、、としみじみ思う映画。

宮沢りえ演じる「熱意だけはあるが政界には無知な二世候補・川島ゆみ」というキャラクターそのもの、劇中繰り広げられる数々の時事ネタパロディ、
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.4

主人公の行動にはモラルのかけらもないけどそんな事はダメだ、辞めろと言うだけではあの友達と同じ偽善者になってしまうんだろうな(警察が友達にいる割には福祉や生活保護、どこ??という感じで違和感もあった)。>>続きを読む

RUN/ラン(2020年製作の映画)

4.2

そんなもんじゃ終わらないって信じてましたぜ だってアンタはsearchの監督だからょ。。。。

サミュエル・ジャクソン以外のマザファッ...で笑う日が来るなんて。90分というコンパクトさまで完璧! 次
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.4

聾唖者の一家に唯一の健聴者として生まれ、通訳を担ってきた少女ルビーの知られざる才能。爆発的に泣かせるシーンもあるけどさりげないシーンに見えた優しさや苦しみの蓄積もそこで爆発するのでポケットティッシュ1>>続きを読む

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.4

終わり良ければ全て良し。なら終わり悪ければ全て悪し。でもなくて、死んでも良いと思えるほどの幸せや言えなかったこと言わなきゃよかったこと、色んな一瞬が今の自分を作っている。そんな自分とこれからも何度もや>>続きを読む