たますけさんの映画レビュー・感想・評価

たますけ

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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.8

鈴木亮平の鈴木亮平による鈴木亮平のためのシティーハンター
なりきり方がハンパなかったですね。
筋肉のひとつをとっても冴羽獠でした。
彼のインタビュー読んだけど、顔の骨格から役を作るってすごい。
銃のさ
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.5

この手の話ってどこかで見た感があり、全体に漂う横溝正史感に一歩ストーリーに踏み込めなかった。
しかし当時のムラ社会だとリアルにありそうな話でうすら寒かった。
幽霊族のゲゲ郎が強くてカッコよかった。
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.9

バーンスタインの音楽活動についての映画かと思っていたら、意外にももっとパーソナルな部分について描かれてあった。
本人のクリエーターならではの葛藤より、周り家族の、特に奥さんの葛藤がデカくて見ていて辛か
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

日本人が持つ独特な死生観を感じた。
人神より自然を神とし恐れ敬ってきたのは、昔から災害が多く紙一重の生と死で乗り越えてきたからだろう。
すずめが何故「かなめ石」を抜いたのか、また何故そんなに簡単に抜け
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グスコーブドリの伝記(2012年製作の映画)

3.0

途中までめっちゃ良かったんですよ。
アニメのクオリティも高かったし、命についてすごく考えさせられて…。
やはり宮沢賢治はある程度の年齢にならないとわかんないんだなと感動していたのに、どうして大事なラス
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.6

なかなかエグい。
宗教の話なので話に入り込むまでが時間がかかった。
しかし、時代背景の作りこみ方がハンパなくて、映画というよりドキュメンタリーを見てる感覚になった。いやぁすごいわ。
この時代ならきっと
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バビロン(2021年製作の映画)

3.8

本当に映画狂騒曲な一本だった。
糞尿やゲロ表現には呆れてしまったけど、映画愛には溢れていた。
映画をよく見てる人のほうが細かいネタが解って面白いのかも。
マーゴット・ロビーが時々ハーレクインに見えてし
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.5

THE!往年の東宝映画!!!
という感じがして見終わった後の爽快感がハンパなかったです。
あんなに胸糞悪いラストなのにエンドロールが終わった瞬間に劇場で拍手してしまった。
ゴジラも凄かったけど、今回は
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

4.0

孤独な老人が隣人一家との触れあいを通して再生していく姿を描いたスウェーデン発のヒューマンドラマ。
オーヴェの回想シーンが素晴らしい。
奥さんとの出会いのシーンから、初めてのデート、プロポーズ、妊娠、旅
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.0

名優トム・ハンクスが町一番の嫌われ者の男を演じ、孤独だった男が隣人一家との触れ合いを通して再生していく姿を描いたヒューマンドラマ。
スウェーデン発のベストセラー小説を映画化した「幸せなひとりぼっち」の
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フィガロに恋して(2020年製作の映画)

3.4

意外にフィルマのマーク数が少ないので驚き。
オペラやクラシック音楽が好きな人は特におすすめの映画です。
ファンドマネージャーの仕事を辞めてまで夢を追いかける女性のお話。
主人公のミリーがめっちゃキュー
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マガディーラ 勇者転生 <完全版>(2009年製作の映画)

3.9

いま流行りの転生モノをこの時代からやってたなんて、さすがはラージャマウリ監督、目の付け所が違う。
キャッハウフフしていて学園ものかと勘違いしそうな前半から、バーフバリ的な後半のギャップがすごかった。
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ブラックアダム(2022年製作の映画)

3.5

前半は若干もたついていていたけど、後半のスピード感はとても良かった。
というか、ピアース・ブロスナンがとても良かった。
ドウェイン・ジョンソンも肉感的で迫力ありましたが、JSAのキャラが立ちすぎていて
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.1

スピルバーグ監督の自叙伝と聞いていたので、華やかかつドロドロしたエンタメの世界の話なのかと勢い込んで見たら、全然違って見事な肩透かしをくらった。
物心がついた子供時代から、映画界に飛び込むまでの短くも
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.9

時代劇オタクの女子高生が映画制作に挑む姿をSF要素を織り交ぜながら描いた青春ストーリー。

いや、エモい!エモすぎる。
椿三十郎とか座頭市とかの殺陣が頻繁に出てきてオオッってなる。
そして共感しかなく
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アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

2.8

青春ドラマだからだろうけど「どうしてAIにそこまで肩入れできるの?」って思いながら見てた。
方向を間違えるとホラーになりかねない恐ろしさも感じたし。
設定的にも無理がありすぎた。
キャラや配役がよかっ
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.5

ありがちな王道ストーリー。
なのに、バリ島の美しさと主役ふたりのオーラですべてを持って行った感じ。見ていてとても楽しかった。
粋だしお洒落だし、予定調和で良い映画だと思います。
しかし、ビアポンのシー
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

生と死のはざまの物語。
映画が終わって周りから聞こえてきた言葉の多くは
「意味分かった?」
「よくわからなかった」
プロットの展開が速すぎて自分も置いて行かれそうになりながら見てた。
これが宮崎駿氏の
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.0

面白かった!
メンツは色々濃かったしグロいシーンが多々だったけど、見終わってとてもスカッとした。
ここまでイカれてるのに面白い映画はなかなかない。
さすがはジェームズ・ガン監督!!
とにかくハーレクイ
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犬王(2021年製作の映画)

2.8

監督が湯浅氏だったので期待値を上げすぎたのかも。
確かに音楽も映像も良いのだけど、何かひとつ物足りない。
犬王にも友魚にも共感が出来なかった。
せっかくの琵琶法師なのにロックにする必要はあった?
せっ
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愛する人に伝える言葉(2021年製作の映画)

4.2

思いがけず良い映画だった。
言葉のひとつひとつがやけに重いし、
病棟のシーンがとてもリアルだったので公式サイトを見てみたら…
主治医のドクター・エデは本物のお医者さんだったのですね。
しかも終末ケアの
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.8

原作は伊坂幸太郎の殺し屋シリーズ「マリアビートル」
映画を見るために積読を慌てて読み終えた。

映画化にあたっては前作の「グラスホッパー」が残念すぎたのであまり期待していなかったけど、いやそこは流石は
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世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

3.5

ビョルンの「ヴェニスに死す」のタジオ役は衝撃的なまでの美しさだったが、その物憂げな瞳には理由があったことが描かれていた。
映画では母との関係を前面に出してはいたが、それよりも寝ている時に隣で自分の子供
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.4

これはジャンルがホラーなんですか?
後半はSFじゃないかと思う展開になってました。
(使徒の意味が分かったよ
まぁまぁ不穏で怖かったけど伏線がいっぱいで面白かったし、
AKIRAのオマージュもあってウ
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PIG ピッグ(2021年製作の映画)

3.0

ジョンウィック的なリベンジものかと思ったら全然違った。
重いエピソードがあるのだけど、途中から「いやニコケイ早く風呂に入れよ」という日本人的な思考回路にさいなまれて内容が入ってこなくなった。
ニコケイ
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

迷わずDolbyAtmosで鑑賞。
原作でいうと「東京編」という感じになってました。
ラストに若干のツッコミどころがありながらも心を鷲摑みにされたのは、やはり音楽のチカラですね。
初頭からずっと音が降
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ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行(2021年製作の映画)

3.7

映画を取り巻く環境や表現手法が劇的に変わった2010~2021年の12年間にスポットをあて、既成概念に囚われない革新的な映像表現を実践した映画111本を厳選し、〈映画言語の拡張〉〈我々は何を探ってきた>>続きを読む

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

3.8

やはり細田監督は家族や親子関係を描くのが上手いなと舌を巻きました。
雨と雪の関係が成長するにつれて入れ替わってくるのすごい。
10歳なのに大人の顔付きをしてた雨、雨の日に巣立っていきました。
このシー
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太陽とボレロ(2022年製作の映画)

3.4

ラストコンサートのボレロの演奏シーンが臨場感があって良かった。
ストーリーはシンプルなので分かりやすかったけど、時々ベタな展開があって昭和感を感じたっけ。
雰囲気が信州っぽいなと思ったら本当に松本市で
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ヘルレイザー2(1988年製作の映画)

3.4

え?ホラーなんですかコレ?
全然怖くなかったというか、グロかったというか、
普通に面白かったんですけど。
続編だけど前作の説明があるので見やすかったし、
地獄に行くシーンはダークファンタジーっぽかった
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ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

3.7

ホラー好きの友人に勧められて鑑賞。

ジャンルが「ホラー」だからさぞかし怖かろうと身構えていたが、怖いより痛いが前面にくる映画だった。
スプラッタシーンにエロティシズムを感じた。
主要人物が少ないので
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モロッコ、彼女たちの朝(2019年製作の映画)

3.8

シングルマザーのパン屋の女性が、たまたまお店の前で寝ていたホームレスの妊婦を助けてから始まるストーリー。
ルジザ(パンケーキ的なもの)作りが得意で明るく強い妊婦のサミアは、パン屋のアブラの頑なな心を少
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アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

3.4

終始、イギリスの海辺の乾いた風を感じる作品だった。
ケイト・ウィンスレットの演技がすごすぎて途中観るのがしんどくなるくらい。
惹かれあったけど、立場の違い、価値観の違いを痛感するラスト。
見つめあう2
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オートクチュール(2021年製作の映画)

4.0

移民の国フランスの今の現状をディオールという老舗メゾンを通して描いている映画。
オートクチュールドレスの美しいレースを見られるかと思いきや、女性の心のひだひだを見せつけられた。ただ美しいだけの映画では
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

3.8

ドキュメンタリー映画なのだけど、ハンパなスパイ映画より怖くて面白かった。今どきの政治活動は上手くSNSを利用したほうが勝ちで、そういう意味ではナワリヌイ氏のやり方はとても上手いと思う。
世論を動かせる
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ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

4.0

すごい空気感。
シンプルな絵柄なのに北極圏の過酷さがピリピリと伝わってきた。
そして主人公サーシャの逞しさもしっかり描いてあってグッと惹き込まれた。
特に後半、ストーリーがたたみかけるように展開されて
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