メッチさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)

4.2

ウィスキー造りをテーマに扱いながらも、何者になるためには何かを突き詰めることだと伝えていました。

私はウィスキーが好きだから本作を鑑賞しましたが、更にウィスキーを好きになる作品でありながら、別にウィ
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正欲(2023年製作の映画)

4.6

『性(さが)』も『欲(よく)』も誰しも持つものに『正しさ』とは何なのか?

浅はかな私には『多様性 = LGBTQ』と考えがちでしたが、本作によってそうではないと思いました。
そもそも、『正しさ』とは
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理想郷(2022年製作の映画)

4.2

人は人それぞれの理想を持っている。でも、互いの価値観のずれは当然あり、亀裂が生まれる。

本作品をみているとイスラエルとパレスチナの紛争が頭をよぎります。ユダヤ人の国家の建国を宣言したイスラエル側とそ
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.4

山崎貴監督が作った『ゴジラ』は、監督自身の夢を叶えるために抗っていた。

監督自身、本作に行き着くまでにお仕事として作らなければならない作品もあったのかと思います。でも、映画制作の世界を生きて抗ったか
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ハロウィン・キラー!(2023年製作の映画)

3.2

笑ってしまうけど入念に考えられている。コメディとスプラッターとSFが見事に混ざり合った作品。

パッケージをみただけでもお分かりの通り、冒頭は『ハロウィン』のパロディ。1987年のハロウィンの日に覆面
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.9

映画は、そもそも真実か幻覚か。物事を表面的にみない方がいいと、監督に諭されているよう。

ロバート・ロドリゲス監督作品はそこまで追っていませんが、過去に『フロムダスク・ティル・ドーン』を鑑賞していたた
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.9

AIと人類の戦争のなかで愛を探す物語。そして、その壮大な世界観に入り込めてしまう魅力。

ギャレス・エドワーズ監督の前作の『ローグ・ワン』も個人的に好きな作品ですが、どうしても『スター・ウォーズ』を知
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.2

もしガイ・リッチー監督が、スパイ映画にほんの少し"おバカ"要素をチューニングしてみたら…。

本作は、スパイ映画としては情報量少なめ、各国を飛び回っていたはずなのにスケールがコンパクトだったような気も
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.8

少年は、倫理観が育たないうちから、大統領よりもギャングになるのが夢だった。

本作は実際にギャングスターとして生きたヘンリー・ヒルの半生を描いていますが、どういう気持ちでマーティン・スコセッシ監督は彼
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

5.0

シネマが危ういと主張する監督とシネマを問われるこの時代に。

本作の感想を述べるのであれば、「実に面白い」というのが本作の率直な感想。そして、お尻が痛かったw
上映時間が物語っているため、本腰入れて鑑
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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

3.8

知らない人を蔑むという行為は、その人を傷つけるうえに後世へ誤認をさせる。誰も得しない行為。

実際にそんなことがあったとは…。と、思ってしまうような実話。真実を追求すれば、必ず道が開かられるということ
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スナッチ(2000年製作の映画)

3.5

ダイヤがあっちゃこっちゃして、単刀直入に言って「複雑」。でも、「なんか面白かった」と思ってしまう。

正直、この作品を初めて見た時は「複雑」と思っていました。しかし、何回か観ると「ダイヤがどの人の手に
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

4.1

他人の安息の地であっても乱す奴は許さない。元CIAのロバートは、ただ静かに暮らしたいだけ。

『ジョンウィック』や『Mr.ノーバディー』や『ドント・ブリーズ』など、『冴えないおじさんを怒らせてみたら、
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沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

2.6

核を搭載しているか不明の脅威の原潜捕獲劇の実写化。しかし、なぜ今実写化したのか?

原作の漫画が連載された当時では、技術的にも制作費で考えても実写化は不可能だったでしょう。でも、30年経った現代では、
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

4.8

これはただの教訓。弱きものは更に弱きものを餌に、強きものになる。無い者はどう生きれば良いか?

かなり過激に下層社会を描いたかのような本作ですが、どこか他人事と片付けられない感じでしょうか?それと、作
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

3.7

タイトルのようにミュータントたちの価値観の混乱を感じる。それぞれ正しいから壁が生まれる。

別作品『スパイダーマン・スパイダーバース』が漫画みたいなアニメーション作品であれば、本作は落書きっぽいアニメ
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.1

復讐からは何も生まれない。復讐をしたことによって、ドン底に落ちたジョンの自由を勝ち取る闘い。

手に汗握るアクションシーンは、毎回新しい試みをしていますね。今作もまた新しいアクションシーンだらけ。相変
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

2.2

亡霊屋敷の事件に挑む脱力名探偵の支えは…。見た目は子供!心は大人!その名は、早熟少年レオポルド!!

名探偵ポアロシリーズの3作目にして、本編開始早々探偵業を辞めて隠居生活をしているポアロ。鑑賞してい
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キリング・オブ・ケネス・チェンバレン(2020年製作の映画)

3.7

なぜ、無実な人が平然とこんな被害を被ることが許されるのかが分からない。ただ苛立ちに満ち溢れる。

この作品、かなり苛立ちを感じる作品でした。それに、この作品かなり疑問点が多過ぎる気がします。
例えば、
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.9

たかがゲーム、されどゲーム。情熱を創りあげる者から夢を追いかけて、ゴールまで走り続ける。

実話を基にした映画はよくあれば、ゲーム原作の映画は山ほどある。しかし、本作はそれらとは比べものにならない。そ
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戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

3.9

笑って観てもいいモキュメンタリーホラーのラスト。相変わらず低予算ながらやり方が凄い。

『コワすぎ』シリーズは、都市伝説や妖怪などのオカルト事象をあたかも実際に起きているかのように取材するフェイクドキ
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.4

人は不安が頂点に達すれば、鬼にもなれる。人伝の噂からネットという形に変わった現代でも。

この物語に登場する人物に真っ当な「正義」はない。この物語の中心に存在するのは、「過ち」です。それは、日本人だけ
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.7

ウェス・アンダーソン監督作品の中で最も難解。しかし、愛の修復のお話として観れば感動できる。

難解に捉えてしまったのは、舞台背景が1955年で、空想の町『アステロイド・シティー』を舞台としたテレビのお
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ローマの休日 4K レストア版(1953年製作の映画)

5.0

多くの人が感動し、多くの人が憧れた。70年の時が経っても色褪せない、真実と誓いのお話。

とある国の王女が宮殿から脱走し、ローマを観光するというファンタジーなお話。しかし、自身の身分を隠すアン王女と新
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ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

2.5

その館に一度入ったら最後…。でも、館から普通に出られるよ!出入りは自由!斬新ルール!

これはこれでアリですね。予告編では、子供でも見られるホラー映画みたいな印象を受けたので、『学校の怪談』みたいな感
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MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.8

サメ映画版ギャグ系ミッション・インポッシブル。やはりサメ退治には、ジェイソン・ステイサムは必須。

今作はサメ純度100%ではなく、タイトル通り「モンスターズ」のためサメ以外も出てくれば、人間も相手に
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春に散る(2023年製作の映画)

4.1

2人は「誰かが見てくれている」ことに賭けた。それが一瞬だとしても、誰かの心に残るためだけに。

この作品は、別作品の『太秦ライムライト』のように生きていた証を残すためには何をすべきか?と、問われている
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バービー(2023年製作の映画)

4.0

完璧とは何か?女らしさ男らしさとは?様々な価値観を簡単に触れられるこの現代で、自分に何を問うか?

まさか、バービーと製造会社のマテル社とバービーを遊んでいた人々の目線を通して、自分のあり方を探るお話
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イビルアイ(2022年製作の映画)

1.3

正しく物事を見ようとしない"邪視"が、主人公のお婆さんを狂わせていったのかもしれません。

この作品はなんというか、観終わって時間が経ってから考えが纏まっていくような、少し難し目のスリラー。怖いけど考
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しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜(2023年製作の映画)

1.9

3DCGアニメ化してみたところなど、卑屈にならずに挑戦するというメッセージ性は良い。

この作品を観て既視感を感じてましたが、漫画原作に本作と同様のエピソードがありました。かなり前に漫画版を読んだので
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.7

戦争も紛争も経験してないから、平和というものがどれほど恵まれていることかは分からない。それを教えるのが本作。

まずこの映画は、説明が少ないというか無駄な説明は省き、紛争で日常的に起きていることを目を
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トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.0

ビースト覚醒。ファンは?一周回って何も考えずに観た方が覚醒できるのかもしれない大迫力作品。

本作品は、過去の7作品をおさらいしなくても普通に楽しめる作品のように思いました。でも、今後は新シリーズとし
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.9

子供たちは大人には言えない秘密を抱えて成長していく。ジュブナイル系とはまた違ったひと時の夏の思い出。

北欧から衝撃的な作品が、また出てきました。サイキックスリラー映画ではあるあるのエフェクトが凄いも
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.6

まさかエスターが奮闘するお話だなんて思わなかった。でも、もちろんエスターは抵抗するで!狂気で!31歳!

前作について、私はそこまでハマっていませんでした。しかし、今作は色々とよく考えられていた作品で
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告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)

3.2

何かある被告人と何か不自然な弁護士のやり取りとこのストーリー展開は、先読みしない方が幸せなのかもしれない。

いい意味で二転三転?四転五転するようなお話で目が離せなくなる。ポスターにもある「この男を救
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.4

予告の崖の上からダイブするシーンは圧巻!「よっ!待ってました!」と、歌舞伎の名シーンを見るかのよう。

崖の上からダイブするシーンをめちゃくちゃ広告で流していたために、「あの崖のシーンはまだか?」とか
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