mezzopianoさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.4

ドキュメンタリーディレクターである由宇子(瀧内公美)は、テレビ局の方針と対立しつつ女子高生自殺事件の取材を進めていたが、塾を経営している父から思いもよらぬ事実が明かされ…。

「天秤」というタイトルの
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アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

4.0

「燃ゆる女の肖像」と似ているのは事前情報で知っていたが、似通っている所が多い作品。
「君の名前で僕を呼んで」など、同性が惹かれ合う繊細な作品が最近多い。

二大女優の演技は圧巻だが、化石を探り当ててい
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14歳の栞(2021年製作の映画)

4.7

絶対面白いだろうとは思っていたけれど、やっぱりか!という感じ。
35人クラス全員が登場って…。

中学2年生の3学期をテーマにしたドキュメンタリー映画。
大人なのか子どもなのか、あいまいな瞬間を生きる
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.5

前情報ほとんど無しで鑑賞したが、新しい世界観!
緻密なセットだが、映画初の監督との事。(内装業が本業?)
7年もかけてほぼひとりで作製って凄すぎる。

その情熱・究極の想像力に脱帽だし、衝撃の力作。
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

アメリカで多くなっている、住居を持たずに季節労働に従事し、車上生活を送る高齢者の生き様を描いた作品。

主人公がスリー・ビルボードに主演していた女優さん、と知ったのは観賞後。

若い時なら住居を持たず
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キンキーブーツ(2018年製作の映画)

4.5

実話から生まれた2005年の映画を基にした、シンディ・ローパー作詞・作曲のブロードウェイミュージカル。

倒産寸前の靴工場を継いだチャーリーは、ドラァグクィーンのローラとの出会いをきっかけに、男性の体
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ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

4.6

かつては平和な国だったが、邪悪な魔物によって人々が“信じあう心"を失い、バラバラになってしまった「龍の王国」クマンドラ。

「龍の石」の守護者一族の娘であるラーヤは、蘇った龍のシスーと共に「龍の石」を
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あの頃をもう一度(2021年製作の映画)

4.2

ディズニー新作劇場用短編映画としては5年ぶりの今作。

今にも笑い声が聞こえてきそうなほど楽しそうに踊る若いカップルの姿。
一方、雨に濡れた路面には笑顔で踊る老夫婦の姿が写された、幻想的なビジュアルと
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

渋谷・松濤住まいのお嬢様華子(門脇麦)は、今まで自分で何かを選んで来たことがなく、誰かが用意したレールに乗って生きてきた。

そんな華子のパートが終わると、主人公が美紀(水原希子)に変わる。せっかく入
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

5.0

成田凌観たさで選んだが、ハズしてもポイント鑑賞だからいいや〜位であまり期待せずに観にいったら、これが大当たり!こじらせ女子高生役の清原果耶もメチャメチャいい。
この二人のやり取りをいつまでも観ていたか
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ミアとホワイトライオン 奇跡の1300⽇(2018年製作の映画)

4.5

子供が動物との触れ合いを通じて成長、しかもCG無し…という所はグランド・ジャーニーに似ているなと思ったけれど、今回はライオンだからね。

いつ襲われるかとヒヤヒヤしながら観ていたけれど、撮影ではどうや
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.6

先日観た「ヤクザと家族」がとても良かった事もあり、今作も楽しみにしていた。
暴対法によりヤクザの生きづらさを描いていた「ヤクザと家族」を先に観ていて良かったと思う。

でも私の体調のせいなのか、今作は
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その男、東京につき(2020年製作の映画)

4.0

念願の武道館ワンマンライブを40歳にして成功させた般若。時代や流行に流されることなく、日本語によるラップにこだわってきた。
壮絶ないじめ経験・音楽との出会い・自殺も考えたという過去を赤裸々に語っている
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.5

ジャンルとしてはヤクザ映画なのだろうが、凄みには若干欠ける。でもこれは、「家族」の話。

1999年・2005年・2019年という3つの時代が描かれるが、2019年に暴排条例が出来た事で、ヤクザは一般
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

4.2

前科があると聖職に就けないが、ダニエルは神父になる事を夢みていた。
仮釈放でシャバに出た直後にクラブで酒とドラッグに溺れたりして、どこに本心があるのかわからない。

偶然立ち寄った教会で「司祭だ」と冗
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甦る三大テノール 永遠の歌声(2020年製作の映画)

4.5

とらキチさん・Mpoppinsさんに背中を押していただいていたが、上映回数も減り、ほとんど諦めていた今作。
でも昨年観た「パヴァロッティ 太陽のテノール」の感動が忘れられず、無理矢理時間を作ってギリギ
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.6

フォロワーさん達が「Dolby Cinemaで観られた」とUPして羨ましいと思っていたけれど、自分にもそのチャンスがやってくるとは!
数年前劇場で鑑賞した時、自分初のIMAXだったにもかかわらずさほど
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そこにいた男(2020年製作の映画)

3.5

新年にふさわしい、明るく元気になれるような作品をチョイスしている方が多い中、なぜ私は今年1本目にこの作品を選んでしまったのだろう。。
アマプラでの視聴期限が切れると知り、30分ちょっとだから観てみるか
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.7

18世紀フランス。生涯忘れ得ぬ激しい恋。
頑なに結婚を拒む貴族の娘エロイーズ(アデル・エネル)の見合いのため、密かに肖像画制作を依頼された画家のマリアンヌ(ノエミ・メルラン)。共に過ごす中で2人は恋に
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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

4.0

「奈良騒音傷害事件」をヒントに作られたという本作。観始めてから、「あ、これは失敗したかも…」と感じた。
36歳の小説家・真紀(篠原ゆき子)は、スランプで思うように筆が進まず、苦悩していた。そんな時、引
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ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢(2020年製作の映画)

4.3

使われている曲はどれも良いと聞き、事前にサントラを購入しての鑑賞。

マギーは子供の頃から憧れていた伝説の歌姫グレースのアシスタントをしつつ、「音楽プロデューサーになる」という夢を抱いていた。
一方グ
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

4.8

オープニングのド派手な原色と音楽がかかった時点で「久しぶりの劇場鑑賞がこの作品で良かった!」と確信。

THE ミュージカルな作品ではあるけれど、歌もダンスも素晴らしい。
アメリカの高校生のパーティ
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朝が来る(2020年製作の映画)

4.7

重い話だろうと思っていたけれどむしろ最後まで引き込まれたし、観終わった後も嫌な感じは残らなかった。

夫役の井浦新がとても良かった。不妊治療や子育てに協力的で、あんな旦那さんだったら子供がいない人生も
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.6

ずっと観たかったが、観られて本当に良かった。
無音時代から現在までの作品が多数紹介され、その作品を観た事がなくても「そうだったんだ!」と楽しめる。
作品のかなめになる音が、試行錯誤の上ミックスされたも
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アイ・キャン・オンリー・イマジン 明日へつなぐ歌(2018年製作の映画)

4.4

恥ずかしながら、作品名になっている曲の事もバート・ミラードも知らなかったが、「史上もっとも売れたクリスチャン・ソング」に興味を惹かれ、Filmarksの試写会で鑑賞させていただく。

フットボールをや
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.5

太平洋戦争開戦間近。
当時の日本で西洋の洋館に住みお手伝いさんを雇い、洋装の夫婦。とてもモダンだったのだろう。観ていて楽しめた。

が、後半に向かって何だかモヤモヤ。妻は夫を信じようとしたけれど、夫は
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本気のしるし 劇場版(2020年製作の映画)

4.0

文具メーカーに勤務する主人公の辻(森崎ウィン)は、人を愛する事が出来ず相手を拒む事もせず…でも浮世(土村芳)に出会った事で振り回され、いけないとわかりつつも堕ちていく。。

いくら優しいからといって、
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ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

2.8

変わりゆく街で、変わらない大切なもの。

どうレビューするか迷うが、A24というだけで選んでしまった自分の勉強不足感がいなめない。
サンフランシスコの不動産高騰・ベイエリアを覆う海洋汚染や移民問題。
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