今までどこにも居場所をもちえなかった2人が、ブロークバックマウンテンに流れ着く。この映画は2人が出会ってからの20年間を描くわけだが、それは自分を偽って生きたその歴史でもある。差別もまだ強く残るアメリ>>続きを読む
パートナーにパム・グリアー、妻役にシャロン・ストーン(1990年のトータルリコールより前のタイミング)で今見ると豪華。マイケル・ルーカーもバーのシーンで本当に一瞬だけ映ります。
(セガールは2016>>続きを読む
チャンスが目の前に広がっているのに母親から離れられないと思っている女の子と、父親の近くにはいたくないと思っているのにいなければならない男が、建築に癒される話。
インディアナ州コロンバスは、モダニズム>>続きを読む
1938年の東京オリンピックは返上。戦中はオリンピック自体が中止延期。1948年ロンドンは参加が許されず、ヘルシンキ、ローマに続いて迎えた1964年のこと。初めて多くの方を世界から迎えたとのことで、当>>続きを読む
子供の成長によって飽きられて捨てられる宿命もある中、コレクションとして博物館のケースに入ることが玩具としての幸福なのか?を問う。やってることはなかなかにハード。プロスペクターの苦しみや悲しみもあったと>>続きを読む
トム・ハンクスの声を聞きたくなって再見。当時のCG技術でも質感が気にならない玩具をキャラクターにしたのは戦略だったのだろうが、とにかく彼らが玩具らしく動きながら生命が宿った玩具であり、彼らの周りには人>>続きを読む
HBOのドラマ版のために再見。ボブ・ディランの曲に合わせてアメリカの歴史をヒーローと共に創作的に見せていくOPが素晴らしい。ナイトオウルとローリーの話までしっかり描こうとして映画全体としては冗長になっ>>続きを読む
冒頭の偽札工場のオープニングシークエンスがカッコいい。ただ、この映画は何度見てもマークの狂気にびっくりする。ホー兄貴への愛情とリスペクトが凄すぎて兄貴不在の3年間は無気力に待ち続けた上に、もう一度兄貴>>続きを読む
デルトロが監督なので鑑賞。ヴァンパイヤからの遺伝子組み換えで生まれたリーパーに対して、ハーフヴァンパイヤでヴァンパイヤハンターのブレイドと、いつもは敵のヴァンパイヤ軍とが手を組んで戦う。実は家族の話だ>>続きを読む
地下牢から出られることになった瞬間にまずはドラえもんとのび太が安堵の表情で顔を見合わせ、のび太はその直後に出て行く皆に少し遅れる形でしずかちゃんの手を取って牢の外へ向かったり、ひらけゴマで開いた扉に入>>続きを読む
何をやっても上手くいかない”呪われた現場”を記録したドキュメンタリー。天災厄災に見舞われ、保険会社やスポンサー等のステークホルダーが多い中で足並みも揃わず誰も事態を収拾できない状況に陥ってしまうが、集>>続きを読む
中国マフィア殺し屋のチアチーが結局はレオら2人をホームセンターで生かすための存在に見えてしまったり、オフビートな笑いがキャラクタービルディングに役立っていなかったりといった脚本の部分。役者の間では演技>>続きを読む
主題は、島根あさひ社会復帰センターで行われている「TC = 回復(治療)共同体」という教育更生プログラム。
自分の気持ちを正直に話せること、常に心理的安全性を感じられることは、刑務所での更生時のみな>>続きを読む
どうしたらこんな世界観設定、ストーリー、キャラクターが考えられるのか。アビスの深淵に迫れば迫る程、そこに巣食う生き物は凶暴さを増し、そこに至った人間は精神を壊し、人間性だけでなくその形すら別のものにな>>続きを読む
家族を一度に失うという絶望の淵にあって、そんな時こそ支えて欲しい恋人が自分をさほど愛してくれてもいない。物語の舞台はスウェーデン奥地の、異様なしきたりや儀式に満ちたカルトコミューン・ホルガ村に置かれ、>>続きを読む
追手から逃げて辿り着いた砂漠地帯の行き止まり。窮地を脱するには北側に聳え立つ絶壁を飛行機で飛び越えるしかない。滅びた文明の部品で飛行機を作り、風を待つ話。
オーストラリア・アカデミー美術賞と衣装賞を>>続きを読む
前線の兵士たちにメッセージを届けるだけのシンプルなストーリーだが、命懸け&時間制限付き。失敗したら1600人が命を落とすという責任重大ジョブで、これもお仕事映画としてはトップクラスにやりたくない仕事を>>続きを読む
第92回アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞。舞台はオハイオ州デイトン。不況のためGMの工場が閉鎖され、街の多くの人々は職を失うことに。そこに中国福建省の車両用ガラスメーカー・フーヤオが進出し、元工員>>続きを読む
近年(リメイク以外は)あまり見かけなかったミステリー映画。1カット映り込んだものを伏線として回収していく等、小説では成立しない映像ならではの演出が楽しく、特にラストカットは秀逸。
SWを撮り終わった>>続きを読む
個人的に大好きなジャンル「お仕事映画」として観た。ローマ教皇や枢機卿といった職業の方々が何を考えていて、どういう職場で働いていて(ロケ撮影が素晴らしい!)、何がイシューで、どういったルールや伝統や葛藤>>続きを読む
切断された手が、徐々に記憶を取り戻していきながら、失くした体の元に戻るべく旅をする話。手が覚えている思い出として、地球儀を触ったり、楽器に触れたり、誰かと手を繋いだりといったシーンが描かれるが、自分で>>続きを読む
イマジナリーフレンドがアドルフなナチ少年のお話。日本で例えるなら、軍国少年が敗戦を迎えるような話で、子供の視点から戦争を描いている点では妹尾河童の「少年H」を思い出す。
“アドルフ”とは自分の中にあ>>続きを読む
ここまで圧倒的な才能はそう見られるものではない。自分の凡才を嘆きながら、人並みに生きられる幸福を思ったりもする。
自分が天才ではないにしても、ダニエル・ジョンストンのマネージャーの彼のように誰かの才>>続きを読む
遥か昔に熱狂の時代を生きた男が、タイムトラベルのように、別のテレビの時代、2010年代前半という今よりも昔に迷い込んだドキュメントとも言える。だからこそ、欽ちゃんを信じられないと(そしてそれ以上に土屋>>続きを読む
昨年劇場で「ウエスタン(Once Upon a Time in the West)」観賞以来、個人的にセルジオ・レオーネレトロスペクティブということで名作見直し中。
セルジオ・レオーネはどの映画もラ>>続きを読む
考えさせられるのは、劇中何度も襲い掛かる企業の論理についてだ。フォード2世は、元々爆撃機を作っていたかつての工場を眺めながら「ヨーロッパに上陸するのは初めてではない、戦争だ!(このシーンは緊張感あって>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ジャーナリストたちが自分たちの生活やメディアの存在意義をかけてテレビ局の上層部や国と戦った韓国の「共犯者たち」を観てしまっているので、本作の最後のまとめ方はどうしても逃げの一手に見えてしまう。自分たち>>続きを読む
プロファイリングという名の"偏見"に基づいて捜査を進めるFBI、"HEROが一転容疑者に"というストーリーを面白く書き立てるメディア、こういった職業倫理の欠如が1つの家族を破壊するし、国をさえ破壊する>>続きを読む
稲見先生の「スーパーヒューマン誕生」にて、研究者の中では有名で推しの1本と書かれていた本作。完全に見逃していた。超絶大傑作。2009年公開だからDetroit Become Humanの10年以上も前>>続きを読む
資本主義の恐ろしさ、格差社会の脱出の難しさ。現実には人が死んで英国では問題になったとか。