yueさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.2

正義感ゆえに生きづらい人、でも正義感があるからこそたくさんの人に慕われる人。正しさ、なんて時とともにうつろいゆくものだから、常に正しくある人は一本筋が通ってぶれない人に見えて実はとても世の中の動きに敏>>続きを読む

建築学概論(2012年製作の映画)

3.4

スジかわいい〜〜〜。タイトルのつけ方も素敵。

ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

4.0

「みんな自殺する」って分かって見てる不思議な感覚。なんで自殺したか、なんて他人にわかってほしくないなと思った。

SOMEWHERE(2010年製作の映画)

3.8

エル・ファニングの、最初のほうのあどけないかわいさと、徐々に大人っぽく成長していくようすだけで2時間見られる。言葉数は多くはないけれど、だんだんと信頼し合ってるふたりの会話がなんだか心地よかった。

はちどり(2018年製作の映画)

4.3

表情も、映像も、音も、すべてが柔らかくていい。生きる人々の繊細さや脆さが苦しいけどどこか美しくて、何度もはっと息をのんでしまった。

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

3.8

ただがカンニングだけど、「リンはやく!!!はやく打って!!!!!」ってハラハラしたし謎に応援してしまった。でも、いちばんまじめに生きてきた人が報われないのは、やっぱり悲しいよね。

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

3.3

正直ストーリーよくわかんないし登場人物めちゃイライラするしウズベキスタンのいいところ1/10000くらいしか伝わってない気がするけれど、激ヤバな遊具に3回も乗ったあっちゃんの気概と、加瀬亮のかっこよさ>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.4

見返りをもとめてしまうから苦しいのではないかな、と思ったりもする。

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

ノマドの生活を「自由」と捉えられるか、「自由ということばで誤魔化された貧困」と捉えるのか、でかなり変わると思うのだけれど、わたしは後者の目線で見てしまったのでなんだか見ていて胸が苦しい。

歳をとって
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冬冬の夏休み(1984年製作の映画)

3.8

カメラワークが良い。ものすごく長いスパンの休みをもらえたとしても、いかにその休みを有意義に過ごすか、と考えてしまういまのわたしには、こうやって一日中なにも考えずに走り回るみたいな過ごし方は眩しすぎるな>>続きを読む

ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

4.3

「あなたとならば、どこへでも行ける気がした」とでも言わんばかりに、ふたりだけの世界にどっぷりと入りこんで、あらぬ方向へとどんどんつき進んでいく。そのさまは、それ以外に信じるものがないと信じ込んでいるま>>続きを読む

麦秋(1951年製作の映画)

3.9

「結婚」というわたし世代はそこそこにタイムリーになりつつあるテーマのおはなし。結婚しないと幸せじゃない、みたいな価値観は世の中からも、自分のなかからも一刻もはやく朽ちてほしいと思っているけれど、それで>>続きを読む

マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

4.0

なんでこんな低評価なの?!?!???史実と相違はあるのかもしれないけれど、クソ女みたいな文脈で語られがちなマリー・アントワネットだって、どこにでもいる不器用で、ちょっと欲張りな女の子だったのかも、って>>続きを読む

ハローグッバイ(2016年製作の映画)

3.9

友達とか恋人とか家族とか、いろんなグループがあってそのなかでどれを選択して大切にしていくか、って生きていると考えなくてはならないときが往々にしてあって、自分がいちばん望む選択ではないものを選択しなきゃ>>続きを読む

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.2

「同じ人なのに、国家でわけて、戦わせるほうがおかしい」っていう、アメリカ側のスパイしてた男の子が言ってたことばがなんだか残っている。仲良くしようとすること、わかり合おうとすることが罰せられる世の中はか>>続きを読む

スモーク(1995年製作の映画)

3.9

嘘か、本当か、なんて決めないで、曖昧なままのほうがいいときだってあるよね。

聖者たちの食卓(2011年製作の映画)

4.0

わたしはいったいいつになったらアムリトサルに行けるんですか、、、、、、、、、、、、、、?????????

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.0

高校演劇をもとにつくられたとのこと、久住さんと細くて白い子の間柄とか、触れずに終わるんだ、みたいなとこはあったけれど、もがきながらも前に進む青春の熱さとさわやかさがそのままぎゅっと詰まっていてなんかも>>続きを読む

劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族(2021年製作の映画)

3.8

ひと以外の生き物と長期間暮らしたことがないので、わ〜ほんとうに生き物もいろんな性格があって、社会があるんだなと思った。猫アレルギーのわたしでも猫を思う存分愛でられるしあわせたるや。みんなハイパーキュー>>続きを読む

人生、ここにあり!(2008年製作の映画)

4.0

障がいのある人を、守るべきもの・弱いものとしてだけじゃなく、自尊心や恋心,性的欲求もある「生きるもの」として描いているのがとてもよかった。

リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

4.2

ほんとうにいつまでも見ていられる、なんだか心が凛とする映画。

リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

4.2

「美味しそうすぎるしこういうふうにきちんと暮らすの憧れる〜」と「えそれはさすがにめんどくさ、絶対むりむりむりむり」をいったりきたりします。とはいえ「おいしい」は正義。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.8

小学校のときにいちばん大好きだった小説が、時を超えてまたこんなにうつくしくてたのしくて、心踊る幸せな気持ちを運んでくれるなんて思ってもみなかった。終始にやにやにやにやしながら見てしまったよね。実際人生>>続きを読む

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.2

めちゃくちゃよかった。わたしがそんなこと言っていいのか、とも思うけれど、もし同じ立場に置かれたら結局もとに戻れるに越したことはないとわたしも思うだろうなと思いつつ、でもそれって「健常者」であることがい>>続きを読む

スパイネーション/自白(2016年製作の映画)

3.7

映像としては正直見づらいし荒削りな感じがするけれど、でも誰もが触れたくないところに切り込んでいく姿勢はやっぱりすごいと思います。北朝鮮、韓国、中国の国境付近にただよう、なんともいえないタブーのような、>>続きを読む

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

3.9

カラフルでたのしい色遣いと、なんだか耳に残る楽曲、おしゃれな言いまわしの会話劇。この作品に憧れて、ララランド作りたくなる気持ちがわかる。

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

3.9

やわらかな色合いの映像がいい。ジョヴァンナ途中から重めメンヘラっ子になってて笑った、親心みたいなものなのだろうなあ。
全盲であることを気遣って映画や天体観測に誘うことはない両親やジョヴァンナと、そんな
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

冒頭のクレジットがたまらなく素敵。色合いがいちいちかわいい、雨傘店やジュヌヴィエーブ邸宅のキュートさといったら!

忘れられない昔の恋と再会して、妻も子どもも置いて女を追ってしまうラストかと思いきや、
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.9

ロンがどうやって白人警官たちの信頼を得ていったか、なんで警察になりたがったのか、とかそういう背景がなんとなくわかりづらいなとは思う、個人的には主役ふたりが反発しているところからじわじわと絆を深めていく>>続きを読む

マチネの終わりに(2019年製作の映画)

3.5

自分の想いを貫くことと、周りの人のために我慢すること。まっすぐでいることは大切だし、自分の衝動に素直になることは肯定したいけれど、それでまわりの人が見えなくなるのはとても寂しいことかもしれなくて、そう>>続きを読む

あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

3.8

ぞんざいに扱われたとわかったあとの、ペニーの表情が秀逸。切ない。

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

ワンカット?2カット?と極端なまでに少ないカットで撮られているのに、違和感なくなめらかに場面が転換していくのがほんとにすごい。リハとかめっちゃやったんだろうなー、てか一回凡ミスだけで最初から撮り直しっ>>続きを読む

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.9

あのクソみたいに理不尽な判事に対して、当時のアメリカの風潮とか生きづらさを感じとるべきなのはわかるんだけど、更年期の上司と言ってること同じじゃん、、って思い始めた瞬間からわたしはこの映画を正当に評価で>>続きを読む

友へ チング(2001年製作の映画)

3.8

古き良き80,90年代を回顧してしまったり、かっこよさをその年代に求めるのがここ最近のトレンドなのかなあとぼんやり思っているのですが、本作の高校時代の4人の友情も、韓国版90’sというか、どこかオール>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.0

『行き止まり〜』に似ているといえば似ているけれど、あちらのような生々しさはなく、青春のもやもやした感じが爽やかに描かれていて見やすい。

チャラチャラして見える彼らの中にもどこか「スティーヴィーだけは
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ハニーランド 永遠の谷(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

風景、人、生き物…うつし方がどれも良い。綺麗すぎて思わずはっとするシーンがときどきある。

隣にさわがしいトルコ人が越してきて、最初こそ嬉しそうな彼女だったけれど、段々とひずみが生じていく。でも子ども
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