夜さんの映画レビュー・感想・評価

夜

偶然と想像(2021年製作の映画)

3.9

みなとみらいの海を横目に映画鑑賞。
何書いたらいいかなあって悩んでるうちに時間経ってた。あまりにも出来すぎてたので。

中学生くらいまでやたらと「偶然」「運命」「奇跡」を欲したり、羨望の眼差しを向けた
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Pearl パール(2022年製作の映画)

4.0

前作よりも、名作ホラーのオマージュが所々に散りばめられており監督のヲタク具合にニンマリ。
ミアゴスが輝きすぎてる!
クローゼットの奥にある、娘だった頃の母親の服をこっそり盗み着る描写いつかの自分を思い
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思い出のマーニー(2014年製作の映画)

2.0

なになに…何だかすごく稚拙…受け付けない…となってしまい引き気味で見てたら終わってしまった。

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.2

年末年始炬燵入りながらぬくぬく見たい茶番具合。沢山笑わせてもらった。
繰り返し使われる「初期位置」って言葉が印象的で耳にのこった。

京都、一時期毎週のように通ってたけど貴船だけは行ったことないんだよ
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母性(2022年製作の映画)

3.0

母は母である前に誰かの子供であり、女なんだよね。
先日「子になんて呼ばれてるの?」と聞いたら『苗字を捩ったあだ名で呼ばせてる』と話してくれた友達にソレ子供も同じ呼び名じゃん!とツッコミんだら『父とか母
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

努力を努力と思わない奴が成長する、と言うけど主人公はまさにソレ。
去年大阪のフェスで初めてCoccoを観たとき、初めて聴く曲で歌詞もうちなーの言葉で意味も分からないのに涙が溢れてきて、何も知らないのに
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.2

鑑賞するより前に主題歌を耳にして、暫くそれしか聴けなかったのでこれは公開したら即見に行くぞと決めていた。
舞台となる家の建築内装含め美術全てがツボでそこにずっと見惚れてた…街や車も近未来だけど、ゴテゴ
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.0

RPG画面のような画角で物語が進んでいくのが新鮮
チープと言えばそれ迄なんだけどあえてそうする事でゲームっぽさを出してるとも受け取れた
Jホラー特有の湿り気むんむんで消灯して見たらより湿度増した

怪物(2023年製作の映画)

3.8

「氷山の一角」って言葉がわたしは好きで、物事や対人関係を考えるとき常々この言葉を思い出してる。
この言葉を唱えると、決めつけ思い込みなどの囚われてた思考から離れられて呼吸を感じる余裕ができる。

それ
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.3

半年前に初めて見て、とても気に入ったので再鑑賞。

何度見てもラストシーンで感極まる。
「愛している」という感情から、「愛したい」という意志に変化していく様が痛々しくて見てられない。。
感情を誤魔化し
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.2

アマプラの先行公開映像もちゃんと予習したんだけど、2年前の夏、成城付近で窓を開けて車を運転する池松くんを見かけたとき庵野さんにあんな事やこんな事されてたんだな…
心中お察しします…という気持ちになった
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.0

1作目が超絶面白過きた後の2作目、期待7不安3割で見に行ったけど見終わった後の満足度120%

久しぶりにスタンディングオベーションしたくなる程面白い(よくできた)映画見た
無意識にずっと手握ってたか
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壁男(2007年製作の映画)

2.0

堺さんのことよく知らないけど、ナルシズムが溢れでていて静かに引いた
役とは関係ない人格が溢れ出ちゃう人ってたまにいるけどまさにソレ

少年の君(2019年製作の映画)

5.0

こんなに泣くことってできるんだ、と思うぐらい涙が止まらなかった。
善と悪は感情じゃなくて法律で決まってる。裁かれるか否か。法律には抜け道がたくさんあって、そこを通れなかった人たちが苦しんで本当に裁かれ
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コロンバス(2017年製作の映画)

4.2

ロストイントランスレーションみたいだなぁ、が第一の感想。
嘘みたいに美しい建築都市だったなあと思ったら「アフターヤン」の監督だったとは。
彼の舞台セットとかロケハンはいつもアーティスティックだなぁ

ムーンショット(2022年製作の映画)

3.0

このヒロインなかなかビジュアル含め振る舞いが強烈。
だいたい強気な女の子がでてくる映画って肌に合わないこと多いんだけど何だかんだで最後まで楽しめてしまった

イカとクジラ(2005年製作の映画)

3.3

え、何この母親…
ずっと昔から見ようとマイリストに入れていて漸く蓋開けて見たらなかなか胸糞の映画だった。

若がりしジェシー・アイゼンバーグ初々しくて好きだけどやはり今が一番

ハニーレモンソーダ(2021年製作の映画)

2.2

ネイルして貰ってる間に自分じゃ絶対選ばない映画まるっと見てしまった。
男主人公の話し方が終始吐息混じりで、それがどうしてもこういうのが好きなんだろ?という演技してる人の演技にしか聞こえなくて終始寒イボ
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.8

なんでもあげる!
先日「フェイブルマン」を見て『私が言うまでもなくスピルバーグは天才〜』なんて書いたけど、彼みたいに実績を積み上げれば上げるほど新しい作品を世の中に出すのは身が擦り切れる思いなのかもし
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.4

大好きなポール・ダノが久々に観れるとのことで弾む気持ちを胸に鑑賞。
今更わたしがいう事ではないのは重々承知だけどスピルバーグすげ〜!が率直な感想。
構図・シナリオ・カット…etc.どれをとってもすげ〜
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情操家族(2017年製作の映画)

3.8

情操ってなんだろ?と辞書をひくと「もっとも複雑で高次の感情」と…感情において高次とかランク付けがあるなんて面白いなぁ人間。

韓さんが出てたので鑑賞したのだけれど、それよりも主演の演技が凄まじくて目を
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TENET テネット(2020年製作の映画)

5.0

三回目の鑑賞
今迄掴めなかった部分がようやく理解できてきた気がする。
にしても何回観てもワクワクさせてくれるのすごいなぁ!映画館ぶりの鑑賞だったけど家でも没入できた。

オペラ会場のシーンがとても好き
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ちゃんと育てられないなら子供なんて産むな、って事を私はずっと唱えてきたけどその、ちゃんとって何なのか?と足元がぐらついた。
自分も幸せにできないのに誰かを幸せにしたいなんて大それた希望だけど、そう考え
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おと・な・り(2009年製作の映画)

3.7

ネット社会は匿名で不特定多数から時に耳を塞ぎたくなる事を言われる事がある訳だけども、実はその発言の主が少しでも自分と関わりを持った人間だとすると、苦しみや痛みの種類が変化する。
ほんの少しでも交わりを
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.3

字幕を追う体力はないが洋画が見たい!と思った深夜のお供に鑑賞済みの作品を選んだのだが、洋画なのに日本語4割くらいで構成されている上舞台が新宿で大変観やすい今の気分ど真ん中の映画だった…

初回が遠い昔
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

5.0

久々のドラン。
数年ぶりの鑑賞だったけど、兎に角シンメトリーな構図に拘ってる事に初めて気付いた。
新年明けてから確かめるように好きな監督の映画しか観てないけど、素晴らしい作品は何度も観ても発見があって
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天使の涙(1995年製作の映画)

4.5

ヒロインのスタイルがこの上なくツボでずっと羨望の眼差しで眺めてた。
私もcoolなファッションが似合う顔に産まれたかった…

ウォンカーウァイの脚本て、状況に即したセリフと言うより、抒情詩なんだなぁと
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ムード・インディゴ うたかたの日々(2013年製作の映画)

5.0

2023年初鑑賞映画は大好きなミシェル・ゴンドリー作から!
あまりに独創的な美術が詰め込まれた映画なので大凡10年前の公開当初に見たぶりだったけど全体の映像がしっかり脳裏に焼き付いてたので、答え合わせ
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メゾン・ド・ヒミコ(2005年製作の映画)

3.5

泯さんの映画が観たいな〜と思って久しぶりに見たら、、音楽 細野晴臣だったとは

最近のLGBTQ映画は、カミンングアウトする側の苦悩や葛藤が描かれてる事が多い印象だけど、本作はどちらかと言うとカミング
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

3.5

儘ならない事の連続が、今を生きる私たちの当たり前を作ってくれてることを歴史は教えてくれる
どうして?なんで?考えられない…そんな憤りを沢山感じさせられる映画だった

70年代を生きた彼らが「何だちょっ
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タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密(2011年製作の映画)

3.8

007ぽい演出も(こっちのが先)あったりして面白いな〜
と思ってゲラゲラ片手間にみてたら
「誤ったシグナルを出すな!」
ってセリフが耳に飛び込んできて刺さった

主人公が窮地に追い込まれて、失敗した!
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.6

浜辺美波ちゃんを好きになったキッカケはたぶん「賭ケグルイ」

元々、あんま好きじゃない…と思ってたけど「賭ケグルイ」をみて顔可愛いだけじゃなくて、こんな狂気的な表情や演技も出来ちゃうんだ…ってギャップ
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

5.0

過去にわたしがメキシコ料理にどハマりするキッカケを作ってくれた映画…!
公開当初に初めて見て、そこから4年経ってる訳だけど、色褪せない名作。

小さい時は、学校で戦争を実際に経験したじぃちゃんばぁちゃ
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私はヴァレンティナ(2020年製作の映画)

3.5

こんな理不尽…辛過ぎる
うん千うん百年前に創られた教えを信仰するがあまり現代を生きるヒトの人権が踏み躙られ、この世から消される…
はたから見てると、何かが間違ってるようにしか見えないけど内にいるとその
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