甲冑さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ユダヤ人の私(2020年製作の映画)

3.5

カイエ勢やリヴェット以来(?)ホロコーストの表象不可能性に対しては“卑劣”な事をしてはならんという流れを守ってかこちらも素材をそのままに余計な味付けなし。『ショア』『不正義の果て』のような抉り込みはな>>続きを読む

ゲッベルスと私(2016年製作の映画)

4.0

権力側特有のいやいや知らんはずは…というのはあるが立身出世してそれなりにテンションが上がってた事も包み隠さず曝け出しておられ「あの時代の中ではどうする事もできなかった」「今の人は色々言えるけど絶対抗え>>続きを読む

天国と大地の間で(2019年製作の映画)

4.0

(メモ)
・イスラエルに市民権のあるパレスチナ人もいる
・アラブ、中東のユダヤ人(ミズラヒーム)
・ドイツ語圏、東欧のユダヤ人(アシュケナージ)
・南欧、トルコ、北アフリカのユダヤ人(セファルディム)
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泣けない男たち(2017年製作の映画)

4.0

アフター・ボスニア紛争。6、7世紀頃から遡りこの地域の歴史や人種、宗派の事を分かりやすく解説もいただいて良かった(先に聞いておけばもっと良かった)。 中でもWW2以降欧州唯一のジェノサイド認定であるス>>続きを読む

ソフィアの願い(2018年製作の映画)

3.5

性被害題材における女性のステロや西欧的な愛の価値観を揺るがしにかかっている作品。モロッコからというのも興味深いが解説を聞くとモロッコの情勢だから出てきたという感じも。欧米リベラル的なものに溢れている我>>続きを読む

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

5.0

劇場。当たり前だけど映像と音が際立って良かった。ロシア文学を現代パリに転用した残りの後期三作同様の露の臭い(調べたらタイトルもカラマーゾフからとの事)。教会での異議申し立て、カットやクラクション音に唸>>続きを読む

フラッシュダンス(1983年製作の映画)

4.0

小学生の頃なのでバラエティ番組とテレビ放送の断片的な記憶ばかりでちゃんと通しで見ていなかったが勢いあって良かった。ブレイクダンスもこういうのから火が付いたんですなぁ。見終わられたご婦人方も「80年代は>>続きを読む

ジョン・コルトレーン チェイシング・トレーン(2016年製作の映画)

3.5

若い頃はジャズとかかっこつけよってからに…という貧しい先入観しかなく近づこうともしなかったがルーツは別にそういうものではないし老境に差し掛かった今からフィットしそうな気もしている。ビル・クリントンって>>続きを読む

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

5.0

座高の高い、数分に一度動かずにはおれないジジイのせいで挫折しそうになったがやはり良かった。4K上映はありがたいが記憶ではガビガビの映像でもっと変なイメージだったのでもうちょいと汚くても良かった、なんて>>続きを読む

女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

5.0

強い。今更な話であるがまた見たら強ショットのオンパレードであった。有名な対ファルコネッティのぴえん顔、角川盤のジャケにもなっている横顔、動き、台詞、カリーナ的にもゴダールとしても初期ならこれかと。個人>>続きを読む