mayaさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ザ・キング(2017年製作の映画)

3.0

パッパッリラッパッパリラリラパリラ!!

顔がいい男に甘い韓国社会、これじゃん。。。チョンウソンの顔面力を手にした人間が驕らないはずないよね、という説得力よ。チョンウソンが政治家とか目指してなくてよか
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ベルリンファイル(2013年製作の映画)

3.6

アクションがすごい。とにかくめちゃくちゃアクションがすごい。韓国版ジョン・ウィックってことでいいんじゃないかな。ハジョンウほんと作品ごとに全然別人でびっくりする。最初の屋根の上のやつと、最後の肉弾戦対>>続きを読む

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.4

何の前提知識もなく本作を見終えた時には、正直安保闘争の身勝手さや自己陶酔が思い起こされて割と冷めた目で見てしまったのだが、後から本作が朴槿恵政権下で制作をかなり秘密裏に進められたこと、朴槿恵政権は当時>>続きを読む

アシュラ(2016年製作の映画)

3.8

何が怖いって、これ観終わった時はなんか脱力しちゃって「ハァ...お腹いっぱいす、、」て感じだったのに、何日かすると「パクソンべ...パクソンべ、パクソンべ!パクソンべ!!」みたいな禁断症状出てるんです>>続きを読む

工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

3.9

これ、普通に男性・政治版ウテナでは??黒金星が所長の手を取って、二人で世界に革命起こそうとして全部めちゃくちゃになって、黒金星が結局敗れて去って、今度は最後に所長が黒金星を迎えに行ったけど...アニメ>>続きを読む

ノーボーイズ,ノークライ(2009年製作の映画)

4.7

こんなに人の痛みと孤独と哀しみに寄り添うキラキラした夏の作品があったなんて。日韓合作の大正解すぎる。社会から搾取され続ける二人が出会って「アジアの純真」を歌う以上の奇跡と平和があるだろうか。韓国人と日>>続きを読む

ヘカテ デジタルリマスター版(1982年製作の映画)

4.4

モロッコで外交官が美女と出会う!と聞いて大分覚悟して観たのですが、ダニエルシュミット御大、マリアカラス様に狂ってただけあってさすが、ファムファタールを鑑賞する映画というより、完全に自分の中でファムファ>>続きを読む

PMC ザ・バンカー(2018年製作の映画)

3.7

ビョンウ監督は描きたいものがはっきりしてるんですね...。TENETを思い出したのだけど、もう完全に自分のために映画作ってる感じがノーランに似てるからかな...
ちなみに、結局誰が誰を守るのかは全く分
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.5

ノマド、という生活のリアルを通して、孤独の愛おしさ、自由、悲しみ、多彩な温度と質感を美しいカメラワークで詩的に捉えている。貧困や苦しみ、衛生環境などはテーマではないためか、ノイズにならないように丁寧に>>続きを読む

テロ、ライブ(2013年製作の映画)

5.0

うわぁぁぁぁ、、、うわぁぁ、、名作すぎて言葉が出ない...
最初「ナイトクローラー」系かと思いきや、あれ、「ギルティ 」かな?と思うじゃないですか、、これは正直韓国にしか作れない映画。
ネゴシエーター
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クローゼット(2020年製作の映画)

3.6

ハジョンウ目当てでみたけど、ナムギル氏かっっっこよ、、、キャラクターが漫画か?みたいな萌えポイントてんこ盛りで素晴らしかった。ダークヒーローものじゃん...サンウォンさんとギョンフンで韓国ホラー版シャ>>続きを読む

春江水暖~しゅんこうすいだん(2019年製作の映画)

3.3

水墨画の山水図のよう、との評判を聞いて観てみた。
かつて呉があった土地が舞台なのですね。三国志では呉は水の豊かな美しい土地として描かれていたように記憶している。土地開発が進む中国で、かつて水墨画に描か
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ミナリ(2020年製作の映画)

4.8

どうか、どうかこの作品にアカデミー賞をとってほしい。
アジア系、それも韓国系移民について丁寧に描いた作品も、「透明化されたおばあちゃん問題」を真正面から描いた作品も本作ほどの出来のものは映画史上で観た
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暗殺(2015年製作の映画)

4.2

漫画「ゴールデンカムイ」の菊田特務曹長のモデル、ファンの間でブラピって言われてたけど、恐らくハワイピストルですね?2丁拳銃の撃ち方とか、スカーフとか、カッコ良さとか、絶対野田サトルはこの作品観てるはず>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.6

絆と愛が絡まって深すぎる業になってる...。

中村の兄貴が個人的にぶっ刺さりました。演者の北村さん曰く、「器が小さくて、ある程度までしか出世できないタイプで、そもそもヤクザむいてない」らしいんですが
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いつか家族に(2014年製作の映画)

4.0

肉まんとフナの煮付けの並ぶ食事の場の、なんと幸せなことよ。
雑魚寝しながら空想で料理するシーンと、ラスト家族で食事を囲むシーンが良すぎて、家族がいかに特別な存在か噛み締めてしまう。あんなに色んなことが
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神と共に 第二章:因と縁(2018年製作の映画)

4.4

ハジョンウ、キャラクター分析がものすごくきめ細かい俳優さんなんだな、と感じた。プロット自体は結構稚拙だと思うのに、さりげなく遺された子供の頭をすれ違いざま撫でたり、遺体を掘る様に悲痛さがあったり、スホ>>続きを読む

お嬢さん(2016年製作の映画)

4.1

ハマりすぎてDVD買って何周もしてるのだけど、3周目くらいから余裕でてきて、詐欺トリオが各キャラ可愛くて仕方なくなってしまった。悪いアマかわいい秀子、小狡かわいいスッキ、クズかわいい伯爵...パクチャ>>続きを読む

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

4.3

ホモソに適応できなかったために精神がおかしくなってる、っていう解説を見てから鑑賞したのだけど、たしかに「狂ってるのは誰?」という結末だった。冒頭のユダヤ人差別のくだりでちょっと垣間見えるけど、ベイトマ>>続きを読む

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.6

うぅぅしんどい、、、しんどい、、
でも正直、日本人というチョイスでまぁ、そうだよね、そういうことだよね、とは思った、、。直接描写されてないけど、娘に何があったのか、娘のノートやわざわざ父母の性行為を頻
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サーミの血(2016年製作の映画)

4.5

辺境への旅行が好きな人、「民族」ということばにときめく人は絶対に見ておくべき作品だと思う。
教師がエレマリャに見せたお気に入りの詩、「どこでもない場所」の、言ってることがロマンチックなのに実はバリバリ
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.1

めちゃくちゃうんこ出てくる、正直うんことドラッグしか覚えてない、イギリスの甲斐性なし版グッドフェローズって感じだった。ヤク中より喧嘩中毒のが五億倍迷惑だよ...

グレート・ビューティー/追憶のローマ(2013年製作の映画)

3.1

ルカマリネッリでてたびっくりした...
とにかく映像が綺麗だし、リアルなローマって感じがよかった。ただ、ブルジョワ老人の、特にメディア系の憂鬱が題材になった瞬間全く共感の外に出てしまう...。私の年齢
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ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

3.0

インスタのストーリーと似た構造だと感じた。絵画も詩も、いまじゃ高尚なものになってるが、案外SNSなんかと欲望の根源はおんなじなのかな、、

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.9

2019はマンソン事件を振り返る意味でカルトをあつかった映画が多かったけど、「カルトが気持ち悪い、怖い」という点で、正しい描き方だと思う。
そして、カルトの怖さとは「自然や伝統の脅威」ではなく、「人間
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青い棘(2004年製作の映画)

4.0

画面がとにかくいい。監督がアウグストディールの良さをわかりすぎてて逐一美人すぎる...
耽美系ではあるんだけど、結末が結構現実的なあたりすごい好みでした。失恋の痛みを乗り越えることで大人になれるよね.
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.0

これ、「ホワイトウォッシュド、マッチョイズムの時代は終わったけど格差の指標が変わっただけで、分断は全然あります」ってことよね...?多分意図的にやってるよな?
エイミー達と同じレベルのリテラシーがあっ
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暗殺のオペラ(1970年製作の映画)

4.6

めちゃくちゃ上質なホラー体験ができるので、初見は絶対ネタバレ無しでみてほしい。
ラストエンペラーの映像美に感動してからのシェルタリング・スカイ初見の際、あまりの怖さにどう受け止めていいか分からなかった
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アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)

3.4

父親に「映画好きなら観とけ」と言われて鑑賞。本作、この手の青春映画の元祖とのことで、登場人物のキャラクターや関係性が本当にその後のグリースやit、ストレンジャーシングスに通じるところがあってびっくり。>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.3

本作、音楽体験がとにかく上質。
ヴィヴァルディの「夏」をこんなに音楽の原初的体験として経験させてくれるとは。チェンバロで耳コピして「ああ、本物を見せてあげたい、本物に触れた時、エロイーズの感情が揺さぶ
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FRANK ーフランクー(2014年製作の映画)

3.5

これ、映画をまだ観はじめの、役者とか監督とか全く分からない時にはじめて観て、体感3時間くらいに感じたんだよな...バンドのあり方や、フランクと主人公の関係性の移ろい方がめちゃくちゃリアルなせいで、バン>>続きを読む

イタリアの父(2017年製作の映画)

4.6

本作、思いがけず私の中でものすごく大切な映画のひとつになった。
結婚、家族、子供についてある種の拒絶反応を示す人、あるいは逆に異常な執着を示す人にとって、問題を解きほぐし、新しく本質的な一歩を踏み出さ
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劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーション(2010年製作の映画)

4.0

まあまあ全員イカれてた、、、
「おいしいごはんにポカポカおふろ」を地球最後の瞬間まで貫く、ヒュッゲの国の鉄の意思を感じた...

ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒(2019年製作の映画)

4.0

まさしく“This is America”
子供向けだからこそ、めちゃくちゃ丁寧に作り込む姿勢がすばらしい。サルーンのシーンとか、タランティーノのジャンゴと同じカット使ってたので、私は元ネタが分からな
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

4.1

初ドラン、、もちろん主演二人もよかったけど、周りの人たちがそれぞれの優しさをもっていて良かった。ケヴ、お前だけウルフオブウォールストリートなんだよ。幸せになれないよ?
日本でも同時期で同性愛をあつかっ
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マーティン・エデン(2019年製作の映画)

5.0

これが観たかった!
これが観たくて今まで映画を観、本を読み、旅行してきた!!
イタリアという、観光地として古今東西美しさを謳われてきた国の、内面、本質である格差社会。階段をひとつ降りたところにある貧困
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