松根マサトさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

シンデレラ(2015年製作の映画)

4.0

ディズニープリンセスの原点にして永遠のマスターピース。

王道の煌びやかなイメージを踏襲しつつも、継母サイドの出自や事情などにもスポットライトをあてるなど、多面的な視点からシンデレラを再構成しており、
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

この作品は間違いなく人類史上最大のマルチバース創作群の「アイコン」となったに違いない。

ドクター・ストレンジが解放したマルチバース(多元宇宙または並行世界)は、スパイダーバースによって更なる深化を遂
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.0

90分という短尺において、真に過不足なく原作のエッセンスを凝縮している作品であり、ゆえに漫画や小説の「映像化」というのは創り手による原作の「解釈」があって初めて成り立つという事を再認識させてくれます。>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

3.0

特定の原理主義的コミュニティでしか生きて来なかった男が人生の今際で体験する”案外悪くない”異文化交流。

人は他人に奉仕する事で承認欲求を満たします。本作においてもキリスト教の神父が主人公をはじめとし
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LEGO(R) ムービー(2014年製作の映画)

3.0

自由を”組み立てる”物語にしてLEGOという”圧倒的情報量の洪水”を目でも楽しめる作品。

スパイダーバースを鑑賞後に監督(フィル・ロード&クリストファー・ミラー)を手繰って辿り着いたのですが、アニメ
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500ページの夢の束(2017年製作の映画)

3.0

「勇敢に行く、誰も行ったことのないところへ」
スタートレック、テレビシリーズ冒頭で流れるこの耳慣れたナレーションが作品の全てを物語っているのでしょう。

作中のウェンディはスタートレックのスポックに自
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

4.0

「アベンジャーズ・エンドゲーム」へ向けて、そして今後の「マーベル・シネマティック・ユニバース」への布石として、既に盤石となる存在感を放っており、同時に今後のユニバースにおいてのポータルとしても作用する>>続きを読む

アナと雪の女王(2013年製作の映画)

5.0

思い返せば、受動から能動へと変遷していくディズニープリンセスの「女性像」の中で「自立型プリンセス」の流れを決定付け、視聴者の潜在意識に強く働きかけたのはこの作品だったのかもしれない。
ダブルヒロインと
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

5.0

複数のクリエイターが創った様々な作品世界を肯定しつつひとつなぎにする。そんなマーベル・シネマティック・ユニバースが掲げるコンセプトを一作品の中で高みまで昇華させている本作は、その構造設計(コンセプトデ>>続きを読む

マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.0

タイトル通り「マネーショート(空売り)」を2時間でキッチリ学べる実話ベースのコメディ。
圧倒的情報量と没入感。
そしてこんなにも清く正しくあっけらかんと第四の壁の破壊をしている作品は意外にも少ないので
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.0

ストップモーションによる映像表現の再構成。
ビジュアルによる日本文化の再構成。
脚本による黒澤映画的復讐劇の再構成。

いくつもの『再構成』の魅力に満ち溢れた作品。

そしてやっぱり犬が好きฅ^•ﻌ•
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エル ELLE(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

なかなかに激しく(変態的に)映画の文法を破壊しに来ている異色作。

作中で明かされるべき情報の総量に対して、尺や編集が冗長過ぎる感は否めないものの、サスペンスドラマかと思いきやヒューマンドラマでした的
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バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

4.0

自らを含め全ての女子テニスプレイヤーの地位向上を目指したひとりの女性の生き様を縦糸に、ウーマン・リブ(女性解放運動)というアメリカ近代史を横糸にした実話ベースの作品。

エンタテインメントとして描かれ
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

5.0

映画に”何を求めるか”で評価が極端に別れるであろう作品。

中庸な視点。
子供の目線。
常識への眼識。

この世界には様々な「見方」が混在する事に気付く事が出来たなら、これ以上無いくらい最高のエンディ
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

4.0

原作からのエピソード抽出のセンスが非常に秀逸で、限られた尺を逆手にとったかの様なテンポの良いシーン運びも心地良い。

ฅ^•ﻌ•^ฅ

フロントランナー(2018年製作の映画)

4.0

‪ポピュリズムに飲まれて陶酔するのか?中庸な意識を持ち俯瞰するのか?‬
‪民衆価値観のターニングポイントである「1988年」は、SNS台頭の「今」に類似してるからこそ学ぶべき事が多いのだと気づかせてく
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