Kurumiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

Kurumi

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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

よく考えれば考えるほど分からないことなんてこの世にはたくさんあるのですから、よく考えなくてもいいです。この時代に生きて観られて幸せだなって頭の中がフワフワした。それだけで十分です。見覚えあるなっていう>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.9

オープニングとエンディングの、洋画にインスパイアを受けたような音楽と映像にまずワクワクした。人気俳優ではないからこそ視聴者は期待せずにストーリーと演技にどんどん引き込まれていくのです!楽しかったな〜久>>続きを読む

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

3.8

起きたらまずストーブを炊く、靴磨きセットはここ、カトラリーと文房具はこの引き出し、お買い物はこの店、喫茶店では窓際の席、そういう小さなルーティンの積み重ねが退屈なようででも大切で全部がぴっちりきっちり>>続きを読む

誰も知らない(2004年製作の映画)

3.8

白鳥の計量カップ、桃色のうさぎのぬいぐるみ、壁の落書き。温かくて苦しくて懐かしく描かれているのは、正解なんだろう、だって彼らにはそんな世界に見えている。周りの大人たちのちらりと見える表情に自分はなにが>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.0

自然だけど頭に残るような台詞ばかりで、呆然とする。怪物だれだゲームのときの「攻撃されたら力を抜いて相手を無力化させます」「これは星川依里くんですか?」のあの口調と表情がなぜだか切なくて愛しくて覚えてる>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

3.9

周囲の人の心を丸裸にするほど真っ直ぐで疑いのない人っていて、そんな人やからこそ相手も正面から向き合えたりすることってあると思っているのですが、さかなクン、苦労はあったろうけどその魅力のおかげでたくさん>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.6

へジン(7歳の男の子ね)がいなくては物語は進まんかったやろうな〜と大拍手。そこの関係はいらんなあ、でもそれが韓国らしさなのか、是枝さんなりの勉強の結果なのか、と思いつつ。いろんな家族があっていい。生ま>>続きを読む

セイント・フランシス(2019年製作の映画)

4.7

他人のこんな部分知らなかったな心動かされるな温かいな、ってシーンで必ず流れるあの音楽に泣きそうになる。登場人物みんながありのままで美しい。絶望したり諦めたり怒ったり思いがけずに涙が出ちゃうのぜんぶ共感>>続きを読む

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.7

女性であることの良いことも悪いことも全部嘘偽りなく詰め込んでくれて、友情をこんなに美しく描いてくれてありがとう。旅行前のうきうきお洒落に着飾った二人も、困難を乗り越えてボロボロで砂埃まみれの二人も最高>>続きを読む

帰らない日曜日(2021年製作の映画)

3.4

目の保養映画だな。お顔だけでなく衣装も風景も。なんかこう人にもらった言葉を頭に浮かべたり文字に起こしてみる感じがすごくわかるから、そういった描写から文学的な表現がされているのも好きだったな。

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.8

そうそうこういう気楽で適当な映画は本当に大事。タイムループから抜け出せない主人公たちを観て、同じ日はひとつとないのに毎日を何も考えず過ごしている自分と変わらないなって気づき時間の尊さを噛み締めつつ、ふ>>続きを読む

オータム・イン・ニューヨーク(2000年製作の映画)

3.4

身勝手で人を傷つけるようなお金持ちおじさんなんてくたばればいいって思いましたが、とにかく美しい俳優たちと秋から春にかけてのニューヨークの景色が素敵。ウィノナライダーの登場シーンには必ずきらっとしたもの>>続きを読む

マグノリア(1999年製作の映画)

3.8

始まり方すき、すごくワクワクする。偶然が必然やったなって誰しもが一度は思ったことがあるからこそ、楽しめる作品。3時間もあるけどいろんな伏線が散りばめられてるのと、登場人物それぞれのキャラが立ってるから>>続きを読む

セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

3.8

素直さとか心優しさがいつも勝てるわけじゃなくてそんな人が損をする世の中だけど、ちょっと心をあったかくさせてくれる映画。アルパチーノの迫力に負けそうになるけどだんだん解けるような魅力ですきになるなあ

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.2

わからないけどわかったような気にさせてくれるようなやさしい映画やと思った。こういう天才の頭の中みたいなストーリーって本当映画でしか観れないのがいいよね、口ポカンってあけて、馬鹿馬鹿しくて可笑しくてたく>>続きを読む

東京物語(1953年製作の映画)

4.0

今まで観てきた映画たちがどれほど影響を受けていたのかすぐにわかった。日本では普通の家族模様をゆっくりじっくり描いているのだけど、家族のそれぞれに感情移入できるからか、不思議と2時間観ていられるんだよな>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

3.7

風俗嬢時代とお弁当屋さん時代の色調の違いを明らかにすることで、のんびりぽかぽかした雰囲気を作り上げている。誰にでも優しいようで興味がないようで、そんな姿に憧れつつもきっと過去の経験が物を言うよなって諦>>続きを読む

ベスト・フレンズ・ウェディング(1997年製作の映画)

3.3

ああ、登場人物全員の性格がきつめですけれど、こういうラブコメは楽しいもんだ。ゲイの親友ってやっぱりずっと楽しくて頼りになる描かれ方なのね。オープニングから妙に歌わせるなあと思ってたけど、運命の2人には>>続きを読む

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

3.8

観てよかった。もちろんそれぞれの考えがあって、タイミングがあって、だからどっちが悪いとか抜きにして、子どものことをただひたすら考えたパパとママの映画だと思う。セリフ抜きで定点から撮るシーンが美しくて愛>>続きを読む

13 ラブ 30 サーティン・ラブ・サーティ(2004年製作の映画)

4.0

ああ、私のようないつまでも脳内メルヘンとかお花畑とかファンシーとか言われるような大人たち全員におすすめしたい映画。ずっとニコニコハッピーでちゃんと13才なジェナかわいい🥺自分が誇れる自分でいたいよね。>>続きを読む

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.3

坂口健太郎のヘタレやけど愛され弟なキャラと岡田准一の仕事ができる兄貴キャラの組み合わせのために観てもいいと思えるヤクザ映画やった。ふざけた演出でらく〜に観れる(けどどれが誰でどの味方かわからんくなるの>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.2

不思議、いま演劇を観ているのかそれとも映画なのか本を読んでいるのか、ぐにゃぐにゃしてくる。音は自分勝手だって最初は思うのに、残された人たちの語りによってどんどん思い出が積み重なって、会いたいなって思う>>続きを読む

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.5

衣装が!よい!ダニエルクレイグの、物腰柔らかでユーモアありつつ名推理をする探偵役はたまらないね〜なんか、型にハマらないぶっ飛びストーリーでおもしろかった

ショーシャンクの空に 4Kデジタルリマスター版(1994年製作の映画)

3.7

冤罪で終身刑を言い渡され牢獄へ。絶望だらけの状況を強いられてもなお、音楽は人からは奪えないこと、心の豊かさをもつこと、誰かのためになること、などなどの自分らしさを大切にし続けることがいかに大事かって教>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

3.2

やば、ほんまに演技やば。ストーリーわからずに見たからハートフルかと思いきやゾッとしたけど、でも、どうしようもなくって人間って老いるってこうなんだって、私もこうなった時、この映画のことはもうとっくに覚え>>続きを読む

欲望の翼(1990年製作の映画)

3.4

ここで?みたいなシーンで体を揺らしたくなるようなエキゾチックな音楽が流れるシーンが多くて良かった。登場人物全員がすれ違って惹かれあって振り回されている

あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.3

恋愛結婚を信じ周囲に守られ生きてきた純粋無垢な絶滅危惧種貴族が、自らの意思をもって殻を破り捨てるまで(小室眞子さんみたいに)。衣装はもちろん家具とか小物一つとってもこれだけ暮らしの差を表現するのって大>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.3

東海道新幹線での事件を思い出す。この映画、確か誰かに観るように言われたんだけど、たぶんその事件の直後だったような気がする。
人生の中の出来事で、きっとこのために生きてきたのかもしれないって思うことって
>>続きを読む

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

3.5

これ、オタクはみんなめっちゃ楽しめると思う。推しに会える時の目がキラキラした様子とか、会うためにどんなことも頑張れるってとことか、黙々膨らんじゃう妄想とか、可愛くて尊かった。中学生のとき自分もこんなん>>続きを読む

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

3.6

Before Sunriseを観ずにこちらを観てしまいましたが、なにこの久しぶりやのにそんなことを感じさせず、9年という時間が経っていろんなことがあったけど、嬉しさと切なさと期待と恥ずかしさが入り混じ>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.3

うわーなんだこの好きなやつ。出会うはずなくて気が合うはずもない2人が距離を縮めていくゆるい感じ。可愛くてしょうもなくてずっと肩揺らしてにやにやしてた。どこを切り取っても可愛いのも推しポイント。HAIM>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.0

ああ、優しいボーイフレンドがいてよかったな、彼がいなければこのストーリーはぜんぜん成り立たないし、なんというか全てぎりぎり。60年代のミュージックがかろうじて引き繋いでいてくれるものの、最後の方破滅的>>続きを読む

Viva!公務員/公務員はどこへ行く?/オレはどこへ行く?(2015年製作の映画)

3.8

イタリア旅行前に鑑賞。ブラックジョークがもりもりで笑いが絶えません。公務員に執着しすぎだよ!だんだん主人公のことを好きになるのってその映画が面白いってことやと思うのだけど、まさにそれだったね。

ブロンド(2022年製作の映画)

3.3

マリリン・モンローぜんぜん知らんかったけど、演じてるアナデアルマスが表現する儚さと脆さと柔らかさがすごくて、こんな人やったんやろうなって自然に思えたほど。真実は誰もわからないけれど、見終えたあとwik>>続きを読む

真実の行方(1996年製作の映画)

3.7

やー、なんかずっと面白かった、真剣に見入ることができた。リチャードギアの煙草も吸わず真っ直ぐで自信家なキャラ設定がとてもよい仕事をしているんだな、エドワードノートンこんなやばい演技できるんかい

地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

3.8

血多すぎヤクザすぎやけど、最初から振り切ってて突き抜けててほんまに笑った。散らかりすぎてどうなるのと思ってたら中盤くらいで繋がってまとまってきてわくわくして、終わり方も爽やかで、いやー思ってたよりだい>>続きを読む