meさんの映画レビュー・感想・評価

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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.9

高次な魔力の場面はエッシャーの絵を見ているようだった。
流れるように画面を移動する空間の描き方は圧巻。
マーベルシネマティックユニバースが複雑化していく中で、シリアスになりすぎないよう笑いのバランスが
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教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)

2.5

ウディ・アレンらしい映像と皮肉。

ホアキン・フェニックスの陰鬱な哲学教授の演技はとてもよかった。
アルコールに溺れ世を捨て、定まらない焦点とだらしない話し方には嫌悪感が芽生えるほどだった。
それ故に
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

2.9

ほぼ家一軒の中で起こる事で88分の尺を持たせ、尚且つ飽きさせないということがすごい。
観客一体となって息を潜めて観るという張り詰めた空気が緊張感を増す材料になった。

この手の映画では理不尽にひどい目
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インド・オブ・ザ・デッド(2013年製作の映画)

3.0

インド版ショーンオブザデッドのような感じで軽く見られるゾンビコメディ。
思いの外、ゾンビのクオリティが保たれていた。
しかし尺の割にゾンビ化するのが遅い。

なぜこうなったのか非日常的な現状に対してあ
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蜜のあわれ(2016年製作の映画)

2.9

赤子を演じる二階堂ふみが素晴らしかった。
撫でようと思えばひらひらかわして華麗に身をこなす様がまるで金魚のよう。
大きな声でけたけた笑い、くるくる愛嬌を振りまいて、ばたばたころころ子供のように無邪気に
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.6

スピンオフとしての役割を十分に果たしていたと思う。
Ep4を感じさせる質感や、衣装、デススター内部など、作り込み方がとても好みだった。
古すぎず、新しすぎずの塩梅が素晴らしい。

ローグワンはスターウ
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

2.7

きっと期待値を上げすぎたせいもあるけれど、それにしてもまとまりがなく残念な脚本だった。
全体的に面白くなく、素材を活かしきれていない。
予告が1番かっこよかった。

マーゴット・ロビーのハーレイ・クイ
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

2.3

噛み合わない初恋を情緒を含んだストーリーで描いてあってだるくて仕方ない。

君の名は。を鑑賞してから新海誠作品が気になり観てみたが好みではなかった。

ロスト・バケーション(2016年製作の映画)

3.5

美しい海から始まり、様子がおかしくなる情景。
煽りくる恐怖の演出効果が抜群で、いつサメが現れるのかとびくびくした。

ざっくり言うとナンシーが美しさと無敵のポジティブさで困難を切り抜ける話、内容はあっ
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.0

友情や愛情、取って付けたような重苦しい何かを押し付けるような表現がなくて娯楽映画として最高。
予告程度の一切の情報を持たずに期待せずに観たのでかなり楽しめた。
共感したり感情移入するというよりは、ただ
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AIR/エアー(2015年製作の映画)

1.7

ノーマン・リーダス目当てで鑑賞。
コールドスリープとか最先端技術な割に、施設の機械が全て古くチープでローテク感が否めない。
あんな施設じゃ絶対に生き残れそうにない。
TSUTAYAだけシリーズにありそ
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リザとキツネと恋する死者たち(2014年製作の映画)

3.2

日本の外から見た日本のイメージというのが、独特な雰囲気で面白かった。
カーロイ監督の半端じゃない日本好きが伝わってきた。

鑑賞後はトミー谷のなんとも言えないあの曲が頭から離れなくなる。呪いのようだ。

バケモノの子(2015年製作の映画)

2.0

この作品もファンタジーとリアリティーの境界線があまり好きになれなかった。
前半の熊鉄との師弟愛はとてもよかった。微笑ましい。

都合が悪くなるとファンタジー要素に逃げ込みがちな割に、ラストにかけて妙に
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シャークネード エクストリーム・ミッション(2015年製作の映画)

2.5

これも大層なファンタジーだった。
カテゴリー2を観ずに飛ばして今作を観たが何の問題もなかった。

ブレることなく竜巻が起こり、サメが飛び、チェーンソーでサメを殺す殺す殺す。
からの宇宙というとんでもな
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シャークネード(2013年製作の映画)

2.5

これ系のB級以下のサメものが好きでよく観るのだが、何故そうなったと問いただしたくなような展開に終始笑える。
ディズニー映画みたいなファンタジーと思えば何でも許せる。

ホーム・スイート・ヘル/キレたわたしの完全犯罪(2015年製作の映画)

3.0

シリアルママのような雰囲気でサクサクと人を殺していく描写が絶妙。
コメディよりかと思いきや、ブラック色が濃い。
観た後に何も残らないけれど、サクッと見られて面白かった。

ザ・ゲスト(2014年製作の映画)

2.7

前半は面白かったけど、後半の展開はぶっこんできたなという印象。
容姿端麗で完璧なサイコパスって人物像がやばい雰囲気しかないのに、受け入れてしまう家族の警戒心のなさも恐ろしかった。

ダン・スティーヴン
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グッドナイト・マミー(2014年製作の映画)

2.8

序章の何か歯車が合わない表現である程度オチの予想はついた。

何故、母親だけが彼らと向き合わなければいけない状況に陥ったのか、とか腑に落ちない謎なままの部分が多々。
母が整形しなければいけない理由は彼
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.3

圧倒的な映像美と迫り来る音楽、長いけど眠る隙を与えないほど素晴らしい作品だった。
映画としてエンターテイメント性には欠けるけど、言葉以外の表現で語る重圧感がとても好み。

どの演者もとてもいい演技をし
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リメイニング(2014年製作の映画)

1.7

ハッピーな場面から転がりおちるように訪れるこの世の終わりというシナリオがよくありがち。
携挙さえ把握していれば、最後10分くらいの鑑賞で事足りるくらいの内容だった。

クーキー(2010年製作の映画)

3.6

チェコ作品特有の雰囲気なのか、明るいヤンシュヴァンクマイエルのような不気味さと愛らしさの中間のような個性的なキャラクターたちが印象的。
はっきりしないストーリーが、まるで絵本の中に迷い込んだようだった
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

3.9

とても生々しい映画だった。
不快感が残るようないやらしさはなく、どの場面にもみずみずしさがあった。
食べる、寝る、セックス、踊る、泣く
人間の根源的な欲を魅せた描写が多く、美しさだけを切り取った雰囲気
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フォーカス(2015年製作の映画)

2.7

序盤の軽妙な面白さから失速していき、意外性もなく終わった。
アメフトでの賭けのシーンがハイライトで、そこからの行動が大体読めてしまい手詰まった感じがした。

犯罪行為が一種のビジネスとして成り立ってい
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オオカミは嘘をつく(2013年製作の映画)

2.8

邦題が最大のネタバレでがっかり。
ラストはそうだろうな!の一言。

意味があり気で特別意味がないシーンが多く、伏線の回収が甘いところが気になったが、話の流れはコミカルで観ていて面白かった。
タイトルを
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呪い襲い殺す(2014年製作の映画)

2.6

タイトルから漂うB級感に惹かれ、期待せずに観たからそこそこ楽しめた。
邦題が雑すぎるが、これはこれでいいのかとも思えてくる程度の話。

霊的なものよりも、意図的に突然出てくる人間の方にびっくりした。

マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.2

邦題と予告の酷さを痛感した。
キャッチーなコメディー要素があるにしろ、お金を得るまでの葛藤や得てからの葛藤。
邦題のあまりにも軽すぎるイメージに反し、人間的な部分が描かれていてよかった。

内容はそこ
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彼は秘密の女ともだち(2014年製作の映画)

3.5

ジェンダーの問題を抱えた主人公たちが、通常よりも入り組んでるように見える関係に落ちていく様が前衛的。
当人たちは当たり前にジェンダーの壁は超えていて、愛があるかどうかと、愛する人を裏切ることができるか
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Mr.タスク(2014年製作の映画)

3.0

ハウのサイコパスっぷりが狂気的な演出でなく、根っこから捻じ曲がった人格の持ち主であることに笑えた。
ハウの純粋に病的な性質が面白くも恐ろしい。

セイウチスーツなんて完全に笑わせにいってるし、それに反
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アイ・フランケンシュタイン(2014年製作の映画)

1.5

怪物が怪物らしからず、設定がめちゃくちゃ。
そんなに思い入れの無さそうな、創造主の名を継ぐ必要があったのか疑問。

これは観なくてもいいやつ。

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.4

タランティーノの原点回帰的な作品のようだった。
レザボアドッグスに似ているけど、それとはまた違う良さがあった。

オープニングの音楽でわくわくが止まらなかったけど、
オープニング後の1時間は、兎に角長
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ストレンジャー(2010年製作の映画)

2.6

現代の田舎町の抱える問題であり、題材はいいのにぼや〜っとしたまま終わった。
衰退していく町とそこに住む人たちの闇がもっと色濃ければよかったかも。

コリンファースの信用ならない雰囲気がよかった。

ハムレット(1948年製作の映画)

3.0

やはりハムレットはセリフの言い回しや話の躍動感が舞台向きなのかも。
ハムレットは何作か観てきたけど、映画だとどうも良さが引き出しきれないような気がしたし、大げさな舞台っぽい演技ではないことに物足りなさ
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SAINT LAURENT/サンローラン(2014年製作の映画)

3.2

イヴの人生をまるで美術館で絵画を眺めているような感覚で観る映画だった。
2時間40分と映画としては長いけど、1人の人生を語るには短くて、場面がいったりきたり忙しかった。

ピエール・ニネ版では、ピエー
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インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

3.2

登場人物が多い割に、ルーウィン以外に一定してでてくる人が居らず、
ルーウィンの人生に断片的に登場する人物たちとの関わり方が、ルーウィンの生き方を象徴しているようだった。

人生を問う場面、頑固にこのま
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X-ミッション(2015年製作の映画)

2.6

映像が綺麗で目で楽しむタイプの映画だった。
ここでもFBIが無能設定だし、ユタの信念も揺れ動いてブレブレ、取って付けたようなストーリーなんてなくても良かったと思う。

フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(2015年製作の映画)

1.7

話題作だからどんな話かと思いきや、内容も薄っぺらく、アートポルノにも昇華できていない。
ダコタ・ジョンソンの体はとても綺麗だったし脱ぎっぷりはいいが、官能的ではなかった。

グレイの精神状態や生い立ち
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