ちろるさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

ちろる

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私の少女(2014年製作の映画)

3.7

恐怖に支配されて、それがいつのまにか当たり前になっていた。

逃げたい気持ちよりも殴られる恐怖が足をすくませて、孤独に耐えながら苦しむこと自ら選んでいた。

そして、共鳴し合う心。
それが孤独な魂の傷
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.5

大学図書館所蔵の希少な画集を盗むという、アメリカで大学生たちが実際に起こした強盗事件を映画化した作品。
ユニークなのは実際に事件を引き起こした犯人や被害者本人らが出演し、実際に犯行を行った四人のインタ
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ザ・ハッスル(2019年製作の映画)

3.7

詐欺師のペニーは「妹が誘拐された」と嘘をつき、同情してくれる男から金をだまし取り小銭を稼いでいた。
その様子を見ていたこれまた詐欺師のジョセフィーヌはペニーに声をかけた。
ジョセフィーヌの詐欺テクニッ
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アーミー・オブ・シーブズ(2021年製作の映画)

3.7

ゾンビパニック✖️金庫破り

ビビリで挙動不審、クールでもない、孤独なオタクのセバスティアンの平凡な日々が、ある時彼の投稿した誰も観ない動画サイトへコメントが届いた事から一変する。

こちらの作品はゾ
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遅い旅立ち(2017年製作の映画)

3.4

気がついたら言い出せなくなっていた。
そしたら、そこにいることが当たり前になって、夢を見ることも忘れて毎日同じ景色を見つめる事に違和感を感じなくなっていた。
まだ、大丈夫、まだ若いからまだもう少し。
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ゲットアップ・キンシャサ(2016年製作の映画)

3.5

学校の中に入るのに正靴じゃないと入れてもらえない。
サミュエルの家で15ドルもする靴を買ってもらうことは期待できない上に父親が無免許タクシー運転の罪で捕まってしまう。
絶望の中で、学校にどうしても行き
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勇気を出せ!(2021年製作の映画)

3.2

悪ふざけする女子、度を越して弟のカバンの中にある恋の詩をインスタのストーリーに晒す。
動画LIVEで個人情報晒されるだけでもムカつくのに、童貞とか、下手な詩だとか、随分とやり方がひどい姉よ、、、

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近頃なぜかチャールストン(1981年製作の映画)

3.7

ATG製作&配給の1000万予算で作った作品。
非行少年の小此木次郎は、婦女暴行未遂で留置所は、妙な老人のグループと一緒にされる。
彼らは自分たちのことをヤマタイ国の閣僚だと名乗る奇妙な男たち。これは
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大誘拐 RAINBOW KIDS(1991年製作の映画)

3.9

3人のチンピラが思いついた資産家誘拐事件は、世界中が大注目する大誘拐事件となって、警察を困惑させる。

5千万を山分けだなぁーなんて言ってたのに、当の誘拐されたおばあちゃんが
「馬鹿にするな!100億
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ひみつの花園(1997年製作の映画)

3.7

銀行強盗が落とした五億円を手に入れるため
大学で地質学研究したりスキューバをしたり、ロッククライミングをしたりその都度プロフェッショナルを、極めてくヒロイン。
自分探しの旅してるようで、本人の頭の中金
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スキャナー・ダークリー(2006年製作の映画)

3.6

2割がラリってるというドラッグに侵された近未来。

物質Dというドラッグの正体をさぐるため潜入捜査をすることになったボブ・アークターは、麻薬常習者と共に生活をしていた。
しかし、同居人1人の密告により
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トゥルーノース(2020年製作の映画)

3.9

気がついたら、地獄のような場所にいた。
昨日までは友達と笑っていたはずなのに、父が消えて、いつのまにか囚人になっていた。
食べるものはわずかながらのお粥で、日中はひとときも手を止める事はできない重労働
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アメリカン・ポップ(1981年製作の映画)

3.7

ユダヤ系移民の家族が、戦争などを経て、4世代にわたり主人公が入れ替わっていく。
同時にアメリカの音楽史にもなっている。

出だしからコサックの虐殺から始まり、穏やかではない。
母と2人、アメリカに逃げ
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ソフィア・ローレンだったなら(2021年製作の映画)

3.5

華やかで個性的な魅力につつまたこの女優に深く影響された女性がいた。
彼女もイタリア系で、名前はナンシー。
ソフィア・ローレンに、そして彼女が演じる女性に自分を重ねて、人生を生きてきた。

ソフィア・ロ
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レイチェル: 黒人と名乗った女性(2018年製作の映画)

3.6

黒人の人種問題や、平等を訴えていた活動家、時に大学で教鞭もふるっていたレイチェル・ドレザル。
彼女は突然仕事を失った。

支持者を失い
仲間を失い
友人を失い

いつのまにか孤独になっていたレイチェル
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カウボーイに憧れて(2021年製作の映画)

3.4

オーストラリアで生まれ育った青年は、カウボーイ映画に憧れて、ハリウッドで馬の調教師になろうと移民としてアメリカに渡ったロビン・ウィルトシャー

しかし世の中はスターウォーズが始まり、空前のSFブームが
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ミッキーの大時計(1937年製作の映画)

3.7

好きー、これは好きだった。
1937年の比較的クラシックミッキー、動きがとっても好みでした。
チャップリンとか、バスター・キートンが英語の中でやったことあるような、そんなコミカルかつ巧妙な動きで楽しま
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ミッキーの大探検(1948年製作の映画)

3.3

全然大探検って感じしなかったのが1番のツッコミどころだが、プルートと一緒にオーストラリアに探検に行くおはなし。
プルートがミッキーの投げたブーメランと格闘して格闘したのちに口の中に収まったわけだが、そ
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プルートのおつかい(1948年製作の映画)

3.3

ミッキーにお使いを頼まれたプルートはお肉屋さんで大きなソーセージを買いに行きます。
それを狙うは近所のブルドッグのブッチ・・・
ソーセージの行先がアクロバティックにあっち行ったりこっち行ったり、忙しい
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危険な戯れ(1975年製作の映画)

3.5

アラン・ロブ=グリエ監督の趣味嗜好で固められた非常に妖しい作品です。
趣味嗜好で言えば他の作品ももちろんそんなのですが、他のものはその中にも文学的表現や哲学的観念が見え隠れしたものでしたが、こちらはど
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去年マリエンバートで(1961年製作の映画)

4.1

一昔前の装飾に施された大きなホテル。
主人公の男は出会った女に問いかけた
「去年マリエンバードで逢いましたね。」
と。消えた記憶を探る女、語り続ける男。
男の話は真実か妄想か?

記憶のみでなく、次第
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モラン神父(1961年製作の映画)

3.6

イタリアとドイツに支配された街で、ユダヤ系共産主義者の未亡人バルニーは、
神について語らうために、毎週木曜日の夜にモラン神父との宗教問答を繰り返す。

無神論者であったバルニーが心に描いていたのは大衆
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ウォーター・ホース(2007年製作の映画)

3.5

有名なネス湖のネッシー、その裏にはとある少年との物語が隠されていた。
スコットランドの小さな田舎町。
孤独な少年アンガスが、湖で見つけた大きな丸い石。
青く光るその石から、嵐の夜生まれたのはとても奇妙
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マーメイド・イン・パリ(2020年製作の映画)

4.1

あなたを殺したくない
僕は君に恋をしない

あゝ僕の浴室の人魚

大いなる想像力を持つものは世界を変えられる

痛みがあるの
あなたを愛する痛みと別れる痛み

私の歌声が多くの人を惑わし、死に至らしめ
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DRAGON ドラゴン(2015年製作の映画)

4.0

ドラゴンの存在が、伝説になりかけた頃、
とある婚礼前の乙女が怪物に拐われた。

忌まわし過去を称え、愚かな民よ。
呪われや歌が、呼び寄せた

囚われし乙女と、島にいる青年アルマンが目を合わせた時から、
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ホット・チック(2002年製作の映画)

3.8

学園一のマドンナで、チアリーダーのジェシカは、チアリーディング大会とプロムを楽しみにしていた。
が、朝起きたらおっさんに!
この入れ替わりはキツすぎる・・・だってこのおっさんは、どうしようもない強盗犯
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.7

『ハッピーデスディ』や『ゾンビワールドへようこそ』で同じみのクリストファー・ランドン監督がまた新たに見せる、新感覚ホラー。

冴えない女子高生がとあるきっかけで連続殺人鬼と入れ替わってしまう・・・
2
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ウェディング・フィーバー ゲスな男女のハワイ旅行(2016年製作の映画)

3.5

パーティークラッシャーのデイブとマイクの兄弟が、妹のウェディングパーティーを控え、異性の同伴者を連れてくることを参加する条件として親から言い渡される。
愛する妹を失望させないため、親にもうがっかりさせ
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散歩する植物(2019年製作の映画)

3.6

人間やめたい。植物になりたい。
人間らしくいるのに疲れたから。
そもそも人間らしいって何?
奏子はそうやって、いつも静かに植物園を彷徨い、自分のための言葉たちを集める。

水をかけてくれた。
初めて私
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もとめたせい(2020年製作の映画)

3.5

「よかったら相川さんのブラ貸してくれへん?」
と、突然クラスメイトの男子に告白される相川さん。
彼の性癖を部屋で共有する独特の緊張感が相川さんにとって一種の優越感だったのだろうか。
自分の真っ白なブラ
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hanafusa ハナフサ(2005年製作の映画)

3.4

久々に家に戻ったら、家の中はすっからかんで恋人は家を引っ越し前の部屋の掃除をしていた。
恋人は、他の男と住む予定だという。
怒れない。ぼくには後ろめたさがあったから。

なんだか舞台っぽい?演出の会話
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無法松の一生(1958年製作の映画)

4.3

大林宣彦監督の遺作『海辺の映画館』の中で何度も登場してた同作品。園井恵子さんの43年版が探せなかったので、三船の58年版で鑑賞してみました。
とにかく、笑いあり涙あり。
邦画らしい渋いセンスに満ち溢れ
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海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

4.0

中原中也は野卑時代と読んだ時代は明治維新と共に始まって今もなおそれは変わらず。

天井に 朱きいろいで
戸の隙を 洩れ入れる光、
ひなびたる軍楽の憶ひ
手にてなず
なにごともなし

映画やドラマでしか
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青春デンデケデケデケ(1992年製作の映画)

3.9

ベンチャーズのデンデケデケデケ♪の音に魅了された、四国の田舎町に住む1960年代の15歳の「ぼく」の物語。
ふと、昼下がりにうとうとと眠っだ時に耳にした『パイプライン』に衝撃を受け、(エレキギター欲し
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ジャック・ジャックとエドナおばたん(2018年製作の映画)

3.5

『インクレディブルファミリー』のスピンオフショートムービー。

末恐ろしいスーパーマン、ジャックジャックをデザイナーであるエドナおばたんに預けることに。インクレディブルファミリーにふさわしいあのスーツ
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マギー・シンプソンの『フォースの覚醒』(2021年製作の映画)

3.5

スターウォーズ風味の託児所って何だよ、はちゃめちゃすぎでしょ。
スターウォーズ✖️シンプソンズの
スターウォーズファンにはたまらないようなパロディがたくさん詰まってて、画面の細かいとこまでいろんなもの
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