甲冑さんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

甲冑

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変態家族 兄貴の嫁さん(1984年製作の映画)

3.0

父ありき、お茶漬け、晩春、東京物語、秋刀魚(もっとあると思うが分からん)Remix。冒頭あたりはそういう事ね…と笑ったら負けくらいに構えて観たが中盤のトルコ風呂プレイと小津調の掛け合わせでギブアップ。>>続きを読む

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年製作の映画)

3.0

失礼な話、最後の機会とお別れのつもりで朝から並び、富野監督・舞台挨拶付きの上映に参加した。自分のようなおっさんの多くはガンダム・ブームの影響が不可避で今でもロボを書けと言われたら嫌でも大河原邦男タッチ>>続きを読む

秋津温泉(1962年製作の映画)

4.5

名画リクエスト特集@シネ・ヌーヴォ

本作を選ばれた方から招待券を頂いて鑑賞。ありがたや。吉田監督は小津の解説映像と本しか触れてないが映画もいつか観たいと思っていたのでありがたや。映像論など研究されて
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希望の樹(1976年製作の映画)

4.5

ジョージア映画祭にて。この特集に求めるちょうど良い具合のジョージア感で映像が良い。話は聖女の制裁もので一色紗英似のヒロインはいわずもがな、ゲラの巨乳娘、厚化粧のババア、障害者の子を偉い人にシバいてほし>>続きを読む

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

3.5

20年近く前にビデオで観たがびっくりするほど覚えていなかった。スクリーンで観れた事には素直に感謝したい。壁崩壊前の荒涼としたベルリンの街もニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ+ブリクサ・バーゲルトのライ>>続きを読む

ミサイル(1987年製作の映画)

3.5

ナチのV2とかフォン・ブラウンとかの酷い話が好きなので80年代(サターンV以降)の米国の開発状況の裏側を期待していたがミサイルそのものより空軍基地とか訓練センターとかそういう感じだった。1986年とい>>続きを読む

臨死(1989年製作の映画)

4.0

患者、医師側、家族側で意思決定権が回りまくり、治療の難しさ以上に落とし所を付けるまでの医師側の慎重に慎重を重ねた言葉選びや事の運び方の難しさがひしひし伝わってくる。これどれだけ名医でもしゃべりが下手だ>>続きを読む

白い崖(1960年製作の映画)

4.5

シネ・ヌーヴォ20thリクエスト特集で知人の方のセレクトで楽しみに鑑賞。詳しくないけどおそらく海外の本格派フィルム・ノワールと比べても全く遜色ない完成度の高さを感じた。

木村功がハマりすぎている。目
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不安が不安(1975年製作の映画)

3.5

マーギット・カーステンゼン好きなので、今作では他作にないキャピキャピした彼女(といっても相当情緒不安定だが)が見られて最高。『ペトラ・フォン・カント』や他でもこの人は演技が上手い。バウアー氏(クルト・>>続きを読む

第三世代(1979年製作の映画)

4.5

BDを買ったので再鑑賞。劇場で観たときは未見で分からなかったが、オープニングがブレッソンの『たぶん悪魔が』をハンナ・シグラが観ている所から始まり、絵面とテロップのかっこよさも含め好きな2監督のリンクに>>続きを読む

やさしい女(1969年製作の映画)

5.0

ランスロに並ぶ名オープニング。カメラは顔面からの通俗的な感情を避けるかのようにドアノブくらいの高さを保ち、事の瞬間は描かず結果としての事物のみ写す。主従関係の逆転や気持ちの移ろい、そして結末に至るまで>>続きを読む

13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

5.0

BDを買ったので再鑑賞。やはり出色の出来。改めて観ると屠畜場、クラッシュしまくってるゲーセンの画面、いたずらして8年捕まっていたホモの話、テレビに映るファスビンダー自身のインタビュー、自殺者、とそこか>>続きを読む

出稼ぎ野郎(1969年製作の映画)

4.0

長編二作目。『愛は死よりも冷酷』のDIYで形式的な作り方の延長にある印象。金やセックスやゴシップを食い物にダラダラ過ごすミュンヘンの若者たちの界隈にギリシア人が来る。外国人問題を扱っているがレイシズム>>続きを読む

あやつり糸の世界(1973年製作の映画)

4.0

作歴唯一のSFでクラウス・レーヴィチュが動き回り、珍しくアクション性も高い。舞台も特撮はなくパリの建造物を利用した『アルファヴィル』式(?)で味がある。模造の世界はマレーネ・ディートリヒの「The B>>続きを読む

四季を売る男(1971年製作の映画)

4.5

インタビューを読んでいる限り『聖なるパン助に注意』までと今作からはちょっと作り方が違うようで感情を入れるようにしたそう。個人的に今作はイルム・ヘルマンが妻役としてもう一人の主役と言っても良いくらいでそ>>続きを読む

パウルとパウラの伝説(1973年製作の映画)

4.0

■DEFA映画特集三日目の記録。

『パウルとパウラの伝説』(1973) 4
300万人の観客を動員したDEFA最大のヒット作品の一つとの事だが確かにフツーに面白かった。こんな開放的な時期もあったのか
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嘘つきヤコブ(1975年製作の映画)

3.0

■DEFA映画特集二日目の記録。

・グンダーマン(2018) 3
東ドイツの夭折のシンガー・ソングライター、ゲアハルト・グンダーマン(1955-1998)の生涯を描いたフィルモグラフィー。働いていた
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裸で狼の群れのなかに(1963年製作の映画)

3.5

■DEFA映画特集一日目の記録。

ベルリン壁崩壊30年。東ドイツが崩壊するまで長年にわたり国民に影響を与え続けた社会主義体制のもとでのDEFA映画からどういう暮らしを送っていたのか探ってみる。この3
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