えむえすぷらすさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ファースト・マン(2018年製作の映画)

5.0

アポロ11号船長で人類で最初に月面に足跡を記したニール・アームストロングを「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督とライアン・ゴスリング主演で描く。

ものすごくパーソナルなつくりをしている。クロ
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

5.0

1939年サリンジャーが大学創作コースに入って小説家を目指すところから始まり、第二次世界大戦で陸軍兵としてノルマンディ上陸作戦から転戦、戦後復員して長編小説「ライ麦畑でつかまえて」を書いた後に隠遁生活>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

人を選ぶ作品。私は生理的に合わず。村上春樹的な世界で性的描写の生々しさはダントツ。それはさておきその後の居たたまれない展開、主人公の痛さは直視に耐えないものだった。つらい。

フロントランナー(2018年製作の映画)

5.0

88年大統領選。民主党有力候補のハート議員のスキャンダルでの崩壊を描く。前半は退屈。それがある新聞記者が相手にしなかったタレコミ電話と他の情報の一致からハートを追い始める所から収拾のつかない展開の中で>>続きを読む

メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

4.5

見事なミュージカル。不可能を可能にする最後の発想は予想は出来たけど良かった。「年を聞くなんて」と言うメリー・ポピンズ。彼女の魔法は子供の夢なんですよね。だから何か起きているんだけど現実と夢が入り乱れで>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984年製作の映画)

4.5

午前10時の映画祭にて251分版(4時間11分)を鑑賞。

幼少期1920年前後?、禁酒法時代1933年前後、現在1968年の3つの時間軸が錯綜する中で現在の時間軸で1933年に何があったのか探る主人
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がっこうぐらし!(2018年製作の映画)

4.0

すごい説明しにくい原作なのはアニメ版やらWikipediaの解説見て理解。

基本アイドル映画の範疇にある作品で演技面は最初かなりきつい。ただ話が進展するうちに彼女らの成長があったのかフォーカスがあっ
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ポーラー 狙われた暗殺者(2019年製作の映画)

5.0

あれだけ自己防衛に長けたダンカンが所有不動産に仕掛けをしてないのはちょっと?でしたが、主人公のワンマン・アーミーぶりはそれ以上に素晴らしい描写に仕上がっていて許せてしまう。

見かけ以上に凝ったプロッ
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機動戦士ガンダムNT(2018年製作の映画)

4.5

3人の設定が魅力的すぎて尺が足りてない。1クール12話ぐらいの尺ぐらいは必要だったのではないか。

天才作家の妻 -40年目の真実-(2017年製作の映画)

4.7

夫が作家の老夫婦。その夫がついにノーベル賞を受賞。なのに映画は冒頭から地雷原、棘の草原を進むかのような展開が続く。

報道関係者は居心地の悪い作品だと思う。「ノーベル賞受賞者のパートナー」の扱いについ
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サスペリア(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

最後1時間を残して離脱。冒頭の主人公が踊り、ダンスの主役だった人が壊れていくシーンは圧巻。明かされる展開も悪くないかどう長過ぎる。テンポが合わなかった。

ヴィクトリア女王 最期の秘密(2017年製作の映画)

4.0

デンチ女王陛下が皇太子や侍従などの偏見と差別に対して怒る物語なので話の展開はぎこちない。本作はデンチ女王陛下の演技を堪能すべき映画だろう。

Wikipediaのヴィクトリア女王の項目によるとブラウン
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

4.5

高校生の少女が「スター誕生」番組出演。育ての親の苦境を救おうとしたがーーーという作品。冒頭三分の二は退屈な展開が続くが最後に一気に様相が変わる。
スピーディーなアクションとカメラワークが少ないと思って
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

いやあ、ブルース・ウィリスが扮した人物を罪を何も特定してない人を裁判所命令抜きで拘束して閉鎖病棟とかあり得ないので。こんな手抜きはとても許せない。

バハールの涙(2018年製作の映画)

5.0

ISの手中にある町を奪還しようとしている軍の取材に入った女性記者。そこでIS奴隷から逃れた女性たちて編成された分隊の取材に入り隊長のバハールと言葉を交わす。

バハールがIS捕虜となった経緯を回想する
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

5.0

159分。手に汗握る冒険ロードムービー。
少しおバカだけどまっすぐな気質の主人公が言葉を話せない6歳の少女を助けて遠路はるばる国境を超えて警察と公安らしき刑事たちの追跡を辛くもかわしながら少女を両親の
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マイル22(2018年製作の映画)

5.0

THE RAIDで世界に名を知られたインドネシアの近接格闘戦シラットの使い手イコ・ウワイスを主要登場人物の一人に据え、ル・カレばりのエスピオナージュと銃撃・格闘スプラッターR-15指定映画の両立を実現>>続きを読む

リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

5.0

塚口サンサン劇場の山下監督特集上映にて。2019/01/14鑑賞。

高校文化祭準備日を含めて4日間?で臨時のバンドを編成して徹夜練習して演奏する。説明してしまうとそれだけの映画。
2005年作品。「
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嘘はフィクサーのはじまり(2016年製作の映画)

4.0

ニューヨーク在住の高齢ユダヤ系アメリカ人。イスラエルからやって来た若手政治家に接近する機会を作り恩を売って取り付いたら、なんとその人が立身出世したおかげでブローカーとして人に役立とうとiPhoneを駆>>続きを読む

鈴木家の嘘(2018年製作の映画)

5.0

冒頭、いきなり登場人物が一人退場っておい、という始まり。バランスが変な映画で笑いあり怒りありスピリチュアルありだけど大嘘がない。なのに「鈴木家の嘘」とは一人の母親のためについた嘘を巡るシリアスな物語で>>続きを読む

それだけが、僕の世界(2018年製作の映画)

4.0

ストーリー上、母が隠した秘密は容易に想像がつく(というか隠してはいない)中で母に見捨てられたと思い込んでいた元プロボクサーで40越えているダメ人間の兄が如何にしてサヴァン症候群で一度音を聞けば同じよう>>続きを読む

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭ハイピッチでドラコ息子との試合に進む。ハイピッチすぎて何かあって負けるのかなと思ったらそこは回避する展開を仕込んできた。
ドラコが試合最後に放ったあれはボクシングに詳しくなくても結果がどうなるかは
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劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel II. lost butterfly(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

12日0時最速上映にて。深夜未明の上映にも関わらず8割ぐらいの入り。

映画は三部作の二本目という事もあって戦闘シーンはいいけど、途中の展開がテンポゆったり。そして、さくらが結構衝撃的展開を仕掛けるた
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バード・ボックス(2018年製作の映画)

5.0

脚本構成によって傑作になった作品。
普通に時系列では川のパートが単調になるか無理な演出を入れる事になるので過去時間軸と並列で語る事でかわしている。なぜそうなったのかという謎は物語の推進力にもなり一石二
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

5.0

いい意味で予告編詐欺。予告編で想像したありがちな展開を片っ端から外して行く。これは日々生きる事が戦いだった人とその彼と一緒に戦い抜いた人たちの生の記録。

話の行方、分かってると我々は思いこんでいる。
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シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

5.0

これもまた二人の別れの物語。強いて言えばその意味を決める騒動だったと言えると思う。

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.5

アイデアは奇抜。ある種の現象は事が起きる前から起きている。なんで?というのは見ていくうちに分かる。分かるんだけど分からない。そんな映画。

夫に先立たれ前に進むために家を売った妻。その時彼女はある行動
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からっぽ(2018年製作の映画)

4.8

最後だけ解釈できず結論を出せない自分がいる。途中までなにかしらの理由の存在は明確だったけど急にハシゴを外されて自転車で監督に逃亡された気分。その事自体が一つの解釈にはなるのか、うん。

パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

5.0

「パッドマン」?何をバットマンと引っ掛けて邦訳付けてるんだと思ったのですが、原題直訳なのだった。疑ってごめんなさい。

女性の生理で主人公の妻が汚れた布を使っていて衛生上良くない!と市販されている生理
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

多分好きな人は好きになる作品。私は合わなかった。
ストーリーが薄め。でもライブシーンで何もかも持っていくための仕掛けがある訳でもない。単線というより起伏に乏しい中に見事な二人の歌唱が入ってくるが、それ
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陽なたのアオシグレ(2013年製作の映画)

5.0

ペンギン・ハイウェイで石田監督作品に関わった脚本家の上田誠氏曰く「2回も電車を空に飛ばすか!」とツッコミを入れていた。同感です。
2度目なんて電車の電光表示で「東京」行きと表示してるんですよ。
それな
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

5.0

カラーリメイク作品。フリードキン監督に無断で短縮されたバージョンが当初公開されており今回監督公認のバージョンでデジタルリマスターされた。おかげでフィルム映画の色調ながら傷のないきれいな映像で見る事が出>>続きを読む

共犯者たち(2017年製作の映画)

5.0

韓国の李明博、朴槿恵など三代の政権におけるテレビ放送会社の経営陣、キャスターらの掌握とそれに対抗しようとして左遷や退職を強いられたひとたちを描いたドキュメンタリー。

韓国現代史、カルチャー知識が求め
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スパイネーション/自白(2016年製作の映画)

5.0

韓国の国家情報院、検察によるスパイ冤罪事件を扱ったドキュメンタリー作品。「ニュース打破」の方による「共犯者たち」との同時公開。

テレビ調査報道の人が証拠を突き止め、検察と国家情報院による証拠捏造など
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マイ・サンシャイン(2017年製作の映画)

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92年ロス暴動を背景にした作品。でも何をしたいのか分からない。
大人二人、ハイティーン少年少女、子供達とストーリーの軸があって警察官によるアフリカ系男性への暴行事件とリカーショップで起きた万引き窃盗
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