素人さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ニューイヤーズ・イブ(2011年製作の映画)

4.0

大晦日の夜にうってうけの多幸感溢れる映画であったが、世界の大晦日はこんなにも幸せに満ちているというのに、帰省した実家の子供部屋でネトフリ観るぐらいしか予定がない自分は何なのだと悲しくなった。

君の名は。(2016年製作の映画)

4.5

物語、設定、作画、キャラクター、青春ロマンス、何を取ってもやはり名作である。瀧の描写は等身大の高校生に収めつつ、入れ替わりやタイムスリップといった神秘性の一切を三葉に委ねているので、主人公が瀧に偏る後>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.5

海の美しさにかけては、流石に公開時点で全映画TOPであると納得できる。ダイナミックなアクションも大いに楽しめるのだが、やはり3時間超の長尺が必要なストーリーの密度ではないとは思う。本作から得られる感動>>続きを読む

アメリ(2001年製作の映画)

3.5

大筋はロマンスであり、セピア調の背景×色彩鮮やかなアメリの服飾で構成される画面は美しく、ブラックコメディによる味付けも入念、と一見お洒落恋愛映画ではある。
ただし、いわゆる"不思議ちゃん"の思想が周囲
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モービウス(2022年製作の映画)

3.0

待望のSSU第2弾となる本作だが、各所で指摘されている様にダークヒーローのオリジンストーリーとしては目新しさが全く感じられない凡庸な作品であった。敵役のマイロについて、より彼の心情とモービウスとのブロ>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.5

前作・前々作を経て、遂に"モチーフ"ではなく震災と直接向き合った極めて挑戦的な作品。被災地を巡り過去にその地で生活した人を想い弔い、次の「ただいま」が叶うように"戸締まり"をする、という言葉の解釈に溢>>続きを読む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.0

コースメニューを「順に並べられた複数のアート作品」と解釈して、各作品に意味合いを持たせる手法は実際にいいとこのレストランでは意識されているのだろう。展開の起伏に乏しいシチュエーションスリラーにおいて、>>続きを読む

ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.5

ニコケイが淡々と機械仕掛けの着ぐるみを処刑していくスラッシャームービー。コンパクトに見所を詰めつつ、取るべき間はしっかり取り、独特な緩急の付け方も相まって手堅く楽しめる仕上がりになっている。

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.5

設定が練られたストーリーと演出だけで、ここまで観る人を湧かせてくれるホラー映画は中々お目にかかれません。流石はジェームズ・ワンが手掛けたゴア部門R-18指定映画だけはありますね。更にはホラーに留まらず>>続きを読む

呪詛(2022年製作の映画)

3.5

台湾最恐との呼び声高いPOV風ホラー。等身大の私生活が怪異に蝕まれていく演出が秀逸で、ジメっとした恐怖が観る者を包みます。無鉄砲な子供が不安を、蚕が生理的嫌悪感を、宗教的儀式が異なる世界への没入感を、>>続きを読む

X エックス(2022年製作の映画)

3.5

田舎町、コテージ、若い男女。何も起きない筈はなく…と20世紀古典スリラーにオマージュを捧げる舞台設定ですね。ただし、①洗練された撮影演出と、②認知症の老婆が魅せるスラッシャー、③仕事/貞操/年齢などの>>続きを読む

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.5

家族と戦友を失い続けてきた男が、愛と雷神の尊厳を護るため戦う。戦いの規模も話の破天荒さも凡そ規格外ですが、「ソーだから」と納得できるのは初期メンの強みでしょう。ゴアの苦悩や子供たちの扱いが粗い点は気に>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

若きパイロットを導く中で、自身の過去と向き合う事になる…と王道の続編もまだ王道。"こういうのでいいんだよ"な展開と演出だけを詰め込んだ本作は、多くのファンの期待に応えた。ヒトの飛行技術を信じたマーヴェ>>続きを読む

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.0

MCUブランド様を容易く赤黒い血で染め上げるサムライミ・オブ・マッドネスが濃縮された魔作。"強さ"や"気味悪さ"、流行りの"狡猾さ"ではなく"恐怖"を観る者に与えた本作のヴィランは、新たなヒーロー映画>>続きを読む