ひよこのこさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ひよこのこ

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もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

3.6

『もう終わりにしよう。』
" I'm Thinking of Ending Things "

えー何だこれ
こわ。

「あーやだやだ
別れようと思ってる彼の
両親と顔合わせなんて」

っていう
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死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

3.0


 "男は強さを見せたがるけど
   女は男の弱さを好きになるの"

月曜日のユカ(1964年製作の映画)

3.4

寝ても覚めてもばっちりアイラインの加賀まりこ様。
流行りの顔はどんどん変わっていくけど
突き抜けた美人は永遠。カラコンも加工もない
まりこ様はやっぱり最強♡

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

4.0

このくそったれな人生どう折り合いつける?
余命宣告で自暴自棄。一変、謳歌する残生へ。
様子がおかしい主人公のリアリティに笑えるし
ナチュラルに奇行に走る姿が愛おしい♡
食事会のスピーチも、右か左かと
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.1

大丈夫に見え...ます。
生きていく方は案外しぶとく、ずっと不器用。
傷だらけでも走るんだ。シリアスな題材だけど
湿っぽく沈まずタフに駆け抜け、Theピーズの
エンディングも反則なくらい余韻が凄い。
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.0

天からの来訪者を奇跡と見るか
厄災と呼ぶか

見るな。見るな。見るな。

この言葉に込められた
物語の魔術師ジョーダン・ピールの想いが
観客を丸飲みにする。

これ100%IMAX案件🤦‍♀️
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.5

エンタメに振り切りながらも
アメリカの拝金主義をぶったぎり!
この殺しのゲーム、最後に"微笑む"のは誰か
年始にぴったり超豪華ミステリー

前作に比べ、ややパワープレイだけど
カメオ出演満載でしかも
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.7

ニタニタ笑い・オブ・ザ・イヤー!
夫の死に苛まれる主人公にミソジニーの波状攻撃が。
不快表明、主張、抵抗しても、どいつもこいつも
愛を寄こせ!と気持ち悪すぎる。
女が男を華麗にぶっ飛ばすでも、知的に復
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あのこと(2021年製作の映画)

3.4

可能性が人生をつくる。
いつか子どもは欲しいけど
人生と引き換えはイヤ。
✳︎✳︎✳︎✳︎

法律で中絶が禁止されていた
1960年代フランス。
望まない妊娠をした大学生アンヌ。

一般的な作品で
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.5

今ここに集いし金満グルメ12人
クルーザーで向かうは孤島の高級レストラン
シェフが提供するのは喜怒哀楽蠢く"体験"か
自尊心満たす"ご馳走"か。いざ実食

まさに、ミシュランシェフの夢と怨念つまった
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ブロンド(2022年製作の映画)

2.4

今年ワースト候補。
彼女の人生を"可哀想"としか捉えていない人が
インパクトだけ求めて作ったような作品😔
そこには性的搾取も含まれているけど、
それはそうと体はセクシーだよね、っていう
下品な目線が透
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.0

カーライルを予約するよ
ピアニストが名曲を弾き語りするBARがあるんだ
壁の絵はL・ベーメルマンスだ

ラウンジピアノが好きだ
外は霧雨 灰色の空
NYの街が靄に包まれ
恋人たちは6時に待ち合わせ
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スクリーム(2022年製作の映画)

3.4

向こうでヒットするも日本では
劇場公開スルーされたシリーズ最新作。
"予想は裏切るがルールは裏切らない"
"新鮮味は必要だけど新しすぎてもダメ"
ということで
今回も犯人の正体が見当つくのはご愛嬌◎
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.5

みんなが言うほどだめだめじゃない。私はすき!
題材や設定は相当手垢の付いたものだけど、ブックスマートとはまた違った音(楽)とルックで乗り切るチカラ技👏👏
走れフローレンス!走れ!!ってフォレストガンプ
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サイレント・ナイト(2021年製作の映画)

3.5

世界に蔓延する猛毒ガスが
聖なるXmasついにイギリスへ。
ツリーにキャンドル、豪華な食事、ワインにシャンパン...最期の夜はみんなで食べて飲んで歌って踊りましょう祈りましょう♩*はしゃぎ尽くして死に
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.1

子どもを亡くした夫婦が勝手に
羊の子を育てる、ありがたメェ〜わくなお話🐑
ワクワク感あるから最後まで観ていられたけど
あのオチ…...

前半ひっぱってひっぱっての
お尻ぶりぃぃぃんは笑った

グッバイ、ケイティ(2016年製作の映画)

4.5

ああ無情 ってこういう事なのかも
そんなことを思った作品。

いつ爆発するか分からない風船を見ているような
危ういケイティと田舎特有の同調圧力、閉塞感。
彼女の生き方を支持するわけでもないし
美談と
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戦争と女の顔(2019年製作の映画)

3.4

戦場を描かず
戦争がもたらす惨さを
描き切った作品。

まず、音が怖い。
銃声も叫び声も音楽もないのに
喉が鳴るだけで緊迫感から逃れられない。
重たく静かな喪失感を重ねながら
話が進んでは戻り...
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.5

噂以上の名作だった。
身近に潜む悪意と狂気、
それに対する無言の警告。
ただ静かに"こちら"を凝視するラスト。

別の強姦事件で捕まった犯人は
この作品を獄中で観たらしい。
パク刑事と視線を合わせた
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WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

4.5

粒子の粗い16mmフィルムの質感。
結婚、育児、仕事…ことごとく失敗、というより
やろうとしてもできない、やろうとすらしない
ひたすら危うく一人では生きていけない女の子"ワンダ"

家族写真の入ったお
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X エックス(2022年製作の映画)

3.6

舞台は1979年テキサス。
ポルノ撮影で田舎町に来た若者たち。
撮影現場を覗き見した老夫婦が
"若い!ズルい!皆殺し!!"と派手に暴れる。
若い頃を思い出して発情&親切にされても
「このアバズレが!」
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.3

走って走って、、
遠回りした先にある原点回帰な恋心と
2人が走るだけで溢れるあの圧倒的多幸感。
青春モノは苦手なのに、心の中で何度も
" GO! "って叫んじゃった。
また離れるとしても いつか終わる
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.5

人生はいつもちょっとだけ間に合わない。
ほんの少し間違ったり些細な食い違いが
大きなズレを生んだりそんなことの繰り返し。

ユリヤの幸せも不幸せも理想も現実も全て凝縮
したようなオスロの街並みに釘付
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.2

疑え。惑わされるな。
ほんとにキャッチのまんま。
惑わされまくりの2時間半。

まるであれ、
「A、B、Cのうち2人は正直者、
残り1人が嘘つきで、 
3人とも誰が正直者で誰が嘘つきかは知っている。
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花様年華(2000年製作の映画)

3.9

どっちが誘ったにしろ、もう始まってる。

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60年代香港の湿気と熱気。小さな肩、長い首、細い腰、その中で凛
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.4

"子どもはあなたのことなんて呼んでた?"

「なんだろね」

変なセリフじゃなくて
なんだろねってほんと天才。
安藤サクラ、樹木希林、リリーフランキーと、
キャストの演技力が化け物だっていうのは
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白い牛のバラッド(2020年製作の映画)

3.1

イラン映画
(死刑執行数世界2位の自国では上映禁止)

たくさんの"もしも"が頭に浮かぶラスト。
彼女は正解の出ない混沌を自ら選んだように
見える。
なんとなく展開は読めるお話なんだけど、
それより
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.0



"俺が与えた善意を返せって言ってんだよ!"


見返りを求める男。
恩を仇で返す女。

「人間のみっともなさ・意地汚さ」を描く天才、
吉田監督がYouTubeなんて魔窟をのぞいたら
まあここ
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.0

⁡阿部サダヲの目がめちゃ黒い。
マットブラック、碁石の目。
PG12だけど、わたしが12歳だったら
もう知らない大人と話せない。

思った以上に拷問シーンがエグくて
過去イチ痛かった『インプリントぼ
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キャリー(1976年製作の映画)

3.5

恨みも、嘲笑も、全て恐怖に変え焼き尽くす…
大胆な目元アップとカット割の速度で映画史上最も痺れる念動力を描写したデ・パルマ。 
サイコのオマージュとされている更衣室のシークエンス、プロムでのバケツシー
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さがす(2022年製作の映画)

3.2

誰がだれを探す?と想像しながら観始めて、
探すのはそっちか、と。
空白の伊東蒼ちゃんだったから
彼女がマズイことに巻き込まれるんではと
心配してたけど今回はその逆でホッ😮‍💨
父を追う彼女と犯人役の清
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真実の行方(1996年製作の映画)

4.6


母親が愛していると言ってもそれを疑え
『真実の行方』

世界がエドワード・ノートンの才能に興奮した作品。ほぼ新人でアカデミー賞ノミネートされたことでも当時の驚きが伺える。

リチャード・ギアの大
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テッド(2012年製作の映画)

3.5


⁡こういうコメディは完成度どうこうじゃなくて、
好みの問題。好きか嫌いか。私は大好き‼︎
ストーリーなんてどうでもよくて、設定の斬新さに尽きる。サブカルネタと下ネタのセンスも◎
スーザン・ボイル、
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オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)

3.1

天使。本当に天使。
オードリーを超える美しい人はきっといないし、
父親離別や壮絶な戦争体験、飢餓を乗り越えて
身に付けたエレガントと品格にただただ敬服。
およそは彼女の半生についてのお話だけど、
全て
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母なる証明(2009年製作の映画)

3.4

封切り当時に観ているのだけど改めて。
枯れ野を彷徨う母親による突然のコンテンポラリーダンス。
彼女は何を感じ、何を思い、何を考え踊るのか。
唐突に始まるあの踊りこそ、ポン・ジュノ監督の天才たる所以だろ
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.5

🫧道路のないロードムービー
  愛のないラブストーリー
犯罪のないクライムストーリー🛻🫧

30歳主婦とダメ男と銃。
偶然のような必然のようなだらーんとした逃避行。
落ちたりんごと同じで結局遠くに
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