matsumiyanさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.0

漫画で描かれていた主人公の強い思い、情念の表現がなされていないものの、物語の強さすばらしい。
あんたがいないとダメといえる人間がいて、その人のためにどれだけのことができるのか、改めて自分に問う。

銀の匙 Silver Spoon(2013年製作の映画)

3.0

実写の説得力はあるものの、漫画が備えていた軽妙さや、だからこその生きる大変さが損なわれていたようにも思え、そこが少し残念ですが、忠実な映画化は好感が持てます。

夢幻紳士・人形地獄(2018年製作の映画)

3.0

原作漫画を完全再現なんて、できるわけがない。それゆえ監督ならではの世界観をつくりあげるしかないのですが、悪くなかったです。
独特の間や円城塔が、新たな夢幻紳士となっていました。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

観たい山王戦がありました。

宮城リョータの視点を中心に物語が進むため、必要な説明なども削ぎ落とされ登場しないキャラもいるけれど、試合描写や演出でそれを気にさせないようにしていました。

試合描写もリ
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.5

ティ・チャラ役のチャドウィック・ボーズマンの死という現実が、喪失を受け入れ、想いを受け継ぐ物語として紡がれていたのが心に重く響く……。
ただ現実を受け止めるべくあれこれ要素が追加されただろうプロットが
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.5

悲劇にあったものが、ぬぐえない昏い恨みを抱えた者がさらなる悲劇をという負の連鎖を起こしてしまう物語。
原作者がどんでん返しがうまいだけあって、なるほど感も強いのだが、それ以上にあなたは独りではない、と
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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

2.5

確かにモビルスーツの戦闘描写、よかったです。が、そこに至るまでの感情の流れの演出に疑問が……。
ドアンの脱走を描かないと追跡者とのドラマは生まれないし、アムロがニュータイプとして覚醒しつつあるので有れ
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映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(2022年製作の映画)

2.5

いろんな要素が絡みあい密度の高い群像劇も2時間にまとめると要素を最低限つなぐだけの総集編になり、ものすごくもったいない。

SPACE BATTLESHIP ヤマト(2010年製作の映画)

3.0

いろいろあるツッコミどころ含めて楽しむべき作品かと。
この作品のおかげでオリジナルのヤマトがフューチャーされ、また多くの作品が作られたきっかけとなったことに大きな意味がありますよね

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.0

緻密な構成の原作小説「マリアビートル」の良さを生かしつつ、それでいてブレーキ全壊でパワーを注入された作品。

ありえない日本とかみせてもらいつつ、ブラピたちのやりとりが楽しめるのなら、そりゃめちゃくち
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

4.0

子供ではどうにもできないこと。
頭ではなんとなくわかるけれども、理屈を抜きにそうしたいという想いの強さ。
深い考えなく、思いのまま動ける年ごろ。
そのまぶしさと歪さを愛を持って描かれていて、その空気が
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スーパー戦闘 純烈ジャー(2021年製作の映画)

3.5

ファンに向け誠実でありつつ、特撮ヒーローとしていい意味で好き勝手でありゆるく、それでいて銭湯物だけあって熱い作品でした

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

2.0

すばらしい歌だし、それを観たこともない絵でみせてくれたのはすばらしい。
でも冒頭で仮想世界をうまくいかない現実をやりなおす場と説明されいきなり疑問が生じる。もちろんテーマに沿ったセリフだと思うのだが、
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劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [後編] 僕は君を愛してる(2022年製作の映画)

4.0

アニメと同じ、いやそれ以上に心にくるよう演出されており、胸が詰まりそうになりながら観ていましたが、最後、罪と罰と愛と向きあい、アニメよりも少し歩を進めていて、とてもよかったです……

そう、愛の言葉は
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.5

伊坂幸太郎の連作短編をまとめて長編にした一作。原作に書かれた小さな出来事の繋がりが誰かを幸せにしていく部分のそのまとめ方が品良くていい。
ただ、邦画はどこかで走らなければならないのか