惡さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

惡

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子連れ狼 死に風に向う乳母車(1972年製作の映画)

4.4

『行くぞ……冥府魔道だ………』


冒頭の海上ドリーショット(一切ぶれてない)に度肝を抜かれた。

転がった首のPOV、ダイナマイトに2丁拳銃……過剰さは笑いになる。

刀の速度とかSE、やたらと納刀
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砂の女(1964年製作の映画)

3.5

ノイズカシマシしてた。
グールドは100回観たらしいけどそういうことなんだろうな。


『筋肉の中にセメントを詰め込まれたらこんな感じなんだろうな』

勅使河原×安部公房、フツーに脳みそが沸騰しそうに
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男性・女性(1966年製作の映画)

4.1

『今世界のどこで戦争してるか知ってる?』


「個人≒世界」の接続がたのしい。
証明写真で援助交際迫るところとか今みてもかっちょよかった。(あのシークエンスは曲も相まってPVっぽい)

映画に愛をこめて アメリカの夜(1973年製作の映画)

4.8


『擬似夜景、それは「昼」でありながら世界を「夜」にかえてしまう途方もない虚構の企てだ。そうした虚構の出鱈目さを作品のタイトルとしてどうとうと掲げ、あかるい日差しにつつまれた「昼」など映画にあってはた
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はなればなれに(1964年製作の映画)

4.3

思ってよりもずっと『フランシスハ』だった!
『汚れた血』も『ドリーマーズ』も!
あの謎のおもちゃと射撃場のキスむちゃくちゃよかったな。つかゴダールにしてはフツーに面白すぎる。


地下鉄のくだり(爆弾
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(1985年製作の映画)

2.0

黒澤明の女って唾吐いてばっかだな………

引いて撮るわけでもドリーをするわけでもない中途半端な合戦シーンはむちゃくちゃ矮小。ただの舞台劇やんけ。どう考えても制作の裏話(本作と森繁久彌との関わり、フラン
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未来は今(1994年製作の映画)

3.9

コーエン兄弟がどこまで意図的で脚本に二重の意味を含んでいるのかがわからない(あまりに白々しすぎて)。
『素晴らしき哉、人生』には遠く及ばないものの編集がちょくちょく面白い。
でもどうしてここまで街の形
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

4.6

湯浅の新作が初日満員という事実に耐えられず開始1分で泣いた。
ラストの大平パートでもギャン泣き。

沖縄やくざ戦争(1976年製作の映画)

3.8

『戦争だあーいすき!』

千葉真一が死んでからの失速感がパナい。千葉真一が出てる映画はたいてい千葉真一が死んだらつまらなくなる。さすがに沖縄をこのテンションで扱えきれなかったのだろうか。

ラストの狂
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ダンボ(1941年製作の映画)

3.7

狂ってる。完全に湯浅政明の中盤とか、ナインオールドメンが参加してないにも関わらずイカれきった作画だとか、エンジン音が全部声で完全にハードコアノイズだったとか…

そもそも冒頭の走り続ける蒸気機関車をそ
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ハードコア(2015年製作の映画)

5.0

『問答は無用だ。だまって映画館にかけつけ、この真の傑作に打ちのめされるがよい………』

映画ってこんなに面白いものだったんだな…

突撃(1957年製作の映画)

4.6

キューブリックってこんな面白いのか。この無力感癖になりそう。ラスト6分、マジで不必要だと思う。本来の脚本はいったいどういうものだったんだろうか。

そりゃステディカム開発するわっていうぐらいの横移動。

コンドル(1939年製作の映画)

5.0

バター、氷、マッチ……男たちがコインを取り合うだけで涙が出てくる。タバコ映画。
ブラインドの光、狂いすぎ。さすがに笑った。ジェフの部屋の扉のカットも凄い。

終盤は完全に比喩だけで会話が成り立ってる。
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脱獄広島殺人囚(1974年製作の映画)

4.4

『諦めかけてた人生が見えたんだ…』

まさか二回泣かされるとは……

アルタード・ステーツ/未知への挑戦(1979年製作の映画)

2.0

脇毛が!
すべてがチープ。
『キリストの磔刑』『ファウストよ』のところだけ面白い。トリップ描写よりもゴリラが暴れるところのほうがはるかに見応えがあったような………………

ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜(2017年製作の映画)

5.0

『揺れる木漏れ日も、ネオンの人工灯も、
この地球で、等価に一回きりの出来事だ。
一回きり、きらめき、零れ落ちてゆく。
おもかげの墓。
世界は、映画の舞台装置である
そのような倒錯した夢が炸裂する。』
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赤ちゃん教育(1938年製作の映画)

3.8

狂ってる。
虎の尻尾を引っ張りながらビリーホリディを車上で歌うシーンとかラストの崩れ落ちる巨大な恐竜の骨と愛の告白だとか、抽象的なイメージ先行にしてもとにかく狂ってる……
巨大な檻を作り、そこに役者を
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エンパイア レコード(1995年製作の映画)

4.9

『自分にキスしていっそ死にたくなる』

ヘソ出しセーターぐうエロい。

ベガス、レコード、告白タイム、ピクシーズ、ドアーズ、すべてがツボ。
80s、90sの曲ってどうしてこんなに死にまつわる曲が多いん
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河内カルメン(1966年製作の映画)

3.2

後半15分わけわからん。俺も日活上層部と同じなのか。

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

5.0

ふ、フツーに面白すぎる。
新藤兼人の裸の19才っぽい話だった。
どん詰まりボーイミーツガールに死にそうになる

お葬式(1984年製作の映画)

3.4

黒沢清……………

ブランコに乗ってる宮本信子、焼かれる棺とか狂った主観カットがそこそこあって笑った。
葬儀場でのセックス、必要だったかめちゃくちゃ謎だがすごくエロい。
山崎努がわざとらしく宮本信子に
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アニー・ホール(1977年製作の映画)

3.0

ギリギリ。存在しない回想シーンをブッ込んでゴリ押す手法はなかなか良かった。

めぞん一刻(1986年製作の映画)

4.5

「空は真っ暗で世界は真っ暗で、2人っきりなんだ」

すべてが狂っている。
メイキングの澤井監督すげぇ怖い。ワンシーンワンショット監督は大抵スパルタなのな。プロデューサー伊地知啓だし。
ミュージカルシー
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ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

3.2

わかるようなわからんような。
このどこまで意図的かわからんチープな演出も。家庭環境であるとか名前のアイデンティティ云々はバームバックっぽさがあった。というかここまであからさまなメタ作品(没入を拒むよう
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6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

4.7

ラストの目線、どこまで意図的なんだろうか。

トワイライト嫌いの女子とかSNSやめちゃう系男子とか諸々の小ネタは世界共通なのね。
相変わらずイーサンホークはいい人そう。
深夜のファミレスの基地外だけ完
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やさぐれ姐御伝 総括リンチ(1973年製作の映画)

4.7

口から指が出てきたり、山手脳病院の霧の濃さだったり…原液のような映画。行動に意味なんてなくてとにかくすべてがカッコいい。池玲子の声ってどことなく田中敦子に似ている。

暗黒街の顔役(1932年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

『THE WORLD IS YOURS』

セリフの大味な翻訳の感じが黒田硫黄っぽい。冒頭の長回しから凄まじい。
ヒロインを映す時に過剰な程フォギーレンズ風になるけどこれってわざとなのだろうか。

WE ARE X(2016年製作の映画)

3.6

本作はX JAPANの映画ではない。
「YOSHIKI」の映画だった。
本作ではTAIJIやhide、PATA、toshiでさえもあくまでサブとして扱われていた。
もちろんYOSHIKIこそがXであり
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LIVE FOREVER リヴ・フォーエヴァー(2002年製作の映画)

4.5

ちょくちょく入る映像がVJっぽい。単なる懐古PV集になっていない。


ジャービスのインタビューとにかくかっこいい。

あたえられるか否か 徳川埋蔵金120年目の挑戦(2006年製作の映画)

4.2

「俺は神を信じない。神に祈って出てくるようならとっくに出ている」

凄すぎ。こんな白石作品に出てくるようなやつがいるのか。どうみてもフェイクドキュメンタリーにしか見えない。

日曜日が待ち遠しい!(1982年製作の映画)

4.3

く、クソおもしれぇ!!!
有象無象のごちゃ混ぜも『日曜日が待ち遠しい!』のセリフに収束していく気持ちよさ。
一本指タイプ、ブラジャー、煙草、頻繁に挿入される伏線とパロディの情報量に追いつかない。
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ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

4.5

喧嘩を真正面から寸分のカットを挟まず描いていてすげぇ!と思った。
神格化されている一作目のラストと比較しても遜色ないほど本作終盤の対話は素晴らしい。

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

2.0

実写版『めぞん一刻』のが100倍面白い。
全然関係ないけど、どうしてアメリカ人が幸せな家族像を描こうとすると壁を塗るカットから始まるのだろうか。

THE ENDで終われない映画はむちゃくちゃグロテス
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