yueさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

バービー(2023年製作の映画)

3.9

意外といろんなメッセージがあって考えがい、感じがいがあるし、散りばめられた皮肉めいたジョークも最高だけど、それよりなによりライアン・ゴスリングの好演に拍手喝采が止まらないよね。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.9

ウェスの実写映画は相変わらずストーリーがヘンテコだけど、それでも許せるしそれもまた良さだだなと思えるほどの圧倒的な画力。彼の画面のつくりかた、なんだか二次元的というか、アニメみたいだよね。韓国でちょっ>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

3.9

ちいさな町で起こる過激な争い。なぜだかわからないけれど、作品のなかに流れる空気にすごく閉塞感を感じる。世界がちいさいと人同士が近いぶん、そしてその世界しか見えないぶん、争いが起こりやすい気もして、だか>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

ふつうにおもしろかったけれど、豪華な出演者&監督&話題性のわりには、ややさらっと終わったな〜という感じ。とはいえやはり圧巻の演技力はさすがの俳優陣、そして社会の闇をすっとすくって描くところは是枝氏だか>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.1

描写のうつくしさはさすがジブリだし、何も考えなければ突飛なファンタジーとして楽しめると思うのだけれど、いかんせんこんなタイトルをつけられてしまったものなので、「なんかよくわかんなかったな」と思うのも不>>続きを読む

天井桟敷の人々(1945年製作の映画)

4.0

約3時間、見るのに体力こそ要るものの、見終わったときにはそのあと数日くらい頭のなかにパリの風景がこびりついて夢に出てくるほど。ひらたいことばで言うと子持ち不倫なのであまり気持ちのよいものではないけれど>>続きを読む

ブルー・ジェイ(2016年製作の映画)

3.7

最初はよかったけど、はじまりも終わりも昔の話も、あまりにも勢いだけな感じがしてなんだかな〜と思ってしまったよね。昔が懐かしくなる気持ちもわからないでもないけれど、その勢いだけの関係性を肯定したくなっち>>続きを読む

場所はいつも旅先だった(2021年製作の映画)

3.9

ちょっとキザなナレーションはたまにキズだし松浦弥太郎が監督か…と思いながらも、旅先の景色の切り取り方はノスタルジックなのにどうしてもわくわくしてしまってなんかくやしい。旅なんて表面的でなんてことない経>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.1

ひとの数だけ真実がある世界の、おそろしさとうつくしさを詰め込んだ作品。あまりに消化がむずかしいので、もう一回見たいし見たうえでちゃんと咀嚼したい。

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.2

モノクロのニューヨークは軽やかでうつくしいし、父子(ではないけど)が心をひらく過程って、母子ともまた違くてなんだかいじらしくていいなあと思う。

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.7

夏の思い出ってなぜだかどれも、あつくてエネルギッシュできらきらしてて、でもどこかぎゅっと切なくて。っていう、ザ・「夏」そのまんまな映画🌊🌽🍧🍉

ハンガー:飽くなき食への道(2023年製作の映画)

3.6

まあなんやかんやいうてますけども、結局パッタイがいちばんおいしいみたいなところありますよね

RRR(2022年製作の映画)

4.0

「いやそんなことあるん____」という思いを全員が抱えながら見ているはずなのに、どこの誰からもツッコミを許さない圧倒的な描写とストーリー、言いたいことだらけすぎてもはや拍手喝采したくなる感覚は唯一無二>>続きを読む

カルメンという名の女(1983年製作の映画)

3.8

内容はさておき、画面のなかにたびたび映る赤がなんだか気になってつい目で追ってしまった。特に深い意味はないのかもしれないけれど。

思い出のマーニー(2014年製作の映画)

3.9

爽やかでうつくしい描写はさすがジブリ。なにより「太っちょ豚」に対する信子の対応にわたしはひどく心をもっていかれたよ、、、、

淪落の人/みじめな人(2018年製作の映画)

4.3

なんかとてもよかった。家政婦と雇い主、最初はあらぬ方向に向かってしまうのでは…?!??とか仲違い的なことが起こってしまうのでは…?!?!とそわそわしてしまった自分を反省したい。映画だし、しょせんはつく>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

4.1

いままで見た今泉監督作品のなかでいちばん好きかも!穏やかな海辺の田舎町のお弁当やさん、というかもめ食堂的なほのぼの空気にみえつつ、みんなちょっとずつさみしさを抱えた人たち。そんなさみしさを敏感にキャッ>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.1

思わず手に汗握りながら見てしまったし、最後は立ち上がって「おめでとうーーーー!!!!!」って言いたくなっちゃうくらいにはのめり込んでしまった。正直、ストーリーとしては若干物足りなさがある&原作やアニメ>>続きを読む

パリのランデブー(1994年製作の映画)

4.1

エリックロメール作品のなかで1番好きかもしれない!ポップでかわいい、世にも奇妙な物語みたいな感じ。会話劇を楽しめつつ、ある程度展開もちゃんとあるので気軽に見やすい。まあ内容はみんなさくっと浮気やら不倫>>続きを読む

希望の灯り(2018年製作の映画)

3.9

静かで淡々としていながら、温もりのある切り取り方はどことなくカウリスマキっぽい感じ。スーパーの店員さんという、独り身のおじさんたちや主婦や社会からあぶれてしまった若者が集まった小さな社会。そのなかで繰>>続きを読む

リトル・フォレスト 春夏秋冬(2018年製作の映画)

3.9

日本版よりごはん描写少なめ、人間関係とか恋愛関係に重きが置かれている感じ。(尺の関係かな)どちらにせよ美味しそう&地に足ついた暮らしに見えるので田舎暮らしもいいな、と思いつつ、なんで辛いことから逃げる>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.8

目を背けたくなる内容だけど、意外とさらりと見れるし、でも見たあとにマリコの境遇(そしてたぶんしぃちゃんもあまり恵まれた環境とはいえない)にずーんとくる、不思議な映画。すべての子どもたちが、せめて親か、>>続きを読む

ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

4.0

アメリカの制度問題をきちんとシリアスに描きながらも、父と娘、そして家族の愛情をやさしくあたたかく映していて、最後のシーンのジェシーに思わず胸をうたれてしまった。母親に内緒で学校サボらせてくれる父親、っ>>続きを読む

ガール・ピクチャー(2022年製作の映画)

3.9

これぞガールズムービー!という感じで結構好き。ちょっと切ないけど、それでもきらきらしててかわいくて。吹っ切れたときの女の子っ同士のやりとりってなんでこんなにキュートで清々しいんだろうね!女の子に生まれ>>続きを読む

あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

3.9

歌って踊らないインド映画もここまでいい作品があるんだな。その静けさがあまりにわたしの知っているインドと違くて、家や街並みがニューヨークにすら見える、ムンバイなのに。笑

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.9

綾野剛の狂気。重くて苦しくて、最後まで生きづらかっただろうな、救われてほしかったな。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.9

(いうてそんな色々見ているわけではないが)いままで見た村上春樹原作の映画のなかでいちばん村上春樹の世界観そのまんまだなあ、と思った。淡々とおかしくて、段々とそのおかしさがふつうな気がしてしまう感覚。>>続きを読む

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

3.9

夜中にのんびり見るのによい。15歳、ちょっとおませで大人で、みずみずしい。

ツユクサ(2022年製作の映画)

3.9

眠れない夜にゆっくり見たい映画。最後のほうのコウヘイに対するセリフで「えー、、、」って思ったことがあったんだけどわすれてしまった、、、感想は忘れないうちに、早く書くべきですよねー、、。

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.9

たしかに遅々として進まない政治にはイライラさせられるけど、でもそういう会議をすっ飛ばしたり誰かの独断で政治を進めたことも戦争が起こった一因なんだよな、と思うと、この遅さや遠回り感は先人たちが何重にもか>>続きを読む

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

3.9

何が何だかよくわかんないなりに引き込まれてしまうのは、アニメ版同様。自分の価値って?幸せって何?とひたすら問いかけられるのだけれど、エヴァに乗ることに自分の価値を感じているチルドレンたちが、恋だの愛だ>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

3.9

映像がうつくしくて、お母さんやお父さんの焦燥感とかデイビッドがおばあちゃんに反抗する気持ち、お姉ちゃんのなんとなく頼れるものが弟しかない感じとかが繊細に細やかに描かれてとてもいいな、と思うと同時に、お>>続きを読む

夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

3.5

あの気まずい感じがリアルといえばリアルなんだけど、どんなに美人で魅力的であっても、どんなにそのことばが的を得ていようとも、酔っ払って他人に罵詈雑言をあびせるような人は嫌だなと思いました。

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.9

涙出過ぎて、エンドロールの文字ぜんぶ二重に重なってぼやけて見えた。