たけひろさんの映画レビュー・感想・評価

たけひろ

たけひろ

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マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

5.0

孤独な怪物の秘密。

その葛藤の苦しみは同情を得られるのか。

芽生えてしまったアンモラルな欲望への救済はあるのか。

ゲームでの描写や行為は嫌悪の対象となるが、映画の物語の中で語るに足るならば許容さ
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ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター(1993年製作の映画)

5.0

浜辺の波打ち際でピアノを弾いたエイダ。

その姿と音色に惹かれたベインズ。

エイダの本質を理解できなかったスチュアート。

天使であり悪魔であった純真なフロラ。

はー。

ため息の漏れるほど描写が
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

-

プロメテウスの火のごとく。

印象的なシーンはたくさんあったけれども、映画として好きかと問われたならそうではなく、ただ、観る価値が確かにあった。

私の原爆に関する原体験は小学校の図書館で読んだ漫画の
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

ひとりで砂虫に乗るのはわかるのだけれど、大人数で乗るの一体どうやってるの??

砂漠にアニャがいるとフュリオサ感が。

砂漠に坊主頭たちがいるとウォーボーイズ感が。

モノクロのパートが格好良かった。
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関心領域(2023年製作の映画)

-

己の関心領域でなければ無に等しいという世界。

こちらのFilmarksの世界も映画に関心の無い人たちからすればきっとそうでしょう。

戦争でも、災害でも、事件でも、職場でも、家庭でも、人の数だけそれ
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

-

ケイレブ・ランドリー・ジョーンズはやっぱり好きな俳優だ。

彼の演技に尽きる。

もっともっと作品に恵まれて欲しいし陰ながら応援してる。

犬たちはみんな可愛かった。

あのボスじゃなくて父親に復讐の
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

-

コメディならもっと笑いたいし、アクションならもっとハラハラしたいし、ミステリーならもっと興味をそそる謎であって欲しいし、ロマンスならもっとドキドキしたいし、というのが本音だけれど、アルフィー可愛かった>>続きを読む

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

4.0

気楽に観ていたのだけれど、ハーフタイムの監督のスピーチにはやられてしまった。

嬉しい誤算。

あのエピソードが満足度を高めてくれた。

アメリカン・サモアのみんながキュートで、幸せについてのマインド
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

役所広司さんの演技が観たくて。

泣いちゃいましたよ。

あんなにも怒りを抑えられないのに、たった一人、自分を捨てたお母さんにだけは、愛しかないなんて。

皮肉なタイトル。

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.0

映画館で聴くトム・ウェイツ最高。

ロサンゼルスでのウィノナ・ライダー、電話帳に座って煙草吸いまくってタクシー運転してるのやっぱり可愛かった。

ニューヨークのヘルメットの運転、どうしたらあんなんなる
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

-

パルム・ドール受賞作とのことで興味を持って。

とても楽しみにしていたのだけれど、私には響かずの内容で無念。

夫の挫折と苦悩を充分に知っており、前日にあの激しい口論があったにも関わらず、女性の学生を
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

5.0

ふたりの若さと美しさ。

ユーモアのある自然で多様な会話のやり取りが本当に楽しかった。

時に流れる無言となる時間もまたロマンティック。

ずっと微笑ましかった。

運命の恋。

身悶えた。

挨拶、
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

無口で優しく、仕事に誠実で、音楽と読書の趣味がとても良く、どうにも愛おしくなってしまう。

植物に葉水を与え愛でる時の真剣な表情。

美しいものにカメラのシャッターを切る時の眼差し。

労働の疲れを癒
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

-

ゴッサムシティよりも住みたくないような狂った街での第1章?が最高に面白くて大好きだった。

緊張と緩和が見事で間も絶妙で意外性もあり完璧。

久し振りに映画館で声に出して笑った。

こいつは大当たりだ
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

-

とても丁寧で優しい物語。

イケおじい3人がとても素敵だった。

そして、出演を楽しみにしていたアナ。

「ミツバチのささやき」の少女の面影も感じながら、素敵な女優さんとなっていて嬉しかった。

余談
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

5.0

クリエイターとしてのママは、ずっと行方不明になっていたのですね。

家族の絆と再び輝きを取り戻す姿に涙。

リチャード・リンクレイターとケイト・ブランシェットの組み合わせならば絶対に、と強く思っていた
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.0

物語はもちろん、彼女と彼が初めてパートナーとして踊った、あのコンテンポラリーダンスにとても感動した。

振付は劇中でも本人役で出演していたホフェッシュ・シェクターという方なのですね。

素晴らしかった
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理想郷(2022年製作の映画)

4.0

正義と正義が闘ったなら。

フランス移民夫婦の主観で描かれているもので、肩を持ち応援はしたくなるけれど、お隣りクソったれ兄弟の主張も、確かに…と理解できてしまう。

様々な対立の場面でみなぎる緊張感が
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

ヨルゴス・ランティモスの監督作で一番好きだ。

世界観も表現も素晴らしかった。

純真無垢な好奇心から飛び出した大冒険。

己の欲求に正直に、様々な経験をしながら貪欲に学び、感情豊かに逞しく成長してゆ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

酷い戦争と今日を生きる素朴な生活。

ささやかな幸せの大切さ。

明らかな嘘のユーモアって素敵。

フィンランドの人たちに会ってみたくなる笑

まるで俳句みたいだ。

あんなにも無愛想で率直なのはアキ
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ナショナル・シアター・ライブ「ライフ・オブ・パイ」(2023年製作の映画)

4.0

映画版を観て感動したもので、あの世界を舞台版ではどう描くのか、とても楽しみにしていました。

照明やプロジェクションマッピングを駆使し、様々なシチュエーションをシームレスに展開してゆく演出が素晴らしく
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

5.0

パルムドールを獲ったことで興味を抱き、丸の内の映画館で「パルプ・フィクション」を鑑賞した高校生の私。

大興奮。

当然のごとくクエンティン・タランティーノの大ファンになりました。

すぐさま「レザボ
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

-

指揮してるブラッドリー・クーパーはかなり格好良かったです。

キャリー・マリガンは歳を重ねてより魅力的で芯のある女優さんになってる。

これからも活躍し続けておばあちゃんになっても輝いていて欲しいです
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

-

大晦日に観ました。

「SNSで知って興味あるんだよね」

と17歳の姪っ子が観たそうだったので、ふたりで。

結果、17歳の姪っ子と大晦日に観る映画ではなかったです笑

ひとりでしみじみと、人生の終
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きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)

5.0

2023年に観て好きだった海外映画ベスト5は

「ボーンズ アンド オール」

「アステロイド・シティ」

「aftersun/アフターサン」

「RRR」

「TITANE/チタン」

としていたの
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Saltburn(2023年製作の映画)

-

セーターも仮装もお洒落。

タキシードでテニスがお洒落。

バスタブの残り湯がお洒落。

ファミリー・プラン(2023年製作の映画)

-

楽しんで観ました。

家族みんながチャーミング。

赤ちゃんマックスくんが可愛すぎる。

夫だけかと思いきや、家族全員の秘密とか裏の意外な顔が暴かれていったらもっと面白くなったかも。

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

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チョコレートよりもビターでスイートなティモシーがシャラメしてました。

ヒュー・グラントのウンパルンパはハマり役で、とても楽しかった。

あのダンスは忘年会でやりたくなる。

(キャスティングについて
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スワン・ソング(2021年製作の映画)

5.0

ずっと切なく、温かかった。

葛藤がリアル。

オリジナルのほうにも、クローンのほうにも、共感して、痛みを覚えた。

夫婦の出会いのエピソードがとても素敵。

私の両親の出会いも電車だったそうだけど、
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終わらない週末(2023年製作の映画)

5.0

すごく面白かった。

現実世界でも起こり得る、恐ろしい話。

リアル。

自然災害、隕石、パンデミック、戦争、地球の寿命、ゾンビ、宇宙人の侵略、などなど、世界の終わりを描いた作品は多々あるけれど、本作
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ナポレオン(2023年製作の映画)

-

両親と妹と並んでレイトショーにて鑑賞。

後半の40分ほど(体感)が面白かったのだけれど、父はそれまでに3度寝ていた。

確かに、少し退屈な描き方だったので、理解できる。

鑑賞後の母の一言が良かった
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アメリ デジタルリマスター版(2001年製作の映画)

5.0

公開当時は大盛況のシネマライズで並んで観た記憶。

クライマックスの展開では何度観てても感動を覚える。

素晴らしいなあ。

近頃はリバイバル上映がたくさんあるの本当に嬉しいです。

これらの作品も是
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.0

世界の誰にも気づかれず、まるでゴーストになってしまったかのような孤独。

感じること、ある。

ヌンチャク野郎のスピンオフ希望。

Fair Play/フェアプレー(2023年製作の映画)

4.0

こじれるまでの互いの感情のあれこれがリアル。

リアルからの飛躍も面白かった。

男女どちらの気持ちもわかる…

ような…

わかりたくないような…

「危険な情事」とか「Mr.&Mrs. スミス」と
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.0

計画通りにやれ

予測しろ

即興はよせ

誰も信じるな

決して優位に立たせるな

対価に見合う戦いにだけ挑め

感情移入はするな

の全部が、振りにしか聞こえなかった。

いつ?

どのタイミング
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