メグスリさんの映画レビュー・感想・評価

メグスリ

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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.6

今までの作品より際立ってヌルヌルとキャラクターが動く。
宮崎駿の脳内がそのまま流れていると捉えれば結構すんなり見れるのだが、思ったよりも今風な仕上がりになっているのが印象的だった。

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

家族愛!!!!!で号泣できる映画。
ルビーの美しい歌声が衆前でお披露目されるのは、コンサートとオーディション。それぞれのシーンで耳の聞こえない家族たち目線の演出が粋だった。
家族全員が家族愛にあふれて
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犬王(2021年製作の映画)

3.7

猿楽師と琵琶法師による平家フェス開催という斬新すぎる設定で豊かな演出を楽しんだ。

抄本にもとづき平家の栄枯を語り継ぐ琵琶法師たちと、自分の名は自分でつけると言い平家の魂たちの恨みを語り継ぐことで昇華
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

1.1

クリエイティブの人が悪ノリでなにかを作ったときに出る悪いところが全部出ている。なんの意図も感じられないカットでよくわからないものを見せられた。
何か表現するときに差し込んでくる全く関係のない喩えや、言
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紅き大魚の伝説(2016年製作の映画)

3.7

ジブリっぽいディズニーっぽい中国アニメ。自己犠牲を伴う、愛と心の痛みに溢れる作品。キャラクターみんなの素朴な反応に胸が打たれる。パクリって叩くコメントも見るけれど、こんなアニメが中国にあるんだっていう>>続きを読む

ミスト(2007年製作の映画)

3.8

「動かなかったほうがよかった」はかなり落ち込むが、「動かなかった人たち」で物語が書けたとも思わない。

ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

4.0

Netflixで観られるようになっていて久しぶりに鑑賞。はじめて静山社の分厚い単行本を読んだときの興奮を、すっかり色褪せた記憶のなかから鮮やかに引っ張り出してくれる映像。子役たちの目の輝きや、まるで今>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

4.0

新海誠の新宿コンプレックスがパワーアップしている。新海アレルギーを持つわたしだが、思ったより苦しくなく観ることができた。

バニラ・スカイ(2001年製作の映画)

2.4

わたしも来世はペネロペ・クルスのほくろになりたいよ

サマリタン(2022年製作の映画)

3.2

スタローンを渋く静かに活かしてるなあと思った。古典的だけどちょっとひねりのある対立構造がよかった。

フラットライナーズ(2017年製作の映画)

2.2

医学生の悪いところ全部乗せ!みたいな映画。見なくてもいい。

レミニセンス(2021年製作の映画)

2.6

男が過去の女の思い出を薔薇色に蘇らせては悶々としている映画。SFの設定は全く活きてない。ブレードランナーのような世紀末に壮大な元カノ探しをする中で自省とか全く発生しないのがthe男な描かれ方で、202>>続きを読む

TAU/タウ(2018年製作の映画)

3.6

AIとジュリアが静かに心を通わせていく様子がよかった。AIのクリエイターである男アレックスが一番コンピューターじみているところがいい。
見た感想としてはherとエクス・マキナのハッピーエンド版。

告白(2010年製作の映画)

3.5

人物たちの独白が続く様、小説の描写をうまく映像に落とし込んだなあと思った。話の意表を突いてはくるがどんでん返しとは思わなかった。スカッと話のようなきれいなメシウマ感が強いあたり、湊作品は朝井リョウ作品>>続きを読む

ノクターン(2020年製作の映画)

3.1

音大生って大変だよね..みたいな映画。
画面の静謐さとクラシックの旋律が調和している。ラストの演出がシュールに走ってて、個人的にはヘレディタリー的な滑稽さを感じてしまった。

呪詛(2022年製作の映画)

3.5

土着宗教系、怖くないわけがなく...。。台湾もこんなに怖いの撮れるの。。
終始手持ち撮影風なので画面揺れすぎてきもちわるくなった。

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.8

ブロンドの女性がいいように堕ちていく様式美なんだけど、ラストはカタルシスがあってよい。やたらと均衡を保った画面に途中マンネリを感じた。

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.8

公開前とても楽しみにしていて原作を買って読もうと思っていたが、まったく読みきれず、公開期間中にも間に合わず、Netflixで鑑賞。
結局原作で読めたのは映画では本当に冒頭にあたるシーンだけだったのだが
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愛のコリーダ(1976年製作の映画)

3.4

房中術でも「気を送り合い、気を高める」とは言うが、過剰なセックスで文字通り気が狂っていく様子が凄まじい。男の描かれ方はまさに宵越しの銭は持たぬを体現する江戸っ子という風合いで、妻に関係がばれても女中に>>続きを読む

レプリカズ(2018年製作の映画)

2.8

ぼくのかんがえた最強のみらい!ってかんじの映画。倫理観より成果が勝つ。
クローンを成功させるまでのプロセス自体はおもしろい。

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.2

想像していたストーリーと全然違う。
独身にダメージと勇気をゴリゴリ与える映画だった。

ワンダがある種PTSD状態で、終始可哀想で観ていられない。演出のホラー感やコメディシーンでどうにか大衆作品らしい
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

2.8

わたし、歳とったのかな..と思うくらいにはついていけないテンションだった。スゴイタカイ豪華調度品をたくさんそろえて全部壊してみました!いけないこと全部やりました!て感じ。
いまだったらインティマシー・
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.1

スパイダーマン作品を見て泣くことって今まで全くなくて、むしろ全く肩入れする気になれない身勝手とも言える道徳心がなせる"良き"隣人像に首を傾げてばかりだったのだけど、この作品だけは泣いた。今までのスパイ>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.5

SFかと思いきや風刺映画。日頃わたしたちが見る情報の本質は脆いものばかりで出来ていて、けどそれがリアルで大事だと思って暮らしている。何を信じるか、何が一番大事なのか自分の胸に手をあてて考えたくなる作品>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

3.7

描写がいい!淡々と話が進む中に人間の本質が描かれている。

ザ・ダート: モトリー・クルー自伝(2019年製作の映画)

3.5

80's LAメタルバンドといえばみんなトチ狂ってて、じゃ群を抜いて狂ってたのは?と言われたら必ず名前の挙がるモトリー・クルー。なぜならメンバー全員が狂ってるから。(作中で出てくるオジーは他からも恐れ>>続きを読む

ビースト・オブ・ノー・ネーション(2015年製作の映画)

3.6

ドキュメンタリーなのかと思うような少年たちのリアルさに圧倒される。アフリカや中東で紛争が続く理由、これを見ればわかる。理屈じゃなく、本能で人はこうやって争い続けるんだと思う。

トゥルーノース(2020年製作の映画)

4.0

人権が踏みにじられ、文字通り虫けらのように人の死が軽んじられる収容所の生活。これが現代にまだ起きていることなのか。
アニメじゃなかったら直視できていなかったかもと思う。

マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

4.2

ずっと観たいと思いながら観ていなかった作品。何か自分の生き方に響きそうで、響きすぎてしまいそうで今まで観られなかった。学生ではなくなり、Withコロナのオンラインな日常を過ごす今だから観て胸を打たれる>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.8

実話かあ...と押し黙ってしまう恐怖の120分。あとめちゃくちゃ人死んだのに再開するんだ..となった。幽霊だらけになりそう。

テルマ(2017年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

画面の静謐さがスリラーなのになぜか心地よさを感じさせる不思議な映画。
キリスト教的モチーフが随所でとても象徴的に出てくるので、嫌でもストーリーの意味をわかってしまう。
作中の「イエスとサタンは同一視さ
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.5

新海誠作品を克服するべく鑑賞。
甘ったるい世界観と歯の浮くような情景描写の朗読(せっかく背景綺麗に描いてるのにキャラクター自身に心情を読み上げさせるのは個人的には理解しがたい。なんのための背景なのか)
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暗数殺人(2018年製作の映画)

3.6

Zodiac系の映画。犯人役の狂気や現場の空気感は韓国映画や邦画ならではの生々しさがあって、音響や演出で特に脅かされてないのにヒリヒリしながら観られる。

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