しちれゆさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

しちれゆ

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ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.0

ポール・ヴァーホーヴェンという名前をすっかり忘れていました。商業映画としては『エルELLE』以来?(かなり昔にclip!しながら未見)
ということで久々のヴァーホーヴェン監督。
噂に違わぬ怪作でした:
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エッフェル塔~創造者の愛~(2021年製作の映画)

3.7

【史実をもとに自由に作った物語】
(ということは恋愛部分はフィクションでしょう)

エッフェル塔を作ったエッフェル氏のお仕事ムービーにしてメロドラマ。彼は自由の女神の骨組みを作り″鉄の魔術師″と呼ばれ
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.7

【金か、 魂か。】

『シャイロックの子供たち』WOWOWオリジナルドラマがあったの知らなかった。キャストを見たら地味な感じ、それに比べて映画版は役者が粒揃い!とても面白かった。実はタイトルから子供が
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喜劇 家族同盟(1983年製作の映画)

3.4

″ディープヨコハマを映画とあるく″企画vol.2
昨年12月のvol.1『虹をわたって』に続いての鑑賞。
レビュー数23、少な!😅
山下公園で寝起きするホームレスのじいさんが300万円拾い、亡き息子に
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未来よ こんにちは(2016年製作の映画)

3.7

『ベルイマン島にて』のミア・ハンセン=ラヴ監督作品。
イザベル・ユペールが高校の哲学の教師ナタリーを演じている。フランスの高校では″哲学″が独立した科目になっているんですね。さすがサルトルとボーヴォワ
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タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

4.5

初見です。当時なぜ見なかったのかなぁ?ここ数年もずっと 見たい見なきゃ、と思いながら3時間越えというハードルの高さ故、配信視聴も先延ばしに。けど、そのおかげでIMAX3Dで初見という僥倖に与りました。>>続きを読む

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.5

ゲテモノ映画にしか思えなかった。ティモシー・シャラメがタイプかどうかで(特に女性の)評価が違ってくると思う。
イーターの先達(笑)サリーのキャラがキモくて面白い。自分のこと「サリーはね」とかって言うオ
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なれのはて(2021年製作の映画)

3.9

マニラの貧困地区を終の住処として生きる日本人の″困窮老人″を10年にわたり追ったドキュメンタリー。彼ら4人は皆 心の底では日本に帰りたいと願いながらも孤独に あるいは 現地妻や子供と暮らしている。この>>続きを読む

スクロール(2023年製作の映画)

3.6

冒頭〈僕〉が入っていく恐ろしく古いレストラン、このロケ地が地元のかつて華やかだったダンスホールで、本作で初めて内部の映像を見て おぉー(昭和レトロ好(ず)きです)と興奮したのも束の間、そこで〈僕〉がメ>>続きを読む

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.8

ワンシチュエーションスリラーって大体がB級映画の括り。その楽しさを堪能しようと思っていそいそと出掛けたら予想を超えた面白さだった(スティーヴン・キングも絶賛、B級じゃないかも)。600㍍の鉄塔だけしか>>続きを読む

仕掛人・藤枝梅安(2023年製作の映画)

4.2

とても面白かった。
藤枝梅安役のトヨエツが最高。年齢設定がよく分からないのだがそんなに若くないことは確か。そこそこの歳。なのに枯れてなくて色恋現役。菅野美穂演じるおもんとの濡れ場もしっかりあります。「
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.0

【忘れない。マエストロが遺した永遠のメロディ。】
音楽の神様がモリコーネを通して語る言葉がメロディとなって溢れ出す至福。
1960年代~の数々の名作、名優たちの若き日の姿(イーストウッドがカッコよすぎ
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.9

コリン・ファレル…昔から八の字眉だったけどどんどん傾斜が急になってる…これ以上いくと垂直になっちゃうよ笑
とまぁどうしてもここに目がいってしまいながらも(女性が何はなくとも眉を描くのは眉が人の顔立ちを
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とべない風船(2022年製作の映画)

3.6

東出昌大目当て☺️本作の東出君、最初に登場したとき脇役の人かと思った。そのくらいオーラ全消しで田舎の漁師そのものだった。身体も日に焼けて無骨な感じで『天上の花』の時と別人、役作り すごい。
西日本豪雨
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ある秘密(2007年製作の映画)

3.8

昨年のクロード・ミレール映画祭上映作品をレンタルにて。
現在がモノクロ 過去がカラーで描かれるのだが最初それも分からず 時代が前後しまくるので混乱して2回見た。フランソワという語り手(男性)が子供時代
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

4.0

アレクサンダー・スカルガルドって知らなかった。194cmだって😳ムキムキマッチョな逆三角形の身体を見て座席からずり落ちそうになった💪(ˆิ👄ˆิ 💪)💦父親役イーサン・ホークとお顔が似てる気がする。>>続きを読む

そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

3.7

公開3週目、見る予定のなかった本作に毎熊克哉とトヨエツが出てることに今さら気が付いた。毎熊克哉のチンピラ系の役が好きなのとトヨエツが出てるなら一定の水準はクリアしてるはず、という保証(何様発言スミマセ>>続きを読む

ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

3.8

1942年のヴァンゼー会議、名前だけは知っていたけどこれだけを描く映画が出来るとは…【ナチス&ユダヤ人】って今や世界中の人々の一大娯楽になった感あり。

今回は軍服や高そうなスーツをパリッと着こなした
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伴奏者(1992年製作の映画)

4.2

昨年のクロード・ミレール映画祭での上映作品でしたが映画館に行けずレンタル視聴。
1992年作品でお話は第二次大戦時。
オペラ歌手イレーヌの伴奏者となった20歳のピアニスト ソフィー。美しく才能溢れるイ
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母の聖戦/市民(2021年製作の映画)

3.7

メヒコ(((;꒪ꈊ꒪;)))!
誘拐犯もさることながら軍の中尉の恐ろしさ😨捕まえた女を縛って殴りまくる。誘拐犯の女が「人権」というのもアレだけど(この中尉すぐ移動になってこの案件を放り出すのも😩)そし
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恋のいばら(2023年製作の映画)

3.7

息抜きの1本。面白かったです。
健太朗、そこまで悪い奴じゃないんじゃない?若くてイケメンでモテる男なら次々女の子を変えちゃうのもあるあるかなと思う。それに桃(松本穂香)は違ったしね(ネタバレ回避)。
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.7

前半テンポよい展開。安定のソン・ガンホとイ・ビョンホン。犯人イム・シワンかわいい顔してる♡彼が脇の下を切り裂いてウイルスのカプセルを埋め込むところはありえないコワー😨さらに縫ってるんだもの。そしてまた>>続きを読む

殺しを呼ぶ卵 最長版(1968年製作の映画)

3.6

なぜ令和の今これが再上映されたんだろ?🤔1968年初公開時はあくまで猟奇残酷映画という立ち位置だったのだろうけど今回はプロモ担当の人が「今となってはこれそんな怖くないよね、ちょっと笑い系でいくか」って>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.9

昨年10月にロザムンド・パイクの『キュリー夫人』を見て本作も見直してみようと…こんな面白いのに何故内容を忘れてるんだろう私😓

とにかくエイミーが恐ろしい女。ベンアフ演じるニックも別れる別れるって口だ
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土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

3.7

沢田研二、毎日映画コンクール男優主演賞受賞(主演男優賞とは言わないらしい)。
原作は『土を喰う日々: わが精進十二ヵ月』という水上勉のエッセイで映画の主人公もツトム。沢田研二がほぼ出ずっぱりで土井善晴
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そばかす(2022年製作の映画)

3.9

他者に対して恋愛感情や性的関心を持てない人間(アロマンティック・アセクシャル)・・・このタイプの人はむしろ生きやすいのでは、と思ってしまうのは非当事者の的外れな解釈なのかな。
飢えている人がほぼいない
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殺しの烙印(1967年製作の映画)

3.2

鈴木清順監督作品は2005年『オペレッタ狸御殿』を見たのが最後。なぜ見たかというとオダギリジョーが出ていたからで訳分からなかった記憶がかすかにあるもののそれすら定かではありません💧
今回は地元ミニシア
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あのこと(2021年製作の映画)

3.8

1960年代、妊娠中絶が違法だったフランス。妊娠したら一巻の終わり。そんな時代に大学生のアンヌは身ごもってしまう。やがてつわりが始まる。どうにかして流産しようとあれこれ試みるが若く健康な肉体はびくとも>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

ケイコのいつも不満げに尖らせた唇や険しい眼差し。涙をいっぱい溜めた瞳。絞り出すように発せられる「はい…」という言葉。ケイコにとってはボクシングへの熱量がそのまま生きることの熱量だったはずなのにいつしか>>続きを読む

ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

3.7

士官候補生 心臓くり抜き殺人事件。
前半は結構地味。時代は1830年。蝋燭の光しかなくて終始薄暗いし士官候補生たちは制服だしで彼らの見分けがつかなかったフーアーユー?😔でもこれはそんなに重要じゃないこ
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飢餓海峡(1965年製作の映画)

3.8

水上勉の原作を読んでからもう10年近く経っている。すごい本だ、と思った記憶はあれど内容はほぼ忘れていて、映画も3時間越えの長尺ということもあり後回しにしていました。でこの度 年末年始のまとまった時間を>>続きを読む

人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)

3.7

いわゆる「エモい」映画。
タイトルに反してセックスシーンは全く出て来ないのでそっち系の期待はしないように✋(^-^)ナイワ

男性の皆さんは永作博美を 超可愛い、絶対好きになる、と言ってるけど、女の私
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家路(2014年製作の映画)

4.0

いい映画だった。
次郎を演じる松山ケンイチの佇まい、眼差し、セリフ、全てが素晴らしかった。
「出ていく時に決めたんだ、二度と戻んねって」
20年前に捨てたはずのふるさと、母。
「おかあさん」ではなく「
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重力ピエロ(2009年製作の映画)

3.6

2009年公開時に見て2回目。今見ると色々と古臭い。
加瀬亮・岡田将生兄弟の子供時代を演じている子がそれぞれそっくりで、よくこんなに似てる子役を見つけてきたなぁと感心してたら岡田くんの子供時代を演じて
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虹をわたって(1972年製作の映画)

3.8

″ディープ横浜を映画とあるく″企画
戦中~1980年代のディープな横浜に多大な関心を持っていて色々な本を読んでいます。1972年制作の本作には戦後 家をなくした人々が住まいとした中村川や大岡川に浮かぶ
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パーフェクト・ナニー(2019年製作の映画)

3.7

Kino Festival 2022
面白かったです。
ミリアムとポール夫婦が雇ったナニー ルイーズ。最初は完璧なナニーに見えた彼女。夫婦にも信頼されバカンスにも一緒に行き一家の中に入り込んでいくルイ
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