しちれゆさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

しちれゆ

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サタデー・フィクション(2019年製作の映画)

3.7

大戦前夜の上海租界を舞台にした中国のスパイ映画。『サタデー・フィクション』とは劇中劇のタイトル。セリフ(字幕)が『″』で括られる時は劇の場面です。
全編モノクロでムーディな雰囲気がとても良いのだが、そ
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凶悪(2013年製作の映画)

3.8

1999年から翌年にかけて起きた「石岡焼却事件」「北茨城市生き埋め事件」「日立市ウォッカ事件」(総称「上申書殺人事件」)を元ネタにした白石和彌監督作品。
面白かったです!
この当時のピエール瀧とリリー
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ジョージタウン(2018年製作の映画)

4.1

キノフェスとは日本未公開作品を発掘上映する催し。
2023年第1作は『ジョージタウン』
2018年作品。クリストフ・ヴァルツ監督・主演、バネッサ・レッドグレイヴとアネット・べニングが母娘を演じています
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.6

私の婚約者(まだ公表はしていない)ベン・アフレックの最新作。予告を見た時は「ベン、なんか痩せた?」と思ったけどお元気そうでした。何回かベンの目のアップがあるのだが まつ毛が金色あり茶色あり黒あり(光の>>続きを読む

修道女(1966年製作の映画)

3.7

U-NEXTの配信が10月末で終了と知り長らくClip!していたのを視聴。
18世紀半ばのパリ。貧乏貴族の娘シュザンヌ(アンナ・カリーナ)は両親によって修道院に追いやられてしまいそこで虐められる。シュ
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七人の侍(1954年製作の映画)

3.8

やっと見ました『七人の侍』1954年作品。当時の人々はこれを映画館で夢中になって見たんだろうなぁ。
雨と汚泥の中での野武士と侍の戦いの場面が圧巻すぎた。そして最後に映し出される4つ並んだ土饅頭よ…
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

3.8

大好きなアネット・べニングを見るため。
本作のべニングは実在のマラソンスイマー、ダイアナ・ナイアドを演じている。64歳にしてキューバからフロリダへ180kmを泳いで横断するという夢を実現したナイアド。
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

3.8

こじらせキャラのブラックコメディと聞いていたけど とんでもなくヘビーな映画だった。

美人でもブスでもない十人並みの女性って一番″可愛いと言ってほしい欲″が強いもの。自分のコンプレックスなパーツだけ隠
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(2023年製作の映画)

3.5

重度障害者に関する話に対してネガティブレビューはしにくいのだが…
これでもか、というあざといお膳立て。森の奥の隔離された施設、きーちゃんの目張りをして真っ暗にした部屋(有り得ない)、震災の本で有名にな
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あるスキャンダルの覚え書き(2006年製作の映画)

3.8

10月でDisney+ の無料視聴が終わるので見てみたら見たことあった😓92分、タイトル通りのスキャンダル話なのであっという間に見れます。
来年定年のベテラン教師ジュディ・デンチ、新人教師ケイト・ブラ
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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

3.7

500年前の王様の骨💀🦴それを見つけ出して不具(せむし)で残虐非道なリチャード3世の″名誉回復″を果たそうとしたフィリッパのお話。彼女は歴史の専門家でも何でもなくて息子と『リチャード3世』の芝居を見に>>続きを読む

シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

3.7

ミュージカルが好きでよく見に行っています。それで見たかった作品。
ミュージカルスターを夢見る子供たちのための演劇サマーキャンプのお話。キャンプを主催する演劇スクールの校長ジョーンが昏睡状態になり演劇ア
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.6

『プー あくまのくまさん』とは全然違くてマトモだった(『あくまの…』も好き)。熊がホンモノ風。子熊もコカインまみれ😆グロもなかなかで面白かったです。
あの麻薬のボスがレイ・リオッタだと全然気付かなかっ
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大いなる自由(2021年製作の映画)

3.6

ドイツ刑法175条により男性同性愛者は刑務所に入れられた時代、自らの性的指向を貫き通したハンスの物語。性別を超えた愛のお話と思って行ったら違った。これは愛ではなく性的欲望の話かと…。
冒頭 公衆便所で
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

この映画のことはかなり前から知っていてひっそりと公開されて終わるのかと思っていたらものすごく話題になり…意識高い系の人が飛びついた感あり(私は東出昌大🥰を見るため)。
本作の内容は知ってはいたが そこ
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.7

映画冒頭のオレ詐欺を見て「これはオモロそう!」と思ったけど後半になるにつれて失速。
一番描きたかったのはネリとジョーの姉弟愛?
ジョーが頭悪そう。しょうもない弟を放っておけない姉ネリだけど彼女は東京で
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.5

皆さんが褒めているのが内容というより芸術性や制作技術らしいけど、アニメーションは全くの門外漢なので素晴らしさが分からなかった。映画館には普段見かけない若い層が沢山。少し前に行ったテート美術館展の客層と>>続きを読む

(2021年製作の映画)

3.2

「は?」と思っているうちに終わった。
『オオカミの家』が思いやられると思った。
僅か14分のショートムービーなのに館内からはイビキと寝息が・・・。

火宅の人(1986年製作の映画)

3.6

今では知る人も少ないであろう檀一雄の自伝小説の映画化。作中には太宰治、坂口安吾も登場するが、坂口役を若き日の真田広之が演じている。
檀(緒形拳)が愛人との情痴に溺れながらも原稿用紙に小説をすごいスピー
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不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

3.8

地元ミニシアターにてファスビンダー傑作選(3作品)をやっているのだが、同時にウルリケ・オッティンガー〈ベルリン三部作〉も上映中、しかもこれら6作品が日替わり上映されていて混乱。間違えてオッティンガー作>>続きを読む

マー ―サイコパスの狂気の地下室―(2019年製作の映画)

3.7

オクタヴィア・スペンサー演じるマーが本気出すのは最後の20分。そこまでは現役高校生の酒盛りとこじらせマーの回想が続くので「サイコパスはまだ?」って待ってる時間が結構長い。
マーが心の中ではマギーの可愛
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復讐の記憶(2022年製作の映画)

3.6

齢(よわい)80を超えたピルジュが20代の同僚インギュに助けてもらいながらかつて家族を死に至らしめた5人の男への復讐を果たす話。
ピルジュとインギュはお互いをフレディ、ジェイソンと呼びあっている。そう
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

3.7

本作が上映された映画館は足繁く行っている所なのだがフライヤーもなく突然始まった。上映することが急遽決まったのだろうか?(2019年作品)
で、前情報はあまりなくてバーナデットって何?と思ったら人の名前
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.1

とても良い映画を見た!
夢を追うことの困難さと素晴らしさを正攻法で描き、そこに恋愛や親子関係を絡めて飽きさせない。先ずは冒頭のバレエの場面が美しい。マリオン・バルボーの削ぎ落とされた肉体に見とれる。小
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ドラキュラ/デメテル号最期の航海(2023年製作の映画)

3.7

作品冒頭で座礁して傾いた船が映し出され、「ルーマニアを出航した50箱の木箱を積んだ船はイギリスに着いた時は無人だった」とのナレーションが流れ、最初に結末が明かされるタイプの作品。
この木箱というのがド
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私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター(2022年製作の映画)

3.6

何度も予告を見る機会があり、期待大だったけど…。いつまで経っても姉と弟の確執の原因が明らかにならず集中力が途切れる。マリオン・コティヤールの美しさで最後まで漕ぎ着けた感じ。姉弟がなぜ憎みあっているのか>>続きを読む

地獄愛(2014年製作の映画)

3.7

″ベルギーの闇3部作″ 2作目。5年ほど前に見たのを今年3作目が公開されたのを機に再視聴。初見の時ほどの感動(?)はなかったけど面白かった。
シングルマザーのグロリアが詐欺師ミシェルの色仕掛けに引っか
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スプリング・ガーデンの恋人(2003年製作の映画)

3.3

2003年作品。コリン・ファースを見るため。
恋人にふられたと思ってイギリスからアメリカに傷心旅行に来たコリン(役名もコリン)。そこで若い女性と恋仲になったはいいけど恋人が追いかけてくる三角関係のラブ
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.7

サブカル系鬱恋愛映画。加藤拓也監督の前作『わたし達はおとな』に比べて胸糞度は低く、それゆえ84分よりは長く感じた。
門脇麦と田村健太郎は不倫から始まった夫婦。麦と染谷将太は不倫中。健太郎には前妻との子
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赤線地帯(1956年製作の映画)

3.5

1956年作品。赤線で春を売る女たちの物語。
失礼なことを書きます🙇‍♀️‪‪
当時ってこんなんで売春婦になれるの?と呆然。パンチパーマで銀歯の人(40代?)とか日本髪のカツラを被った太めのおばさんと
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大いなる遺産(1998年製作の映画)

3.7

私の未来のハズバンド ベン・アフレックの元カノ グウィネス・パルトロー目当てで見た。グウィネスの美しいこと!そしたらイーサン・ホークやアン・バンクロフトも。アン・バンクロフトって『卒業』のポスターで足>>続きを読む

こわれゆく女(1974年製作の映画)

3.7

ジョン・カサヴェテス監督作品2作目。
水道工事員の夫ニックが忙しすぎて寂しさゆえ壊れていく妻メイベル。多忙ゆえ不在がちな夫というのは世の中に星の数ほどいる訳で、メイベルの場合は先天的に病む因子があった
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ヒンターラント(2021年製作の映画)

3.7

第一次大戦後 ロシアの捕虜収容所から故国に帰ってきたオーストリア兵士 ピーターと仲間たち。
最初 船に乗っている場面で海を渡っているのかと思ったらドナウ川。この雰囲気ある映像に掴まれた。ブルーバック撮
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鬼畜(1978年製作の映画)

3.9

昔の日本映画にハマりつつある。あっちにもこっちにもハマり常に時間が足りません😓

町の小さな印刷屋をやってる緒形拳が外に3人も子供を作り、その女が3人を連れてきて置いてっちゃう。奥さん岩下志麻は激お
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スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

3.7

終わってみればオチはありきたり。けどそこに行くまではかなり面白かった。始まって3/4くらいはすごく引き込まれて見入ってしまう。窪塚洋介が私たち観客をミスリードするサスペンス・ホラー。
いい夫ふうの窪田
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ふたりのマエストロ(2022年製作の映画)

3.7

ポスターネタバレ案件、呆気にとられた…
映画を見る前は「このポスターは宣伝用のカットなんだろうな」と思って気にしてなかった。そして映画を見たときは「この場面は息子ドニの空想部分」と思った。ところがどっ
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