俳優陣が良い。とくに佐藤健。いる、こういう親戚のお兄ちゃん。
家族ってやはり唯一無二。嫌でも唯一無二。心から憎むことなんてできないよ。
こういう系は好き好んでわざわざ見ないけど、初めて菅田将暉の良さが分かった。
アサイヤス自身の「時代の移り変わり」への尽きない疑問と見解をこの映画にぶっ込んだ感じ。不倫や作家のことは映画的要素としてのスパイスであって本題ではないような。面白かったかと言われると微妙。ただリアルな>>続きを読む
シンプルに、刺さる。男性に対するすり寄り方が、無意識にも、猫なで声で色目を使って媚び売る感じが出ているのがなんとも心が痛い。あの母を見てるとそうなってしまうよね。
母に問題があるのは明確だが、一体どう>>続きを読む
頭の中がつねに混沌とした主人公シビルのように、この映画自体もブツブツ途切れては挿入されるシーンの切り替えに、イマイチ主軸が捉えられず、なんとも混沌としている。こんな状態で患者のセラピーなんて危なっかし>>続きを読む
すごい。こりゃあ参った。
観たばかりで感想がまとまらない
ラスト、文字通り食い入るように画面に近寄って観ていた自分。逢瀬の記憶がこれほどまで鮮明に、主人公と共に、頭に思い浮かぶことはなかなかない。
日常に忍び寄る静かな狂気。一筋縄ではいかない、シャブロル節。だから好き、シャブロル。
料理映画でも人間ドラマでもあると同時に、なにより、最高の作品を仕上げるために自分のすべてを注ぎ込んだ”芸術家”映画であることに、映画のラストで気付かされる。
一生、忘れたくない一本。
5歳の子供の行動や仕草・言動を、おそらく意識的に演じきっている8歳児、恐るべし!
そうにしか見えない。是枝さんのように演出なのだとしたらそれも素晴らしい。
いい映画と言われているものはやはりいい映画な>>続きを読む
そういうことなんだろうとは分かってはいたけれど、引き込まれた。当夫婦にしか分からない夫婦の形。
変態、しかし感動。
素敵な90分をありがとう!と心から思える。
Black Lives Matter、どこか他人事だった。でもこれ観たら他人事ではいられなくなる。
歴史は繰り返す、とはこういう事ですね。
恋とは、結局は幻想と執着なのかもしれない。スワンも心の底からオデットを愛していたというより、また肉欲というよりむしろ、ボッティチェリの版画の中の美女を連想させるオデットの実体を通したアートへの崇拝や憧>>続きを読む
専業主婦として子育てしている苦悩。しかし、早期復帰して働きながらの子育てだって相当辛い。結局は隣の芝生は青いのであって、個人がそれぞれどう感じてどうするか。今回はあくまで“ジヨンの場合”であって、専業>>続きを読む
良い。初めは乗れなかったか、だんだん麻痺してその環境の一員のような、エマとアナイスが私の友だちのような家族のような気分になってくる。不思議な体験。
ただ、エマのような娘を持ったらきついな〜汗 そこだけ>>続きを読む
長く感じたな〜
奇抜な音楽乗せたりハッとする演出もあったけど、なんか退屈だった。
「パリ、」どう考えても不要でしょ。せっかく「みんな立ちあがろう!」て意味のタイトルなのに。
分かりやすくてくだらないコメディなのに、それでも泣かされるのは芸達者なベテランたちの演技あってこそ。
全く飽きさせない3時間。
3時間の中でたくさんのことが起こるんだけど、冒頭のたった数分の叔母さんのインパクトでラストまで引っ張る一貫性。どの瞬間もどの人物も無駄がなく、とにかくバランスの良さが一級品。>>続きを読む
ピオ・マルマイ、良い俳優になったなー!
どこかに書いてあった「怪演」その通り。がしかし、クロエ役の女優さんの方が今年のセザール賞有望女優賞にノミネートされました!確かに妙なな存在感あったね。主役の3人>>続きを読む
現代”Un adieu”(ある一つの別れ)が良い。ある父娘の別れの一日。どこにでもあるような風景だからこそ、いつかの私と父のようにも、将来の私の旦那と娘のことのようにも思えてくる。共感しない人はいない>>続きを読む
一本11€で高いって言うけど、日本なんて1900円だぞ。
私がフランスで観た『自転車泥棒』と『十二人の怒れる男』の上映は超満員で、別の感動を覚えました。
あんな一人の女に執着して危害を加えるあたり、もはやタチの悪い生き霊だよ、そんな男自体がホラー。
ラストカットの痛快さと美しさは、近年稀に見る良さ。彼女が「彼は悪」と思うのであれば、そう。DVやセクハラ>>続きを読む