Kurumiさんの映画レビュー・感想・評価

Kurumi

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海がきこえる(1993年製作の映画)

3.9

痛々しい青春が誰にでもあったのだ。引っ越し、両親の離婚、思春期の葛藤、噂、恋愛。昇華の仕方は人それぞれだけど、子どものうちは全部全部もがいてぶつかり合うしかなくて、許せないことも時間が経てば、あの時こ>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.1

ぜんぶが観客を惹き込む演出やん。主人公の一貫した性格が好き。故郷を出て第二言語を使っていろんな経験を乗り越えてきた彼女ならではの、でもそれを惑わすような過去のエピソードが出てきたり、一部を切り取って信>>続きを読む

エレファント・ウィスパラー:聖なる象との絆(2022年製作の映画)

3.9

美しい南インドの森林に動物たち。象のことを自分の子どもとも、神様とも思いながら、野生で逸れた彼らを育てる象使いたちの愛情がぐんぐん伝わってきた。ゾウももちろんそれを受けて身体中で表現してる。愛おしい

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.6

面白かった!普通に生きててこんな発想生まれへんからすごいなあ〜音楽もかっこいい〜見たことのない生物の生態を自由に描けるってすごい楽しいな。知識や学問はもちろんやけど、緊急時の避難場所を決めておくことが>>続きを読む

レディ・マクベス(2016年製作の映画)

3.0

ロシアの小説が原作なんだね、なんでこんなん作品にしたん…と思うほど胸が悪くなるような映画で誰のことも好きにはなれません。でも最後まで観ちゃったのはフローレンスピューとナオミアッキー(Filmarksに>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.6

宮廷モノってだけで観るのに抵抗ある人多いと思うけど、ユーモアたっぷりで女の戦いが醜くも可笑しかった。大事な判断なんて知らないよこっちは寂しくて孤独でたまらんのだよ。モノトーンのドレスこだわりあるんやろ>>続きを読む

ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.6

想定してた内容と違いすぎてたが、それはそれで楽しめた。ユートピアに隠された真実とは、愛とは。フローレンスピューの魅力が最大限引き出されてる…素っ裸にネグリジェもレオタードも毎朝の起き抜けのシャツも可愛>>続きを読む

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

3.7

93年の映画だなんて到底思えない。タイムリープものの作品が増えた今だからこそ観たくなる映画。カフェやペンションがめちゃ可愛いのと、リタのカーリーヘアーにベストとパンツスタイルもよい。
ラブコメディやけ
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Shall we ダンス?(1996年製作の映画)

3.5

役所広司の作品を観たいわ〜と思って。家族も会社も探偵事務所もみんな巻き込んでいく昔ながらのストーリー仕立てがかわいいね。

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.5

何もおもんない、誰もわたしのことなんてわからないって時はあるよ。嫌なことばっかりでなんで自分がって思った瞬間があったよ。他人は他人でしかないって悲しみにくれる日々ももちろんあるよ。でも本当は心から心配>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.1

音楽も衣装もセットもストーリーも何もかもファンタジーで繊細かつ奇怪で、けど醜くて歪んだ現実を突きつけられるというギャップが、落下の王国やグリム童話を彷彿させた。
女性の体は女性のもので、自分の意思を持
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.9

同じ顔して毎日はやってくるけど、木漏れ日みたいに本当は全部違う。好きな本、好きな道、小さな植木たち。朝の缶コーヒーにカセットテープ、銭湯に行きつけの居酒屋に写真の現像に、お気に入りの積み重ね。ワンカッ>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.9

大物俳優がこんなにいい加減でよくある夫婦を演じれるのかってびっくりしちゃうよ。誰もが固定概念を持ってて、非常事態でぶつかり合い疑い合う様子が見事。2時間半と長いけど、不気味さを最後まで保たせてくれて面>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.2

役所広司が画面に映るたびに息止めるくらいに迫真の演技すぎて。残酷で厳しい世界を描きながらも、画面は終始どこか美しく見える。手を差し伸べてくれる心の優しい人からの言葉が思いやりが、小さい希望の光がきらき>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

3.9

うううこんな好きな俳優たちの映画観るしかないんですよ。挿入されている音楽がどれもが素敵だった誰なんだろう。じっくりゆっくり進んでいくかと思いきや前半きちんと加速しながらだったのと、前科者、移民、未亡人>>続きを読む

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.4

うおお安藤サクラファンと山田涼介ファンがアンダーグラウンドヤクザ系という映画で交わるのだいぶ愉快だ。ちょくちょくアドリブ風の台詞で笑かしてきてすき。見終わった後変な関西弁でおかしなる。

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.3

関西の映画館で観たらもっとツッコミが起きたり爆笑が起きるんやろうか〜とか考えながら神奈川で観た。馬鹿らしいのにゴージャスでやっぱりおもろい。奈良に着いた時のあのシーンも、某映画のようなあのシーンも。関>>続きを読む

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.2

人種とか民族、言語、家庭の裕福さ、食文化の違いをこんなエレメントで描けるもんなんだなあ。それぞれの特性の描き方が美しすぎて考えられすぎてて圧巻。出会いと別れの演出も似ているズートピアとどこが違うかって>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.9

シュールな笑いがやっぱり好き。今までの作品で1番子どもがいっぱい出てくるのでは?起きたいなら眠れって台詞があったけど、寝てるのか起きてるのか、子どもか大人か、演技か現実か、どっちがどっちかわからないま>>続きを読む

ヤング≒アダルト(2011年製作の映画)

3.1

思いがけずふわふわキュートなポメラニアンが出てきて犬好きの私は癒された。田舎の窮屈さ疎ましさはよく聞く話やけど洋画でこんなにまざまざと観るのは初めてかも。ハイスクールのヒエラルキーがやっぱり想像以上に>>続きを読む

エル プラネタ(2021年製作の映画)

4.0

映像のトランジションの遊び心に惹かれるな。程よい距離感の親子関係が素敵。助け合って分け合って謝りあって。3食毎日必要になる人間って辛いねんけどそんなことも忘れちゃうくらいに美容もお洒落も大切で、嫌いだ>>続きを読む

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.9

不思議な閉塞感・窮屈感を演技はもちろんのこと、音とか色で表現するのってすごいな。こんな感じって予想してなくてなかなかスリルが盛りだくさんやったけど、逆光のロイヤルハワイアンでのキスシーン好きすぎる。初>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.7

今回はとんちが効いた日本にもありそうな昔話みたいなストーリー。汗だくの恐怖の顔面白すぎて

ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

3.7

国語の教科書に載ってた宮沢賢治の短編集をなぜか思い出したな。you’re absolutely disgustingで吹き出した。

バーン・アフター・リーディング(2008年製作の映画)

3.4

愛とお金は人を狂わせるな〜、それを最初から最後まで無理矢理に複雑にあほらしく仕上げてて好きだったよ。豪華なキャストたちが本当にそんな人に見えるねんから演技ってすごいよな。

白鳥(2023年製作の映画)

4.0

声色変えて1人語りするのってどれだけ難しいんやろうなどれだけ練習するんやろうな。ロアルドダールの話に残酷もクソもないんです。全部少年少女の素直さと残酷さと意地悪さが備わった話と思っていいと思う。

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

4.1

ロアルドダールだいすきやったから私得でしかない最高のマッチング。すべて舞台美術の背景を使っているのも、ウェスといえばの役者さんたちが1人三役以上?担っているのも、ニコニコ笑顔になります。

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

3.7

うーわー心にズブズブ突き刺さる男女の駆け引きよ。輪廻転生とか一番嫌いなものとか真剣に話し合うのに相手のことは否定しない二人が素敵だよ。なーんでこんな自然なの

エリン・ブロコビッチ(2000年製作の映画)

3.5

Twitterで外国人が切り取りでこの映画のワンシーンを載せてバズっていたのを観て、ジュリアロバーツの本気の演技に期待してた。そしたらやっぱり最高やった。キュートなファッションと強気な性格も素敵。ロー>>続きを読む

氷を売る親子(2022年製作の映画)

3.3

失ってしまったものと変わらないものに囲まれながらも同じような毎日を過ごす親子に訪れた出来事。思いもしない温かい結末に繋がってよかったな。16分でこんなにも感情を揺さぶられるとは。

さよなら、私のロンリー(2020年製作の映画)

3.1

家族の愛をテーマにする映画は多いけど、結構見るに耐えない歪み具合で辛くて。嘘ばっかりできもくてだいきらい。それやのにユーモアを絶え間なくぶち込んでくるからイヤイヤながらも観ちゃう感じわかるかな…。そう>>続きを読む

ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

3.3

あ〜久しぶりに好きなアダムドライバーを観れた気がする。原作は小説なのね、ぜったい文化がわかったり英語話者ならもっと楽しめるな。家族はデマの温床なんてよすぎる言葉が盛りだくさんだよ。死に対する恐怖という>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.0

不気味でお腹の中がぞわっとするようなシーンが多くて、そういうところに重ね合わさる音楽がかっこよくて。韓国映画ナンバーワンと言われる意味がわかった気がした。

バービー(2023年製作の映画)

3.8

あなたはあなたでいいんだよって面白おかしく教えてくれる映画。大人も子供もピンク色を身に纏って観にきてるのが可愛かった。小さい時Barbieは憧れの”アメリカ”って感じでその世界観にハマっていたけれど、>>続きを読む

ザ・セル(2000年製作の映画)

3.1

ターセムシンは白雪姫と鏡の女王と落下の王国の二作品の世界観が好きだったので観ましたが、意識に入り込むという壮大なストーリーも、短い時間で有意義に使われる細かな心理世界も、石岡瑛子の衣装も素敵なのですが>>続きを読む

落下の王国(2006年製作の映画)

4.0

大人のお伽話最高だ。自分の身近な人・もの・経験をお伽話にして、勝手な都合でストーリーを立てながら子どもに聞かせるその適当さに反して、半端ない衣装と舞台の美しさがアンマッチでとてもよい。子どもが見たらど>>続きを読む

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