馮美梅さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

誰かが私にキスをした(2010年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

なんてことないティーンエイジャーの女の子の恋物語としてみればそれまでなんだけど、それが映画を見て時間が経てば経つほど色んなシーンが思い出されてくる。 そして実は一筋縄では説明できないとても奥深さのある>>続きを読む

屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

3.0

1970年代、ドイツのハンブルグで実際に住んでいた殺人鬼の物語。
冒頭からいきなり死体の処理に困る主人公ホンカ。

外国の貧困層は半地下やら屋根裏やらに住むんだな。
(日本にはそういう文化というか建物
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この道(2018年製作の映画)

3.0

童謡の中で「この道」大好きです。なんか歌っても、聞いても涙でウルウルしてくるんだよね~テッパンの泣け歌です。

詩人・北原白秋と彼の詩にほれ込んで曲をつけることとなる作曲家・山田耕作の物語。山田耕作が
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人魚の眠る家(2018年製作の映画)

3.5

医療の進歩によってひと昔では助からなかったような病気も決して死ぬとは限らなくった一報、人間が死ぬということが難しくなってきたような気がする。(自殺や尊厳死は論外です。あくまでも病気など自然死に限る)>>続きを読む

ロマンスドール(2019年製作の映画)

3.8

高橋一生さん、ちょっと痩せすぎで痛々しいんです…
私的にはDMCの頃くらいがちょうどいいと思うんですけどね…(苦笑)

何となく紹介されて勤めた職場はラブドールを作っている工場だった。
なかなか業界も
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his(2020年製作の映画)

4.0

個人的に最近好きな宮沢氷魚さんと藤原季節さんが出演してる作品、気になると思い観てきました。

高校時代から付き合っていた迅と渚。ラブラブだったはずなのに、突然渚から「別れよう」と言われ、絶望のどん底に
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フィフティ・シェイズ・フリード(2018年製作の映画)

3.0

多分2作目は観てない…と思うけど、お金持ちのSのお兄ちゃんと大学生だったSのお姉ちゃんが無事結婚しました。

まぁ、人から見ると玉の輿と言えるのかもしれないけれど、なんせ性的趣向がバッチグーな2人です
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.8

何でもないようなことが幸せなのだと感じるような作品。
日本庭園の四季、何となく茶道を始めた主人公・典子、そして典子の従妹の美智子。

緊張感ある中に、武田先生の飄々とした雰囲気で何とも言えない空気感が
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のみとり侍(2018年製作の映画)

3.3

忠義って何なんだろう。
藩主のために一所懸命言われることに精一杯、勤めに励む主人公・小林寛之進。藩主から猫の蚤とり(男娼)をしろと言い渡され、何もわからず店主のなすがまま。

そして死んだ妻にそっくり
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カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)

3.3

ファイナル、でもカイジはやっぱりカイジ(笑)
お金を持つ人たち、搾取する人たちは結局利己的。

底辺の人間たちも、ある部分利己的なのかもしれないけれど、じゃあカイジは?カイジもお金は大好き。でも結局彼
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

家族5人貧乏で、色々あるんだろうけど、意外と家族は仲良しで、一見「万引き家族」みたいな感じなのかと思ったら全く違いました(笑)

優しい友人が留学の間、自分が行っていた家庭教師のアルバイトをギウに変わ
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テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.5

シリアルキラー「テッド・バンディ」
彼を愛した女性リズの視点からみた彼の姿が主体なので、連続猟奇殺人者という側面ではなく、リズに対しても彼女の娘に対しても、普通に愛され、優しい彼氏として描かれ、だから
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ハナレイ・ベイ(2018年製作の映画)

2.8

とんでもない男は子供を作って、その後死んで、残された子供のために必死で働いて子育てをしたのに、どうもお互い素直になれずに、息子はサーフィンのためにハワイに行ってしまう。

それが突然、サメの襲撃に遭っ
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十二人の死にたい子どもたち(2019年製作の映画)

3.0

ネットで集った12人の若者たち。
廃病院で集った理由は皆で自殺(本人たちは安楽死とか言ってるけど)を実行する事。

しかし、そこに集っていたのはなぜか13人。
一体誰がゼロ番を連れてきたのか?殺したの
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象は静かに座っている(2018年製作の映画)

4.0

4時間弱の長い作品。気合い入れてみないとと思ったけど、大丈夫だった。

眩く発展していく中国の中で、その眩さの下でそんなことは関係ないと言わんばかりの虫たちのように、この作品の中には眩い中国は出てこな
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カツベン!(2019年製作の映画)

3.3

活動写真が日本に入ってきて、まだ無声映画全盛期、物語を弁士という人たちがセリフなどを語ってくれていた時代の物語。

竹野内豊さんが、終始大声出して走り回っているのは意外性があってとても楽しめましたし、
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.0

ある殺人事件がおき、次のターゲットがホテルで起きるかもしれないということで刑事が多数潜入捜査することで事件を未然に防ごうとする。

ホテルマンとしての振る舞いに戸惑う刑事・新田、その新田の指導をするの
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七つの会議(2018年製作の映画)

3.0

池井戸ドラマ作品の役者たちがゾロゾロ登場。
メンバーが濃い(笑)役者はもとより、落語家、歌舞伎役者、狂言役者勢ぞろい。

のらりくらりしてる会社員が実は会社の偽装隠ぺいを暴くために密かに動いていたが、
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赤い雪 Red Snow(2019年製作の映画)

2.8

冬の日本海(場所は特定されていないけれど多分)の風景はよりこの作品を重いものにしている。

終始どんよりした雲と雪のさむざむした風景は登場人物それぞれの心を表現しているようにも感じた。

ある家族、1
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

3.2

40歳過ぎても女性に奥手な主人公岩男、母は岩男を溺愛しすぎてそこらの女性では満足できないことも原因か…

何を思ったか岩男はフィリピンでのお見合い旅行でアイリーンという女性と結婚して帰国。ちょうどその
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ひとよ(2019年製作の映画)

3.0

ある雨の夜、母が「お父さんを殺しました」と。
それまでの理不尽な暴力の日常から解放された3兄弟。
母が言うこれからは自由になれる。好きなことができる。

しかし、残された子供たちにとって、その自由を知
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不実な女と官能詩人(2019年製作の映画)

3.0

ピエール・ルイス、なに?2500人の女性と関係を持った?んでもって、女性たちの裸の写真を撮りまくったり、行為について書き残したりしとったらしいけど、男は結局誰も彼もヘタレやったって感じ。

そんなヘタ
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.2

好きになった彼が突然いなくなり、傷つき、そしてある日、彼に似た人を再び好きになる。見た目は似ているけれど、性格は真逆と言っていいかも。

最初は彼女の言動に戸惑っていたけれど、気が付けば彼女の事を好き
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十年 Ten Years Thailand(2018年製作の映画)

3.0

香港・日本と観てタイバージョンですが…
一番非現実的な感じがして、でも意外とそれが癖になる感じ?
特に、2話目の猫の世界に潜伏してる男性の物語とか3話目のなんか女性の軍人に支配されている人たちの物語は
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決算!忠臣蔵(2019年製作の映画)

3.0

吉良も出てこない(松の廊下のチョイとだけ)討ち入りもない(所々イメージとしては登場はする)忠臣蔵。

藩主が切腹させられ、さあ大変。番方は好き勝手なことを大石はじめ家老に言いたい放題。そんな中で役方の
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⼗年 Ten Years Japan(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

10年後の日本を舞台にした5本のオムニバス作品。

①「プラン75」という老人の安楽死をセールスする主人公。人間の生と死を仕事で老人達に勧め、実際話を聞いてそれを利用する人もいるんだけど、それってどう
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背徳の王宮(2015年製作の映画)

3.0

李氏朝鮮第10代の国王で暴君で有名な燕山君と彼によって父親が逆賊として捕らわれた女性ダンヒが復讐するために、1000人の女性の中の1人として王宮に入り、ウンピョンに選ばれるために秘技を習得する。

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母さんがどんなに僕を嫌いでも(2018年製作の映画)

4.0

笑顔で楽しそうにしている主人公のショットから始まる物語。
しかし、そこに至るまでは紆余曲折、波乱万丈の人生があった。

大人になって、会社の同僚のカナやその彼氏の大将、そして見学に行った小劇団にいたお
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ゆずりは(2017年製作の映画)

3.8

コロッケさんが本名で普段の面白を封印して出演しています。でもあまり厳しい表情をしているとついつい美川憲一の真似を思い出してしまいましたが(汗)

葬儀社「安宅」のベテラン社員の水島は仕事はできるが、仕
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こはく(2019年製作の映画)

3.5

兄はなぜか仕事もせず実家住まい。弟は父のガラス工場を引き継いでいる。
大人になれない兄と、父親という意識が薄い弟。

大好きだった父が小学生の頃に突然いなくなってしまってから、彼らの心の時間は止まって
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エリカ38(2018年製作の映画)

2.8

年齢を詐称しながら、投資詐欺をしていた女性エリカ。と言ってもどう見ても無理でしょうと思いながらも、実際だまされてる人たちがいるんですからね。

まぁ、人間、お金はあればあるほどうれしいし、いい話があれ
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閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)

3.8

六王寺病院。精神病院、様々な病気を理由に入院している患者たち。
チュウさんは何かの刺激を受けると発作のように幻聴に悩まされる。
車椅子に乗っている秀丸。自宅で浮気行為をしている妻と市役所員、そして痴呆
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

前作も言ったけど、やはりこの作品はホラーと思って見ても怖くない(笑)
いや、グロいシーンはあるし、うわっ!と思うシーンはありますので、怖いと思う人がいても当然なんだけど、どうもペニーワイズが…(笑)
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.5

北欧のトロールって日本でいうところの妖怪に近いものなのかしら?
主人公は容姿はおせじにも奇麗ではない。
毎日、職場と家の往復、時々施設に入所してる父のお見舞いに行くという生活を送るティーナ。しかし、嗅
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楽園(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

学校の帰り、あいかとつむぎという少女たちが田んぼで花冠を作っている。しかし、つむぎの花を1本取ってしまうあいか。ちょっとムッとするつむぎ。そしていつもの分かれ道あいかが「うちのおいでよ」とつむぎを誘う>>続きを読む

宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.3

宮本、相変わらず、本当にどうしようもないよ。
気持ちと行動のバランスが取れてない。

靖子と宮本の不器用さが痛くもあり、愛しくもあった。
両方の親に結婚報告に行く間に、事の起こりをインサートする手法が
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