Omakeさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ストゥーバー(2019年製作の映画)

4.2

もうとにかくうまい!

タクシードライバーものとしても、警官バディものとしても新しい。そして笑った笑った。

現代社会を映し出しているのもいい。

電気自動車でマフィアを追うとか、Uber の星の評価
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

4.0

父を探して海王星まで旅をする宇宙飛行士の話なのだが、SF冒険ファンタジーという映画ではなかった。

むしろ、かなり哲学的な内容で、テーマは疎外された個と「他者」の発見とでもいうものだろうか。

地球人
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.5

静かな感動を覚える作品。

人類初の月面着陸を達成した宇宙飛行士、ニール・アームストロングの胸の内に光を当てた作品。

淡々と進むテンポなのにものすごい緊張を感じながら観ました。

ひとりの人間の二面
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.9

今作はターミネーターシリーズを次世代に渡して行くためのオマージュ作品とも言えるかもしれない。サラ・コナーとシュワルツェネッガー版ターミネーターの引退作としては素晴らしい舞台。

新ターミネーターは今の
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モテキ(2011年製作の映画)

3.0

面白かったのだけれど、何かこの世界にはまれないものがあり、共感はできなかったなぁ。

ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

3.8

社会的現象として非常に興味深い作品。
主演女優本人と役がシンクロして見える。

産業としてのスターシステムの犠牲となり、消費される少女達の悲劇を描く。

美容整形で商品として量産される少女達。賞味期限
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アクアマン(2018年製作の映画)

3.0

海底都市を舞台とした物語。時代設定は現代。海底の人類は不思議な力を使える。
主人公は海底人と地上人のハーフである。

海底世界の様子は美しいのだが、なんか都合が良すぎたり、スターウォーズタイプのコスチ
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

3.9

最終戦争後の未来都市、アンドロイド、天空都市、格差社会、管理社会。
設定は新しいものではないが、新しいヒロインの誕生。
悪者の正体はまだ明らかではない。続きが気になる。

シャザム!(2019年製作の映画)

3.9

バカバカしくも楽しいスーパーヒーロー。
デッドプールとも違ったカッコの悪いお茶目なヒーロー達。
スマホ時代を反映した様々な設定も楽しい。

X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)

3.1

ジーン誕生の物語。
強大な力こそ、その使う人の心が試される。
しかし謎の宇宙人が出てくると話がX-MENから離れていく気がする。

ジョーカー(2019年製作の映画)

3.9

バットマンの話に悪役として出てくるジョーカーの生い立ちとその誕生の瞬間を描いた物語。

主演のホアキンの演技はもちろん素晴らしく、作品としての完成度も高いと思う。

しかし私が強く感じたのは、今の時代
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.8

このところ立て続けに出ている伝説バンドやミュージシャンの伝記映画とはかなり違います。

もしもビートルズがこの世から消えていたら?

というパラレルワールドが描かれるので、ビートルズの楽曲や彼らのスト
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.6

タランティーノお得意の復讐劇。神に代わって歴史的事件に成敗を下すお話です。実際にあった事件のエピソードが題材となっているので、映画を見る前に、シャロン・テート事件について概要を把握しておくことをお勧め>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.8

親子ほどの世代キャップがある二人が会社で上司と部下を演じるのだけど、今の時代、上司は若い女性で、部下は初老の男性。

かつては電話帳(!)を印刷していた工場は今は服を売るウェブショップのオフィスだ。働
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ボディガード(1992年製作の映画)

3.0

機内で上映していたので見ました。公開当時とても話題になり、ヒット曲とも相まって多くの人が感動していたのを覚えている。

私もホイットニー・ヒューストンは好きでよく聴いていたのですがこの映画は見ていなか
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ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して(2010年製作の映画)

3.8

これ、バードウオッチングを趣味とする人にはたまらない映画のはず。たぶん、バードウオッチングあるあるが満載なんだと思う。それにしても、鳥愛好家の人口がこんなにいるなんて!

趣味の世界の奥深さとそれに賭
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白鯨との闘い(2015年製作の映画)

4.0

人間の理性に対する信頼への挑戦を描いていると思う。

テーマとしては新しいわけではないけれど、『白鯨』の真実という視点もあり、面白く観られた。

また、石油以前の油は鯨の脂だったということにも気づいて
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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

3.6

このシリーズとしてはかなりダークで骨太な内容でしたが、見始めて、前に観たのを思い出した。

自分の遺伝子が味方にも敵になる話の展開だけど、敵方にも味方にもパーソナリティが欠けていて強く印象に残らない。
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.9

私はエルトン・ジョンのことを何も知らなかった。ヒット曲が多いので、あちこちでよく聞くし、なんとなく知っているような気になっていた。
甘いメロディーの後ろにあった心の苦しみ。愉快な楽曲の裏にあった数々の
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アラジン(2019年製作の映画)

3.9

極彩色の美しい映像に魅了された。ウィルスミスがランプの中の魔法使いを演じている。このキャスティングのせいもあるのか、ダンスがふんだんに使われ、ミュージカル仕立てになっている。

1つだけ気になったのは
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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

3.6

監督の自伝的作品だと言われているが、エピソードの1つ1つは必ずしも事実ではないそうだ。

母親を亡くした喪失感からの再生を描いているように思う。

子供時代の記憶、母との思い出、性の目覚め、そしていま
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

3.8

面白かったのだけど、ちょっとやりすぎ感も。
最終章にはふさわしいか。

ダンボ(2019年製作の映画)

3.4

ダンボの愛らしさがたまらない。

子供向けの映画になっているので勧善懲悪なストーリーではあるけれど、ティム・バートンワールドらしい映像で、大人も楽しめる。

バイス(2018年製作の映画)

3.9

見終わった時の感想は、マジかよ?でした。
笑っていいものかどうか迷う所ではある。もし、事実が限りなくこれに近いのだとしたら、私たちだって、間接的にではあるけれど、結構加担しているわけですよね?

ブッ
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ある女流作家の罪と罰(2018年製作の映画)

3.8

生活も人生も行き詰まった中年男女のおかしな二人が繰り広げる実話ベースの物語。

主人公のリー・イスラエルはアルコール依存症で猫依存症で、片づけができず、人におもねず、盗みを働く元ベストセラー作家なのだ
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.9

監督アルフォンソ・キュアロンの半自伝的作品ということだ。メキシコ出身の彼が幼少時代を過ごした1970年代のローマ地区での生活の記憶がモノクロームの映像の中に収められている。

医者でいつも不在の父、専
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運び屋(2018年製作の映画)

3.9

クリント・イーストウッドの映画には必ずと言っていいほど退役軍人が出てくる。命をかけて守るものはあるのか、それは何か、ということへの問いがそこにはあると思う。

ミリオンダラーベイビーでは生きるとは何か
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

18世紀のイギリス王室を舞台にした史実をベースとした物語。

女王の権力にあやかろうと、政治家や側近である2人の侍女が女王の寵愛を巡って争う。

女王本人は政治にも国の統治にも関心は無く、側近の摂政関
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.5

とてもさわやかな気持ちにしてくれるロードムービー。

アメリカ南部の1960年代が舞台。まだ、黒人差別が法的に認められている南部の州に、黒人ピアニストと、白人運転手がコンサートツアーのために二ヶ月かけ
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.9

ウインストン・チャーチルの英国首相就任からの4週間ほどを時系列で追いかけた作品。

1940年5月。ヨーロッパはナチスドイツの勢力下にあり、ベルギー、オランダはドイツの手に、そしてフランスも苦しい戦い
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.9

コメディーかと思って見始めたら意外と社会派の内容でした。

私たちはさまざまな社会問題に囲まれて暮らしている。貧困や偏見や格差、不誠実など、見ようと思えばすぐ目の前にあるものだ。

けれどもなぜか人々
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女と男の観覧車(2017年製作の映画)

3.9

ウディ・アレンの新作。
人生の普遍的なテーマを描いたシニカルなコメディ。
かつては女優をしていたが現在はバーでウエイトレスをしながら生活費を稼ぐ40歳を目前にした女性をケイト・ウィンスレットが好演。
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シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)

3.8

コンピュータゲームへの愛が溢れた作品。

ゲームをまるで映画のセットのように見立たてた中で物語が展開するアニメーションフィルム。
主要な登場人物達はゲーム内のキャラクターで、彼らは人格を持ち、まるで俳
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.8

冒頭、そしてラストはなかなか魅せるシーンでした。
ホグワーツの面々が出てくるので、わくわくする。これがあのシリーズにつながっていくのかと思うと早く次が見たい。

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.8

前奏が流れた途端に体が動いてしまう曲がいくつもあった。映画はそんな名曲の誕生に立ち会えるような構成になっていた。

曲を知っていれば、こんなきっかけでこの曲が!と心が躍るだろう。知らなくても歴史的な瞬
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