めざましさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

めざまし

めざまし

映画(455)
ドラマ(0)
アニメ(0)

(1990年製作の映画)

3.9

黒澤明監督が見た夢を基に制作された作品。夢の世界というだけあって、色彩豊かな作品となっている。美しい夢もあれば残酷な夢もあり、その双方を美しく丁寧に描き出している。

降霊 KOUREI(1999年製作の映画)

3.7

ごく自然に日常に霊がいることをリアルに描いている。輝きたいという欲を抱いたことで主人公たちが破滅の道を辿るのを見るとなんとも言えない気分になる。女の子が一番かわいそうである。

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

4.4

バックトゥザ・フューチャー三部作の二作目。今度は未来の世界2015年にタイムトラベル。トラブルを解決するために翻弄するも、その際に未来のビフが過去に行き、世界を改変してしまう。元の世界に戻すためにもう>>続きを読む

震える舌(1980年製作の映画)

4.5

渡瀬恒彦主演。破傷風という病気の恐ろしさを淡々と描き続けている作品。破傷風に対する知識があまりない中で見たため恐怖感が倍増した。感染した少女が一番辛いのはもちろん、それを看病する家族、治療する医者にと>>続きを読む

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.3

タイムトラベル系SF作品の金字塔。デロリアンという車の形をしたタイムマシンは画期的ともいえる。いまだに多くのファンを増やし続けている偉大な作品でもあり、様々なパロディや時代背景を利用したネタなどが、散>>続きを読む

アンタッチャブル(1987年製作の映画)

4.3

1930年代、禁酒法が敷かれたアメリカで名を馳せたギャングのボス「アル・カポネ」を追い詰めた捜査官チーム「アンタッチャブル」の活躍を描いた映画。史実と違う点もあるが、それでもその物語性やアクション性は>>続きを読む

知らなすぎた男(1998年製作の映画)

4.2

自分の知らない間にマフィアの陰謀に関わっているにもかかわらず、本人はそれに気づかず、ドラマだと思い込み、陽気に演じているというなんともおかしな物語である。アンジャッシュのコントを見ているような痛快さを>>続きを読む

あげまん(1990年製作の映画)

4.1

伊丹十三作品。周りの男の運気を上げる気質のある「あげまん」ナヨコを中心に男たちが権力あるなしに関係なく、振り回されているのが滑稽な作品。結局、巨大な国家権力を持つ男達も1人のナヨコという女性に夢中にな>>続きを読む

男はつらいよ 寅次郎かもめ歌(1980年製作の映画)

3.8

男はつらいよ26作目。今度のヒロインはキャンディーズの伊藤蘭。今回寅さんが機嫌を損ねて飛び出す理由は引っ越し祝いの祝儀として2万円を出すも、高額だから受け取れないと言って釣りを渡されたからという珍しく>>続きを読む

マルサの女(1987年製作の映画)

4.5

国税局を題材にした映画。脱税をする側とそれを暴く側のやりとりを面白おかしく描いている。登場するキャラの魅力さながら、役者たちが本当に楽しそうに演じているように見える。山崎努演じる悪役権藤は、不思議と魅>>続きを読む

失楽園(1997年製作の映画)

3.8

中年男女の不倫を題材に描かれている。現実問題でも考えられる一つの重大テーマともいえるため、身近な問題とも言えるかもしれない。ただ、不倫された側の人間からしたらたまったものではない。映像も美しく、扱うテ>>続きを読む

大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス(1967年製作の映画)

3.5

昭和ガメラシリーズ3作目。ガメラのライバル怪獣とも呼べる存在のギャオスが登場。前作の反省を活かしてか、今作は怪獣を主軸にサイドストーリーが展開されている。ギャオスの目を回そうと、巨大な装置を回転させる>>続きを読む

東京オリンピック(1965年製作の映画)

3.7

1964年の東京オリンピックの記録映画。美しい映像から当時の熱狂ぶりが見て取れる。ベルリンオリンピックの時にドイツが制作した「民族の祭典」にかなり近いものを感じる。

キングコングの逆襲(1967年製作の映画)

3.5

キングコングの版権をアメリカに返すギリギリに造られた作品。初代のオマージュが随所に見られる。メカニコングがそんなに活躍していないのが残念。後に怪獣総進撃に出演したゴロザウルスがデビュー作として登場する>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.2

1962年、まだ黒人差別の文化が根強く残っていたアメリカ南部で実際に行われた黒人アーティスト「ドクターシャーリー」のコンサートツアーを基に作られた作品。トニーヴァレロンガとドクターシャーリーが最初は衝>>続きを読む

地球に落ちて来た男(1976年製作の映画)

3.8

デヴィッドボウイ演じる宇宙人を中心としたなんとも言えない悲しい物語である。撮影カットや表現方法が独特であり、芸術性が高い。故に難解だと思う人も多いであろう作品。なんと言ってもデヴィッドボウイが美しいの>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.5

韓国の光州事件を題材とした作品で実話をもとに作られている。うだつの上がらないタクシー運転手がドイツ人記者を光州まで乗せた事をきっかけに情報統制で知らされなかった荒廃した光州と軍の横暴を目にし、悲惨なト>>続きを読む

男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花(1980年製作の映画)

4.2

男はつらいよ25作目。浅丘ルリ子演じるリリーがマドンナとして3度目の出演。歴代マドンナの中で寅さんに一番近いマドンナである。似たもの同士のため、寅さんもリリーも互いの愛に不器用ながらも向き合おうとして>>続きを読む

マルタイの女(1997年製作の映画)

4.5

伊丹十三監督の遺作となった作品。「ミンボーの女」撮影時に暴力団に襲撃され、実際に身辺保護対象となった監督自身の経験をもとに作られた。宗教団体による殺人事件を目撃した女優ビワコが巻き込まれる形でマルタイ>>続きを読む

スティング(1973年製作の映画)

4.8

脚本の完成度が高く、本当に素晴らしい作品。相棒であり、師である男を殺されたフッカーが強大な敵に詐欺で挑む。一転も二転もする展開が全て主人公たちの掌の上というのが面白い。最後の展開も含めて、映画を見てい>>続きを読む

オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

4.3

陰鬱とした雰囲気が作品全体に漂っており、見るものを引き込んでいく。なぜ監禁されたかの謎が解けた時、そのくだらない動機や逆恨みなど黒幕にヘイトが溜まっていく。最後は主人公が報われた所を見ると、多少はスッ>>続きを読む

マルサの女2(1988年製作の映画)

4.4

マルサの女が帰ってきた。今度の相手は宗教法人の代表とヤクザ。バブルの土地転がしが全盛期の様子が描かれていて、現実でも涙を飲んだ民間人が大量にいたのだなと感じる。前作の山崎努演じる権藤とは違い、三國連太>>続きを読む

大病人(1993年製作の映画)

4.2

伊丹十三作品。自由にわがままに生きてきた男が癌で苦しみ、自身の生き様を振り返る作品。妻も担当医もみんな成長していく様が見れる、暖かい作品。自分が癌になった時のことを考えてしまう。

男はつらいよ 寅次郎春の夢(1979年製作の映画)

3.7

男はつらいよ24作目。今度はビタミン剤のセールスマンのアメリカ人マイケルがとらやに下宿し、アメリカ人嫌いを豪語する寅さんがトラブルを起こしかける。互いの民族の理解がまだ今ほど深くなかった時代背景もあり>>続きを読む

ブルークリスマス(1978年製作の映画)

4.1

特撮作品ではあるが宇宙人が直接登場しないという異色の作品。血が青いというだけで迫害され、ファシズムの再来が世界に訪れる恐怖を描いている。救われず、胸糞悪い終わり方だが、その後人類がどうなったかが非常に>>続きを読む

日本誕生(1959年製作の映画)

3.9

東宝制作映画1000本記念で制作された映画。神話の高天ヶ原から伊邪那美伊奘諾誕生、天岩戸神話と須佐男尊の八岐大蛇退治とスケールの大きい話を映し、話の本筋にヤマトタケルのストーリーを持ってきている。かな>>続きを読む

日本沈没(1973年製作の映画)

3.7

実際にこういう事態が発生する可能性がなきにしもあらずという思いで見るとかなりリアルに感じる。山積みの問題を10カ月という限られた時間の中で解決しなければならないのを見ると手に汗を握ってしまう。

少林サッカー(2001年製作の映画)

3.7

あり得ないサッカーをやるという突き抜けてバカな話だが、このバカさ加減が面白くて引き込まれてしまう。大学の部活で「この映画のどれかワンシーンひとつでもみんな知ってるシーンがある説」というのが浮上して、見>>続きを読む

ターミナル(2004年製作の映画)

4.6

トムハンクス主演作品。出国直後に祖国がクーデターで内乱状態となり、パスポートが停止になり、帰国便も出ないいう悲劇に見舞われるが、めげずに空港を出れる許可が出るまで、空港内に住み着く主人公のポジティブさ>>続きを読む

お葬式(1984年製作の映画)

4.5

伊丹十三監督デビュー作品。誰しもが一度は経験する「お葬式」をただ悲しく描くのではなく、コミカルに描いている。さまざまな段取りや風習、作法に家族は右往左往するが、急に親族が亡くなったら、こうなるだろうな>>続きを読む

男はつらいよ 翔んでる寅次郎(1979年製作の映画)

3.9

男はつらいよ23作目。今度のマドンナは桃井かおり。マリッジブルーになり、結婚式の途中で抜け出してとらやに駆け込んでくるマドンナを寅さん含めてとらやのみんなは優しく迎える。下町の情というものを感じる。例>>続きを読む

男はつらいよ 噂の寅次郎(1978年製作の映画)

4.0

男はつらいよ22作目。今度のマドンナは大原麗子。旦那と別居中とこれまた札付きだが関係なく美しい。寅さんもやっぱりこの美しさにベタ惚れ。救急車で運ばれる寅さんは面白い。ひろしの父、志村喬が3度目の登場が>>続きを読む

キング・コング(2005年製作の映画)

3.9

1933年のキングコングのリメイク映画。オリジナルに対してのリスペクトがしっかりと感じられる。本作はコングとアンが33年版より恋人のように関係を深く掘り下げているため、ラストの切なさが一層深くなってい>>続きを読む

グリーンマイル(1999年製作の映画)

4.8

スティーブンキング原作のトムハンクス主演映画。観終わった後にやるせない思いがこみ上げてくる。自己犠牲精神の教えが強いキリスト教圏ならではのストーリーと結末であると個人的に感じる。傷を癒し、罪を背負って>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.8

最初のレストランでの会話シーンから唐突に始まるOP。そして描かれるさまざまな登場人物のストーリー。いくつかのストーリーを終えると序盤に流したストーリーの別視点を描き、冒頭に帰結してその結末を描くという>>続きを読む

男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく(1978年製作の映画)

3.8

男はつらいよ21作目。今度のマドンナは木の実ナナ。松竹歌劇団協力のもと、久しく聞かなくなったレビューが映画に登場する。寅さんのマドンナを気遣い、励まそうとする優しさを感じられる。